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ニュージーランド航空

ニュージーランドのフラッグキャリア航空会社 ウィキペディアから

ニュージーランド航空
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ニュージーランド航空(ニュージーランドこうくう、英語Air New Zealand)は、ニュージーランドオークランド市を本拠地とする航空会社。ニュージーランドのフラッグ・キャリアである。S&P/NZX 50構成銘柄。

概要 IATA NZ, ICAO ANZ ...
概要 種類, 市場情報 ...
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"The Hub" - ニュージーランド航空の本社
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概要

国際線と国内線を運航するニュージーランド最大の航空会社。オセアニア地域を中心にアジアヨーロッパ北アメリカ南アメリカに路線網を持つ。航空連合スターアライアンスに加盟している。

本拠地、ハブ空港はオークランド国際空港である。機体マークはニュージーランドのマオリ族の伝統模様である「コルー (Koru)」(シダの芽の渦巻きをモチーフとしたデザイン)を採用している(シダの芽は「誕生、成長」を意味している)。

ニュージーランドは地理的に他国との距離が長いこともあり、一部の路線でエコノミークラス専用フルフラットシート『スカイカウチ』を導入するなど、エコノミークラスのサービス品質は世界的に高く評されている。

イギリスの『コンデナスト・トラベラー誌』による読者賞「最高の長距離輸送航空会社」を7度受賞しているほか、『AirlineRatings.com』「エアライン・オブ・ザ・イヤー」を2015年から2017年に渡って3年連続で1位受賞[1]するなど、世界各地の旅行部門にて多数受賞している。その一方で、ニュージーランドでの競合他社が少ないことから、航空運賃は相対的に高めに設定されている。

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歴史

  • 2010年12月21日、ヴァージン・ブルー(現在のヴァージン・オーストラリア)との提携を開始し、両航空会社がオーストラリアとニュージーランド間の運航を拡大し、タスマン横断便と国内線の乗り継ぎや空港ラウンジの相互利用などのサービスを行った。さらに、ヴァージン・オーストラリア株を26%取得した。ただし、2016年までに株は売却し、2018年には提携自体を終了した。
  • 2011年、レッグレストを上げることでフルフラットシートになるエコノミークラス「スカイカウチ」を導入した。
  • 2020年3月、ロンドン・ヒースロー空港の発着枠を2,700万米ドル(約4,200万ニュージーランドドル)でユナイテッド航空に売却した。ロサンゼルス-ロンドン間からは撤退したが、ニューヨークへの直行便を就航した。
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日本との関係

日本への運航路線

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コードシェア

日本との歴史

  • 1967年、日本支社が東京に開設される。
  • 1980年8月、新東京国際空港(現:成田国際空港)へ定期便を就航する。
  • 1994年9月:関西国際空港へ定期便を就航する。
  • 2012年全日本空輸(ANA)とのコードシェア(共同運航)を開始。
  • 2017年7月21日から、羽田-オークランド線に就航。
  • 2020年3月、コロナウイルスのため、日本路線を含め運休。
  • 2020年6月25日から、成田-オークランド線の運航を再開[8]
  • 2023年、2024年の冬スケジュールでは、成田線を週7便から週10便に増便。2024年は、機材もボーイング787-9型機から777-300ER型機に大型化した[9][10]

運航機材

要約
視点

概要

ニュージーランド航空が発注したボーイング社製航空機の顧客番号(カスタマーコード)は19で、航空機の形式名は747-419, 767-319ER, 777-219ER などとなる。また、現在同社ではファーストクラスは導入していない。過去には747-200B747-400といったジャンボジェットにファーストクラスを12席を入れ、ビジネスクラス[注釈 2]をアッパーデッキや別のコンパートメントに入れたりしていたが、新しいビジネスクラス「ビジネスプレミア」を順次入れた後に廃止された。

同社は地理的に機材の長距離運航が多く、機材を限界近く酷使するため、状態のよい機材を上手く運用している。ニュージーランドはイギリス連邦加盟国であるため歴史的に運用機材のエンジン選択はロールス・ロイス製を使用してきたが近年は総合的に判断し、他社製エンジンも使用している。

老朽化したボーイング747-400を置き換える為に2010年末からボーイング777-300ERが導入され始めた。また金融危機、燃料費節約のために、燃費の悪いボーイング747のZK-NBTとZK-NBSの運用をいち早く止めている[注釈 3]。ZK-NBSは導入から19年たっており、長距離洋上飛行による老朽化、また2002年にエンジン故障もおこしていることから2010年9月にアメリカで解体された。この解体は事故抹消機を除くハイテクジャンボの解体第一号となった。そして2014年9月10日、同社のボーイング747-400は運航をすべて終了した。これにより、同社のフリートから四発エンジン旅客機が姿を消した。

ニュージーランド航空ではボーイング787を導入しているが、2009年にボーイング767-300ERにウイングレットを装着して燃費を向上させる改修を実施し、機材運用を延長していた。その後ボーイング767-300ERは、787や777の納入によって置き換えられ、退役した。

一部の機材には、自国のラグビーチームなどをスポンサーとしている「オールブラックス」であり、機体全体がこれまでのコーポレートカラーティールから真っ黒に塗装されたり(ボーイング777-300ERのZK-OKQ、A320のZK-OABなど)、離陸前の機内安全ビデオにもオールブラックスのメンバーが登場したりする。エアバスA321neo型機(ZK-OYB)は、世界で唯一となる、黒色のスターアライアンス塗装機になっている[11]

2012年に垂直尾翼全体が黒地、ロゴマークは白地の組み合わせとなる新塗装が発表され、2013年から就航している[12]

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退役機材

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就航都市

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  • オークランド - ロンドン便は、かつてロサンゼルス経由(東廻り。所要時間はオークランド発=24時間40分、ロンドン発=26時間20分)と香港経由(西廻り。所要時間はオークランド発=26時間50分、ロンドン発=25時間5分)の2種類で運航されていたが、2013年3月4日以降は、オークランド - 香港 - ロンドン線のうち香港 - ロンドン線を運休[26]し、現在はロサンゼルス経由便のみ残っている。ロサンゼルス経由便も香港経由便もどちらも距離的にロンドンへの最短ルートからは遠回りになっていた。なお、これらの便を合わせれば、ニュージーランド航空のみで世界一周旅行が可能であり、世界一周路線を保有する唯一の航空会社でもあった。
  • 南極回りの南アメリカ路線(オークランド-ブエノスアイレス)を運航する数少ない航空会社である。
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サービス

ニュージーランド航空の長距離国際線では、ボーイング777、787にビジネスクラス『ビジネス・プレミア』とプレミアムエコノミー、エコノミークラスの3クラスで構成されている。

ビジネス・プレミアには、777で1-2-1配列、787で1-1-1配列のフルフラットベッドシートが装備。プレミアムエコノミークラスにはスペースシート装備。エコノミークラスの一部前方窓側座席では、2011年から座席一列の足元レッグレストを座面まであげて水平固定し大人が二人程入るベッドができる『スカイカウチ』を設定している。同社は同サービスコンテンツをライセンス提供しており、2019年からANAで就航運用されているA380フライングホヌで提供されているANA COUCHiiも同社ライセンス提供サービスとなっている。 また、同社は南半球太平洋上にある地理的存在から長距離国際線が多いため、前述「スカイカウチ」にみられるような客室設備開発に意欲的で、2020年にはエコノミー客室内に「スリープ・ポッド」と呼ぶベッドを最大6台収納できる「スカイネスト」と呼ばれる寝室モジュールを設置提供するコンセプトを発表した[27]が、その後COVID-19流行により投入時期は未定となった。しかし、ニュージーランド航空としてニューヨーク直行便就航時に運用したいとしている。

日本線に就航しているボーイング777-200ERとボーイング787には全座席にシートテレビが完備されている。ボーイング787-9に搭載されているものはパナソニックアビオニクス社製のeX3と呼ばれる最新鋭のものである[28]。ボーイング787-9は、2017年7月に新規就航された羽田/オークランド線でも使用されている。

国内線は基本エコノミークラスのみで、無料のスナックや飲料水などが用意されている。

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コードシェア

ニュージーランド航空はスターアライアンス加盟各社とコードシェアを行っているが、スターアライアンス以外の下記の航空会社ともコードシェアを行っている。

マイレージプログラム

マイレージプログラムは「エアポインツ(Airpoints)」を運営している。ただし、ポイント単位は「エアポインツドル」という独自単位を使用している。

ユニークな機内安全ビデオ

旅客機の離陸前に放映する機内安全ビデオは、頻繁に更新される。2009年6月22日に動画共有サイトYouTubeで公開され、国内線のボーイング(BA.N)737型機で流されたビデオでは出演する乗務員がボディペインティングを施していたり[29]プライベートゾーンは最後に登場する女性以外は見えていない)、オールブラックスのメンバーや、全編ニュージーランド撮影されたことでも有名な映画ロード・オブ・ザ・リング』、『ホビット』や『メン・イン・ブラック』(2016年公開)[30]の出演者が出演していたり、冒険家のベア・グリルス[31]やアメリカ出身のコメディ女優「ベティ・ホワイト」ら往年のスターを起用[32]し、機内安全ビデオとしては初の全編屋外ロケとなったり、ニュージーランド観光大使を務める清水直行もこの機内安全ビデオに登場したりと、非常にユーモアに富んでいる。

事故

  • ニュージーランド航空901便エレバス山墜落事故南極エレバス山DC-10-30型機)
  • 2008年2月8日、7時10分ブレナム発クライストチャーチ行き、ニュージーランド航空 NZ2279便の小型機の機長と副機長が刺された。7人の乗客が乗っており(男性2人、女性5人)犯人は33歳の女で、左前方の1Aに座っていた。この飛行機はクライストチャーチに緊急着陸し、クライストチャーチ空港が長時間に渡り閉鎖された。
  • 2010年1月31日 19時5分頃、NZ90便(ボーイング777型機)が、成田国際空港A滑走路で逆噴射をかけて離陸を中断し、12本のタイヤが全てパンク、立ち往生した。当該便は欠航となった。乗員乗客にけが人はなかった[33]。また、A滑走路は30分ほど閉鎖となった。

関連会社

関連項目

脚注

外部リンク

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