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スターウッド・ホテル&リゾート
かつて存在したホテルチェーン ウィキペディアから
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スターウッド・ホテルズ&リゾーツ・ワールドワイド (Starwood Hotels and Resorts Worldwide) は、世界規模で展開していた大型ホテルチェーン。スターウッド・ホテル&リゾート、単にスターウッドとも。後述の買収により、現在は全ブランドがマリオット・インターナショナル傘下となり、「スターウッド」の名前は消滅した。
10のブランド(「シェラトン」、「ウェスティン」、「セントレジス」、「ラグジュアリーコレクション」、「W」、「ル・メリディアン」、「トリビュートポートフォリオ」、「アロフト」、「エレメント」、「フォーポイント・バイ・シェラトン」)で構成されていた。
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歴史
要約
視点
スターウッドのフラグシップであるシェラトンは1937年、創業者のアーネスト・ヘンダーソン(1897年 - 1967年)とロバート・ムーアがマサチューセッツ州スプリングフィールドにあるホテル「ストーンヘブン」を買収して創業。その後買収で順調にホテルの数を増やし、1949年にカナダのホテルチェーンを買収し世界規模に成長。
1960年代にラテンアメリカと中東に最初のシェラトンホテルを開業、1965年には100番目のシェラトンホテルを開業させた。さらに1985年には中華人民共和国に最初のシェラトンホテルとなる「グレートウォール・シェラトン・ホテル」北京(漢字表記・長城飯店)を開業させた。
1995年4月にはシェラトンよりも手頃な価格でビジネスやレジャー目的の顧客にフルサービスを提供する中規模ホテルのフォーポイント・バイ・シェラトンが誕生した(例外として、シドニーのフォーポイント・バイ・シェラトンは日航ダーリングハーバーを買収して誕生したホテルなので他のフォーポイント・バイ・シェラトンと比べて部屋数が圧倒的に多く630室もあり、シドニーで一番部屋数が多いホテルとなっている)。
「シェラトン」がブランド名になった理由は、所有ホテルの一つであるボストンのシェラトンホテル(1939年買収、現在もシェラトンブランドで営業中)の屋上にかなりの費用を投じたネオンサインがあり、ブランド名をシェラトン以外のものにすると、このネオンサインを撤去することになり無意味な出費が発生してしまうため、ヘンダーソンのツルの一声で、シェラトンがブランド名になった。
ウェスティンは1930年に創業。1980年代最後のバブル期絶頂の頃に日本の青木建設がウェスティン株を買収し青木建設傘下に入ったが、1990年代に入りバブルが崩壊すると青木建設はウェスティン株を手放してしまう。その時すかさずウェスティンの買収に動いたのが、不動産投資家で多くのホテルを所有するホテルオーナーのスターウッドである。彼は1998年1月にウェスティン株のすべてを、同年2月にシェラトン株のすべてをそれぞれ買収し、5つのブランドからなるスターウッド・ホテルズ&リゾーツ・ワールドワイドが新たに誕生した。さらに同年にはデザイナーズホテルブランド「W」のダブリュー・ホテルが誕生した。
シェラトンとウェスティンを買収して巨大なホテルチェーンとなった背景には、航空会社などで普及している会員制組織(フリークエント・ビジネス・プログラム)の拡大と充実が、顧客獲得への近道と結論づけたことにある。顧客を獲得するためには世界中に自社のホテルが必要となり、そのためにもシェラトンとウェスティンの買収は不可欠だった。
2005年11月にはル・メリディアンをスターウッドのブランドに加え、さらにホテルチェーンの規模を拡大した。
2006年には新ブランドであるアロフト、エレメントが誕生した。
2015年には新ブランドであるトリビュートポートフォリオが誕生した。
2015年11月、マリオット・インターナショナルによる当ホテルグループの買収が発表され[2][3]、2016年4月2日に約136億ドルで買収されることが決定した。
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ブランド
ブランド毎にビジネスモデルやターゲット層が異なるが、標準的な客室の宿泊料金が高い順に並べると以下のようになっている[4]。
なお、買収元のマリオットでは、下記の「高級ホテル」のうちダブリュー・ホテルまでを「ラグジュアリー(高級ホテル)」、ウェスティン以下の「高級ホテル」と「中級ホテル」を「プレミアム(中級ホテル)」、フォーポイント・バイ・シェラトンとアロフトを「セレクト(低価格ホテル)」、エレメントを「長期滞在」に分類している[5]。
- 高級ホテル
- セントレジス (St. Regis)
- ザ・ラグジュアリーコレクション (The Luxury Collection)
- 王侯貴族が所有した歴史ある建物や、建物自体の美しさ、インテリアの豪華さなどに特徴のあるブランド。
- ダブリュー・ホテル (W Hotels)
- 宿泊に特化したデザイナーズホテル。
- ウェスティン (Westin)
- バブル景気期に一時、日本の企業が所有した後、当社の傘下となった。
- ル・ロイヤル・メリディアン (Le Royal Méridien)
- エールフランスが経営していたホテルを端緒とするブランド(ル・メリディアン・ホテル&リゾーツ)の高級ホテルに相当する。
- トリビュートポートフォリオ (Tribute Portfolio)
- 2015年4月より展開している、独立系高級ホテルを厳選したブランド。
- シェラトン・グランド (Sheraton Grand)
- シェラトンの上位ブランド。2015年より設定され、シェラトンの中でもハイグレードなホテルがこちらに分類されることになった[6]。
- 中級ホテル
- ル・メリディアン (Le Méridien)
- エールフランスが経営していたホテルを端緒とするブランド(ル・メリディアン・ホテル&リゾーツ)の中級ホテルに相当する。
- シェラトン (Sheraton)
- 同社最大のホテル数のブランド。
- 低価格ホテル
- アロフト (Aloft Hotels)
- エレメント・バイ・ウェスティン (Element by Westin)
- フォーポイント・バイ・シェラトン (Four Points by Sheraton)
- シェラトン系の低価格中規模ホテルブランド。
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日本での展開
営業中のホテル
- 開業年は現ホテルブランドでのもの。それ以前の歴史や各ホテル詳細については各記事参照。
提携解消
- 以下の2ホテルはル・メリディアンと業務提携していたが、ル・メリディアンがスターウッドの傘下となってしばらく後の2008年5月31日をもって提携解消した。
- 旧ホテル・グランパシフィック・メリディアン(東京都港区、1998年開業、業務:ホテルグランパシフィック)
- 提携解消後、ホテル グランパシフィック LE DAIBAに改称。さらに2016年7月グランドニッコー東京 台場にリブランド。
- ホテルパシフィック東京(東京都港区、業務:ホテル京急)
- 旧ホテル・グランパシフィック・メリディアン(東京都港区、1998年開業、業務:ホテルグランパシフィック)
- 大阪全日空ホテルシェラトン(大阪府大阪市、1995年3月まで)
- その後、「大阪全日空ホテル」を経て、2008年10月1日から「ANAクラウンプラザホテル大阪(IHG ANA ホテルズ)」。
- シェラトンホテル札幌(札幌市厚別区、2014年9月まで)

- ウェスティンホテル淡路(兵庫県淡路市)、2020年9月まで
- 2020年10月1日よりグランドニッコー淡路に改称。
進出断念
- (仮称)セントレジス東京
- (仮称)W Yokohama
- (仮称)シェラトン沖縄宜野湾ホテル
新規開業予定
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脚注
関連項目
外部リンク
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