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鎧坂哲哉

日本の長距離走選手 ウィキペディアから

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鎧坂 哲哉(よろいざか てつや、1990年3月20日 - )は、広島県広島市出身の陸上競技選手。専門は長距離種目広島県立世羅高等学校明治大学経営学部経営学科卒業。旭化成所属。2015年世界陸上北京男子10000m日本代表。また、2017年2020年の4度、ニューイヤー駅伝優勝メンバーに名を連ねている。

概要 鎧坂 哲哉Tetsuya YOROIZAKA, 選手情報 ...
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経歴

要約
視点

中学1年時に友人から誘われて陸上競技を始めた[1]。2005年に世羅高校に進学。高校1年生から主力として活躍し、全国高校駅伝ではアンカーを務めた。翌2006年には2度目の全国高校駅伝に出場、3区の鎧坂が仙台育英高校を抜いてチームを先頭に立たせて、32年ぶりの全国優勝に貢献した。3年時は主将を任されて2007年度5000m高校日本人ランク1位となる14分00秒80を記録したが、故障に悩まされた。連覇を目指した全国高校駅伝では欠場を余儀なくされ、チームも10位に終わった。

2008年に明治大学に進学。第85回箱根駅伝予選会は、故障により欠場した。第40回全日本大学駅伝でも故障の影響から3区区間9位となった。第85回箱根駅伝本大会では1区を走って早稲田大学の矢澤曜らに次ぐ3位でタスキをつないで、石川卓哉らとともに明治大学の43年ぶりシード権獲得となる総合8位に貢献した。2010年の第86回箱根駅伝では3区を走り、区間3位とまとめた。2月の第24回福岡国際クロスカントリー大会で優勝し、3月の世界クロスカントリー選手権に日本代表として出場した[2]

2010年4月にカナダ・キングストンで開催された第17回世界大学クロスカントリー選手権では、各国の代表を抑えて優勝を飾った[3][4]。同年の第42回全日本大学駅伝では故障を抱えながらも2区を走って柏原竜二らを抑え、竹澤健介の持つ区間記録を4秒上回る37分38秒の区間新記録をマークした[5][6]

2011年の第87回箱根駅伝では2区に出場し、15番手でタスキを受けると村澤明伸とともにごぼう抜きを見せた。11人を抜きさる走りで順位を4位まで上げて流れを作り、明治大学の総合5位に貢献した[7]。 2011年1月には第16回天皇盃全国都道府県対抗男子駅伝競走大会で広島県のアンカーとして7区を走り、3位でゴールした[8]

最後の箱根駅伝となった2012年の第88回箱根駅伝では、3学年下の大六野秀畝有村優樹八木沢元樹らとともに総合3位に大きく貢献した。大会数か月前から悩まされていた坐骨神経痛の影響で本来走る予定であった2区を回避し10区を走ることになった。万全の状態ではなかったが、4位でタスキを受け取ると、前を走る早稲田大学を抜き3位でゴールした(区間4位)。

大学卒業後は旭化成に入社。チームの主力選手としてトラック競技、駅伝で活躍している。 2013年の第97回日本選手権では5000mに出場。富士通星創太とラスト100mでデッドヒートを演じ、惜しくも0.06秒差で星には敗れたものの2位入賞した(記録:13分49秒63)。2014年11月には八王子ロングディスタンスにて10000mを走り、27分38秒99という日本歴代5位の記録を残した。なお、この記録は日本人が国内のレースで記録したものでは最高記録であった。 駅伝においても、全日本実業団対抗駅伝競走大会で2014年・2015年と3区を担当し2年連続で区間賞を獲得するなど強さを見せている。入社から2015年まで間、旭化成のユニフォームを着て2012年〜2014年の九州実業団毎日駅伝、2013年〜2015年の全日本実業団駅伝、2012年・2013年のグランツール九州(現在廃止)で計4ステージと10回駅伝を走り、区間順位で日本人選手を相手に一度も負けなかった[9]

2015年の第99回日本選手権では10000mに出場。後続を大きく突き放す独走を見せ、28分18秒53の記録で初優勝を果たす。同時に、前年の八王子ロングディスタンスで世界陸上参加標準記録を突破していた鎧坂は、8月開催予定の世界陸上北京の10000m日本代表に即内定した。 同年7月18日ベルギー、ヒュースデンゾルダーでのナイトオブアスレチックス 5000mに出場し、13分12秒63で日本記録を更新したが同レースで大迫傑が13分08秒40で日本新記録を樹立、日本歴代2位となった。

2015年8月、2015年世界陸上競技選手権大会 北京大会10000mに出場。28分25秒77で18位となった。

11月28日、八王子ロングディスタンス10000mにて、27分29分74で高岡寿成の持っていた日本記録を14年ぶりに更新したが、同レースでチームメイトの村山紘太も27分29秒69で日本新記録を樹立、日本歴代2位となった。

2016年元日のニューイヤー駅伝ではケガを押して1区に登場したが、本調子ではなく区間16位に留まり、優勝を期待されたチームも総合7位に終わった[10]リオデジャネイロオリンピックを懸けた同年6月の第100回日本選手権まで調子は戻らず、前年の八王子ロングディスタンスにてリオデジャネイロオリンピック男子10000m派遣標準記録を突破していたにもかかわらず、オリンピック出場の切符を逃した。年内はその後も調子の上がらない期間が続いたが、2017年元日のニューイヤー駅伝では、インターナショナル区間の2区で日本人1位の好走を見せ、チームの18年ぶり優勝に貢献した[11]。 ニューイヤー駅伝優勝後は、出身地広島県で行われる第51回織田幹雄記念国際陸上競技大会グランプリ男子5000mで準優勝(日本人1位)、旭化成陸上部の本拠地で行われるゴールデンゲームズinのべおか男子10000mで優勝を果たすなど復調傾向にある。

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主な戦績

日本代表歴

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日本選手権成績

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駅伝成績

  • 2006年 第57回全国高等学校駅伝競走大会 3区区間3位 24分18秒
  • 2008年 第40回全日本大学駅伝 3区区間9位 28分18秒
  • 2009年 第85回箱根駅伝 1区区間3位 1時間04分53秒
  • 2009年 第21回出雲駅伝 1区区間9位 23分38秒
  • 2009年 第41回全日本大学駅伝 2区区間3位 38分51秒
  • 2010年 第86回箱根駅伝 3区区間3位 1時間03分08秒
  • 2010年 第15回全国都道府県対抗男子駅伝競走大会 7区区間8位 38分17秒
  • 2010年 第22回出雲駅伝 3区区間2位 23分16秒
  • 2010年 第42回全日本大学駅伝 2区区間賞 37分38秒(区間新記録)
  • 2011年 第87回箱根駅伝 2区区間3位 1時間07分36秒
  • 2011年 第16回全国都道府県対抗男子駅伝競走大会 7区区間2位 37分29秒
  • 2011年 第23回出雲駅伝 2区区間賞 15分56秒(区間新記録)
  • 2011年 第43回全日本大学駅伝 2区区間4位 38分48秒
  • 2012年 第88回箱根駅伝 10区区間4位 1時間11分10秒
  • 2013年 第57回全日本実業団対抗駅伝競走大会 2区区間19位(日本人1位) 23分30秒
  • 2014年 第58回全日本実業団対抗駅伝競走大会 3区区間賞 38分42秒
  • 2015年 第59回全日本実業団対抗駅伝競走大会 3区区間賞 38分26秒
  • 2015年 第20回全国都道府県対抗男子駅伝競走大会 7区区間2位 37分33秒
  • 2016年 第60回全日本実業団対抗駅伝競走大会 1区区間16位 35分34秒
  • 2017年 第61回全日本実業団対抗駅伝競走大会 2区区間25位(日本人1位) 23分23秒 チームは18年ぶり最多22回目の優勝
  • 2018年 第62回全日本実業団対抗駅伝競走大会 7区区間2位 47分14秒 チームは2年連続最多23回目の優勝
  • 2019年 第63回全日本実業団対抗駅伝競走大会 3区区間賞 38分04秒 チームは3年連続最多24回目の優勝
  • 2020年 第64回全日本実業団対抗駅伝競走大会 7区区間賞 44分47秒(区間新記録)チームは4年連続最多25回目の優勝
  • 2020年 第57回九州実業団対抗毎日駅伝大会 7区区間賞 46分49秒
  • 2021年 第65回全日本実業団対抗駅伝競走大会 4区区間4位 1時間04分33秒
  • 2022年 第66回全日本実業団対抗駅伝競走大会 6区区間3位 36分56秒

その他成績

大学駅伝戦績

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自己記録

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脚注

外部リンク

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