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ローエングリン (競走馬)
競走馬 ウィキペディアから
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競走馬におけるローエングリンとは、
- 日本の、1965年生まれの競走馬[1]。父タリヤートス、母トサモアーという血統で、1968年の金鯱賞(中京ダート1800m)を勝つなど中央競馬で通算5勝。後に地方競馬に転じてオーナーズチエスという馬名になり、地方競馬でも1970年の東海菊花賞を含めて地方競馬で通算8勝を挙げた。
- 日本の、1999年生まれの競走馬、種牡馬。本項にて記述。
![]() | この記事は「新馬齢表記」で統一されています。 |
ローエングリン(Lohengrin、1999年6月8日 - )[2]は、日本の競走馬、種牡馬。主な勝ち鞍に2003年と2007年の中山記念、2003年と2005年のマイラーズカップ。
馬名の由来は、リヒャルト・ワーグナー作のオペラ『ローエングリン』またはその主人公である騎士のローエングリンで、父馬・シングスピールの名が18 - 19世紀にかけてドイツで流行した庶民向けオペラ「ジングシュピール」を意味することからの連想である。
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経歴
要約
視点
競走馬時代
2歳 - 3歳
2001年10月14日に東京競馬の新馬戦で初出走し2着に敗れる。2戦目の折り返しの新馬戦で、同日に行われた天皇賞(秋)(優勝馬:アグネスデジタル)と0.6秒しか違わない優秀なタイムで初勝利を挙げた[3]。続いて東京スポーツ杯2歳ステークス(GIII)に1番人気の支持で重賞に初めて出走し、単騎で逃げたが直線で力尽き13着に敗れた[3]。
翌2002年春のクラシックでは、皐月賞、東京優駿はともに抽選で除外となり出走できなかった。しかし、宝塚記念に3歳馬、重賞未勝利ながら出走し3着に好走した。これは宝塚記念における3歳馬の最高着順でもある。クラシック最終戦の菊花賞では果敢に逃げを打ったが、ハイペースでの逃げで16着と大敗した。
4歳
鞍上に後藤浩輝を迎え、2月の東京新聞杯は2着となるが、続く中山記念とマイラーズカップを連勝。そして春のマイル王決定戦の安田記念では1番人気に支持される。2番手で折り合うが、ゴール寸前でアグネスデジタルに交わされ3着と敗退。夏場は同馬主のテレグノシスとともにヨーロッパに遠征し、ジャック・ル・マロワ賞は10着、ムーラン・ド・ロンシャン賞は2着という成績を残した。帰国後は天皇賞(秋)に出走し、2番人気に支持される。しかしレースはゴーステディとの激しい逃げ争い。結果は自殺的なハイペースが祟り13着と大敗。人気馬らしからぬ騎乗に関係者・ファンからも鞍上の後藤への批判も強かったと言われている。この件が響き、暫く後藤への騎乗は遠退くこととなる。天皇賞後は香港マイル3着と成績を残した。
5歳 - 6歳
5歳時は安田記念で再び1番人気に支持されるが、5着と敗退。人気になるが、成績が振るわず、ジャパンカップダートと平安ステークスとダート戦を試すが振るわず。6歳時はマイラーズカップで2勝目を上げたが、その後は二桁着順を繰り返していた。
7歳
2006年の関屋記念では出遅れのため後方からの競馬となったものの4着に入線。続いての京成杯オータムハンデキャップでも同様に4着に追い込むなど、後方からのレースを行うようになった。そして毎日王冠ではGI馬6頭という強豪ぞろいのメンバーでありながら追い込んで3着に入り、かつての逃げ一辺倒から脚質を広げた。
8歳
2007年2月25日に行われた中山記念では、かつてのような逃げのレースを行い、見事に勝利した。鞍上の後藤はインタビューで師の伊藤正徳へ恩返しができたと、涙を流した。次のマイラーズカップでは、先行するも直線で伸びを欠き12着に敗れた。第48回宝塚記念では、調子があまり良くないなか出走。スタートからハイペースで逃げるものの、3コーナーで失速し18着に敗れた。休養後の第41回スプリンターズステークスでは、好スタートを決め、好位につけると最後までしぶとく伸び、6着入った。しかし続くスワンステークスでは13着に敗れた。なお、第1希望で香港マイル、第2希望で香港カップに予備登録を行っていたが回避し、第24回マイルチャンピオンシップに出走登録を行い、レース前にこのレースが引退レースとなり、2008年より社台スタリオンステーションで種牡馬入りすることが明らかになった。そして迎えた引退レースは16番人気で出走するも、大差で最下位となる18着に敗れ、衰えて引退することを見せ付けるような結果でターフを去ることになった。レース後の11月21日付で競走馬登録を抹消された[4]。
GI競走では、2002年の宝塚記念3着や、2003年のムーラン・ド・ロンシャン賞でのネブラスカトルネードの2着などの好走経験はあるものの優勝は出来なかった。晩年は重賞にも顔を出したが、大敗が続き上積みが厳しい状況で走っていた。
種牡馬時代
引退後は社台スタリオンステーションで種牡馬となり、2010年から2018年まではレックススタッドで繋養されていた[5]。2012年の朝日杯フューチュリティステークスをロゴタイプが優勝し産駒の重賞初制覇。またローエングリン自身の現役時代も含めこれがG1初勝利となった。同馬は後に皐月賞も制覇し、さらに自身が4回出走し、うち2回は1番人気に支持されながら勝利を挙げられなかった安田記念も制覇した。
2018年9月、社台ブルーグラスファームへ移動。2019年産以降の産駒がおらず、種牡馬登録をされたまま事実上の功労馬として繋養されているが、種牡馬登録については2023年12月20日に用途変更となっている。[6]
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競走成績
要約
視点
以下の内容は、netkeiba.comの情報に基づく[7]。
- タイム欄のRはレコード勝ちを示す。
- フランス遠征時の公式な馬場状態は2戦とも「Good to Soft」。
- 香港遠征時の公式な負担重量は126ポンド(約57.2kg)で、馬場状態は「Good to Firm」。
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種牡馬成績
主な産駒
太字はGI級競走
- 2009年産
- 2010年産
- ロゴタイプ(安田記念、皐月賞、朝日杯フューチュリティステークス、スプリングステークス)[10]
- トウショウプライド(百万石賞)[11]
- 2014年産
- 2015年産
- 2016年産
- アリアナティー(園田クイーンセレクション)[17]
- ロゴタイプ
- ヴゼットジョリー
- カラクレナイ
- ハッピーグリン
母父としての主な産駒
- 2022年産
血統表
ローエングリンの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | サドラーズウェルズ系 |
[§ 2] | ||
父 Singspiel 1992 鹿毛 |
父の父 In the Wings1986 鹿毛 |
Sadler's Wells | Northern Dancer | |
Fairy Bridge | ||||
High Hawk | Shirley Heights | |||
Sunbittern | ||||
父の母 Glorious Song1976 鹿毛 |
Halo | Hail to Reason | ||
Cosmah | ||||
Ballade | Herbager | |||
Miss Swapsco | ||||
母 *カーリング 1992 黒鹿毛 |
Garde Royale 1980 青鹿毛 |
Mill Reef | Never Bend | |
Milan Mill | ||||
Royal Way | Sicambre | |||
Right Away | ||||
母の母 Corraleja1982 鹿毛 |
Carvin | *マリーノ | ||
Coraline | ||||
Darling Dale | Tyrant | |||
Treat | ||||
母系(F-No.) | (FN:4-p) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Mill Reef 5×3=15.63% | [§ 4] | ||
出典 |
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脚注
参考文献
外部リンク
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