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第89回東京箱根間往復大学駅伝競走

2013年の箱根駅伝 ウィキペディアから

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第89回東京箱根間往復大学駅伝競走(だい89かいとうきょうはこねかんおうふくだいがくえきでんきょうそう)は、2013年平成25年)1月2日から1月3日まで開催された第89回目の東京箱根間往復大学駅伝競走である。

概要 試合日程, 出場校 ...

実施日程

区間

総距離 217.9km

  • 往路(108.0km)
    • 第1区 (21.4km) 大手町・読売新聞旧東京本社(建替中)前 - 鶴見
    • 第2区 (23.2km) 鶴見 - 戸塚
    • 第3区 (21.5km) 戸塚 - 平塚
    • 第4区 (18.5km) 平塚 - 小田原
    • 第5区 (23.4km) 小田原 - 箱根町芦ノ湖駐車場入口
  • 復路(109.9km)
    • 第6区 (20.8km) 箱根町芦ノ湖駐車場入口 - 小田原
    • 第7区 (21.3km) 小田原 - 平塚
    • 第8区 (21.5km) 平塚 - 戸塚
    • 第9区 (23.2km) 戸塚 - 鶴見
    • 第10区 (23.1km) 鶴見 - 日本橋 - 大手町・読売新聞旧東京本社前

変更点

  • 京浜急行電鉄本線空港線京急蒲田駅付近の高架化工事完成に伴い、臨時ダイヤを取りやめ。これにより、ロスタイムの計上を廃止。
  • 関東学連選抜チームには予選不通過校の中から上位成績の各校1名が選抜されている(前回大会までは各校2名まで)。

参加大学

全20チーム(19大学、学連選抜チーム)

さらに見る シード校(10校), No. ...
※ナンバーカードの数字はNo.1-No.10が前年順位、No.11-No.19が予選会順位の順。
関東学連選抜 参加校
走行した大学
往路:(1区)専修大学、(2区)東海大学、(3区)拓殖大学、(4区)創価大学、(5区)流通経済大学
復路:(6区)亜細亜大学、(7区)平成国際大学、(8区)松蔭大学、(9区)国士舘大学、(10区)関東学院大学
エントリーのみ
東京国際大学武蔵野学院大学麗澤大学慶應義塾大学東京理科大学東京経済大学
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概要

要約
視点

強い向かい風が吹くなかで行われた往路は4区まで東洋大がリードしていたが、5区で日体大・服部翔大が区間賞の走りで逆転し、日体大が26年ぶり10回目の往路優勝を果たした。城西大・中大が5区で途中棄権した。城西大の途中棄権は第85回大会に次ぐ2回目。

復路も日体大が逃げ切り、30年ぶり10回目の総合優勝を果たした。予選会通過校の優勝は第73回大会の神奈川大以来2回目。神奈川大は前年途中棄権からの優勝であるため、前年完走・シード落ちからの総合優勝は日体大が史上初の事例となった。

駒大は往路9位から総合3位まで順位を上げ、3年ぶり9回目の復路優勝を果たした。

金栗四三杯(MVP)は、5区区間賞で往路優勝・総合優勝に貢献した日体大・服部翔大が受賞した。

予選会を勝ち上がった大学からは、総合優勝の日体大・帝京大・法大・中央学大がシード校に返り咲いた。

往路

この季節には珍しい強い南風が吹き平地では気温が10℃を超えた一方、午後は北風に変わり山との気温差が大きい珍しい気候となった。この気候が選手を悩ませることになる。

1区

スタート直後は牽制が続いたが、3Km手前で東農大・木村翔太が飛び出し一時は10mの差をつける。しかし集団も少しずつペースを上げ、4.4Kmで木村に追いつき再び20人になった。

その後も木村が先頭を引っ張るなか、7.2kmで東洋大・田口雅也がスパートをかけ集団が大きくばらける。それまで集団を引っ張っていた木村のほか、優勝候補とされた早大と青学大もここで集団から脱落。鶴見中継所では東農大が15位、早大が17位、青学大が18位と大きく出遅れた。

11人となった先頭集団は12kmから再び牽制状態となったが、15.8Kmで田口が再スパート。先頭争いは田口・城西大の中原大・法大の西池和人・明大の文元慧の4人に絞られた。

先頭争いは六郷橋に入った17.9kmで中原が後退。六郷橋を下り終えた18.8Kmから西池が苦しくなり、それを見た文元がペースを上げるが、19.1kmから田口が三度スパート。文元を振り切りトップでタスキリレー。14秒差で文元、15秒差で西池が続いた。

2区

向かい風を避けるべく多くの選手が集団走を選択するなか、13位でタスキを受けた日大のガンドゥ・ベンジャミンがごぼう抜きを展開。最後の上り坂で先頭の東洋大・設楽啓太を抜き、12人抜きで区間賞を獲得した。16位でタスキを受けた山梨学大の1年生エノック・オムワンバも横浜駅を過ぎてからペースを上げ、最後は日体大・本田匠に抜き返されたものの12人のごぼう抜きで4位に浮上した。

後方では、青学大・大谷遼太郎が7人抜きで11位に、早大・平賀翔太が5人抜きで12位に浮上した。一方、区間賞争いが期待された駒大・窪田忍は区間7位と振るわず、5位でタスキを渡した。また、中大・新庄翔太が脱水症状に陥りフラフラになってしまい、中継所手前で転倒しながらも無事にタスキリレー。

3区

湘南海岸では暴風砂塵が発生する悪条件のなか、東洋大・設楽悠太が3km手前で日大・佐藤佑輔を振り切ると、区間賞の走りで2位に2分41秒の差をつけ、トップでタスキリレー。

2位争いは日体大の1年生・山中秀仁、駒大・中村匠吾、山梨学大・井上大仁、明大・菊地賢人、12位から順位を上げてきた早大・大迫傑の5人が13.4kmで2位集団を形成した。大迫が集団を引っ張り、まず菊地と山中が脱落したが、18.4kmで山中が再び集団に追い付くと、19km手前で井上が脱落し、中村が抜け出した。大迫は15kmの給水ポイントで、同じ競走部に所属するディーン元気から給水を貰い、9人抜きの力走で3位に浮上した。

先頭でタスキを受けた日大・佐藤は序盤から腹痛を起こし、中盤からは両太ももを攣るアクシデントもあり10位まで後退した。青学大は1年生の久保田和真が好走し、7位に浮上した。中央学大は7位から13位に後退。

4区

先頭の東洋大・淀川弦太は、向かい風の影響もありペースが上がらず区間11位に終わったが、後続との差を保ってタスキリレー。

2位争いは日体大・木村勇貴が11.9kmで早大を振り切り、1分49秒差でタスキリレー。早大が2分07秒差の3位で続く。

中位争いでは、15位でタスキを受けた順大・田中秀幸が区間賞の走りで4区歴代最多の8人を抜き、7位にジャンプアップ。帝京大も12位から6位、中央学大が13位から9位、法大も16位から13位に浮上する。一方2位でタスキを受けた駒大は、湯地俊介が区間19位のブレーキで10位まで後退。大東大も8位から14位、神奈川大は9位から15位、日大は10位から16位と大きく後退した。

5区

2位でタスキを受けた日体大の3年生主将・服部翔大と、3位でタスキを受けた早大・山本修平が東洋大を猛追。山本が12.2kmで服部に追いつくと、交互に前を引っ張りながら東洋大・定方俊樹との差を詰めていき、14.4kmで三つ巴の先頭争いとなった。

14.7kmでまず定方が脱落すると、16.7kmで山本が後退。箱根山頂では最大瞬間風速20m/sの暴風が吹き荒れたが、服部は向かい風をものともせず突き進み、日体大が26年ぶり10回目の往路優勝を果たした。

山本は右太ももに痙攣を起こして苦しい走りとなり、区間3位で粘りながらもトップと2分35秒の差がついた。東洋大は2分39秒差の3位で、史上初の往路5連覇はならなかった。

中位争いでは、13位でタスキを受けた法大・関口頌悟が区間2位の走りで8人を抜き5位にジャンプアップ。優勝候補の駒大は4区のブレーキが響き9位に終わった。

シード権を争う10位学連選抜と11位山梨学大の差は僅か17秒。6位の青学大・帝京大から13位中央学大まで3分38秒の間に8校がひしめく。

5区では強い向かい風と箱根山頂での急激な気温低下により、脱水症状と低体温症を引き起こす選手が続出。18.3kmで城西大が、21.7kmで中大が相次いで途中棄権。神奈川大も途中棄権寸前の状態でフラフラになってゴールした。中大の連続シードは28年で途切れた。往路で複数の大学が途中棄権するのは第72回大会(神奈川大と山梨学大が往路4区で棄権)以来17年ぶりで、同じ区間で複数の大学が棄権するのも同じく17年ぶりであった。

復路

前日と打って変わって真冬の気候に戻り、終始北風が吹き続けることになった。

6区

3位でスタートした東洋大・市川孝徳は、わずか500mで早大をかわすと山上りで追い上げ、芦之湯の定点では2分09秒差とする。しかし日体大・鈴木悠介は山下りに入ると再び差を広げ、2分22秒の差をつけてトップでタスキリレー。

早大は19.7kmで明大にかわされ4位に後退。4年連続の山下りとなった駒大・千葉健太は、自らの区間記録に4秒届かなかったものの区間賞の走りで9位から6位に浮上した。

シード権争いは、往路11位の山梨学大・桃澤大祐が終盤フラフラになってしまい17番手・総合13位に後退。中央学大が10位と1分55秒差の11位に浮上する。

7区

日体大・高田翔二は前半を落ち着いたペースで入り、東洋大・髙久龍との差が一時は2分を切る。しかし中盤からペースの落ちた高久に対し、高田は最後まで安定した走りを見せトップでタスキリレー。高田は区間2位の好走で東洋大との差を2分51秒に広げた。

3位の明大は、有村優樹が高久以上のハイペースで突っ込み、区間3位の走りで東洋大との差を46秒から25秒に縮める。

後方では、14番手でタスキを受けた神奈川大の1年生・我那覇和真が快走。11番手に浮上し、神奈川大としては9年ぶりとなる区間賞を獲得した。

8区

徐々に向かい風が吹くなか、先頭の日体大・高柳祐也は堅実な走りで東洋大・大津顕杜になかなか差を詰めさせない。中盤以降は大津との差を広げていき、区間2位の力走で東洋大との差を3分12秒に広げた。

なかなか前を追えない大津は13.5kmで明大の1年生・横手健に捉えられ、一時は3位に後退。しかし遊行寺坂から横手が急失速し、2位をキープする。

区間賞は9位の青学大・高橋宗司が獲得。また、往路で途中棄権となった中大・永井秀篤が参考記録ながら高橋を36秒も上回る区間トップのタイムを記録、”幻の区間賞“が発生した。

シード権争いは、10位でタスキを受けた学連選抜・橋爪孝安(松蔭大)のペースが上がらずズルズルと後退。中央学大・及川佑太が平塚中継所での1分23秒差を終盤に逆転し10位に浮上。11位学連選抜に26秒差をつける。

9区

堅実な走りを続ける日体大は、9区の矢野圭吾も前半は落ち着いたペースを刻み、終盤にペースを上げて区間2位の快走。追う東洋大は1年生の服部勇馬が区間3位と粘ったが、その差は3分48秒に広がった。

中位争いでは、6位でタスキを受けた駒大・上野渉が力走。併走していた帝京大を9kmで引き離すと、10.9kmで早大をかわし、脱水症状で急失速した明大・松井智靖も捉えて3位に浮上。上野はただ一人1時間10分を切るタイムで区間賞を獲得した。20kmからフラフラになってしまった松井は6位まで後退した。

シード権争いは、10位の中央学大・室田祐司が区間6位と健闘し、11位学連選抜との差を37秒に広げる。12位の山梨学大は牧野俊紀が区間4位と好走し、10位と54秒差まで追い上げる。

最後尾の上武大はトップと19分26秒差で無事にタスキを繋ぎ、第82回大会以来7年ぶりに復路での繰り上げスタートは行われなかった。

10区

日体大のアンカー・谷永雄一は堅実な走りで着々と差を広げ、区間2位の快走。東洋大に4分54秒差をつけ、日体大が30年ぶり10回目の総合優勝を果たした。

3位の駒大はアンカー後藤田健介が区間賞の走りを見せ、日体大を1分上回るタイムで復路優勝を果たした。

早大・田口大貴と帝京大・熊崎健人の4位争いは15km以上に渡って併走が続き、最後は残り100m地点からの壮絶なスパート合戦となった。同タイムながら胸の差で熊崎が先着し、帝京大が大学史上最高タイの総合4位に輝いた。5区で躍進した法大は総合9位で7年ぶりのシード権獲得。

最後の1枠を巡るシード権争いは序盤で学連選抜が脱落し、中央学大と山梨学大の一騎打ちとなった。中盤からペースを上げた山梨学大・福沢潤一が20km地点で30秒差まで詰め寄るが、中央学大・山田侑紀が冷静に逃げ切り、総合10位で4年ぶりのシード権を獲得した。山梨学大は僅か50秒及ばなかった。

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成績

要約
視点
さらに見る 大会成績, 第88回大会までの最高記録 ...

金栗四三杯(最優秀選手)

  • 服部翔大(日本体育大学、第5区) - 最大風速18m/sの強風の中で区間賞。日本体育大学の往路優勝に貢献。

総合成績

さらに見る 総合順位, No./大学(チーム)名 ...
(「X」は当該区間の途中棄権、「-」はオープン参加による記録なし)
10位以内の大学には次大会(第90回大会)のシード権が与えられた。
*1:総合4位と総合5位は着順による。
*2:復路一斉スタート
*3:城西大学は5区18.3km地点で途中棄権[1]
*4:中央大学は5区21.7km付近で途中棄権[1]

往路成績

さらに見る 往路順位, No./大学(チーム)名 ...
(「X」は当該区間の途中棄権、「-」はオープン参加による記録なし)
*1:総合6位と総合7位は着順による。
*2:城西大学は5区18.3km地点で途中棄権
*3:中央大学は5区21.7km付近で途中棄権

復路成績

さらに見る 復路順位, No./大学(チーム)名 ...
( )内の数字はオープン(OP)参加での相当順位。正式順位はつかない。
*1:復路一斉スタート
*2:城西大学、中央大学は往路5区で途中棄権のため復路オープン参加

区間賞

さらに見る 区間記録, 第88回大会までの最高記録 ...

*1:8区ではオープン参加の永井秀篤(中央大学)が参考記録ながら1時間06分10秒を記録している。

区間記録

さらに見る 大学名, 区間順位/区間記録 ...
  • 太字は区間1位。( )の記録は参考記録。
  • 城西大学、中央大学はいずれも5区で途中棄権したため、以降の区間での記録は参考記録扱いとなる。

その他の記録

予選会からの総合優勝
日本体育大学
- 第73回大会(神奈川大学)以来、史上2校目
予選会からの往路優勝
日本体育大学
- 第73回大会(神奈川大学)以来、史上2校目
総合優勝までのブランク
日本体育大学(30年ぶり、第59回→第89回)
- 中央大学(32年ぶり、第40回→第72回)に次ぐ記録で、
 早稲田大学(30年ぶり、第30回→第60回)に並ぶ2番目タイの長さ
前年下位からの総合優勝
前年19位(日本体育大学、第88回19位→第89回優勝)
- 史上初(前年途中棄権を除く)。これまでの記録は前年10位(東洋大学、第84回10位→第85回優勝)
総合記録の最少差
帝京大学(総合4位)と早稲田大学(総合5位):0分00秒(同タイム、順位決定は着順による)
- 第40回以降で初。これまでの最少差は0分01秒。
往路記録の最少差
青山学院大学(往路6位)と帝京大学(往路7位):0分00秒(同タイム、順位決定は着順による)
- 第80回(往路11位=2校)、第83回(往路9位と10位)、第85回(往路7位と8位)以来。

繰り上げスタート

  • 復路一斉スタート校数:7大学
國學院大學(2年連続)
日本大学(86回大会以来、3年ぶり)
上武大学(4年連続)
東京農業大学(2年連続)
神奈川大学(2年連続)
城西大学(OP)(85回大会以来、4年ぶり)
中央大学(OP)(2年連続)
  • 繰上げスタート区間:無し(復路一斉スタートを除く)
    - 82回大会以来、7年ぶり

途中棄権

城西大学(5区)、中央大学(5区)
- 第85回大会(城西大学)以来、史上13、14校目
複数チームの途中棄権
2チーム(城西大学、中央大学)
- 第84回大会(3チーム = 順天堂大学、大東文化大学、東海大学)以来、史上3度目
同一区間における複数校の途中棄権
5区(城西大学、中央大学)
- 第72回4区(神奈川大学、山梨学院大学)以来、史上2度目
同一校による複数回の途中棄権
城西大学(第85回、第89回)
- 順天堂大学(第71回、第84回)、東海大学(第77回、第84回)以来、史上3校目
途中棄権校による区間1位相当の参考記録
中央大学(8区、永井秀篤)
- 第85回9区(城西大・伊藤一行)以来

ごぼう抜き(4人抜き以上)

  • 2区
    12人抜き:ガンドゥ・ベンジャミン(日本大、13位→1位)
    12人抜き:エノック・オムワンバ(山梨学院大、16位→4位)
    7人抜き:大谷遼太郎(青山学院大、18位→11位)
    5人抜き:平賀翔太(早稲田大、17位→12位)
    4人抜き:本田匠(日本体育大、7位→3位)
  • 3区
    9人抜き:大迫傑(早稲田大、12位→3位)
    4人抜き:久保田和真(青山学院大、11位→7位)
  • 4区
    8人抜き:田中秀幸(順天堂大、15位→7位)
    6人抜き:早川昇平(帝京大、12位→6位)
    4人抜き:沼田大貴(中央学院大、13位→9位)
  • 5区
    8人抜き:関口頌悟(法政大、13位→5位)
  • 10区
    4人抜き:花田昌之(東京農業大、18番目→14番目)
  • 該当者なし
    6区、7区、8区、9区
(復路では一斉スタートがあるため、6区以降は見た目の通過順位による)

通過順位

一斉スタート以降の復路の通過順位

中継所通過時の見た目の順位及び中継所通過時刻
*は繰り上げスタート
さらに見る 復路, 通過順位/通過時刻 ...
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区間エントリー一覧

要約
視点

●は主将。名前の後ろの(数字)は学年。

さらに見る #1.東洋大学, 区間 ...
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予選会

要約
視点
  • 予選会:2012年10月20日 9:30スタート
(20.0km) 陸上自衛隊立川駐屯地(スタート)~立川市街地~国営昭和記念公園(ゴール)

概要

第89回箱根駅伝予選会は2012年10月20日午前9時30分、秋晴れの下でスタートした。9校の予選通過枠をかけて45校(大学院、大学校含む)、エントリー全600人のうち、各校10~12名の529人が参加した。レースは上位10人の合計タイムで争われ、上位6チームを除いた7位以下はインカレポイントによるアドバンテージタイム(減算タイム)を差引いた成績で順位を決定した。その結果、日本体育大、帝京大、中央学院大、大東文化大、上武大、神奈川大が上位6校となった。合計タイムから減算タイムを差引いた7位以下の成績では、日本大、法政大、東京農業大が9位以内となり、以上の9校が予選会通過を決めた。 日本大は2年ぶり、大東文化大と法政大は共に3年ぶりの本大会出場となる。一方、前回大会出場校の中では、前回大会11位の国士舘大(予選13位)、前回大会12位の東海大(予選12位)、前回大会14位の拓殖大(予選10位)が本大会出場を逃した。東海大は初出場以来40年続いていた連続出場が途切れた。レースは参加した45大学全チームが10人以上完走した。また個人別成績で見るとトップの成績は57分台、最後のランナーの成績は1時間20分台だった。参加した529人中526人が完走、途中棄権扱いは3人だった。

なお、予選不通過校の個人成績上位から選抜される関東学連選抜チームには前回大会までは各校2名まで選抜されていたが、今大会は各校1名ずつ選抜される。

変更点

  • 予選会のコースは前回から一部変更されている。変更点は前年のコースでは外れていた立川駅前周辺を今年のコースでは通る点である(前々年のコースと同様)。なおスタート、ゴール地点及び全長(20km)には変更がない。

予選会エントリー校

No.大学名選手数選手No.アドバンテージ
タイム
1国士舘大学141~143分00秒
2東海大学1415~283分35秒
3帝京大学1429~421分00秒
4拓殖大学1443~561分05秒
5神奈川大学1457~700分30秒
6上武大学1471~842分25秒
7中央学院大学1485~981分10秒
8日本体育大学1499~1123分30秒
9東京農業大学14113~1262分05秒
10法政大学14127~1403分00秒
11日本大学14141~1543分55秒
12専修大学14155~1680分20秒
13亜細亜大学14169~1820分20秒
14大東文化大学14183~1962分10秒
15流通経済大学14197~2101分55秒
16創価大学14211~2241分25秒
17松蔭大学14225~2380分10秒
18麗澤大学14239~2520分10秒
19平成国際大学14253~2662分00秒
20関東学院大学14267~2800分10秒
21武蔵野学院大学14281~2940分00秒
22東京経済大学14295~3080分20秒
23慶應義塾大学14309~3222分35秒
No.大学名選手数選手No.アドバンテージ
タイム
24東京学芸大学12323~3342分20秒
25東京大学14335~3481分25秒
26筑波大学14349~3623分45秒
27駿河台大学14363~3761分00秒
28国際武道大学14377~3902分20秒
29立教大学14391~4041分30秒
30学習院大学11405~4150分10秒
31横浜国立大学13416~4281分35秒
32千葉大学13429~4410分20秒
33東京理科大学13442~4540分20秒
34首都大学東京14455~4680分20秒
35防衛大学校14469~4820分10秒
36高崎経済大学14483~4960分00秒
37山梨大学10497~5060分10秒
38埼玉大学10507~5160分20秒
39東京国際大学14517~5300分00秒
40芝浦工業大学11531~5410分00秒
41東京工業大学13542~5540分00秒
42東京大学大学院11555~5650分10秒
43一橋大学11566~5760分00秒
44北里大学10577~5860分00秒
45東京情報大学14587~6000分00秒
-

  • 選手数はエントリー時の人数。予選会に実際に出場できるのは12名まで。
  • No.1-9は第88回箱根駅伝の順位順、
    No.10-37は第88回箱根駅伝予選会の順位順、
    No.38-45は第88回箱根駅伝予選会に不参加だった大学

エントリー選手リスト

予選会競走成績

記録は予選会総合公式記録による[2]

さらに見る 予選 順位, No. ...
  • 予選上位9校が本大会出場校。
  • No.1-9は第88回箱根駅伝の順位順、
    No.10-37は第88回箱根駅伝予選会の順位順、
    No.38-45は第88回箱根駅伝予選会に不参加だった大学
  • レースタイムは各校の成績上位10名の合計タイムを表す。
  • 予選上位6校はレースタイムで、7位以下は最終総合タイムで順位を決める。
  • 最終総合タイム
(1位~6位)最終総合タイム = レースタイム
(7位以下) 最終総合タイム = レースタイム - アドバンテージタイム
予選会個人上位記録

記録は予選会個人公式記録による[3]

さらに見る 順位, No. ...
  • 所属大学に*が付いている大学は予選会不通過校
予選不通過校の個人成績(各校上位1名、外国人選手を除く)

記録は予選会総合公式記録による[2]

さらに見る 個人順位, 選手名(学年) ...
  • ●は関東学連選抜チームに選出された選手[4]
  • 関東学連選抜は予選会不通過校の所属選手のうち、個人成績上位選手から各校1名ずつ(計16名)選抜される。
  • 関東学連選抜上位10名の合計タイム=10時間7分44秒(予選会2位相当)
予選会個人全記録

http://www.kgrr.org/event/2012/kgrr/89_yosenkai/kojin_result.pdf

さらに見る 予選会個人記録, 順 位 ...
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メディアによる中継

  • テレビ
    • 日本テレビ系列
      • 往路:2013年1月2日(水) 7:00 - 14:05(生中継)
      • 復路:2013年1月3日(木) 7:00 - 14:18(生中継)
    • BS日テレ
      • 往路:2013年1月2日 21:00 - 23:00(録画・ダイジェスト)
      • 復路:2013年1月3日 21:00 - 23:00(録画・ダイジェスト)
  • ラジオ
    • NHKラジオ第1
      • 往路:2013年1月2日 7:50 - 11:50、12:15 - 14:15(生中継)
      • 復路:2013年1月3日 7:50 - 11:50、12:15 - 14:15(生中継)
    • 文化放送
      • 往路:2013年1月2日 7:30 - 14:30(生中継)
      • 復路:2013年1月3日 7:30 - 14:30(生中継)
    • RFラジオ日本
      • 往路:2013年1月2日 7:30 - 14:25(生中継)
      • 復路:2013年1月3日 7:30 - 14:30(生中継)

予選会

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脚注・参考文献

外部リンク

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