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CloverWorks

日本の東京都中野区にあるアニメ制作会社 ウィキペディアから

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株式会社CloverWorks(クローバーワークス、: CloverWorks Inc.、略称:CLW)は、東京都中野区に本社を置く日本アニメ制作会社。株式会社アニプレックス完全子会社

概要 種類, 略称 ...
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歴史

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2024年まで本社が入居していた新高円寺ツインビル

2018年4月1日、A-1 Picturesにて『アイドルマスターシリーズ』『冴えない彼女の育てかた』『四月は君の嘘』『ビビッドレッド・オペレーション』『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』『心が叫びたがってるんだ。』などのアニメーション制作を担当した高円寺スタジオが名称をCloverWorksと改称し、ブランド化[6]。同年10月1日、A-1 Picturesの事業内容を一部会社分割する形で株式会社として設立された[7]。高円寺スタジオで制作を担当していた『アイドルマスターシリーズ』『冴えない彼女の育てかた』『超平和バスターズ』オリジナル作品は同作のスタッフも共に移籍したことに伴いCloverWorksで制作を引き継いでいる。

分社化の背景にはA-1 Picturesの規模が拡大したことが由来している。当時の同社は高円寺スタジオと阿佐ヶ谷スタジオの2つのスタジオをメインに活動していたが、作品数の増加に伴い制作体制も徐々に変化。その影響もあり、同じ会社でありながらスタジオごとにスタッフやクリエイターの個性、制作工程の違いが顕著にあらわれた。そのため、各スタジオが独立して小回りを効かせながらクリエイティブな意思伝達を可能とするため、高円寺スタジオを分社化することになった[8]

ロゴである四葉には、「アニプレックス、A-1 Pictures、CloverWorksが3枚の葉であり、最後の1枚が視聴者の皆さん」という意味が込められている[9]

2022年5月30日、ウィットスタジオ、アニプレックス、集英社との共同出資でアニメーションの企画・プロデュース会社、株式会社JOENを設立[10]。代表取締役にはCloverWorksで執行役員を務める福島祐一がウィットスタジオの中武哲也と共に就任した[10]

2022年11月、A-1 Picturesの代表退任に伴い、CloverWorks創設者で代表の清水暁がA-1 Pictures代表取締役執行役員社長を歴任することとなる[11]

2024年春、各部署の連携・内製力強化などによる事業拡大に伴い、本社を東京都杉並区梅里1丁目7番7号 新高円寺ツインビル3Fから東京都中野区本町2丁目46番1号 中野坂上サンブライトツイン30階へ移転し全拠点を新本社へ統合[12][13]

2026年4月、A-1 Picturesと共に新たな作画スタジオ「FLINT BASE(フリントベース)」を開所予定[14]

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制作体制

要約
視点

全セクション・体制が本社の中野坂上サンブライトツインに集約されており、27~30階にクリエイティブ事業部(演出・作画、仕上げ、美術、撮影)、制作部(制作管理、脚本、ライセンス)、業務部(マーケティング、MD)を設けるほか、9階には清水が同じく代表を務める3DCGIスタジオ「Boundary」が本社を置く[15]

元請作品の多くは親会社のアニプレックスが企画・製作を担当。『SPY×FAMILY』シリーズでは東宝をはじめとするアニプレックス以外の企業と製作委員会を構成し、同社設立後に制作された新規作品としては初の出資・製作参加を行った。また、2024年4月期以降の作品からはアニプレックスが企画・製作を行う作品でも出資を行うようになり製作委員会に参画。代表の清水暁が企画[注 1]福島祐一や井上貴允が製作側のプロデューサーとして参加している。

クリエイティブ事業部

クリエイティブ事業部は「演出・作画ルーム」「仕上げルーム」「美術ルーム」「撮影ルーム」があり、映像制作に必要なセクションがほぼすべてそろっている。3DCGIに関しては社内に部門を設けず、代わりに親会社であるアニプレックスが全額出資を行いCloverWorks代表の清水が同じく代表を務める3DCGIスタジオ「Boundary」が主に担当する[16]

仕上げ(彩色)、背景美術、撮影処理などは主に社内チームで担当しているが、年間に複数の作品を請け負うことも多いため、仕上げ、美術、撮影の工程を外部の専門スタジオにメインで受注する作品もある。3DCGは多くの作品で関連企業のBoundaryが担当している。

各セクションにて社員スタッフの育成にも力を入れており、演出・作画ルームでは『君の膵臓をたべたい』『ToLOVEる』のキャラクターデザイン・総作画監督の岡勇一が作画育成監督として若手を指導。2022年放送の『明日ちゃんのセーラー服』より育成を受けたアニメーターが原画デビューを果たしている[17]。また、同社設立より5年後の2023年に放送された『SPY×FAMILY』第37話では作画監督、原画、動画検査などを同社設立時に入社した1期生から入社間もない4期生までの岡が育成を担当した生え抜き社員のみで担当している[18]。演出家育成も行っており、若林信が指導を担当する[19]

第二原画・動画・仕上げは本社チームのほかに「CloverWorks海外作画・仕上げルーム」が工程を一部担当している。

かつては紙と鉛筆を使うアナログ作画が主流であったが、A-1 Picturesと共に親会社のソニー・ミュージックエンタテインメントとソニーグループ事業開発プラットフォームが開発したアニメ制作ソフト「AnimeCanvas」の導入を進めている[20]

各セクション室長・顧問・育成監督
  • 田中将賀(クリエイティブ事業部 演出・作画ルーム顧問)
  • 岡勇一(クリエイティブ事業部 演出・作画ルーム作画育成監督)
  • 若林信(演出家育成担当)
  • 中島和子(クリエイティブ事業部 仕上げルーム室長)
  • 薄井久代(クリエイティブ事業部 美術ルーム室長)
  • 佐久間悠也(クリエイティブ事業部 撮影ルーム室長)

制作部

制作部はプロデュース、制作進行業務のほか、「ライセンスルーム」と呼ばれるチームが文章、書籍、グッズ、イラスト等の各種監修・校正を担当している。制作統括は代表取締役執行役員社長の清水暁[脚注 1]。プロデューサーは福島祐一、井上貴允。アニメーションプロデューサーは上記の福島に加え、梅原翔太、辻俊一、賀部匠美、伊藤泰斗、米沢圭亮、染野翔、羽田吉儀の計8名が所属しており、各チームごとに年間で複数のテレビアニメ、劇場アニメ作品などを請け負う[21][22]。また、制作進行として所属している山崎莉乃が近年の同社作品『明日ちゃんのセーラー服』『UniteUp!』でシリーズ構成・脚本を担当している。ほかにも、同じく制作進行の加藤穂乃伽が『SPY×FAMILY』『UniteUp!』にて各話脚本を担当するなど、脚本家育成にも力を入れている。

制作班一覧

さらに見る アニメーションプロデューサー, 担当作品 ...
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評価

2018年に『ニュータイプアニメアワード2017 - 2018』において、TRIGGERと共同制作した『ダーリン・イン・ザ・フランキス』でメカデザイン賞を受賞し、スタジオ賞では3位にランクインした[26]

作品

テレビアニメ

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劇場アニメ

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Webアニメ

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ゲーム

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ミュージックビデオ

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プロモーションビデオ

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その他

  • Vtuber キャラクターデザイン「なちょこ」「りんくろー」(2019年)
  • テレビドラマ『下剋上球児』アニメパート制作(2023年)

制作協力

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関連人物

2025年4月現在。

制作

役員
  • 落越友則(代表取締役会長)
  • 清水暁(代表取締役執行役員社長・制作統括・企画[注 1]
  • 福島祐一(執行役員副社長・アニメーションプロデューサー・プロデューサー)
  • 岩上敦宏(取締役・アニプレックス代表取締役社長)
  • 清水博之(取締役、前代表取締役会長)
  • 野田耕蔵(取締役)
  • 髙橋博之(監査役)
元役員
  • 川井弘昭(元取締役)
  • 石川恵子(元取締役)
  • 一志順夫(元監査役)
  • 伊藤亜紀子(元執行役員)
  • 玉田勝吾(元監査役)
アニメーションプロデューサー
  • 梅原翔太
  • 辻俊一
  • 賀部匠美
  • 伊藤泰斗
  • 米沢圭亮
  • 染野翔
  • 羽田吉儀
元所属アニメーションプロデューサー
  • 木田和哉(現・エイベックス・ピクチャーズアソシエイトプロデューサー)
  • 瀬戸敬太
  • 波田野瞬(現・グリーエンターテインメントアシスタントプロデューサー)
  • 小野忍(現・電通アニメソリューションズアソシエイトプロデューサー)

アニメーター・演出家

  • 田中将賀(クリエイティブ事業部 演出・作画ルーム 顧問)
  • 岡勇一(クリエイティブ事業部 演出・作画ルーム 作画育成監督)
  • 黒木美幸(クリエイティブ事業部 演出・作画ルーム 監督・演出家)
  • 赤井俊文(クリエイティブ事業部 演出・作画ルーム 監督・演出家・アニメーター)
  • 石浜真史(クリエイティブ事業部 演出・作画ルーム 監督・演出家)
  • 川上大志(クリエイティブ事業部 演出・作画ルーム アニメーター)
  • 助川裕彦(クリエイティブ事業部 演出・作画ルーム アニメーター)
  • 林勇雄(クリエイティブ事業部 演出・作画ルーム アニメーター・アクションディレクター)
  • 錦織敦史(監督・演出家)
  • 高雄統子(監督・演出家)
  • 牛嶋新一郎(監督・演出家)
  • 藤原佳幸(監督・演出家)
  • 若林信(監督・演出家・演出指導)
  • 高橋沙妃(アニメーター・キャラクターデザイナー)
  • 田中裕介(アニメーター・キャラクターデザイナー)
  • 嶋田和晃(アニメーター・キャラクターデザイナー)
  • 石田一将(アニメーター・キャラクターデザイナー)
  • 河野恵美(アニメーター・キャラクターデザイナー)
  • 安野将人(アニメーター・キャラクターデザイナー)
  • 川上雄介(アニメーター・アクションディレクター)
  • 新沼拓也(アニメーター)
  • 鈴木大(アニメーター)
  • 田中裕介(アニメーター)
  • 道下康太(アニメーター)

その他

  • 薄井久代(クリエイティブ事業部 美術ルーム室長)
  • 中島和子(クリエイティブ事業部 仕上げルーム室長)
  • 佐久間悠也(クリエイティブ事業部 撮影ルーム室長)
  • 山崎莉乃(制作部 制作進行、脚本家)
  • 加藤穂乃伽(制作部 制作進行、脚本家)
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脚注

外部リンク

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