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中園ミホ

日本の女性脚本家 (1959-) ウィキペディアから

中園ミホ
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中園 ミホ(なかぞの ミホ、1959年7月16日 - )は、日本脚本家

概要 中園 ミホ なかぞの みほ, プロフィール ...

本名は中園 美保(読み同じ)。日本大学第二高等学校[2]日本大学芸術学部放送学科卒業[3]2010年度から日本大学芸術学部客員教授を務める。

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略歴

東京都中野区生まれ。10歳で父を、19歳で母を病気で亡くす。

大学卒業後、広告代理店に入社。社の同僚がシナリオ講座に申し込んだものの行けなくなったため、その代わりとしてノートをとるため、シナリオ講座に参加した。1年3か月で広告代理店を退職したのち、コピーライター四柱推命の占い師などの職業を経験。偶然知り合った脚本家の田中陽造の清書係に就く。その後、同じく脚本家の桃井章と知り合い、桃井の妻を世話するなど懇意になり、これらをきっかけにシナリオライターとなる。

1988年、ドラマ『ニュータウン仮分署』でデビューする。脚本家で生きていく決心をしたのは、1993年に34歳で未婚のまま長男を産んだ時だといい、家で子供を育てながら続けられるのは脚本家しかないと覚悟を決めたという[4]。長男の出産後、1995年フジテレビ月9ドラマFor You』で復帰。同作品では主演の中山美穂が未婚の母親を演じたが、これには中園自身の未婚の母としての経験が反映されているという[5]

連続ドラマの代表作に、フジテレビの『やまとなでしこ』『スタアの恋』、日本テレビの『anego[アネゴ]』『ハケンの品格』、テレビ朝日の『Doctor-X 外科医・大門未知子』、NHKの連続テレビ小説花子とアン大河ドラマ西郷どん』などがある。

2007年、ドラマ『ハケンの品格』で放送文化基金賞脚本賞、放送ウーマン賞2007を受賞。

2013年、橋田賞を受賞。ドラマ『はつ恋』『Doctor-X 外科医・大門未知子』で向田邦子賞を受賞。

2015年、ドラマ『花子とアン』で東京ドラマアウォード2015脚本賞を受賞。

2007年に初のエッセイ『恋愛大好きですが、何か?』を、2009年に林真理子大沢在昌山本一力との共作で『売れる小説の書き方。』を、2016年には著書『ぐーたら女の成功術』をそれぞれ出版した。

最近では脚本業のかたわら、トークショーに出演し、自身の経験を語る機会が多くなっている。

自身が監修したグループ相性診断・性格診断のWEBサービス「だったら!マンダリアン!」を2024年2月29日にリリースした[6]

当初は本名名義だったが、占い師だった経験から、のちに画数の良い“中園ミホ”に改名した。

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人物

  • 10歳で父親が亡くなった頃に母親が買ってきたやなせたかしの詩集の中に「たったひとりで生まれてきて たったひとりで死んでいく 人間なんてさびしいね 人間なんておかしいね」という言葉を見つけ、皆同じと救われた気持ちになったことをやなせに手紙で送り、15歳位までやなせと文通していた。音楽会に招待されたこともある。文通が途絶えた後の19歳の時にも道で偶然会い、そのままやなせの本の出版パーティーに連れて行かれた。その頃、母親が病気であることをやなせに伝えたところ、やなせは母親に電話をかけて励ました[7]。文通開始に先立つ事数年、中園の7歳の誕生日直前に訪れたデパートの催事場で、その日偶然そこで似顔絵を描いていたやなせに中園の似顔絵を描いてもらっており、中園は今もそれを所有している。やなせたかし夫妻をモデルとして中園が脚本を担当するドラマ『あんぱん』にも、中園に相当する人物が登場する[8]
  • 占いとの出会いは中学生の頃。母と親しかった占い師・今村宇太子に誰も知らないはずの心の内までずばりと言われたのがきっかけ。広告代理店退職後、24歳で今村のアシスタントとなった[9]。有名政治家や企業のトップも占ったことで、人間の表面で見せる立派な顔より裏側のほころびの方がチャーミングだと気づき、人間の見方を覚えたといい、このときの経験が脚本家に生かされていると語っている。[4]
  • 取材力の中園ミホ」と称されるように、マーケティングリサーチが得意な書き手の1人であり[10]、『ハケンの品格』の脚本を書くにあたっても数多くの派遣社員の実態を取材したため、派遣社員の実態に同情的である。2007年11月12日に放送されたNHKスペシャル『1000人にきく ハケンの本音』にゲスト出演した際には、同じくゲスト出演し、隣に座っていた奥谷禮子の「派遣社員は幸せである」との、派遣社員の実情を無視した断定的意見に対し、「この(座席)間に深くて大きな川が流れているような気がしたんですけど」と異を唱えた[11][要ページ番号][12]
  • 本人曰く、「自分はなまけものだから、全部脚本書いてやろうと思わないです」。実際、大部分を中園が書いているものの、他の脚本家が1、2話書いているドラマが多い。
  • 『やまとなでしこ』での神野桜子の人生観は、中園本人の考え方と相通じるところが多いという。
  • 中園は「権力にすり寄らず、自分の足で立ち、自分の考えで動く人」[4]をいい女と考え、「女性たちの生の声を聞き、それを描いて、彼女たちを応援する」[13]ためにドラマを執筆していると語っている。
  • 代々木ゼミナールの人気数学講師の岡本寛は小学校時代の同級生であり、自身の代表作『やまとなでしこ』の中原欧介役(演:堤真一)は彼をモデルにしているという。また中原の台詞に使われた公式、証明、定理などは岡本が監修。
  • テレビ局から企画を持ちかけられ、明石家さんまを主演に脚本を書いたが、さんまのスケジュールが取れずお蔵入りになったことを『さんまのまんま』出演時に明かしている[14]
  • 『花子とアン』放送当時、同作と合わせて直後に生放送される『あさイチ』も視聴し、同キャスター陣が行う「朝ドラ受け」(詳細は「あさイチ」を参照)も楽しんでいた。本人曰く「朝ドラ受けあっての朝ドラ」[15]
  • パソコンでの文字入力は、親指シフトを使っている[16]
  • 少女期より『徹子の部屋』が毎日のように見る程大好きで、社会人となったOL時代には就業中にこっそり会議室で見てしまい、上司から呆れ顔をされた[17]
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受賞歴

脚本作品

テレビドラマ

連続ドラマ

単発ドラマ

配信ドラマ

  • エセ肉食女の恋愛事情(2011年5月20日 - 、BeeTV

映画

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著書

  • 『恋愛大好きですが、何か?』(2007年、光文社
  • 『売れる小説の書き方。』(2009年、ぴあ
  • 『ぐーたら女の成功術』(2016年、文藝春秋

テレビ出演

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演じた人物

脚注

外部リンク

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