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茨木市駅
大阪府茨木市にある阪急電鉄の駅 ウィキペディアから
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茨木市駅(いばらきしえき)は、大阪府茨木市永代町にある、阪急電鉄京都本線の駅。駅番号はHK-69。

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概要
茨木市の中核となる駅の1つであり、特急も含め平日全列車が停車する。ただし大阪(梅田)までの所要時間は当駅から特急に乗車するよりJR京都線の茨木駅から快速を利用した方が早く、普通を利用した場合でもほぼ同程度である。このため乗車人員は同駅より少なくなっているが、両駅間は1.5kmほど離れていることから高槻市駅とJR高槻駅ほどの大差にはなっていない。高槻市駅と当駅の乗降客数はほぼ同等である状態が長らく続いている。
市外から乗り入れてくるバス路線が多く、また高槻市・摂津市域からそれほど離れていないことや駅自体の利便性の高さもあり、茨木市民以外の利用もみられる。
「阪急茨木」などと「市」を付けずに呼ばれることもある。
歴史
要約
視点
新京阪鉄道の淡路駅 - 高槻町駅(現在の高槻市駅)間延伸開業当初から設置されている駅の1つ。当時の所在地は三島郡茨木町であったことから、「茨木町駅」と名付けられた。戦後間もない1948年の茨木市発足と合わせて現駅名に改称された。
昭和期の駅前再開発・連続立体交差事業
1970年に千里丘陵一帯で開催された日本万国博覧会(大阪万博)においては会場への主要アクセス駅の1つとなり、休日日中の特急が当駅に臨時停車していた[注 1]他、万博開催をきっかけに当駅の隣駅として開業した南茨木駅とともに会場へのバスが乗り入れていた。これに合わせて当駅西口にて市街地改造事業が実施され、駅前広場や駅ビルであるソシオいばらきが整備された。1979年には市営の阪急茨木西口駐車場が供用開始されている。
しかし駅そのものは地上駅(地下駅舎)のままで、再開発以前から駅周辺の宅地開発による利用者の増加や、駅東側に位置していた茨木踏切周辺の渋滞などが課題となっていた。このことから昭和末期より当駅周辺1.3kmの連続立体交差事業(高架化)が実施されることとなった。
特急・通勤特急停車駅へ
元々周辺の駅と比較すると利用者がかなり多かったことから当時の主力種別である急行は停車していたが、京阪間ノンストップ運行の特急は上記の臨時停車を除いて通過となっていた。また通勤特急も停車していなかった。その一方で平日朝ラッシュ時間帯に当駅始発の準急[注 2]を設定するなど、昭和末期以降は年々激化する混雑への対応が強化されていた。なお当時は引き上げ線がなかったため、この準急に使用される車両は高槻市駅まで回送され折り返していた。
1997年には特急がノンストップ運行を取りやめたもののこの時点ではまだ停車駅にはなっていなかった他、新たに設定された種別のうち快速急行(初代)も当駅通過とされた。
2001年3月24日の改正において、JR京都線への対抗力強化を目的に長岡天神駅・桂駅とともに特急停車駅に昇格。ただし平日は日中のみの運行で、ラッシュ時間帯前後に運行される通勤特急・快速特急(初代)は引き続き通過となった。2007年3月17日の改正では通勤特急の停車駅が京都側で大幅に増加したが、ラッシュ時の遠近分離のため当駅はこの時点でも通過となっていた。
2010年3月14日の改正において、通勤特急が3ドア車の9300系に統一され輸送力が強化された。これを受けて当駅が停車駅に追加された[2]ことで、初めて全列車停車駅に昇格した。2011年5月14日の土休日改正において当駅通過種別である快速特急が運行開始されたが、平日ダイヤにおいては2025年の現在も全列車停車駅である。
なお、行楽期の臨時列車として2008年以降に運行されている嵐山方面への直通特急は当駅には停車しない。
平成末期以降の再開発
2010年代中盤以降、昭和期の駅前整備から数十年が経過したことによる施設の老朽化などの課題が目立っている状況を受け、「阪急茨木市駅西口駅前周辺整備基本計画」が制定された。2014年度に基本構想を策定、2015年度には基本計画を検討し、暫定整備を実施している[3]。
2020年6月には基本構想の案[4]を公表。駅前広場の改良のほか、老朽化の進む茨木ビル・永代ビル(それぞれソシオ1・2)の建て替えや市営駐車場の跡地開発が主な内容となっていたが、後者については市民や都市計画審議会及び市街地整備対策特別委員会での意見・議論を踏まえ、2022年度の計画案見直しに合わせて再開発事業の検討区域から除外されている[5]。
ソシオ2棟についてはソシオ茨木建替え推進委員会より自主建替え(マンションの建替え等の円滑化に関する法律に基づく建替え事業)を主軸に検討を進める意向が示され、2025年度には建替計画の具体案が公表された[6]。
年表
- 1928年(昭和3年)1月16日:新京阪鉄道の淡路駅 - 高槻町駅(現在の高槻市駅)間延伸と同時に茨木町駅(いばらきまちえき)として開業[7][8]。
- 1930年(昭和5年)9月15日:会社合併により、京阪電気鉄道新京阪線の駅となる[7]。
- 1943年(昭和18年)10月1日:会社合併により、京阪神急行電鉄(現在の阪急電鉄)の駅となる[7]。
- 1948年(昭和23年)1月1日;茨木町の市制施行を受け茨木市駅に改称[1][7]。
- 1949年(昭和24年)12月1日:新京阪線が京都本線に改称され、当駅もその所属となる[7]。
- 1970年(昭和45年):市街地改造事業により、駅前広場及び茨木ビル・永代ビルを整備。
- 1972年(昭和47年)8月:ホーム有効長を160mに延伸[9]。
- 1973年(昭和48年)10月7日:自動改札機を設置し、供用開始[10]。
- 1981年(昭和56年)12月10日:連続立体交差事業着工[11]。
- 1988年(昭和63年)8月28日:上り線高架化[12]。
- 1990年(平成2年)6月30日:下り線高架化[13]。
- 1991年(平成3年)10月5日:ショッピングモール「ロサヴィア」が開業。
- 1992年(平成4年)3月31日:連続立体交差事業完了。
- 1993年(平成5年)2月1日:終日禁煙となる[14]。
- 2001年(平成13年)3月24日:特急停車駅となる[2]。
- 2010年(平成22年)
- 2011年(平成23年)5月14日:快速特急『京とれいん』の運行が開始され、全列車が停車するのは平日のみとなる。
- 2013年(平成25年)12月21日:駅ナンバリングが導入され、使用を開始[16][17]。
- 2018年(平成30年)6月18日:大阪府北部地震が発生し、行き先を表示する電光掲示板が落下するなどの被害を受けた。この地震で全線で運転見合わせとなった[18]。
- 2021年(令和3年)11月30日:この日をもって定期券売り場が営業を終了[19]。
- 2023年(令和5年)5月1日:2020年以降新型コロナウイルスの影響を受け使用を停止していた喫煙ルームを閉鎖[20][注 3]。
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駅構造
待避設備を備えた島式2面4線のホームを有する高架駅。ホームは3階、コンコースや改札口は駅舎の2階にあり、改札口は南北に1か所ずつある。北側は「ごあんないカウンター」が設置されているものの、南側は駅員無配置である[21]。
トイレは南改札内にある[22]。
また、京都側には引き上げ線があり、当駅で大阪方面に折り返す普通が使用する。
同時期に2面4線で高架化された高槻市駅との区別のため、ホーム上の支柱や待合室の屋根付近が赤く塗装されている[23][注 4]。
高架下の駅舎内にはショッピングモールの「ロサヴィア」や、大阪府北大阪赤十字血液センター、阪急茨木市献血ルームがある。ペデストリアンデッキで西口に所在する再開発ビルの「ソシオいばらき」と直結している。
- 構内案内図
- 北改札口
- 南改札口
- トイレ
- 1・2号線ホーム
- 3・4号線ホーム
- 駅名標
- 引き上げ線
- 赤く塗装されたホーム支柱
のりば
※内側2線(2号線と3号線)が主本線、外側2線(1号線と4号線)が待避線である。
配線図

出入口
当駅の出入口には1 - 6の番号が設定されている(上掲の構内案内図も参照)。
駅京都寄りから番号が付されており、1 - 4号出入口が北改札口側、5・6号出入口が南改札口側にある。1号出入口は阪急茨木北駐輪センター、3号出入口は茨木東阪急ビル、4号出入口はソシオいばらきにそれぞれデッキで直結している[注 5]。1号出入口側(歩道橋で府道を超えた先)にはエレベーターも設置されている。
2・5号出入口は1階で東口側がA、西口側がBと分割されている。いずれもエスカレーターが整備されているほか、2号出入口にはエレベーターも設置されている。
6号出入口はスールロサヴィアの構内にあり、7時から24時までの使用となっている。
- 1号出入口
- 2A号出入口
- 2B号出入口
- 3号出入口
- 4号出入口
- 5A号出入口
- 5B号出入口
- 6号出入口
ダイヤ
緩急接続について
日中は土休日の下りを除いて普通が準急と特急の2列車と連続で連絡を行う。上りは準急→特急、平日下りは特急→準急の順となる。朝夕ラッシュ時も緩急接続は概ねこのパターンとなる。
土休日下りは準急と特急が対面連絡する。準急の発車後、この2列車と高槻市駅で連絡を取った普通が3号線に入り他列車と連絡をせずに発車するが、正雀駅で特急・準急に追い抜かれる。
深夜時間帯の上りは急行と普通桂行きが連絡する。
当駅発着列車について
平日ラッシュ時には京都側の引き上げ線を用いて大阪梅田・天下茶屋方面の始発列車が運行されている。現在は普通列車のみだが、1982年11月27日改正から2001年3月24日改正まで、2007年3月17日改正から2010年3月14日改正までの間はそれぞれ停車駅は異なるものの、当駅始発梅田(当時)行きの準急が運行されていた。また、2010年3月14日改正以前は土休日ダイヤにおいて当駅始発の急行→快速急行(現在の準特急)の設定もあった。
京都河原町方面に関しては当駅始発河原町行きの快速急行が6300系で運行されていたが、2010年3月14日のダイヤ改正[25]で梅田始発に延長されて消滅していた。しかし、2022年12月17日ダイヤ改正で快速急行が準特急に改称されるのに合わせ[26]、当駅始発京都河原町行きの準特急が設定された。平日ダイヤで朝7時台と夕方17時台に1本ずつ、土休日ダイヤで朝7時台に2本が運行される。
当駅止まりについては朝夕を中心に上り普通が複数運転されている他、2022年12月17日のダイヤ改正より平日のみ下りの当駅止まりの普通も設定された。
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利用状況
要約
視点
2024年(令和6年)次の通年平均乗降人員は53,322人である。阪急電鉄全駅(86駅)中では高槻市駅に次ぐ8位[統計 1]。JR京都線の茨木駅の方が利用者数が多い。また同線のJR総持寺駅開業までは高槻市駅よりも利用者が多く、阪急全線で7位だった。
年次別利用状況
各年次の乗降人員の推移は下表の通り。2016年次のみ、乗車人員・降車人員も判明している(乗車人員:29,129/降車人員:29,036)。
平日限定データ
2007年から2015年までのデータは平日限定となっていた。全ての年度で乗車人員・降車人員ともに判明している。
年度別利用状況
各年度の利用状況は下表の通り。
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駅周辺
西口
当駅と東海道本線(JR京都線)茨木駅との間は距離にして約1.5キロメートルあり、両駅間は路線バスにより連絡している[7]。
- 茨木阪急ビル
- 茨木市役所
- 茨木市役所内郵便局
- ソシオいばらき
- 市や所有者に加えて、阪急阪神不動産などが参加して再々開発の案が検討されている。
- 茨木阪急本通商店街
- 茨木高瀬郵便局
- 茨木銀座中央商店街
- 茨木心斎橋商店街
- 茨木市立茨木小学校
- 茨木市立養精中学校
- 大阪府立茨木高等学校
- 文化・子育て複合施設「おにクル」
- ごうだホール
- おにクルぶっくぱーく
- きたしんプラネタリウム
- こども支援センター
- 茨木市福祉文化会館「オークシアター」
- 茨木市市民総合センター「クリエイトセンター」
- 茨木市立男女共生センター ローズWAM
- 茨木市消防本部
- 茨木市立川端康成文学館
- 茨木市立市民体育館
- 茨木市立中条市民プール
- 茨木公共職業安定所(ハローワーク茨木)
- 茨木税務署
- 茨木区検察庁
- 茨木簡易裁判所
- 真宗大谷派茨木別院
- 茨木神社
- 茨木城跡
- 近鉄バス茨木車庫
- スポーツプラザ茨木
- 茨木市営斎場
- 阪急オアシス 茨木大手町店
東口
阪急駐輪センター
当駅付近の阪急駐輪センターは茨木北・茨木南の2箇所[27]。
茨木北については1号出入口に直結しており、相川・正雀・総持寺の各駐輪センターの問い合わせ先にもなっている。茨木南は阪急茨木南口バス停の付近。
- 茨木北駐輪センター
- 茨木南駐輪センター
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バス路線
要約
視点
西口・東口それぞれにバスロータリーがあるほか、駅南側の道路上にもバス停留所が設置されている。阪急バス・近鉄バス・京阪バスの3社の一般路線バスが発着する、阪急京都線沿線では屈指のバス拠点である。空港リムジンバスも乗り入れている。
- 西口
- メインターミナル。ロータリー中央に3つのホームがあり、阪急バス・近鉄バス・京阪バスがそれぞれ1面ずつ使用している。駅南口(5B号出入口)付近の外周部には近鉄バスと阪急バスが共同で使用しているのりばが1箇所ある(標柱はそれぞれのものが立てられている)。
- 駅北口1階には発車案内ディスプレイが設置されている。
- おりばについては駅北口(2B号出入口)付近の外周部にあり、主に阪急バスと近鉄バスが使用する。京阪バスも阪急茨木止まりの便の一部が使用することがある。
- 停留所名は3社全て異なる。
- 学校のスクールバス、企業等の送迎バスも主にここから発着。これらはタクシーとともにロータリー外周部に停車している。
- 東口
- 南口
- 駅南側200mほどの「東西通り」沿いにある。駅からは5Aまたは6号出口から大阪方面に線路沿いを歩くと着く。
- 近鉄バスと京阪バスのうち、JR茨木東口停留所を起終点とする路線が発着。
- 停留所名は両社とも「阪急茨木南口」。
阪急バス
西口では1番ホームを使用し、2・3のりばの2つに分割されている[注 6]。2のりばは当停留所始発でJR茨木駅を経由し各方面へ向かう路線で、通路奥側に発着。3のりばは当停留所から竹橋町方面へ向かう路線で、ホーム寄りに発着。4のりば(近鉄バスと共同使用)は竹橋町方面からのJR茨木駅行きのみ。一部が豊能営業所と共管である以外は茨木営業所の管轄。
東口には柱本営業所管轄の路線が発着。
停留所名はそれぞれ「阪急茨木市駅(西口)」「阪急茨木市駅(東口)」。
近鉄バス
西口の停留所名は「阪急茨木市駅」。2番ホームを使用。南側から順に1〜3ののりばが並んでいる[注 7]。南口付近の4番のりばは、ホームからは離れているものの近鉄バスでは最も発着本数が多い。
上述の通り南口にも路線を持つほか、東口発着のリムジンバスも一部当社が運行。
2025年4月1日以降、2番のりばからは追手門大学総持寺キャンパス(大学構内)への直行バスも発着している。ただし上述の発車案内ディスプレイには対応していない。
空港リムジンバス
東口の阪急バスのりば付近に関西国際空港行きのリムジンバスのりばがある。関西空港交通と近鉄バスの共同運行で、過去には大阪空港交通(現在の阪急観光バス)とも共同で運行していた。2021年3月から全便運休中。
京阪バス
西口では3番ホームを使用。停留所名は「阪急茨木」。ホーム上にはのりば番号は振られていないが、駅南口側(奥側)が枚方・白川方面のりば、北口側(手前側)がJR茨木行きのりばである。
当駅周辺の路線は主に高槻営業所が運行しているが、阪急茨木南口発着のうち平日の大部分と土休日全便は寝屋川営業所の管轄である。
停留所コードは阪急茨木が6200、阪急茨木南口が6269。
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隣の駅
脚注
関連項目
外部リンク
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