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国花

国の象徴とされる花 ウィキペディアから

国花
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国花(こっか、: Floral emblem)とは、その国民に最も愛好され、その国の象徴とされる花である。

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日本を代表する花のひとつ、桜

各国の事例

国の象徴とされるFloral emblemは、必ずしもとは限らず、農作物樹木隠花植物が指定されることもある。ただし国によっては国樹や国果としてそれらを制定し、国花はまた別、あるいは指定しないといった対処をしているところもある。一般にヨーロッパでは花卉が多いが、ヨーロッパ以外では花卉が指定されることは少ない。またその国の原産であったりその国に広く見られるものとも限らない(むしろ外来種が指定されることが多い)。指定範囲も単一種を指定する場合もあれば、複数種を指定することもある。園芸植物の場合は細かく花の色まで特定したり、それとは逆に大まかに属科レベルで指定する場合もある。中にはアイルランドのシャムロックのように、特定種ではなく表象的な外見の形状(三分岐の掌状複葉、いわゆる三つ葉のクローバー型の葉を有する)で指定する場合もある。

国花の選定方法は各国により異なり、法律や議会の議決、勅令や政令で定められたり国民投票で決定したもの、故事や伝説にちなんだもの、長年の慣習によるもの、王室の象徴として用いられていたものなどがある。最後のケースではイギリスバラ(テューダー・ローズ)といった、王室がエンブレムとして選定していたものが有名である。現在ある国花の多くは公的な手続き、裏付けを欠く慣習上のものであり、成文法に基づき国花を指定制定する例は実際には少数派である。日本にも法定の国花はなく、国民に広く親しまれているや皇室の家紋のモチーフであるが事実上の国花として扱われている。国花はコインや紙幣、旅券切手などの意匠としてしばしば使用されるため、濫用を避ける意味で一部国の国花は世界知的所有権機関に届け出られ、管理下に置かれている。

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各国の国花

要約
視点

表を見るにあたっての注記について記載する。

国樹 は、公式、慣習上を問わず国樹、国木としての意味が強いものを示す。

歴史 は、現在は当該国の官民ともに国花としての意識はないのだが、歴史的経緯から対外的に国花として扱われることが多いものを示す。

アジア

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アフリカ

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ヨーロッパ

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北アメリカ

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南アメリカ

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オセアニア

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注釈

  1. 北朝鮮には国花以上の政治的な意味を持つ花として指導者の名を冠した金日成花金正日花という花卉がある。
  2. 8月の第2日曜日は「メロンの日」と定められているが、メロンは国花とはみなされていない模様。
  3. トルクメニスタンの国旗にはオリーブの枝が記されているが、これは同国が国際連合から「永世中立国」に認定されたのを記念する形で設けられたものであり、同国の国花には定められていない。
  4. これらの他に日本国政府を表す意味で花とを図案化した桐花紋を用いる政府機関があるが、の花そのものを国花として扱うことはない。
  5. 1997年ザイールの旗 ザイールから現国名に変更。
  6. その他バラ Rose、アザレア Rhododendron simsii cv、シクラメン Cyclamen persicumなども国花とされるがどれもデージーのような根拠がない。
  7. イタリア語のMargherita(マルゲリータ)はマーガレットも指すが、むしろヨーロッパに自生し古くから馴染みのあるデージーを指す。余談だがイタリア国旗と同じ配色を特徴とするピッツァ、マルゲリータも彼女に因む。
  8. 巷説によると、即位の直前ヴィルヘルムはナポレオン3世を戦いで破っており、その際幼少の頃若くして亡くなった母后ルイーゼとの思い出(ナポレオン軍にベルリンを追われ、そこからの逃亡の途上ルイーゼがヴィルヘルムの頭にこの花で編んだ冠を被せ、この花が咲き乱れる畑に静かに隠れるように諭したことがあったとされる)を追憶したので選ばれたこととされている。しかし公的には、花色が当時のプロシア軍服と同じ色だったから、と、なっている。また当時の作家テオドール・フォンターネは、単にヴィルヘルムの個人的嗜好によるものとしている。
  9. 矢車菊がシンボルになったのは大量に犠牲者がでた第一次世界大戦の後であり、退役軍人や戦争の犠牲者や孤児を象徴するものだった。2次大戦戦勝記念日の祭日のときは、フランス語版Googleのトップページには矢車菊の花がついている。矢車菊の花がフランスを表していることがあり、スポーツでも国を代表する選手たちは矢車菊のマークを付けていることが多い。
  10. フランスではフランス菊の事をマーガレットと呼ぶ。
  11. 妻鹿(1990) p.146 ではフサアカシア Acacia dealbata としているが誤記のようである。同資料では他にユーカリ Eucalyptus、プロテア・スペキオパ Protea speciopaも国花としているが、それらをオーストラリア国花とする資料は他に見当たらなし。

出典

参考文献

関連項目

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