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アートランド

かつて存在した日本のアニメ制作会社 ウィキペディアから

アートランド
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株式会社アートランド: ARTLAND Inc.)は、かつて存在した日本アニメ制作会社。株式会社マーベラス完全子会社であった。1978年9月14日に有限会社アートランド: ARTLAND Inc.)として設立され、2006年5月29日に株式会社へ改組。2010年12月21日に企画・制作部門を会社分割して新設の株式会社アニメーションスタジオ・アートランド: ANIMATION STUDIO ARTLAND Inc.)に承継した。株式会社アートランドは、2015年4月1日に株式会社マーベラスと合併して解散した。

概要 種類, 略称 ...
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歴史

要約
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概要 種類, 本社所在地 ...

1978年5月1日、アニメ監督・アニメーターの石黒昇が寝泊まりの場所として、仕事仲間の藤岡正宣らと東京都新宿区高田馬場のマンションを借りてスタートさせたのが始まりである。1978年9月14日に有限会社アートランドとして法人化した。以後、作画・美術・仕上げ・制作スタッフなどを拡充して、『鉄腕アトム』などを手がけた。スタジオも高田馬場の他、新宿区百人町大久保)、武蔵野市吉祥寺の3箇所体制となった。

1982年には企画から参加した『超時空要塞マクロス』がヒットし、美樹本晴彦板野一郎平野俊弘ら若手クリエイターの実力でアニメファンに一躍名を馳せた。その他には、結城信輝垣野内成美和田高明今泉賢一島田ひろかず、鈴木輪流郎なども所属し、庵野秀明もアルバイトとして一時在籍した。島田の作品『りてーくぐらふぃてぃ』は、当時彼女が所属していた同社をモデルにしており、アニメスタジオ関連の登場キャラクターのモデルは全て、同社の社員だった人達である。

1985年にはマクロスのスタッフを擁して『メガゾーン23』を元請制作し、OVAとして大ヒットを記録した。しかし、経営悪化から作画部門の一部と背景美術部門を切り離して規模を縮小。作画部門の一部(吉祥寺第2スタジオ)は「D.A.S.T. (Defence Animation Special Team)」、高田馬場スタジオの背景部は「アトリエブーカ」として独立。その後、石黒がシリーズ監督を務める『銀河英雄伝説』で制作協力して会社の業績が改善した。大手制作会社のグロス請けはおよそ13年続き、最盛期には月8本の作品を同時期に手掛けていた。

2000年2月9日に、隣家の新聞店の火災で武蔵境の社屋2階部分が全焼した。ただし制作がデジタルアニメ化されていたため、データ復旧はある程度可能だったという。

2004年の『勇午 〜交渉人〜』(ロシア編)よりテレビアニメの元請制作を始める。2005年の『蟲師』で自社初の2クール作品を手掛け、同作品は東京国際アニメフェア第5回東京アニメアワード・テレビ部門優秀作品賞を受賞、美術監督の脇威志が個人部門で美術賞を受賞した[1]。また、文化庁メディア芸術祭10周年企画「日本のメディア芸術100選」アニメーション部門で総合6位を獲得した[2]

2006年4月3日、マーベラスエンターテイメントの子会社となり[3]、同年5月29日に株式会社アートランド商号変更した[4]

2010年12月1日、アートランドのアニメーション企画・制作事業を会社分割して新設会社の株式会社アニメーションスタジオ・アートランド(新アートランド)へ承継し、新設会社の全株式をMBO方式で、アートランド代表取締役の岡野国治に譲渡した。新アートランドは岡野がオーナー所有する会社となって同社の代表取締役社長に就任し、アートランドの代表取締役を辞任[5]

2015年4月1日、マーベラスがグループ経営の効率化を図るため、アートランドを吸収合併[6]。これにより1978年設立のアートランドは消滅した。

2016年6月、中華人民共和国のアニメブランド「HAOLINERS」(ハオライナーズ)を手掛ける上海絵界文化伝播有限公司の日本子会社である絵梦株式会社の出資を受け、資本金を1,305万円に増資した[7][8]

納品の延期などで急速に経営が悪化し、2017年7月4日に債務整理を弁護士に一任した。負債総額は2億9884万円(平成28年12月期決算時点)[9]。私的整理による再建を目指すとした。

2017年7月12日、筆頭株主だった絵梦が保有する株式のすべてを株式会社LEVELS(東京都)に譲渡して連結子会社から外した[10][11]。公式サイトのニュースリリースでは事業継続を発表したものの、本社スタジオは引き払われており[12]、アニメーション制作事業からは事実上撤退している。2018年10月10日、事務所を現住所に移転した[13]

スタイルが編集・発行した『馬越嘉彦アニメーション原画集第2巻』(2019年7月発売)にアニメーションスタジオ・アートランドが協力としてクレジットされていたことから、版権管理窓口としての営業は2020年現在も継続しているものと見られる。

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作品履歴

テレビアニメ

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OVA

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ゲーム

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制作協力

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その他

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関連人物

関連項目

参考資料

脚注

外部リンク

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