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第97回日本陸上競技選手権大会
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第97回日本陸上競技選手権大会兼第14回世界陸上競技選手権大会代表選手選考競技会(だい97かいにほんりくじょうきょうぎせんしゅけんたいかい けん だい14かいせかいりくじょうきょうぎせんしゅけんたいかいだいひょうせんしゅせんこうきょうぎかい)は、2013年6月7日から9日まで3日間の日程で味の素スタジアムを会場に開催された。主催は日本陸上競技連盟。日本選手権の東京都内開催は2005年第89回大会以来8大会ぶり60回目、同スタジアムでは初開催となった。トラック・フィールド男女計36種目の競技を実施し、選手630名(男子371名・女子259名)が参加した。2種目の大会新記録と3種目のジュニア日本新記録が樹立された。
本大会は味の素スタジアムが陸上競技の会場に指定されている第68回国民体育大会・第13回全国障害者スポーツ大会(総じて「スポーツ祭東京2013」)の陸上競技の運営リハーサルも兼ねたものでもある。
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大会日程・実施種目
要約
視点
H | 予選 | ½ | 準決勝 | F | 決勝 |
- 本大会以外の第97回日本陸上競技選手権大会について
第97回日本陸上競技選手権大会混成競技は本大会1週前の2013年6月1日・2日の日程で長野市営陸上競技場を会場に開催され、男子十種競技・女子七種競技の2種目を実施した。リレー競技は第97回日本陸上競技選手権リレー競技大会が2013年10月25日から27日までの日程で横浜国際総合競技場を会場に開催された。競歩競技は第97回日本陸上競技選手権大会50km競歩が2013年4月21日に石川県輪島市で開催された。第97回日本陸上競技選手権大会20km競歩は2014年2月16日に神戸市東灘区で開催された。マラソンは、2013年3月3日の第68回びわ湖毎日マラソンと同年3月10日の名古屋ウィメンズマラソン2013が第97回日本陸上競技選手権大会を兼ねて実施された。
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参加標準記録
→「日本陸上競技選手権大会 § 出場資格」も参照
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開催中の出来事
要約
視点
- 初日
第97回大会は4月の織田記念で日本歴代2位となる10秒01を記録した洛南高校3年の桐生祥秀が注目を集めた[3][4]。この日に行われた男子100m予選は、桐生が10秒28 (+0.9m/s) の記録で2組を1位通過、山縣亮太は10秒14 (+0.3m/s) の記録で1組を1位通過した。同種目の江里口匡史は予選敗退となり連覇が途切れた。女子円盤投は敷本愛が5投目に52m86をマークし逆転に成功、2年連続優勝を飾った。男子棒高跳は5月に派遣設定記録5m74をクリアした山本聖途、4月に世界選手権参加標準記録Aを突破した荻田大樹、世界選手権参加標準記録Bを突破している澤野大地の3人による優勝争いとなった。山本は5m30から試技を行い1回でクリア、8位以内が確定し世界選手権代表が内定した。山本は5m40をパスした後5m50・5m60・5m70を1回でクリア、荻田は5m60で2度試技を行った後5m70に高さを上げたがいずれも成功せず5m50の記録で3位、澤野は5m70でわずかに成功せず2位が確定、山本が2年連続日本選手権優勝を飾った。
女子400m予選1組では高校3年の杉浦はる香が53秒37をマークし高校記録を21年ぶりに更新した。従来の高校記録は柿沼和恵が1992年に記録した53秒45だった。男子3000mSCは山下洸が2年連続優勝。女子やり投は4投目に60m41をマークした海老原有希が6回目の優勝を飾った。2回目にジュニア日本新記録となる58m98をマークした久世生宝が海老原に次ぐ2位に入った。従来のジュニア日本記録は佐藤友佳が2010年に記録した57m31だった。女子走幅跳は5回目に6m59を記録した岡山沙英子が2年連続優勝、最終6回目に6m54を跳んだ桝見咲智子が2位に入った。女子走幅跳日本記録保持者の井村久美子は6m10 (-1.0m/s) の記録で5位、井村はこの大会を最後に現役引退を発表した[5]。女子10000mは新谷仁美が大会新記録となる31分06秒67を記録し、他の出場者全員を周回遅れにする走りで圧勝した。
- 2日目
女子400mは杉浦はる香がジュニア日本新記録となる52秒52で優勝した。高校生による日本選手権女子400m優勝は1989年第73回大会の久保田和恵以来24年ぶりの記録、また従来のジュニア日本記録は丹野麻美が2004年に記録した52秒88だった。2位にも高校3年の大木彩夏が入った。大木は前年の全国高校総体と国体少年Aの女子400mの優勝者である。女子100mHは2日目に予選・決勝が行われた。決勝は前年までの種目優勝者木村文子と紫村仁美の勝負となった。スタートから前半にかけてリードした木村を、紫村が終盤に逆転し大会初優勝を飾った。紫村の記録は日本歴代2位となる13秒02、木村も13秒03であり共に大会新記録だった。女子三段跳は吉田文代が13m14の記録で9回目の優勝を達成した。女子砲丸投は白井裕紀子が2年連続3回目の優勝を飾った。男子円盤投は36歳の畑山茂雄が6投目に逆転し3年ぶり11回目の優勝。男子やり投は4月の織田記念で日本歴代2位となる85m96を記録した村上幸史が5回目に81m04を投げて逆転に成功、ディーン元気以下を抑えて2年ぶり13回目の優勝を飾った。男子400mは金丸祐三が45秒56の記録で制し、この大会における連続優勝を9に伸ばした。
男子10000mは佐藤悠基がラストスパートで大迫傑らを抑え、同種目における3年連続優勝を達成した[6]。女子100mは福島千里が4年連続5回目の優勝を飾った。男子100mは4レーンに山縣亮太、5レーンに桐生祥秀が入った。山縣は出場選手最速となる0秒119のリアクションタイムでスタートを決めて飛び出し前半からリードを奪った[7][8]。桐生も追走したが及ばず、山縣が10秒11の記録で大会初優勝を飾った。2日目は17,000人の観客がスタジアムに足を運び、男子100m決勝の時間帯に放送されたNHK『第97回日本陸上選手権』の視聴率が9.4%(関東地区、ビデオリサーチ社による[9])となるなど、第97回大会は男子100mの桐生を中心に注目が集まった[8][10]。
- 最終日
男子ハンマー投は室伏広治が19年連続19回目の優勝を飾った。室伏は6投全てにおいて73m超えを記録した。男子棒高跳は高張広海が2年連続3回目の優勝。女子ハンマー投は綾真澄が3年連続8回目の優勝を飾った。綾は最終6投目の64m20など60m越えの投擲を5回マーク、また4位入賞した勝山眸美が58m03のジュニア日本新記録を樹立した。男子砲丸投は畑瀬聡が18m30の記録で2年連続7回目の優勝を飾った。女子走高跳は4月に1m92を記録していた36歳の福本幸が6回目の優勝を飾った。福本は1m70から試技を開始し、1m70・1m75を1回でクリア、1m80を3回目に成功し優勝を決めると1m83・1m86を1回でクリア、1m90は2回目に成功した。女子3000mSCは荒井悦加、女子1500mは陣内綾子がそれぞれ2年連続優勝。男子400mHは岸本鷹幸が3年連続優勝、女子400mHは久保倉里美が7年連続優勝を達成した。男子800mは川元奨が前回まで4年連続優勝の横田真人を振り切って大会初優勝を飾った。
男子110mHはこの日に準決勝・決勝が行われ、前年の決勝でフライングによる失格を受けた矢澤航が2年ぶりに優勝を飾った。女子5000mは尾西美咲が15分21秒73の記録で初優勝を飾り、世界選手権参加標準記録Bを突破した。女子200mは福島千里が23秒25の記録で3年連続4回目の優勝を達成、福島に次ぐ2位には前日の100mと同じく渡辺真弓が入った。福島は世界選手権参加標準記録Bを突破した。この大会最後の種目は男子200mであった。2013年の男子200mは飯塚翔太が静岡国際で20秒21を記録し派遣設定記録をクリア、他に2名の選手が世界選手権参加標準記録Aを突破、大会に入って2日目の予選1組で藤光謙司が20秒52をマークし世界選手権参加標準記録Aを突破していた。最終日に行われた男子200m決勝はホームストレートで差を広げた飯塚が20秒31の記録で大会初優勝を飾った[11]。2位に小林、3位に高瀬・藤光が同着で入り、20秒52を記録した5位の高平までが世界選手権参加標準記録Aを突破するレースになった。大会最優秀選手に男子100mの山縣亮太と女子10000mの新谷仁美が選出され、大会は閉幕した。
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大会結果
要約
視点
→「日本陸上競技選手権大会 § 大会記録」も参照
本大会と他種目の日本選手権、マラソンの第14回世界選手権代表選考会の大会結果を扱う。表中の選手名・所属名は便宜上略称を含む。陸上競技の日本記録一覧も参照。
男子
→「日本陸上競技選手権大会の記録一覧 (男子)」も参照
女子
→「日本陸上競技選手権大会の記録一覧 (女子)」も参照
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第14回世界陸上競技選手権大会代表選手選考
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主催・スポンサー・メディア
主催 | 日本陸上競技連盟 |
共催 | 東京都 調布市 スポーツ祭東京2013調布市実行委員会 |
後援 | 読売新聞社 スポーツ祭東京2013実行委員会 東京都体育協会 調布市教育委員会 調布市体育協会 |
主管 | 東京陸上競技協会 |
開催3日間で39,500人の来場者を集めた[13]。内訳は初日5,000人、2日目17,000人、最終日17,500人だった。NHKが総合テレビジョンとBS1の番組『第97回日本陸上選手権』で生中継と録画放送を行った[14]。
脚注
参考文献・出典
関連項目
外部リンク
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