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将軍家光忍び旅
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『将軍家光忍び旅』(しょうぐんいえみつしのびたび)は、1990年から1993年にかけてテレビ朝日系で放送されたテレビ朝日、東映制作の時代劇である。
1990年10月13日から1991年3月30日まで第1作『将軍家光忍び旅』(以下、第1シリーズ)が、1992年10月3日から1993年3月20日まで第2作『将軍家光忍び旅II』(以下、第2シリーズ)が、共に土曜20時の時代劇枠で放送された。『暴れん坊将軍』休止中に放送された三田村邦彦主演時代劇の第1作、第2作である。
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作品内容
三代将軍・徳川家光が、無名の役者である新吉を影武者に仕立て、自らは一介の浪人・「徳山竹之進」と名乗って旅をしつつ、庶民の暮らしに触れ、また、その途中で悪人を退治していく。
第1シリーズは京へ上洛する道中であり、その道中で家光の腹違いの兄である都築安房守とその配下である風魔忍者との対決をも描いている。
第2シリーズは京から中山道を辿り江戸への戻り旅であり、公家の姫・姉小路五十鈴こと石田三成の遺児、清姫および石田三成の隠密頭無幻斎とその一味との対決をも描いている。
道中では歴史上の人物もゲストとして登場した。第1シリーズでは伊達政宗、駿河大納言忠長、豊臣国松など、第2シリーズでは保科正之、松平忠輝などである。
主な出演者
両シリーズ出演
- 徳川家光(徳山竹之進):三田村邦彦
- 旗本家生まれの素浪人「徳山竹之進」と名乗るが、実は窮屈な行列を嫌って素浪人に身を変えた徳川三代将軍。新吉に自分の影武者をさせながら行列とは別に柳生十兵衛、お蔦、太助らと共に旅をする。第2シリーズでは天下丸一座の用心棒として座員を連れて旅をする。
 
 - 新吉:コロッケ(第1シリーズ、第2シリーズ第1話~第2話、第4話~第22話)
- 大久保彦左衛門にスカウトされて影武者を務めることになった売れない役者。彦左衛門と伊豆守の口車に乗せられ、不純な動機で影武者を務めてしまうが、家光と間違えられて殺されそうになったところを救われ、以降は真面目に務めるようになるが、窮屈なしきたりや自分への扱い方に対して何かと不満を漏らしたりする。好きな食べ物は蛸のぶつ切り。売れないと自称しているが声帯模写が得意で、第1シリーズ第1話では伊豆守になりすまして陣屋を抜け出したことがある。第2シリーズでは晴れて京都で天下丸一座を結成したが、遊び過ぎが原因で多額の借金を作り、再び影武者を務めることになる。
 
 - お蔦:萬田久子(第1シリーズ、第2シリーズ第1話~第14話、第16話~第22話)
- 飯屋で初めて心太を食べる竹之進の懐を狙ったことから竹之進と十兵衛と知り合い、旅に同行する女掏り。竹之進に惚れている。自分の名が記された和紙にある家紋を大名家の紋と信じて旅を続ける。第1シリーズ第21話で、本来の素性は近江水口藩藩主・宇山友行の娘雪姫の双子の姉、蔦姫であり、そのために23年前、城代家老大山大膳の藩乗っ取りの陰謀に巻き込まれ、命を落とすところを心ある藩士に救われ、乳母とともに市井へ逃れたとの経緯が明らかになるが、宇山友行・雪姫との再会後も自身の意思で市井での暮らしを続ける。第2シリーズでは一刀流剣術道場で修業をして逞しさを見せる。
 
 - 大久保彦左衛門:神山繁
- 旗本きっての横紙破りにして天下のご意見番。家光の旅を伊豆守に相談されて新吉を影武者にスカウトした張本人。身体中には戦で負った傷が今も残っている
 
 - 一心太助:三波豊和(第1シリーズ第1話、第7話~第8話、第11話、第14話、第18話~第19話、第21話~第22話、第2シリーズ第1話~第4話、第6話~第9話、第11話、第13話、第15話、第17話~第18話、第20話~第22話)
- 彦左衛門と共に家光の旅に同行する魚屋。
 
 - 綾:田中綾子(第1シリーズ第1話~第2話、第7話~第9話、第22話、第2シリーズ第1話~第2話、第5話~第10話、第12話~第13話、第15話~第16話、第19話~第22話)
- 春日局に仕える腰元。何かと新吉に対しては辛辣でこっそりと抜け出そうとする新吉に薙刀を向ける。妙は綾と楓のどちらかの代理で登場する。
 
 - 門脇平馬:大木晤郎(第1シリーズ、第2シリーズ第1話~第13話、第15話~第22話)
- 家光の旅の行列に同行する側用人。
 
 - 柳生十兵衛:勝野洋
- 伊豆守の推薦で家光を護衛する剣豪。第2シリーズでは配下の裏柳生衆を使って情報収集を行う。
 
 - 春日局:三ツ矢歌子(第1シリーズ第1話~第3話、第7話~第9話、第11話、第13話、第17話~18話、第21話~第22話、第2シリーズ第1話~第2話、第5話、第7話~第8話、第10話、第12話、第15話、第19話~第22話)
- 家光の忍び旅を知って行列に同行する乳母。新吉に何かと影武者教育を強いるため、新吉からはかなり恐れられているものの、実際は亡き母のように慕われている(第1シリーズ第16話)。
 
 
将軍家光忍び旅
- 楓:高島礼子(第1話~第11話、第18話~第22話)
- 春日局に仕える腰元。何かと新吉に対しては辛辣でこっそりと抜け出そうとする新吉に薙刀を向ける。妙は綾と楓のどちらかの代理で登場する。
 
 - 影丸:小林達也
 - 早苗:上田一乃
- 伊豆守の推薦で家光を護衛する御庭番。成敗時には第2話までは薄緑の忍者装束、第3話からは紺色の忍者装束を着用する。
 
 - 亀助:白井晃
- 新吉の弟分。中間として行列に同行する。
 
 - 松平伊豆守信綱:田村亮(第1話、第5話、第7話、第10話、第14話、第17話、第20話、第22話)
- 家光の政治をサポートする、知恵伊豆の異名をとる老中。彦左衛門とともに影武者プランを取り仕切る一方、風魔を操る黒幕の正体や大名のお家騒動の探索などに務めている。
 
 - 都築安房守兼次:中条きよし(第1話、第5話、第7話、第10話、第16話、第22話)
- 水島藩五万石の藩主で家光の異母兄。小大名の地位に不満を持ち、将軍の座を得ようと風魔一族を使って家光の命を狙う。
 
 
将軍家光忍び旅II
- おかる:辻沢杏子
- 新吉の跡を引き継いだ天下丸一座の女座長。
 
 - 楓:山田麻起子(第1話~第2話、第5話~第10話、第12話~第13話、第15話~第16話、第19話~第22話)
 - 妙:山田麻起子(第7話~第17話)
- 春日局に仕える腰元。何かと新吉に対しては辛辣でこっそりと抜け出そうとする新吉に薙刀を向ける。妙は綾と楓のどちらかの代理で登場する。
 
 - 菊江:雪絵ゆき(第1話~第2話、第7話、第10話、第13話、第16話、第21話)
- 五十鈴付きの侍女。実は無幻斎の娘で、五十鈴の監視及び裏切った時の暗殺を命じられているが、内心ずっと五十鈴に仕えたいと思っている。
 
 - 文太:ブッチー武者
 - おはる:保坂亜耶(第1話~第2話、第4話~第22話)
 - おなつ:坂口新子(第1話~第2話、第4話~第22話)
 - おあき:細谷千絵(第1話~第2話、第4話~第22話)
 - おふゆ:上野理子(第1話~第2話、第4話~第22話)
- おかるが座長を務める天下丸一座の座員。
 
 - 五十鈴(清姫):芦川よしみ(第1話~第2話、第7話、第10話、第13話、第16話、第21話)
- 京に住む公家の娘で石田三成の遺児。無幻斎に騙されて家光の命を狙うようになる。竹之進のことを家光とは知らずに慕っている。
 
 - 無幻斎:西田健(第1話~第2話、第7話、第13話、第21話~第22話)
- かつての石田三成の隠密頭。老中・越智鳴門守の手先となり、豊臣家の再興のためと称して、家光を暗殺して家康の隠し子、徳川康政を将軍にして自らは大名になろうと目論む。
 
 - ナレーター:熊倉一雄
 - 東映京都俳優養成所(第1シリーズ)
 - 舞踊振付:藤間紋藏(第2シリーズ)
 
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スタッフ
将軍家光忍び旅
初回・スペシャル(第10話)ほかのクレジット順(クレジットは横書き)
- プロデューサー:高橋正樹(テレビ朝日)、阿部征司、渡辺操(東映)
 - 脚本:小川英、胡桃哲
 - 音楽:京建輔
 - 監督:荒井岱志
 - 撮影:赤塚滋、羽田辰治
 - 美術:園田一佳、山下謙爾
 - 照明:加藤平作、岡本洋治
 - 録音:林圡太郎、堀池美夫
 - 編集:矢島稔之
 - 整音:永田稔
 - 記録:石田照、田村佳美
 - 助監督:南光、俵坂昭康
 - 装置:太田正二
 - 装飾:長尾康久、西川由起夫
 - 背景:西村三郎(第10話)
 - 衣裳:松田孝、下村千里
 - 美粧:久斗敏厚(第10話)
 - 結髪:山田真佐子(第10話)
 - 演技事務:石川正男、寺内文夫
 - 美粧・結髪:東和美粧
 - かつら:山崎かつら
 - 小道具:高津商会
 - 和楽監修:中本哲
 - 特技:宍戸大全
 - 騎馬:岸本乗馬センター
 - 擬斗:三好郁夫(東映剣会)
 - 広報担当:松嶋弘正(テレビ朝日)
 - 進行主任:西秋節生、俵坂孝宏
 - ロケ協力:京都 大覚寺、国宝 姫路城
 - 現像:IMAGICA
 - 監督:荒井岱志
 - 制作:テレビ朝日、東映
 
第2話以降のクレジット順(クレジットは縦書き)
- 脚本:小川英、胡桃哲、蔵元三四郎、飛鳥ひろし、佐藤五月
 - 監督:荒井岱志、牧口雄二、宮越澄
 - プロデューサー:高橋正樹(テレビ朝日)
 - プロデューサー:阿部征司、渡辺操
 - 撮影:赤塚滋、北坂清、羽田辰治、宮西慶二郎
 - 美術:園田一佳、山下謙爾、秋好泰海
 - 照明:加藤平作、岡本洋治、安藤清人
 - 録音:林圡太郎、芝氏章、堀池美夫
 - 助監督:南光、俵坂昭康
 - 編集:矢島稔之
 - 記録:石田照、田村佳美、中嶋俊江
 - 整音:永田稔
 - 装置:太田正二
 - 装飾:長尾康久、西川由紀夫
 - 衣裳:松田孝、下村千里
 - 演技事務:石川正男、寺内文夫
 - 美粧・結髪:東和美粧
 - かつら:山崎かつら
 - 小道具:高津商会
 - 和楽監修:中本哲
 - 騎馬:岸本乘馬センター
 - 擬斗:三好郁夫(東映剣会)
 - 特技:宍戸大全
 - 広報担当:松嶋弘正(テレビ朝日)
 - 進行主任:西秋節生
 - ロケ協力:京都 大覚寺、国宝 姫路城
 - 現像:IMAGICA
 - 音楽:京建輔
 - 監督:荒井岱志
 - 制作:テレビ朝日、東映
 
将軍家光忍び旅II
初回スペシャルほかのクレジット順(クレジットは横書き)
- プロデューサー:高橋正樹(テレビ朝日)、阿部征司、渡辺操(東映)
 - 脚本:今村文人
 - 音楽:京建輔
 - 撮影:藤井秀男
 - 美術:園田一佳
 - 照明:加藤平作
 - 録音:芝氏章
 - 編集:矢島稔之
 - 助監督:萩原将司
 - 整音:永田稔
 - 記録:森村幸子
 - 装置:林一男
 - 装飾:長谷川優市呂
 - 背景:西村三郎
 - 衣裳:下村千里
 - 美粧:久斗敏厚
 - 結髪:山田真佐子
 - 演技事務:石川正男
 - 騎馬:岸本乗馬センター
 - かつら:山崎かつら
 - 小道具:高津商会
 - 和楽監修:中本哲
 - 広報担当:松嶋弘正(テレビ朝日)
 - スチール:荒川大介
 - 特技:宍戸大全
 - 舞踊振付:藤間紋藏
 - 擬斗:清家三彦(東映剣会)
 - 進行主任:俵坂孝宏
 - ロケーション協力:国宝 姫路城、国宝 二条城、京都 仁和寺
 - 現像:IMAGICA
 - 協力:東映太秦映画村、テレビ朝日ミュージック
 - 監督:荒井岱志
 - 制作:テレビ朝日、東映
 
第2話以降のクレジット順(クレジットは縦書き)
- 脚本:田村多津夫、小川英、石川孝人、渡辺良二、藤井邦夫、井川公彦
 - 監督:荒井岱志、日高武治、松尾正武、萩原将司
 - プロデューサー:高橋正樹(テレビ朝日)
 - プロデューサー:阿部征司、渡辺操
 - 撮影:北坂清、藤井秀男、坂根省三、羽田辰治、都築雅人、宮西慶二郎
 - 美術:佐野義和、塚本隆治、秋好泰海、山下謙爾
 - 照明:岡本洋治、安藤清人、田中峯生、赤松均、加藤平作
 - 録音:芝氏章、生水俊行、中沢光喜
 - 編集:矢島稔之、玉木濬夫
 - 助監督:五大院将貴、南光、清水彰
 - 記録:中野保子、東紀子、田村佳美、藤原凪子
 - 整音:永田稔
 - 装置:草河稔、青木茂雄、林一男
 - 装飾:西田忠男、長谷川優市呂
 - 衣裳:下村千里
 - 演技事務:村田玉郎、田中孝宏
 - 美粧結髪:東和美粧
 - かつら:山崎かつら
 - 小道具:高津商会
 - 和楽監修:中本哲
 - 騎馬:岸本乘馬センター
 - 擬斗:三好郁夫、清家三彦(東映剣会)
 - 特技:宍戸大全
 - 広報担当:松嶋弘正(テレビ朝日)
 - 進行主任:佐藤鋼太、西秋節生、清水光作
 - 協力:東映太秦映画村、テレビ朝日ミュージック、京都 大覚寺、国宝 姫路城
 - 現像:IMAGICA
 - 音楽:京建輔
 - 制作:テレビ朝日、東映
 
主題歌
- 歌はすべて、主演の三田村が担当
 
将軍家光忍び旅
- 男のふるさと(コロムビアレコード)
 
将軍家光忍び旅II
- 青春一気(コロムビアレコード)
 
挿入歌
- 歌はすべて、主演の三田村が担当
 
将軍家光忍び旅II
- 影ぼうし
 
- 作詞:荒木とよひさ / 作曲:浜圭介
 
放送リスト
将軍家光忍び旅
将軍家光忍び旅II
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エピソード
- 神山繁は同じく三田村邦彦主演で1994年に同時間枠で放映された『殿さま風来坊隠れ旅』でも紀州藩留守居役役でレギュラー出演している。また2004年3月29日放映の『暴れん坊将軍春のスペシャル』では御側御用取次を演じた。
 - 田中綾子は『暴れん坊将軍III』から『暴れん坊将軍VII』まで、また高島礼子は暴れん坊将軍IIIの途中から終了までレギュラー出演していた。ちなみに、田中と高島は親友であることが、このドラマ以前のテレビ番組で本人たちの口から語られている。
 - 三ツ矢歌子は『殿さま風来坊隠れ旅』第21話でゲスト出演している。
 - 第1シリーズにレギュラー出演した田村亮は後に『暴れん坊将軍VIII』から2代目大岡忠相を演じた。
 - 第2シリーズでは『暴れん坊将軍VII』まで初代大岡忠相を演じた横内正が家光の叔父・松平忠輝役でゲスト出演している。
 - 第1シリーズで家光と伊達政宗が箱根で対面しているが、史実では伊達政宗が余命いくばくもない時期にあたるが、本作中では老いてなお壮健である。、1987年にNHKで放映された大河ドラマ『独眼竜政宗』の最終回でも家光と政宗の対面があるが、本作出演の勝野洋が家光の父・徳川秀忠役で、神山繁が伊達家家臣・遠藤基信役で出演していた。
 - 2002年にテレビ朝日系で放映された『忍風戦隊ハリケンジャー』には第2シリーズに登場した無幻斎に似た風貌・名前の日向夢幻斎というキャラクターが登場しており、役者も無幻斎と同じく西田健が演じた。
 
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ネット配信
- 2022年8月3日から、YouTube「東映時代劇YouTube」の「据置枠」で第1シリーズの第1話と第2話が配信されている。
 
外部リンク
Wikiwand - on
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
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