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上田初美

日本の将棋棋士 ウィキペディアから

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上田 初美(うえだ はつみ、1988年11月16日 - )は、日本将棋連盟所属の女流棋士女流棋士番号は26(2011年3月31日までは50)。東京都小平市出身[1]伊藤果八段門下。錦城高等学校卒業[2][3]。夫は将棋棋士の及川拓馬[4]

概要 上田初美 女流四段, 名前 ...

経歴

要約
視点

2001年に12歳で女流棋士となる。

2006年度に行われた第1回白瀧あゆみ杯争奪戦(非公式戦)では、決勝で坂東香菜子を破って初代優勝者となった。

2008年度、第2回大和証券杯ネット将棋・女流最強戦で決勝戦に進出するが、中井広恵に敗れて準優勝。

2009年度、第20期女流王位戦で、挑戦者決定リーグ白組優勝、挑戦者決定戦に進出したが、紅組優勝の清水市代に敗れて挑戦権を逃した。第31期女流王将戦[注釈 1]で挑戦者決定トーナメントを勝ち抜き、初のタイトル挑戦を決めた。清水市代女流王将との三番勝負ではストレート負けを喫し、タイトル獲得はならなかった。しかし、2009年度の対局数は36局を数え(岩根忍も同数)、第37回将棋大賞の女流最多対局賞(第37回で新設)を受賞した[5]

2011年度、5月10日の第4期マイナビ女子オープン五番勝負で甲斐智美女王に勝ち、ストレート勝ちで初タイトル「女王」を獲得。同日付で女流三段へ昇段し、また、「タイトル経験者」に該当したため日本将棋連盟正会員資格を得る。7月14日の第5回朝日杯将棋オープン戦金沢孝史を破り、男性棋士に初勝利。

2012年度、第5期マイナビ女子オープン五番勝負で、プロ入り即タイトル獲得を目指す長谷川優貴をストレート勝ちで下し、タイトル初防衛。第39期女流名人位戦挑戦者決定プレーオフで清水市代に勝って挑戦権を獲得。里見香奈女流名人との五番勝負では2勝3敗で敗退したが[注釈 2]、このシリーズの第5局(2013年2月27日)は棋士・女流棋士・将棋記者らから高く評価され[6]、第40回将棋大賞の名局賞特別賞を女流の将棋として初めて受賞し[7][8]、『将棋世界』2012年6月号の「プレイバック2012」で4位に選出された[注釈 3]。第6回大和証券杯ネット将棋・女流最強戦の決勝戦で中井広恵を下して優勝し、2012年度限りで終了した本棋戦[9]の最後の優勝者となった。

2013年度、第6期マイナビ女子オープン五番勝負第3局で里見香奈にストレート負けし、失冠。

2013年6月17日に、同じ伊藤果八段門下の将棋棋士である及川拓馬と結婚[10]

2014年度、第35期女流王将戦の挑戦者決定戦で香川愛生に敗れ、挑戦権の獲得ならず。第8期マイナビ女子オープン挑戦者決定戦では、長谷川同様にプロ入り即タイトル獲得を目指す和田あきを降し、加藤桃子女王への挑戦を決めた。

2015年度、第8期マイナビ女子オープン五番勝負では、2連敗の後で1勝を返すも、4局目で敗れて女王への復位ならず。第36期女流王将戦において、2年連続で挑戦者決定戦に進んだものの、清水市代に敗れてまたも挑戦権を逸す。第42期女流名人戦挑戦者決定リーグでは最終戦を前にして清水と首位で並んでいたが、第一子の出産のため休場を余儀なくされ(2015年10月-2016年2月)[11]、最終戦は不戦敗となり、リーグ2位に終わる。

2016年度、第43期女流名人戦挑戦者決定リーグを7勝2敗で制し、挑戦権獲得。五番勝負では連勝スタートで里見香奈女流名人(女流五冠)をカド番に追い込んだが、そこから3連敗して敗退。2017年2月22日に東京・将棋会館で行われた第5局は手数が200手を超え[12]、終盤で優劣が何度も入れ替わる熱戦であった[13]。検討陣から、名局賞に値するという声が出た[14](2017年03月31日に発表された第44回将棋大賞で、同局は名局賞特別賞を受賞[15]。また『将棋世界』2016年6月号の「プレイバック2016」で3位に選出された。)。6日後の2月28日、第10期マイナビ女子オープンの挑戦者決定戦で里見に逆転勝ちし[16]、2期ぶりとなる加藤桃子女王への挑戦を決めた。

2017年度、第10期マイナビ女子オープン五番勝負では加藤桃子女王に3連敗を喫し、女王への復位を逸した。

2018年度、5月21日に女流四段に昇段(勝数規定、女流三段昇段後120勝)[17]。第45期女流名人戦挑戦者決定リーグでは、第2子の出産を挟みながらリーグ戦を戦った[18]。6月までに同リーグで4勝0敗の成績で出産による休場に入り、出産から2か月後の10月に早くも対局に復帰した[18]。同リーグでは最終一斉対局が11月13日に行われるため、4対局を17日間で行う強行日程の中で2勝を挙げた[18]。上田は6勝2敗でプレーオフ進出・女流名人戦挑戦の可能性を残して最終一斉対局を迎え[19]、同じく6勝2敗の[19]香川愛生に勝ち[20]、プレーオフ進出はならなかったが7勝2敗で同リーグを終えた[20]

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棋風・人物

  • もともとは振飛車党[21]。その後、居飛車も指しこなすようになった[21]
  • 2011年度に初タイトルの女王を獲得して以来、タイトル戦では和服を着用している。
  • 詰将棋創作を趣味とし、2017年の4月から9月まで、朝日新聞木曜日夕刊の詰将棋欄を担当した[22][23]。夫の及川は詰将棋作家として著名であり[24]、『将棋世界』の「詰将棋サロン」を担当している(2018年10月号現在)。
  • 2014年より出身地である小平市観光まちづくり大使[25][26]

昇段履歴

主な成績

要約
視点

獲得タイトル

  • 女王 2期 (2011年〈第4期〉- 2012年)

タイトル獲得 合計2期

タイトル挑戦
  • 清麗:1回(2020年度〈第2期〉)
  • 女王:5回(2011年〈第4期〉- 2013年・2015年・2017年)
  • 女流名人:2回(2012年度〈第39期〉・2016年)
  • 女流王将:1回(2009年度〈第31期〉)

登場回数 9回

一般棋戦優勝

非公式戦優勝

将棋大賞

  • 第37回(2009年度)- 女流最多対局賞
  • 第40回(2012年度)- 女流棋士賞、名局賞特別賞(第39期女流名人位戦第5局、対里見香奈女流名人)
  • 第44回(2016年度)- 女流棋士賞、名局賞特別賞(第43期女流名人戦第5局、対里見香奈女流名人)
  • 第46回(2018年度)- 名局賞特別賞(第45期女流名人リーグ、対渡部愛女流二段)

棋歴等

年度別成績

さらに見る 年度, 対局数 ...
  • 女流通算400勝 - 2025年4月2日達成(400勝235敗、女流通算8人目)[39][40][41]
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テレビ出演

脚注

関連項目

外部リンク

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