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アジアシリーズ
2005年に創設された、日本・韓国・チャイニーズタイペイ・中国・オーストラリアのプロ野球クラブを中心に競われるWBSC公認国際大会 ウィキペディアから
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アジアシリーズ(英語:Asia Series)は、2005年に創設された、日本・韓国・台湾・中国・オーストラリアのプロ野球クラブを中心に競われる、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)公認国際大会である。
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概要
要約
視点
日時
大会には、日本(日本野球機構/日本シリーズ優勝チーム)・韓国(韓国野球委員会/韓国シリーズ王者)・チャイニーズタイペイ(中華職業棒球大聯盟/台湾シリーズ王者=総冠軍)・中国(中国野球リーグ/国内王者)が参加。 2008年までは毎年11月、日本シリーズ終了後の木曜日から日曜日にかけて東京ドームで開催されていた。2011年と2013年は台湾で、2012年は韓国で開催。2014年からは世界野球ソフトボール連盟(WBSC)公認国際大会に認定されるとともに、日本野球機構(NPB)と中華職業棒球大聯盟(CPBL)の共同運営により台湾で開催される予定であったが、CPBLの方針転換により開催が見送られることになった[1]。2015年以降も開催されていない。
アジアシリーズ開催
大会には日本(日本野球機構/日本シリーズ優勝チーム)、韓国(韓国野球委員会/韓国シリーズ王者)、チャイニーズタイペイ(中華職業棒球大聯盟/台湾シリーズ王者=総冠軍)、中国(中国野球リーグ/国内王者、2007年までは発展途上であることを理由に中国リーグ選抜「チャイナスターズ」が参加)の各国優勝チームが1回戦総当りのリーグ戦を行い、その後上位2チームが決勝を行う(3位決定戦は行わず、予選リーグの成績により3位以下の順位を決定)というもので、「この大会を以ってその年のアジア地域のプロ野球チームのナンバーワンを決する」という位置づけである。
第1回から第3回まではコナミが特別協賛しており、大会名は「KONAMI CUP アジアシリーズ○○(西暦)」であった。しかし、第4回大会は、コナミが特別協賛から降りた為、大会名が「アジアシリーズ2008」となった。なお、第1回から後援していた読売新聞社も、第4回大会では後援を降りた。
この大会の優勝チームには5000万円、準優勝チームには3000万円、3位・4位にもそれぞれ1000万円の賞金が贈られる。
開催地は第4回までは日本の東京ドームで行われ、将来的には参加国持ち回りに移行し、参加国も拡大していく予定であったが、2009年度並びに2010年度は開催が中止された。2011年度は台湾で開催され、中国に代わってオーストラリアが参加した(台湾での開催問題については後述)。
日本での開催中止とその後の動向
日本で4年間にわたって開催されたアジアシリーズだったが、2008年度(第4回)にそれまでの冠スポンサー撤退などが響き、約2億円の赤字を計上したことを受け、また大会そのものの注目度も低下したことにより、抜本的な見直しが進められた結果、2009年度に開催が中止となった。
それに代わり、2009年度からは新たに、日本シリーズと韓国シリーズの勝者同士が対戦する「日韓クラブチャンピオンシップ」を新設。11月14日に長崎ビッグNスタジアムで開催され、日本の読売ジャイアンツと韓国の起亜タイガースが対戦した。
2010年度には、台湾で開催されることが内定していたが、開催時期として候補に挙がっていた11月10-13日が広州アジア大会と重なり、プロ選手が出場する日本、韓国、チャイニーズタイペイ、開催国・中国との意見の調整が必要としていた[2]。2010年1月27日、2010年度の開催は上述の理由で難しいと結論を出した。2011年度もチャイニーズタイペイが開催を希望し、開催された[3]。
その後、2010年2月22日に台湾・台北で開かれたアジアシリーズ運営委員会において、CPBLのウェイン・リー秘書長が、アジアシリーズの代替試合の新たな開催案として、前年開催された日韓クラブチャンピオンシップと同様に、チャイニーズタイペイ・韓国の優勝チーム同士が対戦する試合を開催しようと提案していた。日本シリーズの開催日程の関係上NPB優勝チームの出場が難しいため[4]の措置だった。韓国側も協議をしたものの、結局は同案も白紙となった。
その後、日本と韓国の間において最終的な調整を進めた結果、NPBは2010年8月23日、前年に引き続き日韓クラブチャンピオンシップが11月13日に東京ドームで開催されることが決まり[5]、また、同年11月4・5日、韓国シリーズ優勝チームと台湾シリーズ優勝チームが2試合対戦する韓国・台湾クラブチャンピオンシップが、台湾・台中インターコンチネンタルスタジアムで開催された。
なお、アジアシリーズの優勝トロフィーには創設された2005年からの優勝チームの名前と優勝した年がローマ字で刻印されているが、その中には日韓クラブチャンピオンシップの優勝チームである読売ジャイアンツ(2009年)と千葉ロッテマリーンズ(2010年)の名前も刻まれている(一行下に「NPB-KBO Club Championship」と書かれている。韓国・台湾クラブチャンピオンシップの優勝チーム名の刻印はなし)。
台湾にて復活開催
アジアシリーズの台湾での復活開催への動きは、2010年11月5日付の中央日報が、2011年にアジアシリーズが台湾で復活する旨を報道[6]したことから始まった。また同日、NPBの下田邦夫事務局長は「チャイニーズタイペイが現地で開催したいという希望があり、できるなら協力する」と、台湾での開催に前向きな姿勢を示す[7][8]など、台湾開催への動きが進み協議が進められた。そして、2011年3月1日に開かれたNPBの実行委員会において、チャイニーズタイペイ側が18日に11月の開催を発表することが明らかになり[9]、18日に台湾で開かれたアジアシリーズ運営委員会において開催概要が発表され、11月11日より5日間にわたり開催されることが正式に決定、3年ぶりの復活開催が事実上決まった[10]。
しかし、東日本大震災の影響によりNPBの日程がずれ込み、日本シリーズの開催が当初から2週間遅れの11月12日からとなったことから、CPBL側が当初の日程を11月25日 - 29日に変更し、NPB側に改めて出場を打診。5月16日のNPB実行委員会にて、日本シリーズ優勝チームの出場を正式に決定した[11]。さらに5月18日のアジアシリーズ運営委員会において、オーストラリア(オーストラリア野球リーグ)が初めて参加することが発表された[注釈 1]同国からは2010 - 2011年の同リーグ覇者、パース・ヒートが出場。また、これまで参加していた中国は国内リーグの事情で参加を見合わせることになった[12]。
韓国で初の開催
2012年のアジアシリーズは、2011年秋から韓国での開催が検討され、2012年3月、韓国野球委員会理事会で開催が確定した。2012年11月8-11日、釜山広域市・社稷野球場で開催された。日本、チャイニーズタイペイ、オーストラリア、中国の年間総合優勝チームと、韓国シリーズ優勝チームである三星ライオンズの他に、地元枠として釜山を本拠地とするロッテジャイアンツの6チームが出場した。この大会より予選リーグが3チームずつに分かれての2グループ制に変更され、それぞれの総当たりで予選1位同士が決勝戦を行った。また、5年ぶりとなる冠スポンサーとして現地でソーシャルネットワーキングサービスの事業を行う「マグ・マネージャー」が付き、「マグ・マネージャー アジアシリーズ2012」として開催され、日本シリーズ優勝チーム・読売ジャイアンツが初優勝した。
再び台湾での開催
2013年のアジアシリーズは、11月15日から20日まで台湾・台中/台北で開催されることが決まった。参加チームはチャイニーズタイペイ、日本、韓国、中国、オーストラリア(2012-13年シーズン優勝はキャンベラ・キャルバリー)各国リーグの優勝チーム、そして他に台湾から1チームの合計6チームとなっている。チーム数と予選リーグ(6チームを3チームずつ2グループに分けての総当たり)は2012年と同じだが、決勝トーナメントの方式が変更され、予選上位2チームが準決勝に進出し、11月20日の決勝戦で優勝を決定することになった。9月下旬、中国が全国運動会の終了後に選手たちが引退し、時間的に代表チームの編成が難しいとして出場を辞退することになり、代わりに2013年ヨーロピアン・カップ・チャンピオンとなったイタリアのフォルティチュード・ボローニャが出場した。
日台共同運営化とWBSC公認国際大会認定
2014年のアジアシリーズは、日本(NPB)とチャイニーズタイペイ(CPBL)が共同で運営することになり、また、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)の公認国際大会に認定されることになった。WBSCのフラッカリ会長がアジアシリーズの更なる国際的発展を望んでいることや、国際オリンピック委員会(IOC)が実施競技策定等の改革案を審議する臨時総会を2014年12月に開催することから、2020年東京五輪での「野球・ソフトボール」競技復帰へのアピールを狙う意味もある。なおWBSC公認国際大会に認定されたことで、本大会の対戦成績が各代表チームとしてIBAFランキングに反映されることになった。[13][14][15]
しかし、CPBLは前会長の退任や、それに伴う方針転換があり、9月になって台北開催が難しくなったことをNPB側に通知。NPBも代替地を探すのが困難であることから、2014年のアジアシリーズ開催が見送られることになった[1]。10月7日、上記の理由に加え、2014スズキ日米野球大会(日本)、21U野球ワールドカップ(台湾)といった他の国際大会開催日程の絡みと、2014年アジア競技大会への選手派遣によりKBOの日程が伸びたことにより正式に中止すると発表された[16]。
また、2015年は日本とチャイニーズタイペイ共催によるナショナルチームによる世界選手権大会「WBSCプレミア12」が、本来のアジアシリーズ開催時期に新設され、開催されなかった。それ以後も開催休止状態が続いているため、事実上WBSC公認トーナメントとしては形骸化(有名無実化)の状態になっている。
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参加団体
試合方式
(以下は2013年大会時[17]のもの。今後変更されることがある。)
- ベンチ入り登録選手
- 大会に参加できる選手は原則として開催年度の8月31日時点において支配下登録されている選手とし、そのうえで出場できる選手は1次登録をした40名から監督会議にて登録された28名とする。
- ベンチ入りできるのは監督・選手のほか、コーチ、トレーナーなどのスタッフ最大11名の合計40人とする。
- 外国人選手枠はそれぞれの所属リーグのルールに基づく。
- 試合形式
- 6チームを3チームずつ×2組に分けての総当たりの予選リーグを行い、その上位2チームが決勝トーナメントを行う。3位決定戦は行わない。
- 予選リーグの順位は勝率を最優先し、同じ成績である場合は次の順で上位順位を決める
- 当該チームの直接対決の勝利チーム
- 総失点率が低いチーム
- 総得点率が高いチーム
- チーム打率が高いチーム
- 抽選(コイントス)
- 予選リーグは基本9回終了を優先するが、同点により延長戦が必要となる場合は、予選リーグでは4時間を超えて次のイニングスに入らない。この場合で同点である場合は引き分けとみなし、勝率計算は0.5勝扱いで計算する。また7回・8回で10点差以上がついた場合はコールドゲームを適用する。
- 決勝戦は延長無制限とする。コールドは適用しない。
- サスペンデッドゲームは全試合適用しない。
- 指名打者を使用可能。
- 決勝戦は原則として予選1位チームを1塁側・後攻とする。
- 但し、日本で開催された第1〜4回の大会は日本代表チームが決勝に駒を進めた場合は2位(通常は3塁側・先攻)であった場合でも1塁側としていた(但し攻撃は先攻、ユニフォームもビジター用)。
- 審判は各国から派遣され、不公平の無いよう第三国の審判員がジャッジする。
大会の目的
公式サイトによると、この大会は「アジアNO.1決定戦」「野球の国際化の第一歩」と言う位置づけである。将来的にはワールドシリーズ覇者との真のワールドシリーズとも呼ぶべき試合を開催するための大会ともされている。
アジアシリーズに出場可能な球団
- 斗山ベアーズ(ソウル特別市)
- LGツインズ(ソウル特別市)
- キウム・ヒーローズ(ソウル特別市)
- SSGランダース(仁川広域市)
- ハンファ・イーグルス(大田広域市)
- サムスン・ライオンズ(大邱広域市)
- 起亜タイガース(光州広域市)
- NCダイノス(慶尚南道昌原市)
- ロッテ・ジャイアンツ(釜山広域市)
- KTウィズ(京畿道水原市)
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アジアシリーズに招待参加した球団
歴代大会結果
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統計
国別成績
チーム別成績
- †: 前身のLa Newベアーズ時代も含む
- ††:前身の統一ライオンズ時代も含む
- †††: 現・富邦ガーディアンズ
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試合中継
日本
韓国
2012年大会はスポーツ専門チャンネルのSPO TVで放送された。
1995年のアジア・パシフィックスーパーベースボール
第1回アジアシリーズから遡る事10年前の1995年に、アジアプロ野球のトーナメントが開催された実績がある。大会名は「アジア・パシフィックスーパーベースボール」。これは当時、福岡ダイエーホークスの親会社ダイエーの会長だった中内㓛がアジア進出を狙い創設。11月23・24日に福岡ドームで開催された。ただし、この大会はいわゆるダイエーによる招待制の大会で今日のアジアシリーズとは異質の大会であった。また、当時国内リーグがなかった中国の代わりにオーストラリアの選抜チームを招待していた。
参加4チームがノックアウトトーナメントで争った。参加チームは以下の通り。
- 福岡ダイエーホークス(最終結果:3位)
- 統一ライオンズ(最終結果:1位)
- ハンファ・イーグルス(最終結果:2位)
- オーストラリア選抜チーム(最終結果:4位)
試合は1回戦で台湾王者の統一が開催国のダイエーを1-0で退けて決勝戦へ進み、決勝戦でも韓国のハンファを3-1で下して王座を手にした。一方、ダイエーはオーストラリア選抜に辛勝で3位となった。この大会を継続して将来のアジアシリーズへ発展させる話もあったが、1回限りで終わった。
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2015年の日韓親善試合
2015年2月27日に福岡ヤフオク!ドームで行われたソフトバンクとサムスンの親善試合は両チームが2014年の日韓それぞれの優勝チームであったことから非公式試合ながら一部で「実質的に2014年のアジアシリーズ」として注目された。この試合は同球場に新設されたラッキーゾーン「ホームランテラス」お披露目の試合としても注目された。初めて「ホームランテラス」にホームランを打ち込んだ選手はこの試合の崔炯宇だった[18]。試合は3-0でサムスンが勝利を収めた。
脚注
関連項目
外部リンク
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