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日比野武
日本の野球選手 (1920-1975) ウィキペディアから
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日比野 武(ひびの たけし、1920年4月22日 - 1975年9月16日)は、愛知県豊橋市呉服町出身[1]のプロ野球選手。 右投右打で、ポジションは捕手。
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経歴
要約
視点
プロ入り前・阪急時代
愛知県呉服町でサラリーマンの両親の下に一人息子として誕生。父の影響で6歳の頃から野球を始める[1]。1927年に大成小学校に入学するが、野球部がなかったために剣道部や水泳部などで活躍していた。
小学校卒業後、吉田正男や杉浦清に憧れて、彼らの母校である中京商業に入学[1]。明石中との延長戦もスタンドから応援を送っていた。しかし1年夏に右肘を痛め、治療のため休学したことで出席日数が足りず留年となる[1]。そこで自宅に近かった東邦商業学校に転校し、主軸として活躍。1938年の選抜では決勝に進出するが、野口二郎を擁す同じ愛知県の中京商業に敗れ優勝はならなかった[2]。2学年上に岡田福吉(イーグルス)、安井鍵太郎(南海)、1学年上に村上一治(南海)、同級生に松本貞一(阪神など)、1学年下に玉置玉一(大阪など)などがいた。
高校卒業後、その強肩、強打に目をつけた複数球団からの誘いがあり[3]、父の進言もあり[1]、1939年に阪急軍へ入団。井野川利春兼任監督から捕手としての熱心な指導を受けたことで、以後阪急の正捕手として活躍。1943年に召集され、ラバウル方面への配属が決まるが、結局一度も外地へ出征することはなく、福知山で終戦を迎えた[1]。除隊後しばらくの療養生活を経て、1946年に阪急へ復帰[1]。「鈍足の日比野」と言われたこともあったが[3]、阪急時代だけでも69二塁打、4三塁打をマーク[3]し、ここぞという場面では果敢な走塁を見せた[3]。1941年5月20日に起こったプロ野球初の無効試合(阪神戦)も日比野による二盗企図の際の遊撃手の落球をめぐってのもの[3]。捕手らしい頑丈な体で腕っ節も強く[3]、1939年・1941年・1946年にはチーム最多本塁打を打っている[3]。1947年には甲子園にラッキーゾーンができた年には初のラッキーゾーン本塁打も記録した[3]。
西日本・西鉄時代
1950年に2リーグ分裂が起こると、新設された西日本パイレーツに移籍する。後年このとき移籍した理由として、「育ての親である井野川監督を解任され、新しく就任した浜崎真二監督とそりが合わなかったこと、上田や山田といったベテラン勢を容赦なく解雇したことへの球団への不信感」などを挙げている[1]。そんな中、宇高勲を通じて西日本に移籍した阪急で同僚だった森弘太郎からの誘いもあり、仲がよかった永利勇吉を連れて西日本へ移籍する[1]。同年は西日本の球団第一号本塁打を放つなど、自己最高の2桁本塁打を放つキャリアハイの活躍をみせた[4]。しかし同年限りでチームがパ・リーグの西鉄と合併すると、『リーグ選手保有権』を楯にして一時は読売ジャイアンツ(巨人)が引き抜いたものの、後に宇高の働きかけによって西鉄ライオンズに戻った。西鉄でも正捕手として活躍[3]。
1954年の日本シリーズでは公式戦112試合で3本塁打だったにもかかわらず、シリーズでは同シリーズのMVPを獲得した杉下茂から2本塁打を放つなど7試合で3本塁打を放ち(両チーム合わせて5本塁打のみ)、首位打者賞(打率.478)、首位本塁打賞を受賞した[2]。その後は和田博実の台頭で出場機会が減ったが、勝ち試合の逃げ切りの時にはマスクをかぶり「救援捕手」などと呼ばれた。
1958年の日本シリーズでは第4戦途中から和田に代わって残り試合のほとんどを守った。これ以後稲尾和久のピッチングが劇的に良くなり、3連敗後の4連勝という大逆転の布石となったといわれている[2]。
引退後は西鉄のコーチを1960年 - 1961年まで務め、1962年からスカウトを務めた。1975年に死去。
現在までに日本野球機構(NPB)に加盟した全21球団のうち、日比野は公式戦において選手として18球団[5]と対戦しているが、これは岩本義行の20球団に次ぐNPB歴代2位の記録である[6]。
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詳細情報
年度別打撃成績
表彰
記録
- 節目の記録
- 1000試合出場:1953年4月2日 ※史上14人目
- その他の記録
- オールスターゲーム出場:2回 (1955年、1956年)
背番号
- 12 (1939年 - 1942年、1951年 - 1959年)
- 1 (1946年 - 1948年)
- 2 (1949年)
- 26 (1950年)
- 50 (1960年 - 1961年)
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脚注
関連項目
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