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メイショウカイドウ

日本の競走馬 (1999-) ウィキペディアから

メイショウカイドウ
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メイショウカイドウ(欧字名:Meisho Kaido1999年5月14日 - )は日本競走馬[1]。主な勝ち鞍に2004年小倉記念2005年の小倉記念、小倉大賞典北九州記念2006年七夕賞

概要 メイショウカイドウ, 欧字表記 ...

史上4頭目の小倉三冠馬、史上初の同一年小倉三冠馬。小倉競馬場でのレースを得意としており『小倉の鬼』『玄界灘の風雲児』などの異名をとる[2][注 1]。引退後も小倉競馬場で誘導馬として活躍した。

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競走馬として

新冠町・森永正志牧場の生産馬。森永牧場は一家3人で経営する小さな牧場だが、過去にリードエーティ(1981年阪神3歳ステークス)等の重賞勝ち馬を生産している。母キンセングローリーは門別の大塚牧場生産馬で、中央33戦4勝後に繁殖入りした。メイショウカイドウは第6仔になる[9]。本馬はマヤノトップガン等で知られる田所祐に見初められ、のちに松本好雄との共同保有馬となった[10]

2002年にデビュー。4歳夏までは小倉の未勝利戦と笠松の交流競走を2勝しただけのごく地味な馬だったが、2003年夏の小倉で3連勝して本格化の兆しを見せる[11]。2004年春にオープン馬となり[12]、同年8月の小倉記念で重賞初勝利[13]。2005年には小倉大賞典北九州記念を勝利して27年ぶり史上4頭目の小倉三冠を達成[3]。同年の小倉記念も1番人気で連覇して史上初の同一年小倉三冠を達成した[14]。この3戦はいずれもトップハンデの1番人気で、小倉大賞典は57.5kgを、小倉記念は58.5kgを背負ってのレコード勝ちだった[7]

7歳となり、59kgのハンデを背負った2006年七夕賞を勝利するが[15]、3連覇を目指した同年小倉記念は59.5kgのハンデで6着に[16]、8歳で出走した翌年も11着に敗れた[17]。2007年10月3日、のどの疾患もあり登録抹消[3][4]。同年9月8日の朝日チャレンジカップ(10着)が最後のレースとなった[3]

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誘導馬として

競走馬引退後は小倉競馬場の誘導馬に転向。2008年1月19日にデビューを迎えた。当日はパドックでお披露目式が行われ、競走馬時代の管理調教師坂口正大やオーナー松本好雄、騎手の武豊らも参加した[18]

その後は通常の誘導馬としての業務のほか、場内外で行われるJRAのPRイベントにも度々登場している[6][19]

2017年夏開催をもって誘導馬の任務を引退し、デビュー時と同じように坂口、松本、武を招いての引退式を執り行った[20]。その後は引き続き小倉競馬場において乗馬訓練用馬となった。2018年夏開催をもって小倉競馬場から離れ、いわき市競走馬リハビリテーションセンターで厩務員研修生の訓練用乗馬として繋養[21]。2021年3月に高齢のため乗馬を引退、滋賀県豊郷町の大野牧場に譲渡された[22][23]2025年より功労馬繋養支援事業の助成対象馬となり[24]、引き続き同地で繋養されている。

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小倉の鬼

さらに見る 競馬場, 1着 ...

小倉競馬場でのレースを得意とし、全11勝のうち8勝(残る3勝は東京、福島、笠松で各1勝)を、小倉三冠をはじめとする重賞5勝のうち4勝を小倉で挙げた。小倉8勝はアトラスらと並ぶ最多タイ記録、小倉重賞4勝は歴代最多記録である[26]。4歳以降の小倉での敗戦は、ダイタクバートラムが1800mの日本レコードで勝利した2004年の北九州記念2着(タイム差無し[11])と7歳以降の3戦に限られる[27]。JRA60周年を記念して行われたメモリアルホースファン投票(小倉部門は小倉記念勝ち馬の中から選出される)では、2位ドリームジャーニーに2000票以上の差をつける最多得票を集め、「玄界灘の風雲児 メイショウカイドウカップ」として施行された[2]

小倉で無類の強さを見せる反面、小倉以外では陣営すら不可解な敗戦もあり、人気を背負っての敗戦後には「分からない」「理解に苦しむ」といった関係者のコメントが並んだ[注 2]。陣営は「本当に(小倉の)コース相性は抜群」としながらも「小倉以外で走ること」をこの馬の課題とした[注 3]。小倉三冠達成後、メイショウカイドウは初GIとなる天皇賞(秋)へ出走したが、最下位18着(18番人気)に沈んでいる[7]

競走成績

さらに見る 年月日, 競馬場 ...
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血統表

メイショウカイドウ血統(血統表の出典)[§ 1]
父系ミスタープロスペクター系
[§ 2]

* スキャン
Scan
1988 鹿毛
父の父
Mr. Prospector
1970 鹿毛
Raise a Native Native Dancer
Raise You
Gold Digger Nashua
Sequence
父の母
Video
1983 鹿毛
Nijinsky II Northern Dancer
Flaming Page
Foreseer Round Table
Regal Gleam

キンセングローリー
1987 鹿毛
* ヒッタイトグローリー
Hittite Glory
1973 鹿毛
Habitat Sir Gaylord
Little Hut
Hazy Idea Hethersett
Won't Linger
母の母
キンセンハッピー
1979 栗毛
* ネプテューヌス Neptune
Bastia
エンジヨイ Blakeney
* ウィッチズストーン
母系(F-No.) 1号族(FN:F-No.1-w) [§ 3]
5代内の近親交配 Hethersett:M4×M5 [§ 4]
出典
  1. メイショウカイドウ 血統情報”. JBIS. 2015年6月20日閲覧。
  2. 『サラブレ』2004年8月号[12]
  3. メイショウカイドウ 血統情報”. JBIS. 2015年6月20日閲覧。
  4. メイショウカイドウ 血統情報”. JBIS. 2015年6月20日閲覧。
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脚注

外部リンク

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