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SPY×FAMILY (アニメ)
日本のテレビアニメシリーズ ウィキペディアから
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『SPY×FAMILY』(スパイファミリー)は、遠藤達哉による同名の漫画を原作とする、WIT STUDIOとCloverWorksの共同制作による日本のアニメーション作品[1]。テレビアニメおよび劇場アニメが製作されている。
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登場人物
→詳細は「SPY×FAMILY § 登場人物」を参照
テレビアニメ
要約
視点
![]() | この節には放送または配信開始前の番組に関する記述があります。 |
2021年11月にテレビアニメ化が発表された[1]。
Season 1は分割2クールで放送が行われた。第1クールは2022年4月から6月まで放送され[4]、第2クールは同年10月から12月まで放送された[5]。Season 2は2023年10月から12月まで放送された[6][7]。さらにSeason 3が2025年10月より放送予定[8]。放送はテレビ東京系列全6局で行われ、系列外の放送局でも放送された。ナレーションはボンド・フォージャー役の松田健一郎[9][10]。
製作
企画は東宝がWIT STUDIOに企画コンペを相談したことがはじまりとなる。その当時、中武哲也がWIT STUDIO主催のイベント「アニスタ」でCloverWorksの福島祐一と共演した際に「一緒に作品を作りたい」という話をしていたため、「スタジオ同士で中長期的なプロジェクトをやってみたい」「本作のポテンシャルを考えても2社体制が良い」という理由から2社共同の制作体制で企画が進んだ[11]。2社共同制作体制はクリエイターの負担が通常のアニメ制作より削減されることや、必要な人員数が減るため管理しやすくなること、制作時間に比較的余裕ができるためクオリティチェック後の修正の時間を多く確保できることなどのメリットがある[12]。
制作には原作の担当編集である集英社の林士平も参加している。監督には「両スタジオがスケジュール管理の点で連携を保てる適切なスピードで絵コンテを描き続けられる実力があるスタッフ」として古橋一浩が起用された。キャラクターデザイン・総作画監督はCloverWorks側から原作者の遠藤に数人のスタッフのデザインを提案したうえで、同社が制作した『約束のネバーランド』のキャラクターデザイン・総作画監督を務めた嶋田和晃を遠藤が指名した[11]。
制作の分担として、Season 1では奇数話数をWIT STUDIO、偶数話数をCloverWorksに分けて制作され[注 2]、担当話数では作画や仕上げのほか、背景美術も両スタジオの社内美術部門がそれぞれの回で担当する体制となっている。撮影工程はCloverWorksとMADBOX(マッドハウスの子会社)が、3DCGに関してはMADBOXが担当している。また、WIT STUDIO所属の河口友美、CloverWorks所属の山崎莉乃と加藤穂乃伽が各話脚本で参加している[11]。
一方、Season 2は主にCloverWorksが中心となって制作されており、CGもMADBOXに代わってBoundary[注 3]が担当している。また、脚本についても新たに大河内一楼が起用され、シリーズ構成もそれまで監督と兼任していた古橋に代わって担当することになった[13]。
作風
演出
Season 1の第1話から第3話ではテレビアニメ化に際して独自の描写はあるものの、ほぼ原作に準拠した内容である[14]。
音楽
音楽は『ドロヘドロ』などを手掛けてきたユニット・(K)NoW_NAMEが担当しており、アクションなどの見せ場となる場面ではジャズ調の音楽が使用されている[14]。
ライターの腹巻猫は「WEBアニメスタイル」に寄せたコラムの中でSeason 1の劇伴について、007シリーズというよりはむしろ『電撃フリントGO!GO作戦』や『オースティン・パワーズ』といったコメディ系の作品に近いと述べており、シリアスな物語ではないため軽快な音楽の方が向いていると分析している[15]。一方で、腹巻猫は物語のターニングポイントとなる場面ではフィルムスコアリング[注 4]で制作しているのではないかとも推測しており、スパイ映画風の音楽というよりは心情を描いた音楽の方が重要ではないかとも分析している[15]。
演技・キャスティング
ロイド役の江口拓也は、もともと原作を読んだこともあり、原作ファンの盛り上がりも認識していた[16]。また、オーディションに通った後の周囲の反応から作品の大きさや期待度を感じていたとアニメハックとのインタビューの中で述べている[16]。
アーニャ役の種﨑敦美は当初ヨル役のオーディションを受けていたが、その後合格する可能性があるとすればアーニャ役だと思い、両方を受けることにしたという[17]。種﨑はアーニャを演じるにあたって、ロイドやヨルとのやりとりに集中することや、アーニャの子供らしさを忘れないようにすることを意識していると述べている[18]。
ヨル役の早見沙織は、原作のヨルの描写からヒントを得て、雑念をなくして演じることを重視していると述べている[19]。普段のシーンと殺し屋として働くシーンでは、当初は「地続きのようなイメージ」で演じていたが、アフレコの際にわかりやすく演じるように言われたため、表現を大きく変えるようになったという[20]。
反響・評価
反響・人気
ニュースサイト『MANTAN WEB』によると、Season 1の初回放送の時点から期待以上の完成度や原作の再現度の高さに大きな反響が寄せられたという[14]。第1話は日本の定額制動画配信サービスの視聴者数ランキングで2位となり[21]、4月第4週には首位を獲得した[22]。月間視聴者数ランキングでは、5月から7月まで3か月連続で1位を維持した[23]。テレビ東京の社長によると、2022年10月に開始した第2クールのタイムシフト視聴率はテレビ東京の番組として過去最高であり、2022年度7月期の全局全番組の中でも最高であったという[24]。
『SPY×FAMILY』は幅広い年齢層から人気を集めている。タカラトミーアーツ関係者は、「特にアーニャが人気です。今後、子供向けの商品を含めて玩具、グッズがさらに増えていきそうです」と話した[25]。TOHO animationはYouTubeチャンネル登録者数200万人突破を記念して、アーニャをフィーチャーしたアニメ・ミュージック・ビデオを公開した[26]。2022年6月にはアーニャが登場するたまごっちが発売された[27]。
FinTが発表した2022年の「Z世代トレンドランキング」では、「コト・モノ部門」で1位に『SPY×FAMILY』、4位に「アーニャ」がランクインした[28]。同ランキングの「流行語部門」では1位に「アーニャピーナッツが好き」がランクインした[28]。
『アニメイトタイムズ』が2023年1月に発表した「2022年アニメ人気ランキング みんなが選んだ人気作品トップ30」では1位を獲得した[29]。『dアニメストア』が発表した「あなたが選ぶdアニメストアアワード2022」では「オススメしたいアニメ」部門で3位、「世界観が良かったアニメ」部門で2位、「ストーリーが良かったアニメ」部門で3位を獲得した[30]。『アニメ!アニメ!』が実施した「2022年一番好きなTVアニメは?」と題したアンケートでは5位を獲得した[31]。
評価(テレビアニメ)
アニメは評論家から高い評価を受けている。レビュー収集サイトの『Rotten Tomatoes』では、『SPY×FAMILY』のSeason 1は評論家の6件のレビュー全てが肯定的な評価となり、平均は10点満点中9点であった[32]。『Anime News Network』の評論家たちはアニメの第1話を称賛し、ケイトリン・ムーアとジェームズ・ベケットは満点の評価をつけた。ムーアはこの作品の「一貫した笑いのタイミングのセンス」がそれぞれのジョークを完璧に伝えており、「間違いなく誰でも楽しむことができ、ほとんどの人にとって堅実な選択となる」作品であると称賛した。ベケットはアクションシーンの作画を高く評価し、その構成と滑らかさがまるで映画のようだと述べた。ニコラス・デュプリーは絵コンテ、演出、ストーリー、キャラクターを称賛する一方で、コメディのシーンとスリリングなシーンのバランスをうまくとることが難しくなっていると指摘した。リチャード・アイゼンバイスは、アニメのキャラクターと世界観の構築を称賛しつつ、特にアーニャがいなければこのアニメは「半分以下しか機能しなくなるだろう」と述べた。レベッカ・シルバーマンは、自身が原作漫画で行ったレビューと同様にアーニャが作品の中枢であると指摘し、非常に優れたディテールが多く盛り込まれていると述べた[33]。
『Polygon』のカンボール・キャンベルは、監督の古橋一浩が過去に手がけたアクションアニメの経験がうまく反映されていると指摘した。キャンベルは、アクションはとりわけ派手というわけではないが、その際のアニメーションはとても魅力的で、動作は正確かつ機敏であると述べた[34]。『IGN』のラファエル・モタメイヤーは、日常のシーンを重視し、細部に至るまで精巧に描くことで「途轍もない成果」を生み出しているとして、アニメ化を高く評価した[35]。『Anime News Network』のレベッカ・シルバーマンは2022年の最高のアニメとして『SPY×FAMILY』を挙げ、1つの家族に関する楽しく感情的に有意義なストーリーを作り上げていると述べた。シルバーマンはアーニャとボンドを2022年のベストキャラクターに挙げ、ボンドは作品の中枢であるアーニャの心を温かく保つのに役立っていると述べた[36]。
受賞・ノミネート(テレビアニメ)
2022年のYahoo!検索大賞では、アニメ部門で『SPY×FAMILY』、声優部門でアーニャの声優を務める種﨑敦美が受賞した[37]。同年の「ネット流行語100」では5位に「ヨル・フォージャー」、10位に「アーニャ・フォージャー」がランクインし、pixiv賞には『SPY×FAMILY』が選ばれた[38]。2023年には東京アニメアワードフェスティバルのTVシリーズ部門で『SPY×FAMILY』が受賞した[39]。第7回クランチロール・アニメアワードでは、『SPY×FAMILY』は最優秀新シリーズ賞、最優秀コメディー作品賞、最優秀助演キャラクター賞(アーニャ・フォージャー)、「何があっても守りたい」キャラクター賞(アーニャ・フォージャー)、最優秀エンディング賞(「喜劇」)、最優秀声優賞(ポルトガル語、アーニャ・フォージャー役:Nina Carvalho)と、最多タイとなる6部門で受賞した[40]。2023年、キャラクターブランド・ライセンス協会が主催する日本キャラクター大賞でキャラクター・ライセンス賞を受賞した[41]。
スタッフ(テレビアニメ)
主題歌(テレビアニメ)
各話リスト
放送局
放送トラブル
2022年10月8日、テレビ東京系列では18時00分から「世界卓球」女子決勝・男子準決勝(ともに日本対中国)の生中継が行われ、試合結果などによって同日23時からの「MISSION:14 時限爆弾を解除せよ」の放送スケジュールが変わる可能性があることを、番組公式Twitterは予告していた。一時は通常より50分遅れた23時50分からの放送を告知する番組表が配信されていたが、最終的には同26分からという変則的な放送時間となった[93][94]。公式Twitterは23時前に放送時間を周知したものの、把握できずに視聴や録画予約に失敗してしまった人が続出し[93][94]、Twitterにて一時「録画失敗」がトレンド入りした[94]。
この件を受け、テレビ東京は10月11日に当該放送回の再放送を10月15日未明(14日深夜)に行うほか、同系列5局でも順次再放送を行うことを発表した[95]。
関連商品(テレビアニメ)
BD / DVD(テレビアニメ)
CD(テレビアニメ)
- TVアニメ「SPY×FAMILY」オリジナル・サウンドトラック Vol.1
- 2022年6月26日発売。配信限定。
- TVアニメ『SPY×FAMILY』オリジナル・サウンドトラック
- 2022年12月21日発売。
- TVアニメ『SPY×FAMILY』Season 2 オリジナル・サウンドトラック[98]
- 2023年12月20日発売。
書籍(テレビアニメ)
- 遠藤達哉 『TVアニメ「SPY×FAMILY」公式スタートガイド ANIMATION×1st MISSION』 集英社〈愛蔵版コミックス〉、2022年4月4日発売[99]、ISBN 978-4-08-792594-4
- 遠藤達哉 『TVアニメ「SPY×FAMILY」公式ガイドブック MISSION REPORT:220409-0625』 集英社〈愛蔵版コミックス〉、2022年9月2日発売[100]、ISBN 978-4-08-792599-9
- 遠藤達哉 『TVアニメ「SPY×FAMILY」公式ガイドブック MISSION REPORT:221001-1224』 集英社〈愛蔵版コミックス〉、2023年9月4日発売[101]、ISBN 978-4-08-792609-5
ポッドキャスト
Spotifyにて『SPY×FAMILY オペレーション〈ポッドキャスト〉』が、2022年4月10日から2023年1月1日にかけて毎週日曜12時ごろに配信された。パーソナリティはロイド・フォージャー役の江口拓也[102][103]。さらに2023年10月8日から2024年2月18日にかけて『SPY×FAMILY オペレーション〈ポッドキャスト〉Season 2』が配信された[104]。
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劇場アニメ
要約
視点
『SPY×FAMILY』初となる劇場アニメ作品『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』(げきじょうばん スパイファミリー コード ホワイト)が、2023年12月22日に公開された[107]。本作品では、原作の遠藤が監修・キャラクター原案を務める完全新作ストーリーが展開される[108]。同年7月には同月21日公開の『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』(パラマウント・ピクチャーズ製作、東和ピクチャーズ配給)[109]、同年12月には同月15日公開の『ウィッシュ』(ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ製作、ウォルト・ディズニー・ジャパン配給)[110]とのコラボレーションがそれぞれ行われた。同年10月26日にはIMAX版の上映が発表された[111]。
公開から1年となる2024年12月22日に18の定額制動画配信サービス[注 9]にて見放題配信を開始することを同年11月22日に発表した[112]。
あらすじ
学校の調理実習でお菓子を作ることになるアーニャ。一等にはステラが与えられるため、ロイドは審査員である校長の嗜好を調べ、「メレメレ」という菓子が良いと知った。それも、校長の故郷であるフリジスのメレメレが好物だという。
フリジスでメレメレを食べるために週末の家族旅行に出かけるフォージャー家。乗車した列車の中でアーニャは鍵を拾い、犬のボンドの予知によって「お宝の鍵」であることを知った。荷物室に潜り込み、鍵で開けたカバンに入っていたチョコを食べてしまうアーニャ。
アーニャがチョコを食べたと知って追って来る二人組の悪者。だが、悪者はヨルに叩きのめされ、フォージャー家はフリジスに到着した。レストランで最後の一つのメレメレをゲットするフォージャー家。だが、そのメレメレは軍情報部のスナイデル大佐に横取りされた。
メレメレの味を覚えて月曜の調理実習までに帰宅するために、食材を集めてシェフに作ってもらおうと提案するヨル。ロイドはスパイの技を駆使して食材を揃えたが、希少なサクランボ・リキュールだけは手に入らなかった。
ボンドの予知でリキュールのある店を知り、ホテルを抜け出して一人で買いに行くアーニャ。だが、帰り道でアーニャは二人組の悪党に誘拐された。アーニャの食べたチョコにはマイクロフィルムが入っており、その情報は国家間に戦争を引き起こすものだったのだ。
スナイデル大佐の部下だった二人組によって飛行戦艦に連れ込まれるアーニャ。戦争を望むスナイデル大佐の命令で、アーニャのウンチからマイクロチップを回収しようとする二人組。ウンチをしたら殺されると耐えるアーニャ。
アーニャを救うために爆撃機で飛行戦艦を追うロイド。ヨルもこっそり爆撃機に乗り込み、ロイドには知られずに待ち構えていたタイプFと戦った。爆撃機との戦闘で炎上する飛行戦艦。飛行戦艦に乗り込んだロイドは死闘の末にスナイデル大佐を倒してアーニャを救い、ヨルもタイプFを倒した。ロイドは乗組員全員を退艦させて炎上する飛行戦艦を湖に不時着させフリジスを救い、アーニャの歯の裏に張り付いていたマイクロフィルムを回収した。
月曜の調理実習に間に合うアーニャ。だが、厨房の機器が爆発して実習は延期となり、スケジュールの都合で審査員は校長から教頭に変更された。メレメレでは一等を取れないと落ち込むアーニャ。ロイドは教頭の好物であるベリープディングを南部地方に食べに行く家族旅行を提案した。
スタッフ(劇場アニメ)
- 原作・監修・キャラクターデザイン原案 - 遠藤達哉[113]
- 監督 - 片桐崇[113]
- 脚本 - 大河内一楼[113]
- 絵コンテ - 古橋一浩、片桐崇、笹木信作、三浦貴博、久保雄介
- 演出 - 古橋一浩、片桐崇、堀口和樹、高橋謙仁、内田信吾、久保雄介
- 作画監督 - 下條祐未、村上達也、後藤隆幸、齋藤千尋、南東寿幸、KURO、白川亮介、村田睦明、門倉世央子、岡郁美、阿部愛由美
- 総作画監督 - 浅野恭司[113]
- キャラクターデザイン - 嶋田和晃[113]
- サブキャラクターデザイン - 石田可奈[113]
- 衣装デザイン - 石田可奈、安食圭
- 設定考証 - 白土晴一
- プロップ設定 - 反田誠二、松尾優、KURO
- コンセプトメカデザイン - 常木志伸
- メカデザイン - 高畠聡
- 美術設定 - 谷内優穂、金平和茂
- 美術監督 - 杉本智美、小島あゆみ
- 色彩設計 - 田中花奈実
- 2Dワークス - 川島千尋
- 3DCG監督 - 今垣佳奈
- 撮影監督 - 伏原あかね
- 編集 - 齋藤朱里
- 音響監督・整音 - はたしょう二[113]
- 音響効果 - 出雲範子
- 音響制作 - サウンドチーム・ドンファン
- 音楽プロデュース - (K)NoW_NAME[113]
- 音楽 - (K)NoW_NAME:Makoto Miyazaki
- 音楽プロデューサー - 小林健樹
- 劇中音楽制作 - 東宝ミュージック
- アニメーションアドバイザー - 古橋一浩[113]
- チーフプロデューサー - 高橋敦司、武井克弘、林辰朗
- プロデューサー - 津村美玲、齋藤雅哉、斉藤壮一郎、山内未來、中武哲也、福島祐一、山守貴子
- アニメーションプロデューサー - 山中一樹、林加都恵、伊藤泰斗
- 制作 - WIT STUDIO×CloverWorks[113]
- 製作 - 「劇場版 SPY×FAMILY」製作委員会(東宝、集英社、テレビ東京、WIT STUDIO、CloverWorks、小学館集英社プロダクション)[113][114]
- 配給 - 東宝[115]
主題歌(劇場アニメ)
興行収入
評価(劇場アニメ)
レビュー収集サイト『Rotten Tomatoes』では、評論家の34件のレビューのうち94%が肯定的な評価で、平均は10点満点中7.4点である[128]。加重平均を用いる『Metacritic』は評論家の8件のレビューに基づき100点満点中68点をつけ、「概ね好意的」な評価を与えた[129]。アメリカの観客によるレビューでは、CinemaScoreの調査ではA+からFの評価基準のうち平均「A」の評価となり、PostTrakの調査では92%が肯定的な評価となった[130]。
『Anime News Network』のリチャード・アイゼンバイスはこの映画の総合評価をB+とした。アイゼンバイスは、本作がオリジナルストーリーであり『SPY×FAMILY』のストーリー全体に影響を与えないことや、意外性のある展開が少ないことを指摘してストーリーの部分にはやや低い評価を与えたが、コミカルなシーンやアクションシーンは高く評価して「シリーズ全部を視聴することを強制せずにこのシリーズを誰かに紹介したいなら、この映画は出発点としては悪くないだろう」とコメントした[131]。『バラエティ』のシッダーント・アドラカは、漫画やアニメを知らない人でもとっつきやすい作品になっているが、親しみやすさを意識してペースを落としているため、勢いに欠けていると指摘した。アドラカはダイナミックなアクションシーンなどを評価し、「少なくとも退屈になることは決してない」と述べた[132]。『The A.V. Club』のシンディ・ホワイトはA-の評価を与え、「真面目になりすぎることなく、心からの笑いをたくさん届けることで、展開のわざとらしさや全体的な滑稽さを切り抜けている」と述べた[133]。
『ザ・ストレーツ・タイムズ』のジャン・リーは星5個中4個をつけ、「ストーリーを理解するためにアニメを見たり漫画を読んだりする必要はないが、『CODE: White』はアニメシリーズのスピンオフ映画の多くと同様に、新規のファンを得ることを目的としていない。既にストーリーを愛している人のために作られている」と述べた[134]。『ザ・タイムズ・オブ・インディア』のアビシェーク・シュリヴァスタヴァは星5個中3.5個をつけ、「コメディ、アクション、サスペンスのバランスがうまくとれている」「前半は落ち着いたペースで展開し、後半は加速して魅力的なエンターテインメントを提供する」と評価した[135]。
受賞・ノミネート(劇場アニメ)
関連商品(劇場アニメ)
BD / DVD(劇場アニメ)
CD(劇場アニメ)
- 『劇場版 SPY×FAMILY CODE White』 オリジナル・サウンドトラック[140]
- 2023年12月20日発売。
書籍(劇場アニメ)
- 遠藤達哉、矢島綾、大河内一楼 『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』集英社〈JUMP J BOOKS〉、2023年12月22日発売[141]、ISBN 978-4-08-703542-1
- 遠藤達哉、ワダヒトミ、大河内一楼 『劇場版 SPY×FAMILY CODE:White ノベライズ みらい文庫版』集英社〈集英社みらい文庫〉、2023年12月22日発売[142]、ISBN 978-4-08-321826-2
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コラボレーション
- モンスターストライク
- 2022年5月27日から、コラボが実装された。「ロイド」や「アーニャ」、「ヨル」が、ガチャから排出されるキャラクターとして登場した[143]。
- PRONTO
- 2022年9月22日より、コラボメニューやグッズが発売された。また、グッズは通信販売もされた[144]。
- ユニバーサル・スタジオ・ジャパン
- 2023年2月17日から7月2日の期間中に、日本を代表するエンターテイメント・ブランドが集結するイベント 「ユニバーサル・クールジャパン 2023」が開催され、本作は“謎解きラリー&ライブ・エンターテイメント・ショー”「SPY×FAMILY シークレット・ミッション」を提供した[145][146]。
- 2025年7月1日から2026年1月4日の期間中、「ユニバーサル・クールジャパン 2025」にて約2年振りとなるコラボレーション。作品初となるVRコースター「SPY×FAMILY XRライド」の他、ハリウッド・ドリーム・ザ・ライドではオリジナルストーリーが聞ける「SPY×FAMILY ストーリーライド」を実施予定[147]。
- パズル&ドラゴンズ
- 2023年6月26日から、コラボが実装された。「アーニャ」をはじめとする、アニメで主に登場したキャラクターたちが登場した。また、コラボダンジョンも実装された[148]。
- BOSS
- 2023年7月より、アイスクリームメーカーや、グラファイトトースターが当たるキャンペーンを実施した[149]。
- 東武動物公園
- 2023年7月8日からコラボが実装された。コラボ入場券やスタンプラリーが行われた。また、コラボグッズや、コラボメニューなども発売されている[150]。
- Jリーグ
- 2023年8月5日より順次、各クラブのコラボグッズが発売された。「アーニャ」をはじめ、「ロイド」「ヨル」「ボンド」がユニフォームを着ている姿が描かれている、マフラータオルや、Tシャツ、缶バッジなどが発売された[151][152][153]。
- セブン-イレブン
- 2023年8月18日からコラボが実装された。クリアファイルや、缶バッジが特定の商品の購入特典として、配布された[154]。
- SuperGroupies
- 作品をイメージした、「バッグ」「財布」「時計」が発売された[155]。
- サンシャインシティ
- 劇場版公開記念として2023年12月15日から開催された。サンシャイン60展望台 てんぼうパークではクイズラリーやコラボメニューの販売、サンシャイン水族館ではフォトスポットの設置やコラボグッズの販売が2024年1月28日まで開催された。文化会館ビル3階 展示ホールCでは「SPY×FAMILY わくわくパーク」を開催。アニメシリーズを振り返る展示やミニゲーム、グッズ販売など2024年1月14日まで開催された[156]。
- くら寿司
- 2024年1月12日より、ビッくらポン!にてオリジナルグッズプレゼント企画が実施された。また、2500円以上の購入でクリアファイルやクッションチャームがプレゼントされた[157]。X(旧Twitter)でもプレゼントキャンペーンが実施された[158]。
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脚注
外部リンク
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