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中条きよし

日本の歌手、俳優、政治家 (1946-) ウィキペディアから

中条きよし
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中条 きよし(なかじょう きよし、本名:下村 清[3]〈しもむら きよし〉、1946年〈昭和21年〉3月4日 - )は、日本の歌手俳優政治家日本維新の会所属の参議院議員(1期)。岐阜県岐阜市出身。現在は静岡県熱海市在住[4]

概要 生年月日, 出生地 ...
概要 なかじょう きよし 中条 きよし, 本名 ...
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来歴

要約
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岐阜県岐阜市生まれ。岐阜市立伊奈波中学校卒業、岐阜東(1年次は岐東)高等学校商業科中退[5]

大阪の劇団に所属し、役者を目指す。歌手の前座のピンチヒッターとして歌いレコード会社関係者の目に止まる。

1968年、高波 晃(たかなみ あきら)の芸名で「帰って来た波止場」で歌手デビュー。

1971年、今度は渥美 健(あつみ けん)に芸名を改め、「心の古傷」で再デビューした。

20代半ばで東京・赤坂にスナックを出店した[6][7]。常連客にテレビやマスコミの業界関係者が多かったことから歌の上手さを認められ、1973年、オーディション番組『全日本歌謡選手権』に出場。10週勝ち抜きのグランドチャンピオンとなった。審査員で作詞家・小説家の山口洋子の後押しで、同じく審査員であった作曲家・平尾昌晃らの命名により芸名を中条きよしに改名。山口が作詞し平尾が作曲した演歌うそ」で1974年1月、キャニオン・レコードから3度目のデビュー。当時のキャッチフレーズは「恋の魔術師」であった[8]。150万枚を超えるヒットを記録し、同年の第16回日本レコード大賞の大衆賞などの音楽賞を受賞。その後も「うすなさけ」「理由(わけ)」などをヒットさせた。

もともと中条は役者志望で、1981年に時代劇必殺シリーズ新・必殺仕事人』に、闇の殺し屋集団「仕事人」チームの一人、三味線屋の勇次役でレギュラー出演した。黄色い三味線の糸を巧みに扱い、悪人の首を締める殺し技と、ほとんど笑顔を見せないクールな風貌。母親役であるおりく山田五十鈴)を慕い、主役である中村主水藤田まこと)とは正反対に、家庭を持たず普段は三味線屋・そして三味線および端唄などの俗曲の師匠を兼業しながら、夜は女遊びを日課にしているという粋な仕事人の姿で、女性ファンの人気を獲得した[独自研究?]三田村邦彦によると、『仕事人』シリーズのロケを視聴者が見学に来ていた際、三味線の糸を投げた後は特撮が用いられるため、糸が垂れ下がり見学視聴者に失笑されるという事態が発生し、中条は「俺のイメージが崩れるから、俺の(殺しの)シーンの見学は止めにしてくれ」とスタッフに注文をつけたとのこと[要出典] 。『必殺仕事人』シリーズのヒットを足がかりに俳優として名を上げ、ヤクザ映画に出演したりや総理大臣[注釈 1]を演じたりしている。

2022年4月28日、同年7月に執行予定の第26回参議院議員通常選挙に、日本維新の会公認で比例区から立候補することを表明した[9][10]。同年7月10日投開票。日本維新の会は比例代表で8議席を獲得。中条は党比例候補者26人中4位の得票数により、初当選を果たした[11]

当選後の9月7日にシングル「カサブランカ浪漫」を発表[12]するなど芸能活動を継続していたが、11月15日に国会内で述べた発言が騒動となり(後述)、翌16日、年末に開催されるディナーショーをもって芸能活動を引退すると発表した[13]。前述の通り、同年末の12月28日に横浜市内のホテルでラストディナーショーを開催し、芸能活動を終了した[14]

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人物

  • 既婚、1男あり。血液型はB型。
  • 中日ドラゴンズのファンで、得意なスポーツはゴルフ。
  • 吉本興業所属のお笑いトリオ、にのうらごのメンバーの荒牧周平の母と付き合っていた。前妻にいびきをテープに録音されてこれを離婚の理由とされ、本人は「いびき離婚」と言っている。
  • 酒を嗜むが、決して酒豪ではなく適量しか飲まない。本人いわく「ほろ酔いで楽しい時間を過ごす」ことが基本である。
  • かつては1日に60本のたばこを吸うヘビースモーカーであったが、2009年から禁煙している。自身の楽曲「うそ」については「たばこを吸っている人の応援歌として歌っていきたい」と語っている[15]
  • 1974年7月15日、「うそ」の大ヒットで多忙になり、大阪での仕事を終えて大阪国際空港から日本航空の最終便に搭乗して羽田空港へ向かっていたところ、日本航空124便ハイジャック事件に遭遇する。犯人は投降するが、中条とマネージャーは最前列に座っていたため、機内最前方でコクピットと客室を行き来する犯人の威嚇で恐怖におびえたという。
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不祥事・批判を招いた言動

要約
視点

国会で芸能界最後のディナーショーを告知

  • 2022年11月15日、参議院文教科学委員会で質疑に立った中条は、困窮する俳優らへの国の支援に関して質問した後、「もう時間だということなので」と前置きし、次のように発言した[16]
私の新曲が9月7日に出ております。杉本眞人の作曲で、昭和のにおいのする「カサブランカ浪漫」という曲でございます。ぜひ、お聞きになりたい方はお買い上げください。そして、12月28日に「中条きよしラストディナーショー」というのをやります。今年最後のディナーショーではなく、芸能界最後のラストディナーショーでございます。
この発言ののち、同じ日本維新の会の松沢成文ら一部の委員から「商業的な内容で不適切」との指摘を受け、中条の所属する日本維新の会が高橋克法委員長に議事録からの発言削除を申し入れる事態となった。中条は「宣伝のつもりはなかったが、議事録の発言部分を修正したい」と釈明した[17][18]。16日、日本維新の会は中条を厳重注意処分とした[19]。同日、中条本人が陳謝し、12月のラストディナーショーを最後に芸能活動を引退する意向も表明した[13]。同年末の12月28日に横浜市内のホテルでラストディナーショーを開催し、芸能活動を終了した[14]

年金未納

2023年1月18日、週刊文春によって、十数年分におよぶ計約750万円の年金保険料の未納があると報じられた。23日に中条は未納期間があることを認めたうえで、事実関係を確認する意向を示した[20]。3月10日、日本維新の会は中条の年金未納問題の調査結果を公表。確認できた年金の納付期間は54ヶ月分で、それ以外の期間は未納であり、313万円相当の年金未納があると発表した。同党の藤田文武幹事長は未納分について、制度上さかのぼって納付することはできないため、党を通じて被災地などに一定額を寄付する方針とし、この件について中条の処分はしないと表明。中条は「議員になる前のことだが、納付していなかったことは不徳の致すところで深く反省している」とコメントした[21]

芸能活動引退後にカラオケ大会でおひねり要求

2024年4月7日、東京・青山の結婚式場でカラオケ大会を開催し、マイクを渡され歌を求められると「歌う時は一応、タダでというわけにはいかない」「やっぱ茶で、3枚以上から5枚を皆さんにしていただかないと」発言した[22]

高利貸し疑惑報道

2024年5月1日、2023年公開の資産報告書の訂正を参院事務局に届け、貸付金を「なし」から「1千万円」に改めた[23]。中条から1000万円を借りている人物はNEWSポストセブンの取材に対し、「中条さんにお金を借りたのは事実です。利息が高く、返済できていない」と証言。関係者からNEWSポストセブンの取材班が確認した「金銭消費賃借契約書」には、貸主として中条議員の本名で署名・捺印がされたうえで〈利息配当は年60%とする〉と記されていた[24]

しかし同年5月8日、中条は疑惑を否定した[25][26]。また、貸金業にあたる行為はしていないという認識を示した上で「貸したお金は1円も戻ってきていない。自分は昭和の人間ですぐに人を信用するが、これから先は二度とお金を貸さない」と述べた[26]

その他

  • 2008年9月中旬に中条や細川たかしら5人の歌手が指定暴力団・山口組後藤組組長とのゴルフコンペに参加したと週刊紙が報じ、10月にはNHKが細川らの紅白歌合戦への出演を見合わせる意向を示した[27]。以後約1年間はNHK番組への出演が見送られ、『日めくりタイムトラベル・昭和49年』の中で「うそ」は歌手名を伏せてカラオケで流された。その後、2009年12月8日の『NHK歌謡コンサート』をもってNHKへの出演を再開した。
  • 2018年4月、情報番組において、タレントの山口達也が自宅で未成年にキスを迫る行為をし書類送検された問題について「当然、加害者が悪いが、被害者となった未成年にも非がある」という主旨の発言をし、Twitter上では批判の声とともに発言への理解を示すツイートもあがるなどの反響があった[28][29]

ディスコグラフィ

シングル

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デュエット・シングル

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アルバム

  1. 中条きよし 定番ベスト(2004年9月1日)
  2. 中条きよし 全曲集〜夢見る夢子〜(2006年12月6日)
  3. 中条きよし ベストコレクション 艶歌仕事人(2008年6月4日)
  4. 中条きよし ベスト・コレクション(2008年12月17日)
  5. 中条きよし テイチクミリオンシリーズ(2009年9月23日)
  6. 中条きよし ゴールデン☆ベスト2011年4月6日)
  7. 中条きよし ゴールデン☆ベスト RCAイヤーズ(2013年8月28日)
  8. 中条きよしベスト 1974-1977(2016年6月15日)
  9. 中条きよし ベスト・アルバム 艶歌仕事人(2017年11月22日)

タイアップ曲

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NHK紅白歌合戦出場歴

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注意点
  • 出演順は「出演順/出場者数」で表す。
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出演

テレビドラマ

バラエティ番組

映画

Vシネマ

  • ザ・ヒットマン 血はバラの匂い(1991年) - 仲塚(内閣情報調査室次長)
  • 白昼の処刑(1992年) - 主演・牛尾克巳(元刑事)
  • 闇金の帝王・銀と金(1993年 - 1997年)全7作 - 主演・平井銀二
  • 新宿アウトロー(1994年) - 主演・田上隆(悪徳警官)
  • 江戸むらさき特急(1995年、監督:山城新伍
  • 日本極道史シリーズ
    • 新・第三の極道(1996年 - 2000年、第3・7作は劇場公開)全12作 - 主演・正木礼二郎
    • 日本暴力地帯(1997年11月 - 1998年10月)全4作 - 主演・鬼頭清次
  • 泥棒貴族ボディハンター キャット危機一髪(1997年、企画:オフィス中条) - 主演・田所(ボス)
  • 実録・籠寅三代目 合田幸一(2004年)全3作 - 主演・合田幸一
  • 首領(ドン)1・2・3(2020年) - 主演・子伝馬一家六代目組長 橘道世

ラジオ

配信

舞台

  • 納涼必殺まつり(京都南座
    • 必殺女ねずみ小僧(1981年)
    • 必殺・鳴門の渦潮(1982年、それに先駆けて名鉄ホールで上演された)
    • 必殺ぼたん燈籠(1983年)
  • 中条きよし特別公演(新歌舞伎座
    • 二代目はん(1995年)
    • 任侠二代目はん(1997年)
    • 必殺三味線屋勇次(1998年)
    • 義賊二代目はん(2000年)
    • お役者仁義(2002年)
    • 花吹雪、春爛漫物語(2004年)
    • 出ばやし一代(2008年)
  • わたしは誰!?(2011年)三越劇場
  • 歌手生活50周年記念公演「人生ニュージカルうそ」(2018)三越劇場

CM

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製作総指揮 / エグゼクティブプロデューサー

エグゼクティブプロデューサー
  • 新・第三の極道(1996年 - 2000年、第3・7作は劇場公開、原作:村上和彦
  • 泥棒貴族 ボディハンター(1996年)
  • 極道の2号たち(1996年)
  • 泥棒貴族ボディハンター キャット危機一髪(1996年11月23日公開)
  • 極道の2号たち2 嗚呼!現金と共に去りぬ(1997年)
  • 吸血温泉へようこそ(1997年、原作:永井豪
  • 日本暴力地帯(1997年 - 1998年、原作:村上和彦)
製作総指揮
  • 首領への道(1998年 - 1999年、第1 - 3・5・7作、原作:村上和彦) - 企画(製作総指揮)
  • 京浜抗争史外伝 最後の組長(2000年10月28日公開)

写真集

  • 中条きよし写真集』ケント出版、1986年1月10日。

選挙歴

さらに見る 当落, 選挙 ...

脚注

関連項目

外部リンク

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