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ジェイエア
JALグループに所属する日本の航空会社 ウィキペディアから
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株式会社ジェイエア(英: J-AIR Corporation)は、日本航空(JAL)グループの航空会社である。リージョナルジェットを用いて、現在は大阪国際空港をベースに北は北海道の女満別空港、南は鹿児島県の徳之島空港まで日本全国をカバーしており、JALグループ国内線全体の約3割を占めている。
運送の共同引受により全便JAL便として運航される[4]。
2015年以降、同じ日本航空(JAL)グループである日本エアコミューターが運航していた奄美群島路線の一部を移管されるなど路線網を拡大している。
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沿革
- 1991年(平成3年)4月 - 経営難に陥っていた「西瀬戸エアリンク」の事業を引き継ぐ形で日本航空グループのジャルフライトアカデミー株式会社(現・エアフライトジャパン)の一部門として発足。その後、広島西飛行場を拠点に仙台空港、名古屋空港、新潟空港、新千歳空港などの地方都市間を中心に結ぶコミューター路線専門の航空会社として成長。なお、ジャルフライトアカデミーはボーイング767などの2人乗務機の増加により余剰となった航空機関士を操縦士に移行させるために設立された会社で、長崎県大村市の長崎空港内に本社を構えていた。
- 1996年(平成8年)8月 - 路線維持のため自治体の補助金を受ける関係上、ジャルフライトアカデミーから分社独立。
- 2001年(平成13年)3月 - 自治体からの補助金の打ち切りに伴い採算の取れない広島西飛行場からの路線を縮小。一方、機材をBAe ジェットストリーム 31からより大型のボンバルディア CRJ200へと変更し、大阪国際空港や名古屋空港から地方を結ぶ路線を順次増便。
- 2005年(平成17年)
- 2月 - 中部国際空港の開港を機に拠点を名古屋空港へと変更、広島西飛行場からは完全撤退。
- 4月1日 - 「運送の共同引受」により、全便をJAL(当時の日本航空インターナショナル)便として運航。
- 2006年(平成18年)11月 - 当社初となる自社養成パイロットの訓練生(未経験者対象C制度)を募集し、選考試験を実施。自社養成パイロットの募集はその後も継続。また新機種導入に伴い、整備士や客室乗務員の採用も活発化。
- 2007年(平成19年)
- 2007年(平成19年)
- 2008年(平成20年)10月3日 - JAL社長・西松遙(当時)の出席のもと、E170の初号機(登録記号はJA211J)引き渡しを受ける。
- 2009年(平成21年)
- 2010年(平成22年)
- 2011年(平成23年)
- 2012年(平成24年)6月 - CRJ200をボーディングブリッジに接続できる「渡し板(PBBアダプター)」を開発、国土交通省より使用認可を受ける[6]。
- 2014年(平成26年)8月28日 - 日本航空はエンブラエル社のE170を追加発注、E190を新規発注したと発表[7]。当社のCRJ、日本エアコミューターのサーブ340及びDHC-8-Q400の一部の機材更新として導入するもの。運用機材を当社はE-Jet シリーズ、日本エアコミューターにおいてはATR42-600・ATR72-600でまとめ効率化する。
- 2015年(平成27年)1月28日 - 日本航空と三菱航空機との間で国産ジェット旅客機MRJ32機に係る正式な購入契約が締結される(確定発注)。全機ジェイエアで運用し、E-Jet シリーズを置き換えるリージョナル機材更新用として、次期主力機材となる予定[8]。
- 2016年(平成28年)5月10日 - 大阪(伊丹)- 鹿児島線でE190の運航を開始。
- 2018年(平成30年)
- 2022年(令和4年)12月26日 - E190で機内インターネットサービス順次提供開始。
- 2024年(令和6年)7月11日 - E190のWi-Fiアンテナ設置完了。全14機で機内インターネットサービスが利用可能となる[10]。
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運航機材
要約
視点
保有機材
- エンブラエル E170STD/普通席76席
- 18機
- 2008年10月に1号機を受領し、2009年2月1日より運航を開始した。2018年発注分全機 納入済み。
- 2016年4月14日から機内内装更新し、更新された機体から機内Wi-Fi対応、無線LAN対応機器により動画視聴のみ対応(インターネット接続不可)。2016年度全機改修済み[13]。
- エンブラエル E190STD/クラスJ15席、普通席80席
- 14機
- 2016年5月10日より就航。2018年発注分全機 納入済み。
- クラスJ15席配置により同社初2クラス設置機で、他機種にない1+2の座席配置である。クラスJを設定することにより座席数を100席未満にして客室乗務員の配置を2名に抑え運航コストの低減を図っている。
- 全席アクセス可能なユニバーサルPC電源を装備。2017年から機内Wi-Fi対応、無線LAN対応機器により動画視聴のみ対応(インターネット接続は2022年12月26日より順次対応)[14]。2024年7月11日、全14機にWi-Fiアンテナ設置完了[10]。
FIP:燃費改善仕様
- エンブラエル E170 旧塗装
- エンブラエル E170
- エンブラエル E190
- 「JAL ミニオンジェット」エンブラエル E190 JA248J
- 「JALミャクミャクJET」(1号機)エンブラエル E190 JA252J
導入を断念した機材
退役機材
- エンブラエル EMB 110 バンデイランテ
- 西瀬戸エアリンクから事業とともに継承された。1991年に退役。
- BAe ジェットストリーム 31/普通席19席
- ジャルフライトアカデミーとして1991年から運航開始し、2003年8月31日の広島西 - 出雲線のフライトを最後に退役した。最大で5機保有していた。
- ボンバルディア CRJ200ER/普通席50席
- 2000年から2006年にかけて最大9機導入した。E170並びにE190の増備に伴い、2016年6月から順次退役が始まり[17]、2018年1月31日を以って全機退役した。これにより日本の航空会社からCRJ200が姿を消した(2018年2月1日使用予定機故障により、急遽機材変更となり 宮崎 - 伊丹(大阪)線に起用された。アイベックスエアラインズでは2017年9月に退役)。
- 2012年6月以降は自社で開発した「渡し板(PBBアダプター)」によりボーディングブリッジに接続できるようになりバリアフリーを実現した。
- BAe ジェットストリーム 31
- ボンバルディア CRJ200ER
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塗装
JALグループであるため、基本的にJALのデザインと同じである。
- ボンバルディア CRJ200ER(初代塗装)
- ボンバルディア CRJ200ER(2代目塗装)
- ボンバルディア CRJ200ER(3代目塗装)
- 設立当時
- 当時のJALと同じくランドーアソシエイツによる灰色と赤色のブロックを合わせたデザインである。ただし「JAL」ではなく「J AIR」(JとAの間に赤いブロックが入り、Aの横棒がない)表記に置き換えられ、垂直尾翼は鶴丸ではなく上から赤・白・赤色を横方向に塗ったスタイルであった。
- 2代目
- 日本航空と日本エアシステムの経営統合時に採用された「The Arc of the Sun(太陽のアーク)」によるデザインであり、「JAL」(Aの横棒がなくノが入る)のロゴが配置され、「J-AIR」と横に表記されていた。
- 3代目
- JALの鶴丸再採用によるデザインであり、ホワイトボディに斜体黒字で「J-AIR」と表記され、垂直尾翼に鶴丸が配される。ただし鶴丸内の文字表記は「JAL」である。
ボーディング・ミュージック
日本航空同様、「I Will Be There with You」(David Foster作曲)と「明日の翼」(久石譲作曲)が起用されており、前者は搭乗時、後者は降機時にそれぞれ流れる。
機内サービス等
前述の通り、運送の共同引受により日本航空便として運航されるものの、機内サービス内容は日本航空とは一部基準が異なる。全便機内販売とオーディオサービス[注釈 1]は実施されていない。飲み物のサービスもエンブラエル170運航便では60分以上の路線に限定される。日本航空の機内誌であるSKYWARDが搭載されているほか、飲み物のサービスがない路線は飴のサービスがある。なおジェイエア独自のサービスとしては、客室乗務員手作りの飛行ルートマップの提供がある。
ジェイエアでは設立から長きにわたり、普通席のみの設定であったが2016年5月より、同社では初となるクラスJを設定した機材(エンブラエル190)が運航されている[18]。
2016年から順次、機材更新や定期点検で機内内装更新により機内Wi-Fi対応。無線LAN対応機器により動画視聴のみ対応(インターネット接続不可)。2022年より、E190で機内インターネットサービス順次提供開始。2024年からE190全14機で本サービス開始。
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就航路線
自社路線
2023年時点の運航路線[19]。
- 東京/羽田 ⇔ 三沢、秋田、山形、山口宇部、 宮崎
- 大阪/伊丹 ⇔ 札幌/新千歳(夏季増便)、女満別(季節運航)、函館、青森、三沢、秋田、花巻、山形、仙台、新潟、松本(季節運航)、出雲、隠岐、松山、福岡、長崎、大分、熊本、宮崎、鹿児島、種子島(季節運航)、徳之島(季節運航)[20]
- 福岡 ⇔ 花巻、仙台、徳島、高知、松山、宮崎、奄美大島
- 札幌/新千歳 ⇔ 女満別、青森、花巻、仙台
- 鹿児島 ⇔ 奄美大島、徳之島
地域航空サービスアライアンス 有限責任事業組合には参加していないため、鹿児島 ⇔ 奄美大島・徳之島のJ-AIR運航便についてはANAとのコードシェアの対象外である。
貨物について
長らく貨物の搭載は行っていなかったが、2009年10月1日より貨物の搭載を開始した。当初は、札幌/新千歳 ⇔ 花巻・秋田・仙台・大阪/伊丹、大阪/伊丹 ⇔ 山形・熊本、福岡 ⇔ 松山など7路線のみだったが、その後就航全路線に拡大している。
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脚注
関連項目
外部リンク
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