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岡山県岡山市で路面電車・路線バス・貸切バスを運営している企業 ウィキペディアから
岡山電気軌道株式会社(おかやまでんききどう、英: Okayama Electric Tramway Co., Ltd.)は、岡山県岡山市内で2路線の路面電車と、岡山市内で路線バス・貸切バスを運営している企業。両備グループの中核会社の一つである。
両備グループ共通社章 | |
3000形3007号「KURO」 | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
略称 |
岡電 岡電バス(バス部門の通称) |
本社所在地 |
日本 〒703-8291 岡山県岡山市中区徳吉町二丁目8番22号 北緯34度39分23.19秒 東経133度56分35.11秒 |
設立 | 1910年5月21日 |
業種 | 陸運業 |
法人番号 | 6260001001189 |
事業内容 |
軌道(路面電車)事業 一般乗合旅客自動車運送事業 など |
代表者 |
代表取締役社長 小嶋 光信[注釈 1] 代表取締役 松田 久 代表取締役専務 礒野 省吾[注釈 2] |
資本金 |
2億円 (2018年3月31日現在[1]) |
売上高 |
25億6371万6000円 (2018年3月期[1]) |
営業利益 |
5676万5000円 (2018年3月期[1]) |
純利益 |
2億222万1,000円 (2024年3月期)[2] |
総資産 |
45億4,047万4,000円 (2024年3月期)[2] |
従業員数 | 297人[3] |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 |
両備ホールディングス 30.5% 岡山タクシー 13.0% トーキョーリョービ 12.3% 宇野不動産 10.7% 林原 4.0% (2019年3月31日現在[4]) |
主要子会社 | 和歌山電鐵株式会社 100% |
外部リンク | https://www.okayama-kido.co.jp/ |
愛称は岡電(おかでん)。鉄道関係の書物などでは「岡山電軌」と略称している記述もあるが、地元ではこのような略称はほとんど使用されておらず、路面電車については、市内電車もしくは路面電車と呼ばれる事が多い[要出典]。
長崎電気軌道などとともに、明治時代創業の日本の鉄道会社の中で創業時から社名を一回も変更していない珍しい鉄道会社で2010年(平成22年)6月9日に創立100周年を迎えた(同年7月31日には親会社の両備ホールディングスが創立100周年を迎える)。
戦前は岡山市周辺の乗合バス事業で西大寺鉄道(後の両備バス、現在の両備ホールディングス)とお互いの傘下のバス会社同士が競争していたが、1935年に岡電・西大寺鉄道両者傘下のバス会社が合併して岡山バスが発足したことで終結にむかい、戦後1960年に両備バス出身の社長を迎えて以来(役員としては1952年から)、資本的にも人的にも両備ホールディングスとの繋がりが深い。現在は両備ホールディングスが岡山電気軌道の筆頭株主であり、また岡山電気軌道が両備ホールディングスの筆頭株主でもある。両備グループ代表で両備ホールディングス会長兼CEOの小嶋光信が社長を兼務し、両備グループの中核企業の一つとなっている。
長年岡電バスが市内線、両備バスが郊外線および長距離バス・観光バスという棲み分けがされてきた。岡山市街の拡大に合わせて路線は広がったが、両備が持つ西大寺・玉野などのような高収益路線がなく、経営状況は必ずしも良好ではなかったため、1980年代には労使紛争も多発し、ストライキで市内交通が麻痺することもしばしば起きた。
その後不採算路線の廃止などの合理化で経営状況が安定する一方、両備グループがグループ経営を強化し、よりグループ内での結びつきが強くなっている。これは、下津井電鉄とは比較的関係が良好であるが、中鉄バスとは対立することが多いなど岡山県内のバス会社同士の関係が必ずしも良好ではないことから両備としては味方を増やし発言力を強める意味合いもある。
2003年4月に実施された中国ジェイアールバス(現・JRバス中国)両備線の運行移管時の協議のこじれが発端で、中鉄バスとの間に競合関係(岡山駅 - 中庄駅間の場合、同じ区間に両備バス・岡電・下津井電鉄の共同運行系統と中鉄単独系統の2系統が運行されている〈中鉄バスが2016年1月31日に撤退〉)が生じ、その後中鉄バスが運行していた岡山空港リムジンバスへの参入や、お互いの営業エリアに競合する新規路線を開設している。
2005年2月中鉄バスと神姫バスの共同運行で運行している岡山 - 神戸間の高速バス路線に、岡山電気軌道の単独運行で高速バス路線を開設して同路線に参入するなど、さらに熾烈さを増していた。
しかし、両備グループ2社(両備バス・岡山電気軌道)及び中鉄バスの3社が岡山県の公共交通システムを互いに協力することを目的として、2005年7月11日に両社社長の初回会談が行われ、2006年2月6日に調印式が行われた。2007年1月1日に岡山空港リムジンバスが中鉄バス・岡電バスの共同運行となり、1月4日に岡南飛行場線・労災病院線を岡電バスに、半田山ハイツ・津高台団地線・免許センター線を中鉄バスにそれぞれ一本化し、中鉄バスが運行していた新保・万倍線と泉田・福富西三丁目線、労災病院線(普通便)は岡電バスへ運行を移管した。2008年2月1日には、岡山 - 神戸間の高速バスも両備グループ内の高速バス事業効率化のため、両備ホールディングス(両備バス)へ運行移管した。2008年7月22日からは、国道53号線で岡電バスと中鉄バスがそれぞれ運行していた津高営業所線(岡電バス運行)、半田山ハイツ線・津高台団地線、国立病院線、運転免許センター線(いずれも中鉄バス運行)の4路線を両社の共同運行[注釈 3]とし、国道180号線を運行する岡山駅 - 万成間を中鉄バスとの運行本数調整のために運行を休止した。
軌道事業については路線長が短く、日本全国で最小規模とされる。懸案であった岡山駅構内への延伸が具体化している。加えて岡山市役所・岡山大学病院方面への延伸など様々な構想が浮かんでいる。
また2004年に鉄道事業廃止提出書を提出し、廃止が予定されていた南海電気鉄道の貴志川線の事業を引き継ぐことを2005年4月28日に発表し、子会社の和歌山電鐵が2006年4月1日に貴志川線の事業を南海電気鉄道から引き継いだ。他にも名古屋鉄道の岐阜地区600V線区(岐阜市内線・揖斐線・美濃町線・田神線)や日立電鉄、北海道ちほく高原鉄道の廃止後の受け皿として名前が浮上したが、これらは実現することなく廃線となっている(詳細は「事業撤退が表明された鉄道路線の運行支援」の節を参照)。
スルッとKANSAI協議会に加盟していて、2006年10月1日から両備ホールディングス(両備バス)・下津井電鉄と同時に非接触ICカードシステム「Hareca」(ハレカ)を導入し、PiTaPa、ICOCAの利用も可能になった。2017年10月1日からは、Hareca・PiTaPa・ICOCA以外のSuicaなどの交通系ICカード全国相互利用サービス対応のICカードも使用できるようになった[5]。ただし、バス・路面電車内でチャージできるのはHarecaのみで、それ以外のICカードは運賃の支払いのみとなる(運賃表示器の下にチャージはHarecaのみ行う旨を記載した紙が貼られている)。そのためHareca以外のICカードを利用する場合は、乗車前にICOCA等対応の駅、バス停近所のコンビニ、イオン系列のスーパー(イオン、ザ・ビッグ、山陽マルナカ)でチャージしておく必要がある。なお、ICOCAで運賃を支払って利用明細(利用履歴)をJR西日本の駅で印字すると、利用駅欄の入場駅部分に「バス等」、出場駅部分にはバスに乗った場合には「岡電バ」、路面電車に乗った場合には「岡電軌」と表示される。
1995年の岡山商工会議所による駅・市役所・京橋西詰(岡山芸術創造劇場)・城下周辺の4拠点を結ぶ都心1kmスクエア内の環状化計画の提言を発端に、市民団体である「岡山の都市と未来を考える会(RACDA)」が積極的に市に要望をしており[17]、2010年には前年に岡山市が政令指定都市に格上げされたのを機に岡電の親会社である両備グループが「エコ公共交通大国おかやま構想」と題して電車の延伸・環状化などの提言を市に行った[18]。その後市長が代わり2014年頃から駅前乗り入れを始めとした延伸計画が具体化され、2020年に「岡山市路面電車ネットワーク計画」を策定し、短期・中期・長期に分けて段階的に整備を進めることとなった[19]。
岡山駅乗り入れについては2022年度の供用開始を目指して2018年度より本格的に事業が始まったものの、新設する軌道の真下にある地下街の休業補償対象の店舗が倍増したこと、全ての通路を封鎖して行う予定であった軌道敷設による地下街の補強工事が建築基準法に抵触する恐れから通路の確保が常時必要になったことにより予算と工期が増加したため2025年度内の工事完了を目指す[20]。と同時に新型コロナウイルス感染症の流行状況を加味しながら随時短期区間も整備する方針[21]。
大人(昭和37年以降)
2018年1月12日、同年内にイギリスのアニメ『チャギントン』とコラボレーションした観光電車の運行を開始することが発表された。正式名称は「おかでんチャギントンリアル電車・ウィルソン/ブルースター号」(通称:ウィルソン/ブルースター号)で、車両デザインは水戸岡鋭治が担当し、ボンバルディア・トランスポーテーションが製造、新潟トランシスが組み立てと改造を行う。定員は1両あたり34人(子供12人、大人24人を想定)[22][23]。
2018年10月23日、車両(9200形1081)が東山車庫に搬入された。2019年3月16日から岡山駅前 - 東山・おかでんミュージアム間で運行を開始した[24][25][26][27]。
全席予約制で、料金は電車運賃・おかでんミュージアム入館料・路面電車1日乗車券・乗車記念品のセットで平日が大人3,400円・小児1,900円、土日祝日および春休み・夏休み・冬休み期間が大人3,500円・小児2,000円[24]。
2019年9月現在
9200形以外の車両には「石津式(もしくは岡電式、岡軌式)」と称される独自のパンタグラフが装備されている。空気圧やバネの力ではなく下部に組み込まれた錘の重力で架線に追従させるものである。高速走行での追従性に難があるが、構造が単純であるため保守しやすい特徴がある。
また、中央分離帯上にある島式ホームの電停と日本では一般的な相対式ホームの電停の両方が存在し、電停により乗降車する扉の左右方向が異なるため、9200形をのぞきすべて前後2扉の車両になっている。また9200形も同様の理由により運転台寄りは左右両方に扉を設置している。
年度 | 2500形 | 2600形 | 3000形 | 3500形 | 3800形 | 7000形 | 7100形 | 7200形 | 7300形 | 7400形 | 7500形 | 7600形 | 7700形 | 7900形 | 9200形 | 合計 (うち冷房車) |
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1982 | 2 | 1 | 9 | 2 | 2 | 2 | 2 | 20(4) | ||||||||
1983 | 2 | 1 | 9 | 2 | 2 | 2 | 2 | 20(6) | ||||||||
1984 | 1 | 9 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 20(8) | ||||||||
1985 | 1 | 9 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 21(9) | |||||||
1986 | 1 | 9 | 1 | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 | 21(10) | ||||||
1987 | 9 | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 | 1 | 20(11) | |||||||
1988 | 9 | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 | 1 | 1 | 21(12) | ||||||
1989 | 9 | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 | 1 | 1 | 21(12) | ||||||
1990 | 8 | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 21(13) | |||||
1991 | 8 | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 21(13) | |||||
1992 | 7 | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 | 1 | 1 | 2 | 21(14) | |||||
1993 | 5 | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 | 1 | 1 | 3 | 20(15) | |||||
1994 | 5 | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 | 1 | 1 | 4 | 21(16) | |||||
1995 | 4 | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 | 1 | 1 | 4 | 20(16) | |||||
1996- 2002 | 3 | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 | 1 | 1 | 5 | 1 | 21(18) | ||||
2003- 2011 | 3 | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 | 1 | 1 | 5 | 2 | 22(19) | ||||
2012- 2018 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 | 1 | 1 | 5 | 3 | 22(20) | ||||
車両には4桁の番号が付けられており、以下の法則に基づいている。
例:9201、1011
2009年まで | 92 | 01 |
---|---|---|
2010年から | 101 | 1 |
形式 | 固有番号 |
一般路線は、岡山駅・天満屋バスステーションをターミナルとして、岡山駅近郊で、比較的短距離の路線を運行し、住宅地・団地・大学・病院への輸送に従事している。このほか、岡山駅と岡山空港とを結ぶ連絡バスも運行している。
詳しくは、会社全体の概要項を参照のこと。
※桑野営業所は、両備バスから移管。
各路線の共通区間において、両備バスとの定期券共通乗車が可能となっている。また、下津井電鉄との共同運行路線である汗入線、岡山駅 - 中庄駅線および火の見線、重井附属病院線、コンベックス岡山線の共通区間において、下津井電鉄との定期券共通乗車が、中鉄バスとの共同運行路線である半田山ハイツ・津高台団地線、国立病院線、運転免許センター線では中鉄バスとの定期券共通乗車が可能となっている。
行先表示に付けられる系統番号が、系統ごとではなく行き先ごとになっている。そのため終点で折り返して同じルートを戻る場合に違う系統番号となる(一部例外あり)。
以下で〈 〉囲みは廃止・休止された路線のもの。「天満屋」「天満屋BS」は天満屋バスセンターを、「NTT」はNTT岡山前を、「岡山駅」は岡山駅東口バスターミナルをあらわす。
2014年12月にイオンモール岡山が開業してからは、イオンモール前のバス停を経由する便すべてのバスの経由地表示欄にイオンの表示が入るようになった。
※読み方:岡南(こうなん) 大供(だいく) 撫川(なつかわ)杜の街(もりのまち)
全線でHarecaおよび全国相互利用サービス対応のICカードが利用可能。
方向幕の時代は、特急便は「赤」、急行便は「朱」、天満屋に入らない便は「緑」、市役所経由便は「青」と色分けされていた。
中鉄バスとの共同運行路線
岡山駅 - 大学病院方面
岡山駅 - 後楽園方面
以下(停留所名)は一部の便のみ停車。〈停留所名〉は循環運行する。詳細は#外部リンクの岡山電気軌道ホームページにて確認のこと。
岡山市内中心部の岡山駅前・表町商店街・イオンモール岡山各間の回遊性を高め、中心市街地の活性化を図ることを狙って、2015年4月1日から運行を開始したが2016年7月18日に廃止となった。
岡山駅西口 - 岡山中央病院・津高営業所妙でん寺前・岡山理大方面
岡山駅西口 - 県総合グラウンド方面
岡山駅 - 三野・妙善寺・津島南・岡山理大方面
天満屋バスセンター - 半田山ハイツ・津高台団地・国立病院・免許センター方面(岡電バス・中鉄バス発行のHareca定期券利用可能。柳川西は停車しない。)
岡山駅西口 - 高柳・花尻方面
岡電高屋 - 岡山駅・大学病院・岡南営業所・問屋町入口・健康づくり財団病院前方面
岡山駅 → 西小学校前方面
県庁前・天満屋バスセンター・岡山駅 - 平田・北長瀬駅前方面
旧2号線方面(旧中国JRバス路線。柳川西は停車しない。)
岡山駅 - 県庁前・岡電高屋方面
京山・岡山駅 - 後楽園・藤原団地方面
岡山駅 - 築港元町・中央市場方面
岡山駅 - 岡山ろうさい病院方面
岡山駅 - 南ふれあいセンター・岡南飛行場方面
岡山駅 - 日赤病院方面(平日のみ運行)
岡山駅 - 新保・万倍・泉田方面
岡南営業所行き
杜の街方面
岡山駅 - 大東方面
岡南営業所行き
2010年10月に桑野営業所が移管したことに伴い、同営業所管理の路線および車両が岡電バスに移籍している。移籍車両の塗装は当初は両備バス時代のままで、正面と後ろタイヤ横の社名のみ「両備バス」から「岡電バス」に変更しているのみであったが、一部の車両はバンパーのみ岡電バスの塗装に変更されている。また、運賃箱も岡電バス仕様に交換している。社名ロゴは「RYOBI」のままである。岡南営業所からの移籍車や新型車の導入により、他営業所と同じ塗装のバスも使用されるようになり、移籍時在籍していた車両の中には岡電桑野営業所から両備バスへ戻っていったものもある。
岡山駅 - 桑野営業所・岡山ふれあいセンター・三蟠南・新岡山港方面(岡山駅 - 新道江崎下間は両備バス(沖元・津田線の岡山駅 - 江崎間)との定期券の共通利用が可能(共通する全区間で適用)。)
天満屋 - 汗入・火の見・重井附属病院・コンベックス岡山方面(天満屋 - 汗入間は下津井電鉄との共同運行路線。柳川西は停車しない。)
廃止路線・系統は非常に多数有り、ここでは近年廃止されたものや主なものに限り掲載する。
同じ両備グループ内に三菱ふそうの岡山地区販売ディーラーの岡山三菱ふそう自動車販売があることから、バスは三菱ふそう製に統一されていたが、2005年4月に貸切用に日野自動車製大型観光バス(セレガR GJ)1台を導入した。同社が日野自動車製バスを導入したのは1979年に中型貸切用バスを導入して以来26年ぶり、大型バスとしては1974年に貸切用バスを導入して以来で、実に31年ぶりである。また、2006年12月には前述の新保・万倍線と泉田・福富西3丁目線の中鉄バスから岡電バスへの運行移管に伴い、中鉄バスから中型路線バス(レインボーRJ)4台が移籍した(現在は4台とも廃車)。
三菱製大型車両の車体メーカー選定はかなり特徴的で、かつては隣県の広島交通と同様に西日本車体工業(西工)製ボディ(42MC→B-I型・53MC→B-II型・58MC)を標準とした。しかし、一般路線車については1990年代中頃から三菱純正のエアロスターM仕様ボディに切り替えており、ほどなく後継のニューエアロスター仕様となって、現在に続いている(西工製ボディのB-II型(96MC)・ワンステップバスも2台だけ導入されている)。一方、空港リムジン車両は両備バスからの移籍車をのぞいて西工製ボディ(C-I型・02MC)が標準であったが、2005年秋以降の三菱ふそうから西工への観光系シャーシの供給停止に伴い、2007年には三菱純正ボディの車両も導入され、2009年には尿素SCRシステム搭載の車両も導入された。
乗合車両には3桁の番号、またはアルファベット1文字と2桁の番号が付けられており、以下の法則に基づいている。なお、貸切車両は番号ではなく漢字1文字、もしくは漢字2文字を使用している。
例:890
8 | 90 |
---|---|
用途 | 固有番号 |
なお、三菱ふそう乗合の場合、番号が999まで達したため、その次は500となった。
※2010年10月に両備バスから移管された桑野営業所の車両は、両備バス時代の車両番号をそのまま使用している。2011年6月以降、桑野営業所と岡南営業所の間で車両の移籍が度々行われているが、桑野 → 岡南へ移籍した車両は両備バス時代の車両番号から岡電の車両番号へ変更され、岡南 → 桑野へ移籍した車両は岡電の車両番号のまま移籍した。
2003年3月に鉄道事業法が改正されて鉄道事業への参入・撤退・譲渡の規制が緩和されて以来、岡山電気軌道は、運行事業者が運営から撤退(廃止)することが表明された路線の運行支援に積極的に手を挙げている。
以下のいずれも沿線自治体が施設を保有する上下分離方式による公設民営が検討された路線で、岡山電気軌道が直接運営するのではなく、別途運営会社を設立し、岡山電気軌道は経営・運行ノウハウの提供を行う形での支援を表明している。
岡山市内の電気事業は1894年の岡山電燈を嚆矢とし、電気事業を独占していたが供給量が不足かつ高料金であるという問題があった。岡山電気軌道は会社設立後電燈電力供給事業の兼営を申請し、1913年11月兼営許可書が下付されると。1914年8月より営業を開始した。この事業は拡大し一時は電車運輸収入を上回るほどであった。しかし備作電気と岡山水力電気が設立されることになり、過当競争による値下げ合戦をしいられることになった。このため岡山電気軌道は電車事業が好調であったことから電燈電力供給事業を譲渡することに決定し1926年7月に中国合同電気に譲渡されることになった[33]。
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