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2001-2002シーズンのNBA

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2001-2002シーズンのNBAは、NBAの56回目のシーズンである。2001年10月30日から始まり、2002年6月12日に全日程が終了した。

概要 ロサンゼルス・レイカーズ, ドラフト ...
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シーズン前

要約
視点

ドラフト

クワミ・ブラウンが高卒選手としては初めて全体1位指名(ワシントン・ウィザーズの指名)を受けたことが話題となった。

タイソン・チャンドラー(2位)、パウ・ガソル(3位)、ジョー・ジョンソン(10位)、ザック・ランドルフ(19位)、ジェラルド・ウォーレス(25位)、トニー・パーカー(28位)、ギルバート・アリーナス(31位)、メメット・オカー(38位)ら8人のオールスターを輩出した他、エディー・カリー(4位)、ジェイソン・リチャードソン(5位)、シェーン・バティエ(6位)、エディー・グリフィン(7位)、サガナ・ジョップ(8位)、ウラジミール・ラドマノビッチ(12位)、リチャード・ジェファーソン(13位)、トロイ・マーフィー(14位)、スティーブン・ハンター(15位)、マイケル・ブラッドリー(17位)、ジェイソン・コリンズ(18位)、ブレンダン・ヘイウッド(20位)、 サミュエル・ダレンベア(26位)、ジャマール・ティンズリー(27位)、トレントン・ハッセル(30位)、ブライアン・スカラブリニ(34位)、アール・ワトソン(40位)、ボビー・シモンズ(42位)、ローレン・ウッズ(46位)、ジャロン・コリンズ(53位)などがNBA入りを果たした。

また、ドラフト外選手にはカルロス・アローヨチャーリー・ベルモーリス・エバンスウォルテル・エルマンジャマリオ・ムーンアンドレス・ノシオニマイク・ウィルクスなどの選手がいる。

 詳細は2001年のNBAドラフトを参照

主な移籍

その他

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レギュラーシーズン

オールスター

※MVPを受賞したコービー・ブライアントは地元フィラデルフィア出身であったにもかかわらず、前季のファイナルでレイカーズが地元チーム76ersを破っているため、会場からブーイングを受けた。

シーズン中の移籍

その他

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イースタン・カンファレンス

要約
視点

アトランティック・ディビジョン

※(*=新任のヘッドコーチ †=シーズン終了後解任されたヘッドコーチ)

  • ネッツがNBAに加入して26年目にして初のデビジョン優勝を果たした。万年ドアマットチームと言われ、前季も26勝に終わったチームに、ジェイソン・キッドが加入しただけで果たされたこの大躍進は、このシーズンの最も大きな事件の一つだった。キッドの加入以外では前季に多発した故障者の復活もチームの躍進を後押しした。またセルティックスも前季を大幅に上回る勝率を収め、6シーズンぶりにプレーオフに復帰した。
  • マジックはシーズン前には"完全復活"と言われていたグラント・ヒルがこのシーズンも14試合の出場に留まった。
  • 前季イースタンカンファレンスの覇者、76ersはアレン・アイバーソンを始めとする主力選手の故障に悩まされ、大幅に勝率を落とした。
  • オフに戦力が大量に流出したヒートは序盤に12連敗を喫し、6シーズンぶりにプレーオフ進出を逃した。
  • マイケル・ジョーダンの復帰で話題を集めたウィザーズは、前季よりも大幅に勝ち星を増やしたが、シーズン終盤にジョーダンが故障し、プレーオフには届かなかった。
  • ニックスは9シーズンぶりにプレーオフ出場を逃し、デビジョン最下位に沈んだ。

セントラル・デビジョン

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ウエスタン・カンファレンス

要約
視点

ミッドウエスト・デビジョン

  • ミッドウエスト・デビジョンは前季大躍進を遂げたマーベリックスが1位のスパーズに肉薄した。ジャズはカール・マローンジョン・ストックトンの力に陰りが見え始め、8シーズンぶりに勝率6割を下回った。
  • オラジュワン時代に終わりを告げたロケッツは、エースとして期待されたスティーブ・フランシスが謎の偏頭痛に襲われ25試合欠場。シーズン序盤には15連敗を喫し、大きく負け越した。
  • このシーズンプレーオフ復帰が期待されたナゲッツはエースのアントニオ・マクダイスがシーズンの大半を欠場してしまい、前季より大幅に勝率を落とした。
  • オフにチームを一新したグリズリーズはマイケル・ディッカーソンがシーズンをほぼ全休したことが響き、4シーズン連続でデビジョン最下位となった。

パシフィック・デビジョン

さらに見る 順位, チーム ...
  • 前季からブレイザーズに代わる王者レイカーズの新たなライバルとして台頭してきたキングスが、三連覇を目指すレイカーズを抑えて1979年以来となるデビジョン優勝を遂げた。
  • ジェイソン・キッドを放出したサンズは大幅に勝率を落とし、1988年以来となるプレーオフ不出場。
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スタッツ

チームスタッツ

さらに見る #, 平均得点トップ3 ...

個人スタッツリーダー

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※アレン・アイバーソンは2年連続3度目の得点王、アンドレ・ミラーは初のアシスト王。ベン・ウォーレスは史上4人目となるリバウンド王、ブロック王の同時獲得。

さらに見る #, ブロックショット ...
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個人タイトル

※トレイシー・マグレディは初の1stチーム入り。ベン・ウォーレス、ポール・ピアスジャーメイン・オニール、スティーブ・ナッシュは初のオールNBAチーム入り。

  • オールディフェンシブチーム

※ベン・ウォーレスは初のディフェンスチーム入りで1stチームに名を連ねた。

  • オールルーキーチーム
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プレーオフ

要約
視点

このプレーオフが1回戦5戦3勝制で行われた最後のシーズンである。

イースタン・カンファレンス

ファーストラウンド カンファレンスセミファイナル カンファレンスファイナル
         
1 ニュージャージー・ネッツ 3
8 インディアナ・ペイサーズ 2
1 ネッツ 4
4 ホーネッツ 1
5 オーランド・マジック 1
4 シャーロット・ホーネッツ 3
1 ネッツ 4
3 セルティックス 2
3 ボストン・セルティックス 3
6 フィラデルフィア・76ers 2
3 セルティックス 4
2 ピストンズ 1
7 トロント・ラプターズ 2
2 デトロイト・ピストンズ 3
  • イースタン1回戦は3ブロックが第5戦までもつれ込んだ。第1シード対第8シードのネッツ対ペイサーズは、第5戦がダブルオーバータイムまで戦うという接戦だった。オーバータイム、ダブルオーバータイムといずれもペイサーズのレジー・ミラーが放つ同点ショットによる結果であった。ラプターズもエースヴィンス・カーターを欠きながらの健闘だった。
  • このシーズン大躍進を果たしたネッツはプレーオフも勝ち進み、NBA加入26年目にして初のカンファレンス決勝進出を果たした。
  • ラリー・バードが引退して以来、初めて1回戦を突破したセルティックスは、カンファレンス準決勝も第1戦は落としたもののその後4連勝してピストンズを降し、14年ぶりにカンファレンス決勝に進出した。
  • 急成長を遂げたチーム同士の戦いとなったカンファレンス決勝は、第3戦でセルティックスが第4Qで21点ビハインドをひっくり返すという大逆転劇を演じて2勝1敗とリードするも、その後ネッツが3連勝しシリーズを制した。前季僅か26勝に終わったネッツが、チーム史上初のファイナルに進出した。

ウエスタン・カンファレンス

ファーストラウンド カンファレンスセミファイナル カンファレンスファイナル
         
1 サクラメント・キングス 3
8 ユタ・ジャズ 1
1 キングス 4
4 マーベリックス 1
5 ミネソタ・ティンバーウルブズ 0
4 ダラス・マーベリックス 3
1 キングス 3
3 レイカーズ 4
3 ロサンゼルス・レイカーズ 3
6 ポートランド・トレイルブレイザーズ 0
3 レイカーズ 4
2 スパーズ 1
7 シアトル・スーパーソニックス 2
2 サンアントニオ・スパーズ 3
  • スパーズ対スーパーソニックスは第4戦をスパーズのティム・ダンカンが身内の不幸で欠場したこともあり、ウエスタン1回戦では唯一第5戦まで戦った。
  • キングス対マーベリックスは第4戦でキングスのマイク・ビビーがオーバータイムへ導く同点シュートと、試合を決める決勝シュートを決める強心臓振りを発揮した。シリーズはキングスが制し、20年ぶりにカンファレンス決勝に進出した。シーズン1試合平均得点1位と2位を誇るチーム同士であるため、第1戦のマーベリックスを除く全試合で両チームとも100得点以上を記録するハイスコアゲームが展開された。
  • 前季カンファレンス決勝の同カードとなったレイカーズ対スパーズのシリーズは、スパーズが故障でデビッド・ロビンソンを失ったこともあり、レイカーズがスパーズを降してカンファレンス決勝に駒を進めた。このシーズンのプレーオフカンファレンス準決勝は、全シリーズが第5戦で勝敗を決した。
  • 『事実上のファイナル』と呼ばれたキングス対レイカーズのカンファレンス決勝は、第4戦で"ビッグショット・ロブ"ことレイカーズのロバート・オーリーがチームを逆転勝利に導くブザービーターを沈めると、第5戦ではキングスのマイク・ビビーが残り8秒からキングスの勝利を決定付けた逆転レイアップショットを決めた。3勝2敗のキングスリードで迎えた第6戦は接戦の末にレイカーズがものにし、シリーズの行方は第7戦に委ねられた。第7戦も互いに死力を尽くした激戦となり、第4Q終了間際にまたもやキングスのマイク・ビビーがオーバータイムへと導くフリースロー2本を決めて100-100の同点とした。しかしキングスはオーバータイムで力尽き、死闘を制したレイカーズが三連覇を目指してファイナルへと駒を進めた。キングスはエースシューターのペジャ・ストヤコヴィッチがシリーズ4試合を欠場したことが悔やまれた。劇的な結末の多い好シリーズとなったウエスタン・カンファレンス決勝だが、後日になって審判の不正ジャッジ疑惑が持ち上がり、両者とも死力を尽くしたこのシリーズが汚されることとなる。

疑惑の第6戦

ウエスタン・カンファレンス決勝はレイカーズの勝利で終わったが、その後レイカーズがシリーズをタイに戻した第6戦に疑惑が持たれた。それは「シリーズを第7戦までもつれさせるために、審判がレイカーズに有利な笛を吹いた」というものであった。この試合でキングスの総フリースロー試打数25本に対し、レイカーズは40本だった。協会はこの疑惑について公式に見解を述べることはなかったが、この第6戦でも審判を務め、2007年に不正賭博疑惑が発覚したティム・ドナヒー元審判員が、連邦捜査局の取調べの中で、「2002-03シーズンのプレーオフで王手をかけたチームに対し、ファウルコールを不当にすることで第7戦まで持ち込ませようとした」ことを告白した。どのシリーズかは明言されていないが、このプレーオフで第7戦まであったのはキングス対レイカーズのシリーズだけである。ドナヒーはさらに2004-05シーズンでも同様に「0勝2敗と劣勢だったチームが第7戦までもつれ込んだ末に勝利したシリーズ」に関しても関与していることを明らかにしている。

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ファイナル

要約
視点

第1戦

ネッツ 94, レイカーズ 99
Pts: キッド 23
Rebs: キッド 10
Asts: キッド 10
Pts: オニール 36
Rebs: オニール 16
Asts: ブライアント 6
Bloks:オニール 4
レイカーズ1-0ネッツ

第2戦

ネッツ 83, レイカーズ 106
Pts: キトルズ 23
Rebs: キッド 9
Asts: キッド 7
TOs:キッド 5
Pts: オニール 40
Rebs: オニール 12
Asts: オニール 8
Bloks:オーリー 3
レイカーズ1-0ネッツ

第3戦

第4戦

レイカーズが圧倒的な力の差を見せ付けて、4戦全勝でネッツを降した。ファイナルがスイープで決したのは1994-95シーズンヒューストン・ロケッツオーランド・マジックのシリーズ以来である。この時ロケッツのアキーム・オラジュワンの前に手も足も出ずにスイープ負けの屈辱を味わったシャキール・オニールは、7年を経た同じ舞台でネッツのインサイド陣を一蹴。全試合で30得点10リバウンド以上を達成し、シリーズ平均36.3得点12.3リバウンドを記録してファイナルMVPを獲得した。コービー・ブライアントも第3戦ではチームハイの36得点を叩き出し、シリーズ平均26.8得点5.3アシストを記録した。

レイカーズはこれで1999-00シーズンから続く三連覇を成し遂げ、1960年代のボストン・セルティックス、1990年代のシカゴ・ブルズに続く史上3チーム目となる偉業を達成した。ファイナルMVPを獲得したオニールはこれで3度目の受賞であり、これはマイケル・ジョーダンの6回に続く2位タイの記録である。ヘッドコーチのフィル・ジャクソンはブルズ時代と合わせて9度目の優勝であり、1960年代のセルティックスを率いた名将レッド・アワーバックの記録と並んだ。またジャクソンにとっては3度目の三連覇でもある。ロバート・オーリーヒューストン・ロケッツ時代と合わせて5度目の優勝であり、二連覇と三連覇を経験した、デニス・ロッドマンロン・ハーパーに続く史上3人目の選手となった。

一方、完膚なきまでに叩きのめされたネッツは、ジェイソン・キッドが第1戦でトリプルダブルを達成するなど奮闘したが、最重要課題であったオニール対策を講じることができなかった。唯一一矢報える可能性があった第3戦では第4Q中盤で8点のリードを守っていたが、その後レイカーズの猛反撃を浴びて逆転されてしまった。このシーズン最大のシンデレラチームであったネッツの挑戦は、スイープという苦い記憶と共に終わった。

さらに見る 第1戦, 第2戦 ...

ニュージャージー・ネッツ コーチ:バイロン・スコット
ジェイソン・キッド | ケリー・キトルズ | ケニオン・マーティン | キース・バン・ホーン | トッド・マッカラー | ルーシャス・ハリス | リチャード・ジェファーソン | ジェイソン・コリンズ | アーロン・ウィリアムス | ドニエル・マーシャル | アンソニー・ジョンソン | ブライアン・スカラブリニ |

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引退した主な選手

事実上のラストシーズンとなっている選手

外部リンク

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