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Aランクパーティを離脱した俺は、元教え子たちと迷宮深部を目指す。
日本のライトノベル、メディアミックス作品 ウィキペディアから
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『Aランクパーティを離脱した俺は、元教え子たちと迷宮深部を目指す。』(エーランクパーティーをりだつしたおれは、もとおしえごたちとめいきゅうしんぶをめざす)は、右薙光介による日本のライトノベル[2]。小説投稿サイト「小説家になろう」にて、2020年10月から2025年2月まで連載された[3][4]。書籍版はKラノベブックス(講談社)より2021年6月から2025年2月まで刊行された。イラストはすーぱーぞんびが担当している。略称は「Aランクパーティ離脱」「エパリダ」[2]。2024年9月時点でシリーズ累計部数は100万部を突破している[1]。
メディアミックスとして、ユーリの作画による漫画版が、『マガジンポケット』(講談社)にて2021年6月より連載中[5]。テレビアニメ化もされ、第1期は2025年1月から6月まで放送された[2]。
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あらすじ
この世界では「冒険配信」と呼ばれる、魔道具を用いてダンジョン攻略の様子を映像で配信する娯楽が人気となっていた。
赤魔道士・ユークは仲間たちからお荷物とバカにされ続けたことで堪忍袋の緒が切れ、5年間在籍したAランクパーティを離脱することに。サポートや雑務が主な仕事だった故になかなか次の仕事が見つからないユークは、ひょんなことから元教え子・マリナがいる女の子ばかりのパーティに迎え入れられることになる[2]。
登場人物
要約
視点
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クローバー
- ユーク・フェルディオ
- 声 - 峯田大夢[2]、小山内怜央(少年)
- 本作の主人公[1]。職業は赤魔道士/錬金術師。クローバーのリーダー。PTメンバー全員が見目麗しい女性であるため、嫉妬で周囲から敵視されることもある。サンダーパイク離脱後、冒険者ギルドで求人登録の手続きをしていたところ偶然以前の教え子だったマリナと再会し、クローバーに加入する。黄昏の都「グラッド・シィ=イム」の件の際に、国王より迷宮伯に任命され貴族となり勇者の称号も賜る。サルムタリアでの依頼の際にメンバー全員を妻とする事になり、その後も関係は継続。成人組とは既に男女の関係にもなっている。
- 探索中に青白き不死者王「レディ・ペルセポネ」に気に入られて刻印を頬に刻まれ使徒にされる。琥珀の森での事件の際に、淘汰の残滓の力を取り込んでしまい左腕が琥珀のような見た目になる。子供の頃に溢れ出し(オーバーフロー)からサーガに救出された際に、影の人(シャドーストーカー)と化す呪いに半ば侵されつつも彼の治療によって人に留まれたという過去がある。これらのことにより、その身体はもはや純粋な人間とは言えなくなっている部分がある。
- ペルセポネの刻印「存在証痕(スティグマタ)」を授かったため「渡り歩く者(ウォーカーズ)」の資格を獲得し、その呪い耐性により「反転迷宮(テネブレ)」内で活動しても影の人とならなくなっている。一人で無茶をしようとするユークを止めるため、メンバー全員から請われた事で彼女達にもこれを付与している。
- マリナ
- 声 - 伊南羽桜[2]
- 職業は魔剣士。ユークの元教え子。パーティのムードメーカー的存在。
- 実は人間ではなく、世界を変革する真なる神(当人曰くそれは誤記載で、物語を記録するというだけの存在と自称。ただし世界を滅ぼそうと思えば可能な模様)アンケリアス神を信奉するカルト集団「第七教団」に作られた人造人間(ホムンクルス)なのだが、失敗作として捨てられた際に記憶を消されていたため本人はそのことを覚えていない。第七教団による事件の際に、アンケリアス神より「Aランクパーティを離脱したユークが、元教え子たちと紡ぐ英雄譚」はマリナが始めた物語であり、結末を決めるのもマリナである事を教えられた。
- シルク・アンバーウッド
- 声 - 川井田夏海[2]
- 職業はレンジャー/精霊使い。ユークの元教え子。クローバーのサブリーダー。実はダークエルフ族の族長の孫娘で、故郷の「琥珀の森(アンバーウッド)」では王女に相当する立場の生まれ。パーティの報酬を一括管理しており、酒場の支払い担当。
- レイン
- 声 - 稗田寧々[2]
- 職業は僧侶/魔術師。ユークの元教え子。クラウダ伯爵家の庶子で、本名はレイニース。幼く見えるが実齢はユークより数か月ほど早い。
- 伯爵家の血筋が災いしてサルムタリアのマストマ王子と政略結婚さられそうになるが、ユークの気転によって伯爵家の子である書類上の証拠は消され、さらにユークの配偶者という正式書類が工面されたことで難を逃れる。
- 男性社会サルムタリアにおいては、クローバーの女性メンバー全員が保身のためにユークの妻(=所有物)という建前になったが、特にレインは上述の経緯から正妻の立場にある。
- ネネ・シルフィンドール
- 声 - 指出毬亜[6]
- 職業は忍者。猫人族で元盗賊。
- 一度捕まっており、ママルの下で更生させられていた。その一環として「無色の闇」ダンジョン調査クエストに向かうクローバーにスポット参加。クエスト達成後、正式メンバーとなる。ママルには頭が上がらないが、母親の様に慕ってもいる。
- ジェミー・オーセン
- 声 - M・A・O
- 職業は魔法使い。
- 本来は優しい娘で、ユークを邪険にしていたのは自分も同じ目に合わないようPTメンバーに迎合しての事だったが、脱退後にクエストが達成できなくなったことで彼の価値にPT内で唯一気づき、後悔と反省をする。その後は、反省すらせず未だユークを逆恨みするサイモン達に嫌気がさし、告発のため悪事の証拠を集め始める。
- サイモンが「無色の闇」ダンジョン調査クエスト実行中のクローバーを襲撃する計画を実行した際に、PTを裏切ってクローバーに味方し、悪事の数々の証拠をユークに託して退去の巻物での離脱を支援する。その際「無色の闇」に取り残されたジェミーはダメ元で救難配信を行い、それを見て赴いたクローバーにより救助された。最終的にユークの擁護とサンダーパイクの悪事の証拠の提出により、冒険者資格の取り消しおよび一年間再登録不可という比較的軽い謹慎処分で済み、弟が待つ家に帰った。
- その後はギルド職員として働き、それと並行して冒険者予備研修を受け直し実力を高めていた。サルムタリア遠征の際にギルドの一員としてユーク達に同行。だがその地で溢れ出し(オーバーフロー)が発生。その対応のための戦力が足りず、緊急措置(謹慎処分中の彼女の復帰手続きには本来王の裁可が必要となる)としてベンウッドの独断により復帰しクローバーへ合流した。
- テレビアニメ版ではタイミングが多少ずれ、「無色の闇」ダンジョン調査クエストでの騒動の後クローバーの一員となり、サルムタリア遠征に向かう魔導船に乗る直前に冒険者へ復帰している。
- ニーベルン
- 声 - 田中有紀[7]
- 黄昏の都グラッド・シィ=イムの王女。「黄金の巫女」であるため、ユークとは違う形だが渡り歩く者の資格を持っている。グラッド・シィ=イムの件の解決後にクローバーへと加入した。サルムタリア遠征にもクローバーの一員として同行していたが、深淵の扉より無色の闇が溢れ出し世界各地のダンジョンが「反転迷宮」化。この事態解決のために深淵の扉を閉じる作戦に、黄金の巫女の力も必要であったため同行。扉を閉じるには向こうの世界から閉じるしか手段が無く、本来その役目を行うはずだったサーガの戦死により、今度はユークが自分を犠牲に扉を閉じようとした矢先、ニーベルンが退去の巻物を使い自分以外の全員を強制的に迷宮の外へ飛ばし、配信で最後の言葉を交わして扉を閉じた。
- この時に今生の別れだとユーク達は思っていたが、実際には彼女は向こうの世界で生き延びて旅をしており、その旅には同行者の「騎士」がいて、その者はユークにとって「少し聞き覚えがある」声だった模様。ヴィルムレン島の琥珀の森で発生した「淘汰」の際にユーク達と邂逅を果たしたのち、その者によってニーベルンはこちら側に帰還。ユーク達と再会できた。Web版では展開が異なり、再会を約束して深淵の扉を閉じ別れている。
サンダーパイク
ユークが元々所属していたパーティ。パーティランクはAランク。
- サイモン・バークリー
- 声 - 中島ヨシキ、田中貴子(少年)
- 職業は騎士。サンダーパイクのリーダー。ユークとは幼馴染だった。
- いつしかユークの努力を見もせず、見下して冷遇するようになり、ユークの脱退を招く。その後ユークのサポートが無いためクエストが達成できなくなり、ユークを連れ戻そうとするが失敗し、更にその時の暴言を配信され、ベンウッドに謝罪配信をするように命令される。
- しかし謝罪するつもりは毛頭なくユークを逆恨みし、「無色の闇」ダンジョン調査クエスト実行中のクローバーを襲撃し、レインを人質にクローバーに自分の暴言の全責任を負わせようとするが、偶然迷宮の床が崩落したことで失敗、クローバーに逃げられたうえ魔物に襲われる。
- だが違法な魔道具を使用し不死身のアンデッドと化することで窮地を脱し、ジェミーを救出しに戻ってきたクローバーに再び襲い掛かる。が、レインに死ぬまで効果が持続する攻撃魔法をかけられ、更に魔物に襲われて永遠に苦痛と狂気を味わい続けることとなる。そこで長い長い時を、死ねないまま苦痛と狂気にまみれながら過ごし結晶化。この間に感情も何もかも失い、取り残されていた場所である「黄昏の世界」を丸ごと自身に呑み込み莫大なエネルギーを内に秘めたまま異世界へと流れつき、最終的には人々の願いを絶望に変える呪われた願望機「一つの黄金」と成り果てた。最後はルークによって黄金が砕かれ、その生に終止符を打った。
- バリー
- 声 - 世界
- 職業は戦士。
- 「無色の闇」ダンジョン調査クエスト実行中のクローバーを襲撃時、魔物に襲われて喰われて死亡。
- カミラ
- 声 - 南條愛乃
- 職業は僧侶。
- 「無色の闇」ダンジョン調査クエスト実行中のクローバーを襲撃時、魔物に襲われて喰われて死亡。
- ジェミー・オーセン
- 声 - M・A・O
→「§ クローバー」を参照
- コルク
- 声 - 大鈴功起
- ユークが離脱後に加入したメンバー。
アヌビス
15年前に「無色の闇」を踏破した伝説のパーティ。
その他
→「§ クローバー」を参照
- ロゥゲ
- 声 - 井上和彦[7]
- ニーベルンの叔父。
- レディ・ペルセポネ
- 声 - 井上喜久子、井上ほの花
- 生と死を反転せしめる女神。通称青白き不死者王。
- マストマ
- 声 - 武内駿輔
- 強烈な男性社会として知られるサルムタリアの第二王子。
- メジャルナ
- 声 - 田中貴子[8]
- マストマの妻。
- ラフーマ
- 声 - 木島隆一
- サルムタリアの第一王子。
- ビンセント五世
- 声 - 阪口周平
- ウェルメリアを治める国王。
- ベシオ
- 声 - 伊藤健太郎
- レインに好意を持ち、パーティに入ってやると付け回している男。
- マンデー
- 声 - 相沢まさき
- 不動産屋。クローバーに家を紹介する。
- フィナ
- 声 - 今泉りおな[9]
- 交易都市ドゥナの宿屋「歌う小鹿亭」のオーナー。
- ベディボア
- 声 - 西凜太朗[10]
- 王立学術院の院長。
- ボードマン
- 声 - 田村真
- 王立学術院の現地統括者。ユークのダンジョン知識の半分近くは、ボードマンの著書から得ている。
- ザッカルト
- 声 - 野津山幸宏
- フルバウンドのリーダー。
- ルーセント
- 声 - 乃村健次[11]
- スコルディアのリーダー。
- モリア
- 声 - 浦山迅
- スコルディアのメンバー。職業は魔術師/錬金術師。
- ミリアム
- 声 - 河瀬茉希[12]
- スコルディアのメンバー。職業は盗賊/魔術師。
- マローナ
- 声 - 日笠陽子
- カーマインのリーダー。
- ビブリオン
- 声 - 池田秀一
- 本の精霊。
- ブラン
- 声 - 上田燿司
- クラウダ伯爵家の名代。レインのおじ。
配信関係
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既刊一覧
小説
- 右薙光介(著)・すーぱーぞんび(イラスト) 『Aランクパーティを離脱した俺は、元教え子たちと迷宮深部を目指す。』 講談社〈Kラノベブックス〉、全5巻
- 2021年6月2日発売[13]、ISBN 978-4-06-523716-8
- 2021年10月1日発売[14]、ISBN 978-4-06-524789-1
- 2022年7月1日発売[15]、ISBN 978-4-06-527672-3
- 2024年10月2日発売[16]、ISBN 978-4-06-536637-0
- 2025年2月28日発売[17]、ISBN 978-4-06-538965-2
漫画
- 右薙光介(原作)・ユーリ(漫画)・すーぱーぞんび(キャラクター原案) 『Aランクパーティを離脱した俺は、元教え子たちと迷宮深部を目指す。』 講談社〈KCデラックス〉、既刊10巻(2025年5月9日現在)
- 2021年10月8日発売[18]、ISBN 978-4-06-525695-4
- 2022年2月9日発売[19]、ISBN 978-4-06-526887-2
- 2022年7月8日発売[20]、ISBN 978-4-06-528176-5
- 2022年12月9日発売[21]、ISBN 978-4-06-529639-4
- 2023年5月9日発売[22]、ISBN 978-4-06-531565-1
- 2023年10月6日発売[23]、ISBN 978-4-06-532886-6
- 2024年4月9日発売[24]、ISBN 978-4-06-535168-0
- 2024年9月9日発売[25]、ISBN 978-4-06-536775-9
- 2025年1月8日発売[26]、ISBN 978-4-06-538050-5
- 2025年5月9日発売[27]、ISBN 978-4-06-539349-9
テレビアニメ
要約
視点
![]() | この節には放送または配信開始前の番組に関する記述があります。 |
アニメーション制作はバンダイナムコピクチャーズが担当[2]。2024年9月にテレビアニメ化が発表され[2]、第1期は2025年1月から6月まで日本テレビ系列ほかにて連続2クールで放送された[2][28]。
第2期の制作が決定している[29]。
スタッフ
- 原作 - 右薙光介[2]
- キャラクター原案 - すーぱーぞんび[2]
- 監督 - 小野勝巳[2]
- シリーズ構成・脚本 - 筆安一幸[2]
- キャラクターデザイン - 山崎正和[2]
- モンスターデザイン - 菊池晃[28]、原田吉朗[28]
- コンセプトデザイン - 三沢伸[28]
- プロップデザイン - 佐藤よしひろ
- 色彩設計 - ながさか暁[28]
- 美術監督 - 吉田ひとみ[28]
- 美術設定 - スタジオじゃっく
- 撮影監督・VFX監修 - 千葉洋之[28]
- 編集 - 武宮むつみ[28]
- 音響監督 - 阿部秀平[28]
- 音響効果 - 小山恭正[28]
- 音響制作 - セイバーリンクス
- 音楽 - 坂部剛[2]
- 音楽制作 - ランティス[28]
- 音楽プロデューサー - 手塚祐貴
- チーフプロデューサー - 杉本紳朗、大澤弘子、伊藤貴憲
- プロデューサー - 安藤航、伴在正行、塩谷佳之、永野裕司、関根陽一、黒須信彦、加瀬直人、伊藤直子
- アニメーション制作 - BN Pictures[2]
- 製作 - クローバープロジェクト(バンダイナムコフィルムワークス、日本テレビ放送網、講談社、バンダイナムコピクチャーズ、バンダイナムコミュージックライブ、クランチロール、サミー、ADKマーケティング・ソリューションズ)
主題歌
- 「Enter」[30]
- 零による第1期のオープニングテーマ。作詞はL.E.I.、作曲・編曲はSKY BEATZとHAYATO。
- 特別編のみ効果音がつけられた特殊オープニングアニメーションが放送された。
- 「Treasure Chest」[30]
- 田中有紀による第1話 - 第9話のエンディングテーマ。作詞はMio Aoyama、作曲はナカムラジュンキ、編曲は清水武仁。
- 「MIRROR」[7]
- 田中有紀による第10話 - 第17話のエンディングテーマ。作詩・作曲はGiz'Mo(from Jam9)。作曲・編曲はArmySlick。
- 「Tapestry」
- 田中有紀による第18話 - 第24話のエンディングテーマ。作詩・作曲・編曲は園田健太郎。
各話リスト
放送局
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脚注
外部リンク
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