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佐久長聖中学校・高等学校

長野県佐久市にある私立中学校・高等学校 ウィキペディアから

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佐久長聖中学校・高等学校(さくちょうせいちゅうがっこう・こうとうがっこう)は、長野県佐久市岩村田に所在する私立中学校高等学校。旧名「佐久高等学校」。略称は「佐久長聖」もしくは「長聖」「佐久長」。

概要 佐久長聖中学校・高等学校, 過去の名称 ...

全国私立寮制学校協議加盟・参加校。

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概要

要約
視点

教育課程はI類(進学)、II類(主にスポーツ)、中高一貫課程(以前はIII類と呼ばれていた)の3種類があり、類型別に授業を行う。また、中高一貫の生徒は、習熟度別にTM・α・βのクラスに分かれ授業を受ける(ただし、保健体育や音楽、美術などの授業は習熟度別に分かれない)。習熟度別のクラス分けは、考査の成績によって決まるため年に4回クラスが変わる。ホームルームのクラスと習熟度別のクラスは全く別物の扱いである。

1991年から『東大・京大・甲子園』をスローガンに掲げ、1995年に長野県内で初めて中高一貫教育を始めた。駅伝部やスケート部の全国優勝や野球部の甲子園春夏10回出場の実績がある。

2023年4月に現役アイドルなどから指導を受け、ライブや楽曲制作などの芸能活動を行うパフォーミングアーツコース[1]と、在学中にゲームの開発から販売までを経験し、クリエイターを目指すゲームプログラミングコースが新設された。両コースの生徒は、一般の生徒と同じクラスに所属し、通常通りの授業を受けて放課後や土日の課外活動など授業以外の時間を使って専門的な学びを深める。それに関連して、パフォーミングアーツコースに在籍している一部の女子生徒でメンバーを構成する、学校公認のアイドルグループ「7限目のフルール」が結成された[注 1][1][2]。学校側の課外授業活動の一環としてのアイドルグループ結成は、私立・国公立を問わず、日本で初となった[1]。この7限目のフルールは、学校の授業活動のみに留まらず、提携先の芸能事務所であるallfuzに所属する形態を採用[注 2]し、また同グループおよび同校公認で、同グループのSNSを各種開設したり[注 3]、一般のご当地アイドルなどと同様に、グッズを販売したり[3]、ライブイベントで外部のファンを獲得するなど、本格的なものとなっている。

五輪日本代表を輩出している駅伝部やスケート部、甲子園春夏9回出場の野球部など、スポーツの強豪校でもある。

一方大学進学で高い実績をもち、I類生とIII類生を中心に東京大学京都大学をはじめとする難関国立大学や、早稲田大学慶應義塾大学などの難関私立大学に生徒を送り出している。医学部進学者も多い[4]

同校では英語学習にも力を入れており、通常の授業の他に、日本国外(主にフィリピン)の現地講師とのオンライン授業を実施、さらにコロナ蔓延前の2019年までは日本国外の大学生をインターンシップとして迎えていた。これらの再開の時期は未定。なお、これとは別に2017年度には、カリフォルニア州立マーセッドカレッジとパートナーシップ協定を結んだ。

長野県では初めて、タブレット型コンピュータを使った情報の授業や、高校では珍しく、校内ネットワークを使った教育が行われている。それに伴い、学校及び寮でWi-Fiが利用できる。

Ⅰ類、中高一貫課程生を中心に東京大学京都大学をはじめとする難関国立大学や早稲田大学慶應義塾大学などの難関私立大学へ生徒を送り出している。医学部進学者も多い[4]

文化祭は「聖祭(ひじりさい)」と称し、毎年6月頃に行われる。

2017年度より、カリフォルニア州立マーセッドカレッジとパートナーシップ協定を結ぶ。新校舎にはエレベーターも設置されバリアフリー化がなされている他、全館冷房と床暖房を備える。

2023年4月1日、佐久長聖中学校・高等学校を運営する学校法人聖啓学園は、学校法人長野家政学園と合併して学校法人長聖となった[5]

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校風

基本的に生徒は制服を着用して登校するが、月に数回(中学は1回、高校は2回が基本)私服登校日(カジュアルデー)が設定されており、その日は私服や自己表現の強い服装での登校が許されている。

中学入学時には春季課題として清水真砂子の『大人になるっておもしろい?』を必読する。

中学と高校で海外研修プログラムが用意されており、金昇俊による主導でアメリカ合衆国カナダへホームステイが実施される。

近年の高校としては珍しく学食があり(寮があるため)、生徒は寮生でなくても学食で昼食をとることができる。また、高校校内には多くの自動販売機を設置しており、ソフトドリンク、パンなどが購入できる。なお、パンについては近隣のパン屋が昼休みに販売に来る。

約半数の生徒が入寮する。寮は学校生活の延長線上にあると位置付けられており、「館」と呼ばれる。男子学習寮の聖徳館、男子運動部寮の聖修館、女子寮の聖心館、駅伝部用の聖徳館南館の4つの寮がある。館では夜に学習会が設けられていて、毎晩学習に取り組むことになっている。中学校には聖朋館があり、希望者が入寮可能となっている。生活サイクルは高校と同様。

沿革

  • 1964年昭和39年) - 学校法人佐久学園により佐久高等学校として開校。
  • 1971年(昭和46年) - 木造校舎から鉄筋コンクリート校舎へ。
  • 1995年平成7年) - 佐久長聖中学校を設置し、中高一貫教育を開始。佐久長聖高等学校へ改称。中高一貫校となる。
  • 2004年(平成16年) - 学校法人佐久学園から学校法人聖啓学園に移管。
  • 2017年(平成29年) - 新校舎完成。

教育目標

  • 「教育は自由と愛」という教育方針のもと、一人ひとりが文武両道の中で最高の夢の実現をめざす。(以前までは礼節忍耐誠実が教育方針であった)
  • 「知育」「美育」「気育」「体育」「徳育」が一体となった全人教育を目標とする。
  • 豊かな人間性を育み、高い志をもった人材の育成を指針とする。

部活動

野球部は夏の甲子園へ9回、センバツへ1回出場している。1994年夏(第76回)のベスト4が最高成績。2018年第100回)では甲子園史上初の延長タイブレークを制した[6][7][8]。野球部監督[9][10]とコーチがPL学園出身であり、休部となったPL学園野球部のオリジナル応援曲[11]「ウイニング」「ヴィクトリー」の楽譜一式を正式にPL学園から同校の吹奏楽部が引き継ぎ、伝統を継承している[12][13][14]

駅伝部は師走の都大路(京都市)を舞台に開催される全国高校駅伝へ長野県代表として1998年の第49回大会から27大会連続出場中。2008年第59回大会、2017年第68回大会、2023年第74回大会、2024年第75回大会で4回全国優勝している[15][16][17]準優勝は5回。入賞は24回。

2022年には2時間1分57秒の日本高校最高記録(留学生を含まない日本選手だけの記録)を樹立した。駅伝部OBの多くが箱根駅伝ニューイヤー駅伝天皇盃全国都道府県駅伝世界陸上選手権五輪などで活躍している。マラソン日本記録前保持者で2020年東京オリンピック日本代表の大迫傑も駅伝部OBのひとり[18][19]

スケート部はインターハイ総合優勝を5回達成しており、ISUスピードスケートW杯世界距離別選手権五輪の日本代表選手を多数輩出している。OGの菊池彩花2018年平昌オリンピックで金メダルを獲得した(チームパシュート[20][21]

女子バスケットボール部はウィンターカップへ14回、インターハイへ12回出場している。

駅伝部・陸上部・野球部・女子野球部・男子バスケットボール部・女子バスケットボール部・柔道部・剣道部・スケート部・水泳部・ゴルフ部・女子サッカー部、文化部では吹奏楽部が強化指定部に指定されている。

2025年1月、女子バスケットボール部の遠征先で女子部員が退部を申し出た際、顧問の先生がその女子生徒に対し「応援に来ていた保護者と帰るように」と指示したが、保護者はすでに出発しており、女子生徒は自費で新幹線などを利用して県内に戻った。 また、宿泊先から試合会場に向かう際、部員10人を生活態度の乱れなどを理由にバスに乗せて、荷物を持って数キロ離れた会場に向かわせたトラブルもあった[22]

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スポーツその他

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著名な学校関係者

脚注

関連項目

外部リンク

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