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ラファエル・デバース

ドミニカ共和国のプロ野球選手 ウィキペディアから

ラファエル・デバース
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ラファエル・デバース・カルカーニョRafael Devers Calcaño, 1996年10月24日 - )は、ドミニカ共和国サンチェス・ラミレス州出身のプロ野球選手三塁手指名打者)。右投左打。MLBサンフランシスコ・ジャイアンツ所属。愛称はラフィ・ビッグ・スティックRaffy Big Stick)、カルリータCarlita[2]

概要 サンフランシスコ・ジャイアンツ #16, 基本情報 ...

マイアミ・マーリンズ所属のホセ・デバース従弟である[3]

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経歴

要約
視点

プロ入りとレッドソックス時代

2013年、アマチュア・フリーエージェントランキング6位に選ばれ、8月にインターナショナル・フリーエージェントボストン・レッドソックスと契約を結ぶ[4]

2014年、傘下のルーキー級ドミニカン・サマーリーグ・レッドソックスでプロデビュー。ルーキー級ガルフ・コーストリーグ・レッドソックスでもプレーし、2球団合計で70試合に出場して打率.322、7本塁打、57打点、5盗塁を記録した。

2015年はA級グリーンビル・ドライブでプレーし、115試合に出場して打率.288、11本塁打、70打点、3盗塁を記録した。この年はオールスター・フューチャーズゲームにも選出された。

2016年はA+級セイラム・レッドソックスでプレーし、132試合に出場して打率.282、11本塁打、71打点、18盗塁を記録した。

2017年はシーズン開幕前にMLB.comが発表したプロスペクトランキングでは17位(シーズン途中で4位に上昇)、レッドソックスの組織内では2位(シーズン途中でアンドリュー・ベニンテンディがプロスペクト卒業で1位に繰り上げ)にランクインした[5][6]。シーズンでは開幕をAA級ポートランド・シードッグスで迎えた後、AAA級ポータケット・レッドソックスへ昇格。6月29日にオールスター・フューチャーズゲームの世界選抜に選出された[7]。7月24日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした。翌7月25日のシアトル・マリナーズ戦でメジャーデビューすると[8]、7月26日の同カードでは相手先発投手のアンドリュー・ムーアからメジャー初安打にして初本塁打を放った[9]。8月13日のニューヨーク・ヤンキース戦ではアロルディス・チャップマンの102.8mph(165.4km/h)の投球を本塁打にし、これは現在の球速計測方法が行われ始めた2008年以降で本塁打になった最速の球だった[10]。最終的に58試合に出場して打率.284、10本塁打、30打点を記録した[11]。ポストシーズンではリーグチャンピオンシップシリーズ第3戦にレッドソックス史上最年少で、ポストシーズンの本塁打を記録した[12]。第4戦ではランニング本塁打を放ち、それを打ったMLB史上最年少の選手になった[13]

2018年4月18日のロサンゼルス・エンゼルス戦でタイラー・スカッグスから自身初の満塁本塁打を放つ[14]。また6月30日にはヤンキース戦でソニー・グレイから自身2度目の満塁本塁打を放った[15]。7月12日に左肩の炎症で故障者リストに入る。7月21日に復帰したが[16]、29日に左筋断裂により再び故障者リスト入りした[16]。8月8日に復帰し[17]トロント・ブルージェイズ戦で本塁打を打った[18]。しかし、8月17日にまた左筋断裂により故障者リストに入る[17]。8月29日にリハビリをするためにAAA級ポータケットに降格し[17]、9月4日にメジャーに復帰した[19]。9月26日には5打数4安打、2本塁打、6打点を記録する[20]。レギュラーシーズンでは、正三塁手として121試合に出場し打率.240、21本塁打、66打点を残した[11]

ポストシーズンでは、リーグチャンピオンシップシリーズ第5戦では6回に勝ち越し3点本塁打を打ち、チームをワールドシリーズへ導いた[21]。ワールドシリーズでは第4戦にサヨナラ安打を記録し、1997年第7戦でのエドガー・レンテリア以来となるワールドシリーズでの9回にサヨナラ安打を打った最年少打者になった[22]。ポストシーズンでの打点と守備の手腕はチームを勝利に導いた[23]。5試合目にも勝利し、自身初のワールドシリーズ優勝を経験した[24]

2019年は5月にプレイヤー・オブ・ザ・マンスを獲得した。8月13日のクリーブランド・インディアンス戦で4二塁打を含む6安打を記録し、プレイヤー・オブ・ザ・ウィークに選出された。9月21日のタンパベイ・レイズ戦で31号本塁打を放ち、三塁手の球団記録を更新した[25][26]。同29日のシーズン最終戦でシーズン200安打に到達した[27]。最終的に156試合で打率.311、32本塁打、115打点を記録し、54二塁打はアメリカンリーグトップだった[11]。守備面ではリーグ最多の22失策を記録した[11]

2020年COVID-19の影響で60試合に短縮される。57試合の出場で打率.263、11本塁打、43打点だった[11]

2021年は前半戦を22本塁打で折り返し、自身初となるファン投票でオールスターゲームに選出された[28]。また、チームメイトで三遊間を組むザンダー・ボガーツもファン投票で選出されており、同じチームの三遊間が揃ってファン投票でオールスターゲームに選出されたのは2011年のヤンキースのデレク・ジーターアレックス・ロドリゲス以来だった[29]。オールスターゲーム前日の7月12日に「5番・三塁手」で先発出場することが発表された[30]。7月24日のヤンキース戦で通算100本塁打を記録した[31]。最終的に156試合の出場で、打率.279、38本塁打、113打点、OPS.890を記録した。 オフに自身初となるシルバースラッガー賞を受賞したほか、オールMLBチームのセカンドチーム三塁手に選出された[32]

2022年は前半戦に打率.324、22本塁打、OPS.980の成績を記録し、2年連続でオールスターゲームに選出された。7月23日に右ハムストリングスの負傷でIL入り。後半戦は打率.249に留まり、最終成績は141試合の出場で打率.295、27本塁打、88打点、OPS.879だった。オフの11月17日に全米野球記者協会(BBWAA)の投票による最優秀選手賞(MVP)では7位票1、8位票1、10位票3の計10ポイントで14位にランクインした[33]

2023年1月3日にレッドソックスと1年総額1750万ドルで契約延長、翌1月4日に前日に結んだ1年総額1750万ドルの契約に上乗せする形で10年総額3億1350万ドルで契約を延長した[34]。年俸総額は史上6番目の規模となった。シーズンでは153試合に出場し、打率.271、33本塁打、100打点、OPS.851を記録した。オフに2度目のシルバースラッガー賞を受賞した。

2024年、5月に球団史上初となる6試合連続本塁打を放った[35]。7月6日のニューヨーク・ヤンキース戦で通算1000安打に到達している。5月、6月、7月はいずれもOPS9割超えを記録し、オールスターゲームに選ばれた。最終成績は、打率.272、28本塁打、83打点、OPS.871だった。守備では、三塁手として7年連続でア・リーグ最多となる12失策を記録し、通算失策数141は三塁手の現役最多になった。また、2017年から2024年までの規定回数以上の三塁手の中で、DRSはリーグワースト、守備率とUZRは同ワースト2位だった[36]

2025年からはアレックス・ブレグマンの加入により、三塁手から指名打者に配置転換された。ただ、契約延長の際に球団側から三塁手固定を約束されたこともあり(当時のフロント陣は退任済み)、デバース自身は当初それを拒絶していた。最終的にはチームのためだとして受け入れ[37]、指名打者としてシーズンを始めたが、開幕5試合無安打、4月終了時点で打率.225と出遅れた[38]。5月には復調を見せ、同11日には週間MVPに選出された。しかし、正一塁手のトリストン・カサスが故障で離脱すると、今度は一塁手へのコンバートを打診された。「指名打者以外では起用しない」との前言を翻す方針転換に対して拒否し、「GMの決断には理解できないものもある」と公然と批判したことで[39]、球団側との溝は深まった[40][41]

ジャイアンツ時代

2025年6月15日にジョーダン・ヒックスカイル・ハリソン、ホセ・ベロ、ジェームズ・ティブスとの1対4のトレードで、サンフランシスコ・ジャイアンツへ移籍した[42]。入団会見では、「言われたところをどこでもプレーする」と守備にも意欲を示した[43]

21日には早速古巣レッドソックスとの対決が実現。3回裏にはブライアン・ベイオから移籍後初本塁打を放ち、3-2で古巣との対決を制した[44]。移籍後は、基本的に指名打者での出場となったが、7月22日のアトランタ・ブレーブス戦でキャリア初の一塁守備を務め、計28試合で一塁手として出場した[45]。なお、9月2日のコロラド・ロッキーズ戦において、1回表にデバースが本塁打を放った際にカイル・フリーランドとの口論がきっかけで乱闘騒ぎが発生[46]、内野手2人が退場となった結果、その裏から三塁手に回ることとなり、これがこの年唯一の三塁手での出場となった。移籍後の成績は、打率.236、20本塁打、51打点、OPS.807だった。また、レッドソックスでは移籍前73試合にすべて出場、ジャイアンツでも最終戦まで90試合連続出場した結果、1球団のレギュラーシーズン試合数を上回る163試合に出場したが、これは2008年のジャスティン・モルノー以来の記録で、地区優勝・ワイルドカード争いで勝率で並んだ場合にレギュラーシーズン扱いで1試合行われるタイブレーカーゲームが廃止された(シーズン中の移籍を伴わなければ達成できなくなった)2022年以降では初となるものだった[47]

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詳細情報

年度別打撃成績

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  • 2025年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別打撃成績所属リーグ内順位

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  • -は10位未満(打率は規定打席未到達の場合も-と表記)

ポストシーズン打撃成績

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  • 2024年度シーズン終了時

WBCでの打撃成績

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年度別守備成績

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  • 2025年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

表彰

記録

MiLB
MLB

背番号

  • 11(2017年 - 2025年途中)
  • 16(2025年途中 - )

代表歴

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脚注

関連項目

外部リンク

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