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C-C-B

日本のロックバンド ウィキペディアから

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C-C-B(シーシービー)は、日本ポップ・ロックバンド[1]。結成当初の名称はCoconut Boys(ココナッツボーイズ)。1989年に解散し、その後何度か再結成をしたが、現在はメンバー死去などの理由で活動停止中である。

概要 別名, 出身地 ...
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メンバー

要約
視点

C-C-B改名時のメンバー

  • ココナッツ・ボーイズからC-C-Bに改名し、3rdシングル「Romanticが止まらない」でブレイクした際の5人のメンバー。
  • 1987年の関口脱退後は残った4名で活動を続け、1989年にバンド解散。その後2008年等の何度か再結成した際には関口は参加したが、2015年の再結成には不参加。
  • 2015年に渡辺が、2022年に笠がそれぞれ死去。
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その他在籍していた元メンバー

  • ココナッツ・ボーイズ期に在籍していた元メンバー。脱退順に掲載。
  • 山本脱退後、『まーちゃん』という仮メンバーがギターで在籍していたが、米川の正式加入に伴い入れ替りでグループから外れたメンバーも居る。
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ホーンセクション

サポートでホーンセクションを入れライブを行う事が稀にある。

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サポート・メンバー

元々は(ホーンセクションを除き)サポートメンバーを付けていなかったが、2008年以降はサポートミュージシャンが付いた。

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別名義(C-C-Bメンバーによる別プロジェクト) での活動

SijiMi、AJ-米田渡-、WYなどの活動についてはC-C-Bメンバーによる別プロジェクトでの活動を参照

経歴

要約
視点

結成 〜 デビュー

1977年、アマチュアバンドベーシストとして活動をしていた渡辺に、同バンドのドラマーだった伊藤真視が田口を紹介。伊藤が脱退するにあたり、中学の後輩だった笠を後任のドラマーに推薦。以降、3人の交流が始まる。その後、1979年に渡辺はロックバンド「ブルーベリー・ジャム」の二代目ベーシストとして、田口は近藤真彦の第2期専属バックバンド「ダブルス」のメンバーとして各々プロデビューした。

1982年8月(昭和57年)、東京都港区青山神宮前3丁目交差点近く)に音楽プロデューサーの上野義美が立ち上げたアメリカンDJスタイルのミニFM局「KIDS RADIO STATION」(通称「KIDS」)が誕生[注釈 1]

その「KIDS」で、夏をイメージした新生バンドを数組結成させ競わせるプロジェクトを企画した。そのうちの一組として、グループ・サウンズの再来を思わせる「和製ビーチボーイズ」をコンセプトとしたバンドを作るためメンバーを探し、Coconut Boysを結成させた。初期メンバーは渡辺、笠、関口と他3名の合計6人(うち1人はデビュー前に脱退し5人になる。田口と米川は1984年に加入)。同年、KIDS自主制作の企画アルバム『RASPBERRY AVENUE』[注釈 2]に参加してマイナーデビュー(後述ディスコグラフィー項参照)。だが肝心のメンバー全員がそれまでビーチボーイズの音楽を耳にしたことはあれど造詣が深いわけではなく、メンバー自身の音楽性や趣味嗜好は反映されなかった。1982年当時ポリドール・レコード(現:ユニバーサルミュージック)でディレクターをしていた渡辺忠孝が音源を聴く機会があり、そして「面白い」と興味を示し、自らプロデュースをしたいと名乗り出た[4]

1983年(昭和58年)、シングル「CANDY」でメジャーデビュー。全農ヨーグルトヨープレイト」のCM曲に採用されたが、ヒットには至らなかった。

同年、公式ファンクラブの「MAY CLUB(メイクラブ)」が発足。

1984年(昭和59年)、メンバーの2名が脱退し、田口、米川が新メンバーとして加入し5人体制となる。セカンドシングル「瞳少女」がロート製薬なみだロート」のCM曲に、同シングルSide-2の「チリドッグがお気に入り」がマツダファミリア」のCM曲に採用される。リリース後すぐにヒットには繋がらなかったが、「Romanticが止まらない」のヒットにより過去の作品も見直された。「瞳少女」はロート製薬がスポンサーを務めたTBSテレビクイズ番組クイズダービー』、毎日放送のクイズ番組『アップダウンクイズ』でほぼ毎週オンエアされた。バンド名の表記は、放映開始当初は「ココナッツ・ボーイズ」表記であったが、「Romanticが止まらない」のヒット後に「C-C-B」表記に統一された。マツダのCMでは「ココナッツ・ボーイズ」とカタカナ表記のみ。

「Romanticが止まらない」がヒット

翌年1月期に始まるテレビドラマの主題歌担当の話が舞い込み、プロデューサーの渡辺忠孝が実兄の筒美京平にヒットにつながる作曲をと依頼したところ「松本隆が歌詞を書くなら引き受ける」という条件を出された。そして作られた楽曲が出世作となった3枚目のシングル「Romanticが止まらない」である[4]

筒美はココナッツボーイズのアルバムを視聴し、特に2ndアルバム『Boy's Life』に収録されている「シェリー」に関心を寄せた。笠の透明感のあるハイトーンボイスを気に入りメインボーカルに指名したが、ドラム担当者だと思わなかったという[5]。当の笠は圧し寄せるプレッシャーの中でレコーディングに挑んだが、何度歌い直してもいつもサビの同じ箇所でメロディーを変えて歌ってしまう(「胸が胸が苦しくなる」の末尾「なる」というメロディーを指示された下げ調子ではなく、上げ調子に歌ってしまう)。しかし筒美は咎めることなく「それで良い」と笠に声を掛け、そのメロディーに変更した[6]

1985年(昭和60年)1月25日、起死回生をかけた3枚目のシングル「Romanticが止まらない」をリリース。TBSテレビの連続ドラマ『毎度おさわがせします』(1985年1月8日放送開始)オープニングテーマ曲に採用される。同年2月21日、音楽番組ザ・ベストテン』の注目アーティスト紹介コーナー「今週のスポットライト」に出演。そのカラフルな髪色や、当時は珍しかった電子ドラムシモンズ英語版がステージのセンターに据えられ、ヘッドセットを装着したドラマーがリードボーカルを取るスタイルも話題となり、一躍ブレイク。「スクール・ガール」「Lucky Chanceをもう一度」「空想Kiss」と、松本隆・筒美京平コンビによる作品を続けてリリースし、次々とヒットを飛ばした。

その頃から、バンド名の表記をC-C-Bに統一。以前より「CoconutBoys」の略称として「C-C-B」と名乗っていたが、ヒットのおかげで「C-C-B」の呼ばれ方の方が一般に浸透したこともあり、また音楽番組での紹介や雑誌掲載時に統一感がなく、そのたびに説明をする手間や混乱を回避するためでもあった。なお、関口は以前「C-N-B」の略称を提案したが、渡辺が「読みやすいし語呂も良い」とC-C-Bに決定した[7]

同年、「Romanticが止まらない」で第27回日本レコード大賞金賞を受賞。第36回NHK紅白歌合戦に出場し「Lucky Chanceをもう一度」を演奏した。

1986年(昭和61年)、第15回東京音楽祭に出場し、銀賞を受賞。シングル「元気なブロークン・ハート」発売を期に、トレードマークのカラフルな染髪をやめ、全員が地毛の色に近いナチュラルな黒髪にした。同年12月、シングル「ないものねだりのI Want You」でオリコン1位を獲得。1986年度FNS歌謡祭において「不自然な君が好き」で優秀歌謡音楽賞を受賞。

1987年(昭和62年)、中野サンプラザで行われた3DAYSコンサートの最終公演日である1月6日、関口が脱退を表明。4月6日、よみうりランドEASTでのステージをもって脱退(脱退後であるが4月8日に『夜のヒットスタジオDELUXE』に出演)。以後、米川がセンターポジションに就いてメインボーカルとして歌う機会が増えた。同年9月、「原色したいね」が明治製菓の菓子「かるかったウエハー」のCMソングに採用される。また、10月公開の劇場アニメ映画『勝利投手』の主題歌に採用(c/w「Love Is Light」も挿入歌として使用されている)。

1988年(昭和63年)1月、「抱きしめたい」が『日立 世界・ふしぎ発見!』のエンディング曲に採用される。

同年8月23日から8月28日にかけて『C-C-Bハワイ旅行団'88』が近畿日本ツーリストにて開催された。行き先はホノルル、内容は「C-C-Bと記念写真プレゼント」、「C-C-Bハワイ旅行団オリジナルTシャツプレゼント」、「C-C-Bとビーチピクニック・ツアー」、「C-C-Bとフェアウェル・パーティー」、「C-C-Bスペシャルオプションツアー」、「C-C-Bも参加スペシャルサンセット・クルーズ」など[8]。なお、1989年8月22日から8月27日にも第2回ハワイツアーが開催され、300名もの参加者が集まった[9]

解散

1989年(平成元年)4月21日に出演した音楽番組『ミュージックステーション』において、同年10月に解散する旨を発表。メンバー個々の音楽性・可能性をさらに昇華させる意を込めた解散であること、バンド解散後も各々音楽活動を続けていく予定であると語った。翌4月22日から「汐留PIT」[注釈 3]で2Daysライブが予定されており、そのライブで解散宣言をする予定であったが、会場に足を運べない全国のファンに対して不公平になってしまうと判断し、先にテレビを通じて解散することを発表した。同年4月25日、最終シングル『Love is Magic』をリリース。同年10月9日、日本武道館でのライブを最後に解散した。

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解散後の活動

各メンバーの詳細な活動については、メンバー個別ページを参照。
2人以上のC-C-Bメンバーによるユニット(バンド)活動については、C-C-Bメンバーによる別プロジェクトでの活動を参照。

  • 1991年、C-C-Bの公式ファンクラブ「MAY CLUB(メイクラブ)」が終了。理由は渡辺、笠、田口が所属事務所であるNTPプロゼ及びメイクラブから離れ、それぞれの活動をしていくことによるもの[11]。同ファンクラブはココナッツ・ボーイズからC-C-Bへ、そして関口誠人と4人のC-C-Bへ、さらに解散を乗り越えて4人の活動へと、バンドとメンバー及びファンを8年間に渡り支え続けて来た。
  • 1994年3月29日、『ザ・ベストテン同窓会II』に5人揃って出演。各自音楽活動を続けている近況を語った
  • 2002年11月4日、「2002佐賀インターナショナル バルーンフェスタ」にて、笠・渡辺・関口の3人による非公式復活ライブを開催。
  • 2003年12月12日、屋根裏 (ライブハウス)に渡辺、関口、笠が丸山正剛と共に"C-C-B”としてゲスト出演[12]
  • 2004年12月30日、『ザ・ベストテン 復刻版スペシャル』に渡辺、関口、笠が"C-C-B"として杉山清貴と共にミラーゲートで登場[13]。「Romanticが止まらない」を披露する。
  • 2005年2月21日から放送されたアサヒ飲料缶コーヒー「WONDAショット&ショット」のCMに「Romanticが止まらない」がタイアップされ、笠浩二がこのCMに出演した。これに合わせて2月23日に「Romanticが止まらない Remix Version」がリリースされた(2曲目にOriginal Versionも収録)。
  • 2005年7月からフジテレビ系で放送されたテレビドラマ電車男』の劇中挿入歌として「Romanticが止まらない」が採用され、ほぼ毎週主人公の大切な場面で印象的に使用された。これによって更に再注目の度合いが増した。
  • 2005年8月16日、NHKが毎年夏に行う大型公開歌謡番組『思い出のメロディー』にて「Romanticが止まらない」が披露された(田口は不参加)。観客を前にした生放送での演奏は実に17年ぶりである。この出演については半年近く前からNHKのスタッフと幾度も打ち合わせを行い、当日のリハーサル直前まで膝をつき合わせたという。一般に知られる通常のアレンジではない、ロックテイストを前面に出したアレンジを米川が中心に行った。
  • 2007年10月8日放送の『SMAP×SMAP』で、稲垣吾郎扮するキャラクター・CCB吾郎(笠を模したパロディキャラ)が、番組内での「罰ゲーム」として新宿駅東口広場でゲリラライブを敢行。その際に渡辺・笠・関口の3人がサプライズゲストとして登場し、この日のためだけにブレイク当時を思い起こさせる派手目のカラーを入れた髪と衣装で「Romanticが止まらない」を披露した。
  • 2008年4月17日、渡辺・笠・関口の3人がC-C-B名義での再結成を発表。同月28日、東京・表参道FAB公演を皮切りに、大阪、名古屋でライブを行った。しかし2009年以降、この3名によるC-C-Bとしての活動は凍結を経て終了。
  • 2011年、渡辺、田口、笠、米川の4名が、ファンキー末吉プロデュースの爆風スランプトリビュートアルバム『We Love Bakufu Slump』に参加、「Runner」を担当し、クレジットにC-C-Bと記される。
    2011年9月20・21日、ファンキー末吉所有の「ファンキースタジオ八王子」にて録音。20日の楽器演奏を主体としたレコーディング風景はUstreamで約4時間に渡り生配信された。また翌21日は台風15号直撃の最中に行なわれ、途中で停電に見舞われて中断するなどアクシデントもあった。しかしそれも含めて思い出深いレコーディングになったという。熊本県在住の笠は現場に参加せず、9割方できた音源データを送ってもらい、そこにボーカルを合わせるという別録音形態で作品を完成させた。
  • 2014年6月4日、解散25周年にあたり、約8年ぶりにC-C-B名義のアルバムがユニバーサルミュージック・USMジャパンレーベルより発売。1989年10月9日に日本武道館にて行われた解散ライブの模様を収録した『C-C-B 1989 解散ライブ@日本武道館 解散25周年 初のライブ盤ですいません!!』と『C-C-B シングル&アルバム・ベスト 曲数多くてすいません!!』の2枚を同時リリース。ライブ・アルバムのリリースは初めてである。
    同年6月7日にタワーレコード渋谷店で渡辺と笠がC-C-B名義では初のインストアイベント(トーク&サイン会)を行い、同店6月7日付総合チャートにおいてC-C-Bが1位を獲得[14]
  • 2015年1月21日、過去に発表したオリジナル・アルバム9枚が、SHM-CDユニバーサルミュージックより再発売された。1994年に発売された「Plus版」に収録されたようなボーナストラックは収録されていないが、デジタル・リマスターにより高音質化されている[15]
  • 2015年1月30日、神戸CHICKEN GEORGEにて『ゴーゴーヒデキ前夜祭』としてC-C-B名義でのワンマンライブが開催。解散時の4人が「C-C-B」として観客を前に演奏を披露するのは、1989年10月9日の解散コンサート以来である(『AJ-米田渡- TOUR 2014「走る★バンドマン」』熊本および福岡公演でも解散時の4人が同じステージに立ったが、本公演はAJ-米田渡- 名義であり、笠はゲスト扱いであった)。
  • 2015年2月1日、新宿BLAZEにて『AJ-米田渡-×WY×C-C-B「ゴーゴーヒデキ」』公演を開催。ライブは三部構成で、オープニングアクトに“AJ-米田渡-”と"WY”、メインアクトは"C-C-B""。
    • 終盤のMCにおいて、同年6月に『C-C-B TOUR 2015 「Welcome to the C-C-B SHOW」 〜昔の名前で出ています〜』と銘打ったC-C-B名義でのワンマンライブツアー(2015年6月14日・ 熊本 DRUM Be-9 V1、19日・名古屋THE BOTTOM LINE、21日・神戸CHICKEN GEORGE、23日・赤坂BLITZ〈のちに、6月17日・京都FANJ追加公演が決定[2]〉)を行うと発表。しかし同年6月に渡辺が緊急入院したためライブ全公演中止を発表、同年7月に渡辺が死去したため、解散時の4人での「C-C-B」ライブは事実上不可能となった(後述)。
  • 2016年10月14日、米川がアルバム発売記念ライブを開催し、ライブの模様はニコニコ生放送の公式チャンネルで生中継された[16]。そのライブのMCで、ユニバーサルミュージックより米川、渡辺のバンド"VoThM"、笠、それぞれのベスト盤がリリースされる旨を発表し、同年12月21日に3作品が同時リリースされた。
  • 2017年11月3日 - 8日、笠浩二 ゛Live Tour 2017 feat. 米川英之”を熊本B.9 V1を皮切りに、名古屋JAMMIN’、神戸チキンジョージ下北沢GARDENで開催。この模様を収録した映像作品『笠浩二DVD 「Live Tour 2017 feat. 米川英之」』が翌年2月にリリースされた。
  • 2020年10月31日、同年10月7日に死去した筒美京平を偲ぶ特集番組『NHKスペシャル 筒美京平からの贈りもの 天才作曲家の素顔』に笠が出演。C-C-Bをメジャーシーンに押し上げたきっかけとなった「Romanticが止まらない」のメインボーカルに笠を起用した経緯や秘話を語った。
  • 2021年4月17日・18日、『〜筒美京平 オフィシャル・トリビュート・プロジェクト〜ザ・ヒット・ソング・メーカー 筒美京平の世界 in コンサート』が東京国際フォーラムにて開催された。笠と米川がC-C-Bとして両日参加。筒美が作曲した「Romanticが止まらない」「Lucky Chanceをもう一度」の2曲を披露した。
  • 2021年11月5日・6日、『松本隆 作詞活動50周年記念オフィシャル・プロジェクト 風街オデッセイ2021』が日本武道館にて開催され、笠と米川がC-C-Bとして、5日の《第一夜》に出演。「Romanticが止まらない」「Lucky Chanceをもう一度」の2曲を披露した。
  • 2022年3月9日、NHKの音楽番組『歌える!J-POP 黄金のヒットパレード決定版! 第6弾』の収録に笠と米川がC-C-Bとして参加[17]。同年3月28日にBS4K、5月22日にNHK BSプレミアムにて初回放送された[18](地上波・NHK総合では2023年2月11日に放送)。この番組が笠にとって最後のテレビ出演となり[19]、笠は同年12月14日に死去した。
  • 2023年6月28日、15枚のシングルのカップリング曲までコンプリートした初のシングルコレクション『C-C-B THE SINGLE COLLECTION』をリリース。C-C-Bの結成40周年を記念したシングル・コレクションである。このCDのブックレットに渡辺英樹の作詞・作曲のクレジットが一部『渡辺秀樹』と誤表記されたため、後日ユニバーサルミュージックジャパンより『お詫びとお知らせ』が2023年7月3日付けで発表された[20][21]
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メンバーの死去

要約
視点

渡辺の死去

2015年6月12日夜、渡辺が自宅で体調を崩し、吐き気などを訴えて救急搬送された。搬送先の病院で大動脈解離と診断され、緊急手術を受け入院。6月14日から予定していたワンマンライブツアーは全公演中止となった[22]

なお、6月23日に予定していた赤坂BLITZの会場は、宇都宮隆が中心となって開催されるライブ・イベント『LIVE UTSU BAR 〜それゆけ歌酔曲!〜』の追加公演になった。これは同ライブの出演者でもあり、渡辺とも親交の深い野村義男が同イベント参加メンバーに賛同を得て急遽決定したものである[23]。また、追加ライブ告知において追記事項に「渡辺英樹さんへのエールになってくれたら幸いです」と出演者の連名が記載された[24]。6月23日の公演では会場内にC-C-BのアルバムやDVDが展示され、MCで宇都宮と野村が「Romanticが止まらない」の一節を歌ったが、本編ではC-C-Bの楽曲演奏はせず「それは本家が演るから歌わないよ」とC-C-Bにエールを送った。

同年7月17日、公式ブログにて渡辺が急性大動脈解離による多臓器不全のため、2015年7月13日18時5分に死去したこと、既に近親者のみで通夜及び告別式を執り行ったことを報告。同時にプロデューサーの松木がファックスでマスコミ各社に発表した[25]55歳没

同年8月10日、新宿BLAZEにて『お別れの会』として二部制の式典を行った。第一部はチケットなしで参加できる献花式で、C-C-Bの楽曲『Lucky Chanceをもう一度』の歌詞にちなみ、ピンクの薔薇が献花され、渡辺の愛用した楽器や衣装なども展示された。第二部は渡辺と縁の深かったミュージシャンがステージに上がり、後方に設置されたスクリーンに映し出された渡辺と「共演」するライブを開催。ステージには渡辺の衣装を着せたトルソーと愛器のベースが佇み、その横のサイドテーブルには笑顔の写真と2月のバースデーライブで作ったグッズ「ゴーゴーヒデキ」タオルなどが置かれた。ライブの模様の一部はニコニコ生放送で生中継され[26]、視聴者26,646人、コメント数20,800を記録した。

翌2016年より命日である7月13日に、渡辺の愛器のベースをステージに上げて親交のあったミュージシャンと「共演」するライブが恒例となっていたが、2022年12月に笠が他界(後述)したこともあり、2023年からは今まで開催してきた規模のライブは一旦休止することになった(2023年7月13日は丸山正剛と木村健治による"2人VoThM"名義でライブを開催)。

笠の死去

2022年12月14日、脳梗塞のため熊本県内の病院で死去した[27]60歳没。葬儀・告別式は17日に地元の友人や家族で営まれ、18日に公式発表した[28]

2015年以降、C-C-B名義でともにライブやイベントに出演しているメンバーの米川は18日、自身のライブ終演後にFacebookを更新。渡辺の命日である7月13日に行われている恒例のライブに今年も出演した際、楽屋で撮影したツーショット写真を添え、哀悼の意を表した[29]。また、訃報を報道で知った元メンバーの関口も同日、自身のライブ終演後にマスコミの取材に応じ追悼の言葉を述べた[注釈 4][30]

2022年12月21日、日本作曲家協会主催「第64回日本レコード大賞」において特別功労賞を受賞[31]。発表音楽会の模様はTBSテレビ・TBSラジオをキーステーションに全国放送された。

2023年2月2日に新宿BLAZEにて『お別れの会』を行うことが発表された。2015年に他界した渡辺英樹の『お別れの会』の時と同様、二部制(第一部はチケットが無くても参加できる献花式(ピンクの花を一輪ずつ)、第二部は追悼ライブ(有料配信あり))で執り行った[32]

第二部のライブでは2015年6月にC-C-B名義でライブツアーを行う予定だった際に制作したトレードマークのメガネと"C-C-B"のロゴをデザインしたバスドラが目立つ笠の愛器のドラムセットが舞台中央に組まれた。米川をはじめ、笠と縁のあるミュージシャンがステージに立ち、後方に設置されたスクリーンに映し出された笠と「共演」した[33][34]

作品

要約
視点

シングル

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12インチ・シングル

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その他のシングル

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スタジオ・アルバム

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  • 初期の2作品を除いた「すてきなビート」から「信じていれば」については、アルバム発売時前後にリリースしたシングル盤等のボーナス・トラックを収録した“Plus版”を1994年10月26日にリリース。長らく廃盤となっていたが、2023年12月に再発。
  • 2015年1月21日、9作品がデジタル・リマスタリング&SHM-CDとして再リリース[35]

企画アルバムほか

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ベスト・アルバム

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ライブ・アルバム

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カラオケ集

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映像作品

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未音源化作品

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※カラフルコミックスは「C-C-B LIVE晴」VHS版では「カラフル コミックス(インスト)」、LD版では「カラフル・コミックス」とそれぞれ異なる記載がされている

参加作品

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関連書籍

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タイアップ商品

  • ブルボン「懐メロクッキー」(2003年4月22日 - 5月5日) - 期間限定商品。全国のローソンのみで発売。60年代 - 80年代に流行した歌謡曲の8cmCDを1枚おまけとして貼付。全9種。C-C-Bは『Romanticが止まらない』を提供。
  • ファンデリー「CCB カロリー・コンロトール・ボックス」(2008年 - 2009年) - 栄養価・カロリー計算をされた食事(弁当)宅配サービス。商品名の頭文字と同じC-C-Bをイメージキャラクターに採用。関口をモニターとしてダイエットブログも並行してサイトに掲載していた[注釈 5]
  • サントリーフーズBOSS 懐かしのヒット曲歌謡祭」第4弾(2011年9月20日発売) - 6缶パックケース側面に1箱あたり8cmCDを1枚を貼付して販売(シリーズ第1弾は8月16日発売。全30曲)。C-C-Bは9月20日からの第4弾シリーズでカフェオレ缶に「Romanticが止まらない」を提供。共に数量限定。

出演

テレビ番組(バラエティ・ドラマ出演)

  • 毎度おさわがせします(1985年 - 1987年、TBS) - 第1シリーズから第3シリーズまで、全て主題歌を担当しオープニングVTRにも登場。また『1』第5話「ロマンティックが止まらない」ではライブバンド(ココナッツ・ボーイズ名義)、『2』第4話「空想KISS」では主人公・徹らの先輩でありプロを目指しているバンドマン(何故か銭湯の女湯にも乱入)役で5人揃って出演している。
  • C-C-Bのファーストドリーム(1986年1月2日、TBS) - お正月特番。歌ありコントありのバラエティ番組。ただしメンバーにとっては「不本意な出演だった」と述べており[37]、いわゆる黒歴史扱いになっている。
  • レッツ・ラ・ゴー!(1986年1月9日 - 3月20日、TBS) - 「COCONUT倶楽部」コーナーを担当。視聴者からの質問に答えるなどトーク主体。コーナー内で必ず一曲は演奏を披露した。
  • MTV Music Television(1986年、朝日放送) - 邦楽PVを紹介するコーナーを担当。

NHK紅白歌合戦出場歴

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ラジオ番組

CM・広告

  • 全農ヨープレイト」(1983年) - 1stシングル「Candy」が採用された。出演はなし。
  • ロート製薬「なみだロート」(1984年) - 2ndシングル「瞳少女」が採用された。出演はなし。
  • ファーストキッチン 夏限定「祭シェイク」(1985年) - アルバム「すてきなビート」収録曲「二人のシーズン」が採用された。「C-C-Bの大冒険」で使用されたアニメキャラクター“C-C-B Jr.”を採用(メンバーの実写出演はなし)。
  • 明治製菓「かるかったウエハー」(1987年) - シングル「原色したいね」が採用された。出演はなし。
  • モーリス楽器製造(1987年) - エレクトリックアコースティックギターのカタログに米川が採用された。2パターン、紙面のみ。
  • HONDA オートバイ「ホンダ・AX-1」(1987年) - イメージキャラクターに笠が採用された。ポスター、カタログ、リーフレット等の広告媒体に登場。楽曲使用はなし。
  • UCC上島珈琲缶コーヒー「UCC CAN COFFEE」(1989年) - 笠の楽曲「30センチでつかまえて」が採用された。出演はなし。この楽曲はタイアップではなくCM曲として制作されたが、ファンからの強い要望に応えフルコーラスを制作、ラジオレギュラー番組「Let it C-C-B」で発表した。C-C-B解散後にアレンジを変え、笠のソロデビュー曲として発売された。

脚注

関連項目

外部リンク

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