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ROLLY

日本のミュージシャン、音楽プロデューサー (1963-) ウィキペディアから

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ROLLY(ローリー、1963年9月6日 - )は、日本ロックシンガーギタリスト音楽プロデューサー俳優[3][4]。旧名はローリー寺西(ローリーてらにし)および寺西 一雄(てらにし かずお:本名)。身長171 cm、体重55.5 kg。既婚。従弟はシンガーソングライターの槇原敬之[4]

概要 出生名, 別名 ...
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来歴

京都府京都市南区生まれ[5]大阪府高槻市芥川町2丁目育ち[5]。姉が2人と8歳上の兄がいた[6]。名前は「一雄」だが次男で、交通事故で幼くして亡くなった長男の後にようやく生まれた「待望の跡取り息子」である[6]。実家は電器店で、住み込みの女性店員もいるくらいの規模だった[6]。また槇原敬之は従弟で、槇原の父親も店に勤めていた[6]。祖父母は近所で旅館も経営していて、そこには日本庭園もあった[6]

幼少期にメイクや女装に目覚め、それが家族に発覚、両親は「お前は変態やッ!」と激怒した[6]高槻市立第二中学校浪速工業高等学校(現:星翔高等学校)電子科卒業。

ロックバンドすかんちのボーカル兼ギターとしてデビュー。当時はローリー寺西を名乗っていた。グラムロックを取り入れた音楽とユニセックス風のビジュアルで人気を博す。中でも楽曲「恋のマジックポーション」と「恋のミラクルサマー」は、フジテレビの番組『ダウンタウンのごっつええ感じ』のテーマ曲に採用されて注目を浴びた。1989年には、従弟(母の弟の息子)の槇原敬之AXIAのオーディションに応募する際に作成したデモテープにサポートギタリストとして参加している。このデモテープは1990年3月にグランプリを受賞した。

すかんちの解散後は芸名をROLLYと改め、ソロで音楽活動や音楽プロデュースを行うほか、ユニークなキャラクターを活かし、タレント役者(自称する肩書きは「エンターティナー」)としても活動、バラエティ番組CM映画演劇などにも数多く出演。また有数の海外ロック通としても知られ、BS放送などでのロック特集にはコメンテーターとして出演することも多い。また、槙原プロデュースによる本名の寺西一雄名義での楽曲リリースもある。

CSチャンネルでは自身の冠番組ROLLYキングダム』に出演していたが、ミュージシャンたちをテーマにした音楽番組的な企画を展開する一方で、ヌード写真撮影会を開催するなど過激な企画も展開していた。

すかんち解散から10年後の2006年、かつてのメンバーらとともにすかんちを再結成し、2日間のみの再結成ライブツアーを行った。2007年にも再結成後2度目のライブツアーを実施。また、2008年には佐藤研二(元マルコシアス・バンプ)と高橋ロジャー和久(元X-RAY)とともにTHE 卍を結成し、同名のCDを発売した。2009年の大晦日に放送された『第60回NHK紅白歌合戦』には、平原綾香のサポートギタリストとして出演。演奏曲は『ミオ・アモーレ』。

2022年、第25回みうらじゅん賞受賞[7]

2025年9月1日、自身のXで一般女性との結婚と網膜剥離で入院して治療中である事と回復に向かっている事を報告した[8]

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エピソード

ギタースタイル

  • フェルナンデスグレコのギターを愛用し、バンド時代後期には「ROLLY」の文字を象ったギターがトレードマークだった。しかし、バンド時代を通じ、ライブやレコーディングでは音質を含む演奏性からグレコ製のギターを使用することが多かった。
  • ジョニー・ウィンターのライブアルバムでの演奏を聴いて以来、「すごいギタリストはワンパターンだ」という信条を持つようになった。聴いた瞬間にその人物だとわかるような演奏をすることが理想だという。その他、エース・フレーリーウリ・ジョン・ロートブライアン・メイ石間秀樹山本恭司寺内タケシなどからの影響を公言している。
  • エレキギターの「笑うギター」という技を持つ。これは、ギターが笑っているかのようにキュルキュルと音をたてるものである。30年間誰にも教えたことがない秘密の技らしく、GyaOの番組『GyaO FUJIYAMA』出演時には背を向けて演奏した。
  • 笑うギター 高槻の松田茂樹氏が発明した「笑うギター」は決して他人には見られてはいけない秘密の技でギター奏法の七不思議の一つとされる。現在は「笑うギター2」「笑うギター3」「六弦グィングィン奏法」に進化しているらしい[9]
  • 「ワンステージワンギター」がポリシー。求めている音が1つであるため、ギターが変わるとその事ばかりが気になってしまうからとのこと[10]
  • 使用機材

人物

  • 現在は細身の体型だが、幼少の頃は肥満児でいじめも受けていた。電器屋の息子で、太っていて、ナマズひげが生えていた事から、「電気ブタナマズ」と呼ばれていたとのこと[11]。当時を振り返り「こんなひどいことをされて、大人になったらいつかこのことを発表する時が来るだろう。だったら、もっと面白いことをやってくれよ。」と思っていたと述懐。
    • バンド解散の危機の際に、「あの人たち、ルックスは最低だった」と思われてはかなわないとダイエットを決意した。カロリー制限をしたり、食べる量を減らしたりと苦しいダイエットだったが、成功して現在の体型になった。
    • 大竹まことから「よい体形を維持している」と褒められたのに対し「心の中には今も肥満児の僕がいる。周りの人をうまく騙している感じ」と答えている[12]
    • 現在もなお「肥満」に対して恐怖感に近い感情を持っており、傍目には明らかに痩身に見えるにもかかわらず、本人としては不満で脂肪吸引を2回行っている[13]
  • 高校時代に結成したバンドの名前は「猟奇納骨堂(りょうきのうこつどう)」[14]。「バンドで老人ホームの慰問を行った際に、司会の老年の方が“次の出演者は、浪速工業高校の、(うっ)、猟奇納骨堂の皆さんです”と紹介されたのが楽しかった。お客さんにも受けていた。」と語っている[12]
  • 笑っていいとも!』(フジテレビ)にレギュラーで出演していた時期には、カメラ目線で視聴者に語り掛ける形で「奥さん、お宅の娘さん、今セックスしてますよ!」[15]、「奥さん、お宅の娘さんのパンツ、俺が買いましたよ!」[16]、「奥さん、お宅の台所の米、腐ってるよ!」[17][18]、「奥さん、お宅の天井裏で忍者が死んでますよ!」、「奥さん、今、お宅の家燃えてますよ!」、「テレビの前のよい子のみんな、お前を殺す!」[19][18]、「今からこの番組で放送事故を起こしてやる!おま、たせ致しました!」など毎回のように問題発言を繰り返していたため、放送後に苦情の電話が殺到していた。
    • 本人は後年「お宅の台所の米、腐ってるよと言ったら、“今確認してみたが、うちの米は腐っていない”という苦情が届いたと聞き、不謹慎だが笑ってしまった。」と語っている。
  • タモリ倶楽部』(テレビ朝日)の「空耳アワー」に投稿し、番組オリジナルのジャンパーを獲得したことがある。ちなみに曲はQUEENの "Somebody to Love" (『A DAY AT THE RACES』に収録)で、「But everybody ワシャコケた!(wants to put me down)」というネタだった。
  • 中居正広の怪しい噂の集まる図書館』(テレビ朝日)内の企画「絶対スッピンNGだった芸能人が初公開しちゃうぞSP」で、「スッピンでテレビ出演する事はできるか?」とのオファーに対し、所属事務所から「ROLLYはメイクあってのROLLYなのでスッピンは公開できないし、今後もそのような事は一切ない」とコメントされている[20]
  • 2020年秋頃から右手にドケルバン腱鞘炎を発症。2021年9月26日、症状が悪化したため右手・親指を固定。暫くの間はギター演奏などしないようドクターストップがかかったことを自身のTwitterを通じて報告した[21]
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ディスコグラフィ

要約
視点

タイトル横の数字は発売年。

シングル

  • 21世紀のラヴァーズ(1996年)
『21st Century Stars』(加藤ひさしとのユニット)名義
  • Name of Love(1998年)
寺西一雄名義、槇原敬之が楽曲提供およびプロデュース、オリコン最高65位
c/wは槇原の『SPY』のカバー
『Name of Love』の槇原版はアルバム「Cicada」に収録
  • S O S '99(1998年)
  • ムチムチロケンロー!!(1999年)
アニメ『ヨシモトムチッ子物語』前期主題歌
RIDER CHIPSのフィーチャリングヴォーカリスト『RIDER CHIPS featuring ROLLY』名義
  • DEEP BREATH(2001年)
『RIDER CHIPS featuring ROLLY』名義、『仮面ライダーアギト』3rdエンディングテーマ
  • SAMURAI(2001年)
アニメ『地球防衛家族』オープニングテーマ
『ROLLYと絶望少女達』(谷井あすか真田アサミ沢城みゆき後藤邑子松来未祐とのユニット)名義、アニメ『俗・さよなら絶望先生』メインエンディングテーマ
  • 60(2023年9月)還暦CD

オリジナルアルバム

  • Rolly's Rockrolly(1996年)
  • 2001(2001年)
  • 鋼鉄のハードロッカー(2003年)
  • ROLLY in Aoiheya 怪奇骨董音楽会 〜実況録音盤〜(2005年)
  • THE 卍 / 卍(2008年)
  • THE 卍 / puzzle(2009年)
  • グラマラス・ローリー〜グラム歌謡を唄う(2012年)
  • ROLLY COMES ALIVE!(2017年)
  • THE 卍 / TRIPLED(2017年)
  • ROLLY'S ROCK WORKS(2019年)

ベストアルバム

  • GOLDEN☆BEST ROLLY(2010年)

カバーアルバム

  • ROLLY'S ROCK CIRCUS 〜70年代の日本のロックがROLLYに与えた偉大なる影響とその影と光〜(2015年7月8日発売)[22]
  • ROLLY'S ROCK THEATER 〜70年代の日本のロックがROLLYに与えた偉大なる影響とその光と影〜(2016年)

共作アルバム

参加作品

コンピレーション

  • SCANCH'N MONDO SELECTION(1994年)
参加曲 / そら豆の詩
ローリー寺西名義
  • 西城秀樹ROCKトリビュート KIDS WANNA ROCK !(1997年)
参加曲 / 恋の暴走
『THE ROCKROLLY』名義
参加曲 / THE GROOVER
『THE ROCKROLLY』名義
  • KISS TRIBUTE IN JAPAN(1998年)
参加曲 / NOTHIN' TO LOSE
『THE ROCKROLLY』名義
参加曲 / AFRO "LUPIN '68"
『RUI & ROLLY』(永井ルイとのユニット)名義
  • Masked Rider LIVE 2000(2001年)
参加曲 / Power Child / 仮面ライダーのうた
  • KINKY BOOT 〜TRIBUTE TO THE KINKS(2002年)
参加曲 / キング・コング
『21st Century Stars Featuring ROLLY』名義
  • X CROSS THE STREER JAPANESE PUNK AND NEW WAVE TRIBUTE(2004年)
参加曲 / かっこイイダーリン(GO-BANG'Sのカバー)
『21st Century Stars Featuring ROLLY』名義
  • おれたちイジワルケイ〜外〜(2005年)
参加曲 / R&R SHOW
『イジワルケイオールスターズ featuring ROLLY』名義
  • 近藤真彦トリビュートアルバム『Matchy Tribute』(2006年)
参加曲 / 愚か者
『ヘビメタサンダース』(マーティ・フリードマン鮎貝健とのユニット)名義
  • マーティ・フリードマンプロデュース「ROCK FUJIYAMA BAND」(2007年)
参加曲 / BEN
『R.F.B. feat. ROLLY』名義
参加曲 / ZIGGY STARDUST
  • Jingle All the Way!(2007年)
参加曲 / ジングルベル
  • PUFFY COVERS(2012年)
参加曲 / たららん
参加曲 / たいやきやいた

映像作品

  • ROLLY VISUAL COMPLETE Vol.1(2006年)
  • ROLLY VISUAL COMPLETE Vol.2(2006年)
  • ROLLY式ギターライブパフォーマンス! 〜観客を魅了できるギタリストの作り方〜(2013年)
  • ROLLY式ぶっとびギタープレイパフォーマンス! 〜観客を魅了できるギタリストの作り方 2〜(2015年)

提供作品

作詞作曲

著書

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出演

テレビ番組

テレビドラマ

ラジオ番組

CM

映画

舞台

吹き替え

ゲーム

ミュージック・ビデオ

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関連人物

脚注

外部リンク

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