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音声記号拡張補助

Unicodeのブロック ウィキペディアから

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音声記号拡張補助(おんせいきごうかくちょうほじょ、英語: Phonetic Extensions Supplement)は、Unicodeの69個目のブロック

概要 音声記号拡張補助, 範囲 ...

解説

IPA(国際音声記号)でかつて用いられていた口蓋化した子音を表すための文字(現在のIPAではU+02B2 ʲ MODIFIER LETTER SMALL Jを用いる)や、かつて母音のR音性または反舌音の子音を表すのに用いられたフック付きの文字(現在のIPAでは母音のR音性にはU+02DE ˞ MODIFIER LETTER RHOTIC HOOKを用いる[1])、非常に短い発音や二重母音において軽く読まれる側の母音を表す[2]ための上付き文字など、音声記号としての用途の文字のうち基本ラテン文字ラテン1補助ラテン文字拡張Aラテン文字拡張BIPA拡張前進を伴う修飾文字ギリシア文字及びコプト文字音声記号拡張のいずれのブロックにも含まれていないものが収録されている。

Unicodeのバージョン4.1において初めて追加された。

収録文字

要約
視点

特に注記が無ければ「用例・説明」の欄の記載はIPA(国際音声記号)での用例を指している。

さらに見る コード, 文字 ...
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小分類

このブロックの小分類は「口蓋化フック付きラテン文字」(Latin letters with palatal hook)、「反舌フック付きラテン文字」(Latin letters with retroflex hook)、「修飾文字」(Modifier letters)の3つとなっている[1]

口蓋化フック付きラテン文字(Latin letters with palatal hook

この小分類にはIPA(国際音声記号)でかつて用いられていた口蓋化した子音を表すためのフック付きの文字が収録されている。

口蓋化フックの付いた文字は他にもラテン文字拡張Bブロックに含まれるU+01AB ƫ LATIN SMALL LETTER T WITH PALATAL HOOKがある[1]

反舌フック付きラテン文字(Latin letters with retroflex hook

この小分類にはIPA(国際音声記号)でかつて用いられていた母音のR音性または反舌音の子音を表すのに用いられたフック付きの文字が収録されている。

現在のIPAでは、R音性母音をU+02DE ˞ MODIFIER LETTER RHOTIC HOOKで転記することを推奨している[1]

反舌フックの付いた文字は他のブロックにも存在する。U+0256 ɖ, U+026D ɭ, U+0273 ɳ, U+027B ɻ, U+027D ɽ, U+0282 ʂ, U+0285 ʅ, U+0288 ʈ, U+0290 ʐ, U+02AF ʯがIPA拡張ブロックに、U+01AE Ʈがラテン文字拡張Bブロックに含まれている[1]

修飾文字(Modifier letters

この小分類には主に非常に短い発音や二重母音において軽く読まれる側の母音を表すための上付き文字が収録されている。

ただし、U+1DA7 ᶧ MODIFIER LETTER SMALL CAPITAL I WITH STROKEU+1DB8 ᶸ MODIFIER LETTER SMALL CAPITAL UはIPAでは使われず、アメリカの音声記号で使われる。

その他の修飾文字(modifier)は前進を伴う修飾文字音声記号拡張上付き・下付きブロックに含まれている[1]

文字コード

音声記号拡張補助(Phonetic Extensions Supplement)[1]
Official Unicode Consortium code chart (PDF)
 0123456789ABCDEF
U+1D8x
U+1D9x
U+1DAx
U+1DBx ᶿ
注釈
1.^バージョン16.0時点

履歴

以下の表に挙げられているUnicode関連のドキュメントには、このブロックの特定の文字を定義する目的とプロセスが記録されている。

さらに見る バージョン, コードポイント ...
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出典

関連項目

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