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まんがはじめて物語
ダックスインターナショナルとTBS共同製作の子供向けの教養番組 ウィキペディアから
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『まんがはじめて物語』(まんがはじめてものがたり)とは、1978年5月6日から1984年3月31日までTBSテレビにて放送された子供向け教養番組。全305回。
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概要
要約
視点
子どもたちに身近な物事の起源や歴史といった「はじめて」をドラマ仕立てで紹介する、娯楽要素を盛り込んだ番組である。最大の特徴は、実写映像とアニメという2つの表現方法を混用していた点。物語の導入部と結末をフィルムカメラにて収録し、核となる時間旅行シーンはアニメで表現された。「クルクルバビンチョ パペッピポ ヒヤヒヤドキッチョの モーグタン」の台詞とともに実写とアニメが切り替わる。アニメパートでは「モグタン、ここはどこ?」「紀元前○○○○年のエジプトだよー」と場面設定説明が入るなど、子供にも理解しやすい演出がなされていた。
1回の放送時間は実質25分ほど。内訳はオープニング曲、本編1、本編2、エンディング曲、ぼくの絵・わたしの絵コーナー[注 1]、次回予告と続く。毎回2つの事柄について取り上げるが、まれに本編1・2にわたって1つの事柄を扱うこともあった。このように放送形式は通常のテレビアニメに沿っており、単にアニメ番組として扱われることも多い。
一時期、東急グループがスポンサーを務めたことから、実写パートにて東京急行の電車や東急百貨店の店内・紙袋・包装紙、東急ストアの店内などが頻繁に登場した[注 2]。
実写とアニメの併用という珍しい表現方法、子供の知的好奇心をくすぐる内容が支持され、放送期間中に厚生省中央児童福祉審議会推薦番組に認定、文化庁こども向けテレビ用優秀映画賞を受賞した。さらに『新まんがなるほど物語』が放送された1988年にはシリーズ全体でATP長寿番組賞を受賞するなど、優秀な子供向け教養番組として高い評価を受けた。番組最高視聴率は、ビデオリサーチ調べにて1978年12月23日放送分の28.5%、ニールセン調べでは1979年1月6日放送分の25.3%(いずれも関東地区)。
番組終了後も、タイトルと出演者を変更した後継番組が1991年まで展開された。さらに2001年には単発スペシャル番組『21世紀まんがはじめて物語』を放送。この一連の作品をまんがはじめて物語シリーズと呼ぶことがある。本作はTBS製作によるテレビアニメとしては最長放送期間となったが、TBS系列全体では毎日放送(MBS)製作で開始時にはNET系列で放送された『まんが日本昔ばなし』である。
放送番組センターが、放送終了後の本番組を「まんがおもしろタイムトンネル」と改題して、独立局をはじめ各地の局に配給していた。このバージョンでは、本放送時におけるオープニング冒頭の主題歌をバックにしたタイトルコールを削除している。また、15分番組として再編成し、エンディングや次回予告、2パートにまたがる長編エピソードの放送はなかった。岡まゆみ出演分のオープニング曲は「不思議な旅」[注 3]と「?謎なぞアイランド」を採用し、番組タイトル変更なしで放送。番組最後には当該回を担当した脚本家と監督のクレジットが5秒ほど表示された。
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登場キャラクター
- モグタン
- 声 - 津賀有子
- 時間旅行をはじめ、超能力とも魔法ともとれる不思議な能力を使うピンク色の生き物。番組内にてお姉さんとともに時間旅行をし、地名や歴史上の人物などの情報を教える役割を務めた。実写パートでは、毎回のテーマを表すペンダントを付けている。ほかの登場人物には豚に似ているなどとからかわれたが、モグタン自身は種類にとらわれず「ぼくはモグタンだ」と主張していた。実際のモチーフは悪夢を食べるとされる架空の動物・獏だが、外見は実在の動物であるバクに近い(放送開始日における朝日新聞朝刊のテレビ欄には「赤バク人形のモグタン」と記載がある)。比較的毒舌である。実写シーンでは人形劇のぬいぐるみ姿で登場し、場面転換時などに「バビンチョ!」と発する。
- 後番組である『まんがどうして物語』に一度ゲスト出演し、同番組キャラクターであるロクベエから「先輩」と呼ばれた。
- うつみ宮土理
- 初代お姉さん。時折モグタンを殴るなど荒い一面もあった。肝臓疾患の治療をすべく、第19話で急遽降板している。
- 岡まゆみ
- 2代目お姉さん。第20話から第305話(最終回)まで出演。岡の当たり役となった。
- 2人とも何かにつけて「はじめて」を知りたがり、モグタンやロングおじさんにさまざまな質問をぶつける非常に好奇心旺盛な性格。
- ロングおじさん(吉村光夫)[注 4]
- その名調子で詳細解説を担当。番組中ではモグタンやお姉さんと会話をするなど、単なるナレーターに留まらず1人の登場人物として扱われた。本編ではナレーションに専念するが、番組終盤での「もぐたん質問箱」「ぼくの絵・わたしの絵コーナー」等でたびたび画面へ登場した。主にモグタンやお姉さんの似顔絵を紹介するコーナーで、鉄道ファンの吉村は番組に寄せられた電車のイラストを頻繁に採用していた。
- ”ロングおじさん”は役名ではなく、吉村本人の愛称である。
- ロボット
- 声 - 不明
- 1981年から1982年ごろアニメパートに登場。「スピード」の話題になると突然現れて乗り物や動物の移動速度の数値を計測し、モグタンやお姉さんに報告していた。
このほか、アニメパートでは劇団NLTの役者たちがゲストキャラの声を担当している。
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放送局
要約
視点
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ローカル枠での放送のため、ほとんどの地域が遅れネットもしくは未放送。下記ネット局の大半も一時期のみの放送だった。
- この他、中国放送(RCC)などのように、夏休み期間の朝10時台に集中放送を行っていた局もある。
スタッフ
- 音楽:伊部晴美
- 演奏:猪俣猛とダックスフント
- 声の出演:柳沢紀男、山本廉、木村有里、平松慎吾、中村万里、川端慎二、大田黒武生、長沢大、青木和代、直木悠、沼崎悠、小島孝夫、市東昭秀、真弓田一夫、叶年央、江藤純一、西村寿規、館野玲、山田登是、小柳昭、高橋美恵子、川島一平、鈴木敏彦、永田博丈、信沢三恵子、神田盟子、岩田博行、阿知波悟美、高橋なづき、伊東しず子、なかはら五月、竹崎真理、板倉けい子、劇団NLT
- 人形:原田克彦、木村悦子、稲浦晶子(以上、のぞみプロ)
- 実写撮影:尾関良次、須藤昭栄、熊田英明
- アニメーション撮影:ティ・ニシムラ、須崎博志、小林篤子、岡芹利明、笹原純、田村忠久、加藤章彦、黒木貫司
- 照明:佐藤堯
- 美術:窪田忠雄
- メインキャラクター:松崎一、又野龍也
- 編集:近藤光雄、岡田三知夫、佐藤公義、倉持清治、雑賀道子、角井綾子
- ネガ編集:阿良木プロモーション
- 選曲:白井多美雄
- 録音:T・E・S・S
- メーク:相田光枝
- 現像:東洋現像所
- 衣装協力:東急百貨店
- 担当プロデューサー:佐藤哲
- プロデューサー:丹野雄二、永井憲二(ダックスインターナショナル)、鈴野尚志、井上博[注 13](TBS)
- 制作協力:童話舎
- 製作:ダックスインターナショナル、TBS
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主題歌
オープニング
- 「不思議な旅」(第1話 - 第74話)
- 作詞・作曲 - 森雪之丞 / 編曲 - 小六禮次郎 / 歌 - うつみ宮土理、津賀有子(東芝EMI(現:ユニバーサル ミュージック合同会社))
- 「未知へのロマン」(第75話 - 第177話)
- 作詞 - 森雪之丞 / 作曲 - 都倉俊一 / 編曲 - 田辺信一 / 歌 - 1980チューインガム・カンパニー(SMSレコード(現:バンダイナムコミュージックライブ))
- 「?(ハテナ)謎なぞアイランド」(第178話 - 第253話)
- 作詞 - 吉岡治 / 作曲・編曲 - 寺島尚彦 / 歌 - 岡まゆみ(ビクター音楽産業(現:JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント))
- 「IMAGINATION EXPRESS <夢急行>」(第254話 - 第305話)
- 作詞・作曲 - GUNPHER BEHRLE / 訳詞 - さがらよしあき / 編曲 - 飛澤宏元 / コーラスアレンジ - 古田喜昭 / 歌 - Sugar(フォーライフ・レコード)
エンディング
- 「名物!モグタン音頭」(第1話 - 第74話)
- 作詞・作曲 - 森雪之丞 / 編曲 - 小六禮次郎 / 歌 - うつみ宮土理、津賀有子(東芝レコード)
- 「恋におちたら」(第75話 - 第177話)
- 作詞 - 森雪之丞 / 作曲 - 都倉俊一 / 編曲 - 田辺信一 / 歌 - 1980チューインガム・カンパニー(SMSレコード)
- 「モグタン・マーチ」(第178話 - 第253話)
- 作詞 - 吉岡治 / 作曲・編曲 - 寺島尚彦 / 歌 - 津賀有子(ビクターレコード)
- 「タマゴ」(第254話 - 第305話)
- 作詞・作曲 - 松田隆宏 / 編曲 - 飛澤宏元 / コーラスアレンジ - 古田喜昭 / 歌 - Sugar(フォーライフ・レコード)
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各話リスト
要約
視点
原則としては1回で2本放送。
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商品
単行本
国際情報社により、単行本(全60巻)が発売された。
モグタン原寸大パペット
放送開始から29年を経た2007年、番組撮影時のプロップを基に忠実に再現した原寸大サイズのモグタンのぬいぐるみ(パペット)が「マスタースケール ファイル01 まんがはじめて物語 1/1モグタン」としてメガハウスより発売された。限定生産のため、2007年8月時点で既に完売している[12]。
その他
キャラクターランキング
gooリサーチにおける「好きな子ども向け番組のキャラクターランキング」(2007年5月22日から23日集計)にて、当番組のモグタンが12位にランクインした[13]。なお、モグタン以外の民放番組のキャラクターは、1位ガチャピンと4位ムックのみで、ほかはNHK教育テレビの番組キャラクターが占めている。
脚注
関連項目
外部リンク
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