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レジェンドハンター

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レジェンドハンター
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レジェンドハンター(欧字名:Legend Hunter1997年5月26日 - 2008年12月13日[2])は、日本競走馬[1]。主な勝ち鞍に1999年デイリー杯3歳ステークス2003年全日本サラブレッドカップ

概要 レジェンドハンター, 欧字表記 ...

笠松競馬に所属しながら中央競馬のレースに挑戦、前述の通り1999年のデイリー杯3歳ステークスを制したほか、朝日杯3歳ステークスでは1番人気に支持され2着となるなど活躍した。

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経歴

要約
視点

デビューまで

1997年3月18日北海道静内町のカタオカ牧場にて生まれる。翌年の11月の暮れ、馬主の広瀬和雄[注 1]調教師高田勝良とともにカタオカ牧場を訪れ、肩口を怪我した競走馬を紹介される[3]。広瀬曰く「顔つきはあんまりええ男やない」との事であったが、状態を了承し購入に至った[3]。その後、笠松競馬の主催者がファンから募集し、選出された「レジェンドハンター」という馬名が与えられた[3]

入厩後、能力試験の直前に行われた追い切りで37秒台という驚異的なタイムを出し関係者を驚かせる[3]。だがこの激走の影響かレジェンドハンターはソエ(管骨骨膜炎)を患い、この状態のままデビューを迎えることとなった。

2歳時(旧3歳・1999年)

1999年6月21日笠松競馬場第2競走で安藤勝己を鞍上にデビュー。1番人気に支持されたが、前述のソエの影響もありここでは2着となる[3]。しかし2戦目を2着に7馬身差を付けて圧勝すると、3戦目も2着に6馬身付けて勝利、重賞初参戦となる兼六園ジュニアカップでは2番人気であったが、1番人気に支持されていたシュウタイセイに7馬身差を付けて圧勝。この勢いで中央のレースへの参戦が決まり、10月23日デイリー杯3歳ステークスへ出走することとなった。レースではスタートからハナを切り、そのままリードを広げ、直線ではラガーレグルスが追い込んで来たものの届かず、2馬身1/2差で逃げ切り勝ちを収めた。この勝利から朝日杯3歳ステークスにも出走が決まり、当日は地方所属馬ながら1番人気に支持される。ここではスタートからハナを切ることはなく、前半は3番手あたりに位置し、第4コーナーから一気に抜け出した。しかし、このまま1着になると思われたところで、4番人気で後に香港でGⅠを3勝することになるエイシンプレストンに差し切られて2着となった。

これら活躍により、NARグランプリ1999のサラブレッド系3歳最優秀馬に選出される。

3歳時(旧4歳・2000年)

この年、春は中央の芝クラシックを目指す。ただ当時地方所属馬が中央のクラシック競走に出走するには、地元のステップレースを勝ってトライアルに出走しそこで出走権を獲得する必要があった。本馬の場合皐月賞トライアルに出るには地元のステップレース・1月23日のゴールドジュニアに勝たねばならなかったが、球節の捻挫でここを使えず皐月賞出走が不可能となる[4]。その後は東京優駿(日本ダービー)を目指し3月の名古屋スプリングカップに出走、2着に8馬身差の圧勝で重賞3勝目を挙げてダービートライアルへの出走権を得たが、故障により春の中央クラシックへの挑戦は叶わなかった[5]。半年間の休養を経て出走した東海クラウンでも7馬身差の圧勝を見せ、再びの中央参戦が決まり、スワンステークスに出走することとなった。ここでも1番人気に支持されたが、レースは3着以内が6番人気以下の3頭で決まる波乱となり、レジェンドハンターは16着と大敗、初めて連対を外すことになった。その後全日本サラブレッドカップにも1番人気で挑んだが、ここでも8着と惨敗。この年はこれ以上出走しなかった。

4歳時(2001年)

2月の東海クラウンより始動し勝利。続く黒船賞では2番人気に支持され結果は3着であったが、東海桜花賞で1番人気に応える1着となる。かきつばた記念にも1番人気で出走するが、ブロードアピールら中央勢に届かず3着。ここで昨年のスワンステークスぶりに中央の芝レースへの参戦が決まり、テレビ愛知オープンに1番人気で出走。中央所属の重賞勝ち馬も多数出走する中、2着に1馬身差で勝利した。その後の名港盃も勝利、小倉日経オープンでは2着と健闘し、9月の東京盃へ挑んだが7着に沈む。この後、1年間の休養となる。

5歳 - 6歳時(2002 - 2003年)

休養を経て、東海菊花賞より始動するも競走中止してしまう。次走のミルクカップでは1着となり勢いを取り戻したと思われたが、続くゴールド争覇、年明け後の東海桜花賞ではどちらも着外に終わる。その後地元の特別競走を2連勝し、久々の中央重賞であるプロキオンステークス和田竜二を鞍上に出走する。しかし、優勝したスターリングローズに2.5秒離された16着のシンガリ負けを喫してしまう。だが、ここから地元の特別戦を連勝、さらにスプリントも制し、3連勝で全日本サラブレッドカップへ挑むことになった。このレースではスタートからハナを切り、懸命に逃げ、追いすがるスターリングローズを振り切り1着でゴールイン。プロキオンステークスの借りを返した形になった。その後、年末の兵庫ゴールドトロフィー3着を最後にレースを終える。

7歳 - 8歳時(2004 - 2005年)

1年近い休養を挟み、11月の下呂特別より始動し1着。その後、昨年同様全日本サラブレッドカップから兵庫ゴールドトロフィーの順で出走したが、どちらも9着と惨敗。年明けのウインター争覇は勝利したものの、続くマーチカップでは前走で下したタイムトゥチェンジに1.2秒離された4着に終わる。そして東海桜花賞3着を経て、生涯最後の中央挑戦となるテレビ愛知オープンに出走したが、シーイズトウショウの10着に大敗。しかし次走のサマーカップは2着に2馬身差をつけ難なく勝利した。続くくろゆり賞では5着、大垣共立銀行杯で勝利し川崎の地方全国交流の重賞・報知オールスターカップへ挑んだが10着となり、年末に地元の重賞を2戦しそれぞれ3着、2着の結果を残しこの歳の年のレースを終えた。

9歳 - 10歳時(2006 - 2007年)

年明けの白銀争覇より始動し2着。これが自身の最後の重賞入着となる。そこから名古屋の特別と船橋へ遠征しての地方全国交流のオープン特別・房の国オープン、名古屋の特別と入着止まり、続く重賞のサマーカップは7着と着外に敗れた。続くA2の乗鞍短距離特別では半年ぶりに勝利するが、この年は笠松グランプリなど2戦してどちらも勝てずに終わった。年明け後は白銀争覇など2戦し7着、5着と凡走するが、その後A2の特別戦を10歳にして3連勝する。続く東海クラウン、サマーカップのどちらも8着に終わったが、揖斐峡特別では勝利。しかしこの後は地元のA2条件の特別を2戦していずれも勝てず、ついに引退が決まる[6]。いろり火特別をラストランとし、2番人気で挑んだが7着に敗れ、8年間の競走馬生活にピリオドを打った。なお、前日の古太尽特別では、レジェンドハンターの翌年に同じく笠松所属としてデイリー杯3歳ステークスを制したフジノテンビーも引退している。

引退後

引退後は土佐黒潮牧場で余生を送ることになった[7]。だが、引退からわずか1年後の2008年12月13日腸炎により死亡した[8][9]。11歳没。

2025年2月21日、令和7年(2026年)度の笠松競馬における重賞・準重賞の変更点発表において、重賞競走であるウインター争覇が2026年より本馬の名を冠した「レジェンドハンター記念」に改称されることが発表された[10]

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競走成績

要約
視点

以下の内容は、JBISサーチ[11]およびnetkeiba.com[12]に基づく。

さらに見る 競走日, 競馬場 ...
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血統表

レジェンドハンター血統(血統表の出典)[§ 1]
父系ニジンスキー系
[§ 2]

サクラダイオー
1984 鹿毛
父の父
マルゼンスキー
1974 鹿毛
Nijinsky Northern Dancer
Flaming Page
*シル Buckpasser
Quill
父の母
*サニースワップス
Sunny Swaps
1975 鹿毛
Hawaii  Utrillo
Ethane
Iron Age Khaled
Iron Reward

サクラソフティー
1983 鹿毛
サクラショウリ
1975 鹿毛
*パーソロン
Partholon
Milesian
Paleo
*シリネラ
Shirinella
*フォルティノ
Shirini
母の母
サクラタニマサ
1976 栗毛
*ネプテューヌス
Neputunus
Neptune
Bastia
*スワンズウッドグローヴ
Swanswood Grove
Grey Sovereign
Fakhry
母系(F-No.) スワンズウッドグローヴ系(FN:F16-a) [§ 3]
5代内の近親交配 Grey Sovereign 5×4  [§ 4]
出典
  • 父サクラダイオーは南関東で6戦5勝、2着1回という連対率100%の成績を残したが、重賞には出走すらすることなく引退している。その後、半兄に1986年アルゼンチン共和国杯など重賞競走2勝のサクラサニーオー(父パーソロン)がいることもあり、1990年より種牡馬として供用され、2001年に供用が停止されるまで200頭以上に種付けし、血統登録されレースに出走した産駒のうち112頭が勝ち馬となった。
  • 母サクラソフティーは不出走。その全妹のミスティローズの孫にフジノテンビーがいるほか、3代母スワンズウッドグローブの牝系からは多数の「サクラ冠名を持つ重賞勝ち馬が輩出されている。

脚注

参考文献

外部リンク

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