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田方郡
静岡県(伊豆国)の郡 ウィキペディアから
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田方郡(たがたぐん・たがたのこおり)は、静岡県(伊豆国)の郡。

人口35,264人、面積65.16km²、人口密度541人/km²。(2025年7月1日、推計人口)
以下の1町を含む。
- 函南町(かんなみちょう)
郡域
古代の郡域は西岸を除く伊豆半島北部で、現在の沼津市西浦江梨から内浦重寺まで、三島市、熱海市、伊東市、旧土肥町を除く伊豆市で囲まれる領域だと考えられる。和名抄には新居・小河・直見・佐婆・鏡作・茨城・依馬・八邦・狩野・天野・吉妾・有辨・久寝の13郷があり、これらは以下の通り現在の地名に比定されている。
- 新居(にいい)
- 函南町。
- 小河(おがわ)
- 清水町湯川。
- 直見(たたみ)
- 熱海市。
- 佐婆(さば)
- 函南町上沢、三島市北沢など。
- 鏡作(かがみつくり)
- 三島市松本。
- 茨城(むばらき)
- 伊豆の国市原木。
- 依馬(えま)
- 伊豆の国市南江間、北江間。
- 八邦(やくに)
- 伊豆の国市大仁など。
- 狩野(かの)
- 伊豆市湯ヶ島。
- 天野(あまの)
- 伊豆の国市天野。
- 棄妾・吉妾(きしょう)
- 沼津市西浦木負。瀬埼(せざき)、許保(こう)、御津(みつ)の3里が知られている。
- 有雑・有辨(うさい)
- 伊東市宇佐美。多賀(たが)、桜田(さくらだ)の2里が知られている。
- 久寝(くずみ)
- 伊東市馬場町。坂本(さかもと)、坂上(さかがみ)の2里が知られている。
伊豆国府と田方郡衙は三島市に所在したと考えられている。
近世になって、伊豆半島東岸は賀茂郡に移され、また西部からは君沢郡が分けられたため、1879年(明治12年)に行政区画として発足した当時の郡域は、現在の行政区画では概ね以下の区域にあたる。
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歴史
近代以前の沿革
田方郡の初見は天平11年(739年)「伊豆国国税帳」にみられる「田方郡定正税穀」。 江戸時代には韮山代官所支配の幕府領になっていたが、その下に「組」という行政単位が置かれそれらを大名主が統括した。元禄11年(1698年)の地方直し以後、旗本領・藩領に細分化された結果、「組」機構は形骸化の一途をたどった。元禄年間に田方郡から君沢郡が分離する。
近代以降の沿革
町村制以降の沿革

- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制の施行により、以下の町村が発足。(7村)
- 函南村 ← 仁田村、間宮村、大土肥村、平井村、上沢村、丹那村、大竹村、田代村、桑原村、軽井沢村、畑村、柏谷村、塚本村、肥田村、畑毛村、駿東郡日守村、君沢郡山中新田[一部](現・函南町)
- 韮山村 ← 韮山町、奈古谷村、長崎村、原木村、四日町村、寺家村、中条村、南条村、中村、内中村(現・伊豆の国市)
- 田中村 ← 田京村、三福村、神島村、白山堂村、御門村、宗光寺村、守木村、吉田村、大仁村(現・伊豆の国市)
- 北狩野村 ← 田原野村、浮橋村、下畑村(現・伊豆の国市)、年川村、大野村(現・伊豆の国市、伊豆市)、牧之郷村、柏久保村(現・伊豆市)
- 下狩野村 ← 本立野村、小立野村、加殿村、田代村、日向村、大平村(現・伊豆市)
- 中狩野村 ← 青羽根村、雲金村、佐野村、本柿木村、大平柿木村、上船原村、下船原村、松ヶ瀬村(現・伊豆市)
- 上狩野村 ← 門野原村、吉奈村、月ヶ瀬村、矢熊村、田沢村、市山村、湯ヶ島村(現・伊豆市)
- 1896年(明治29年)
- 1906年(明治39年)1月1日 - 伊東村が町制施行して伊東町となる。(3町26村)
- 1923年(大正12年)4月1日 - 郡会が廃止。郡役所は存続。
- 1924年(大正13年)
- 1926年(大正15年)7月1日 - 郡役所が廃止。以降は地域区分名称となる。
- 1934年(昭和9年)11月3日 - 川西村が町制施行・改称して伊豆長岡町となる。(6町23村)
- 1935年(昭和10年)4月1日 - 北上村が三島町に編入。(6町22村)
- 1935年(昭和10年) - 面積846.25km2、人口178,875人(男89,966人・女88,909人)[1]。
- 1937年(昭和12年)4月10日 - 熱海町・多賀村が合併して熱海市が発足し、郡より離脱。(5町21村)
- 1938年(昭和13年)4月1日 - 土肥村が町制施行して土肥町となる。(6町20村)
- 1940年(昭和15年)12月10日 - 田中村が町制施行・改称して大仁町となる。(7町19村)
- 1941年(昭和16年)4月29日 - 三島町・錦田村が合併して三島市が発足し、郡より離脱。(6町18村)
- 1947年(昭和22年)8月10日 - 伊東町・小室村が合併して伊東市が発足し、郡より離脱。(5町17村)
- 1954年(昭和29年)3月31日(5町15村)
- 中郷村が三島市に編入。
- 江間村が伊豆長岡町に編入。
- 1955年(昭和30年)4月1日(5町11村)
- 対島村・宇佐美村が伊東市に編入。
- 内浦村・西浦村が沼津市に編入。
- 1956年(昭和31年)9月30日(5町9村)
- 下狩野村が修善寺町に編入。
- 西豆村が土肥町に編入。
- 1957年(昭和32年)4月1日 - 網代町が熱海市に編入。(4町9村)
- 1958年(昭和33年)1月1日 - 下大見村・中大見村・上大見村が合併して中伊豆町が発足。(5町6村)
- 1959年(昭和34年)4月10日 - 北狩野村の一部(牧之郷・年川・大野・柏久保)が修善寺町、残部(田原野・浮橋・下畑)が大仁町に分割編入。(5町5村)
- 1960年(昭和35年)11月1日 - 中狩野村・上狩野村が合併して天城湯ケ島町が発足。(6町3村)
- 1962年(昭和37年)4月1日 - 韮山村が町制施行して韮山町となる。(7町2村)
- 1963年(昭和38年)4月1日 - 函南村が町制施行して函南町となる。(8町1村)
- 2004年(平成16年)4月1日 - 修善寺町・天城湯ケ島町・中伊豆町・土肥町が合併して伊豆市が発足し、郡より離脱。(4町1村)
- 2005年(平成17年)4月1日(1町)
- 韮山町・伊豆長岡町・大仁町が合併して伊豆の国市が発足し、郡より離脱。
- 戸田村が沼津市に編入。
変遷表
自治体の変遷
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行政
- 田方・君沢郡長
- 田方郡長
衆議院
- 静岡5区(三島市、富士市(旧富士川町域を除く)、御殿場市、裾野市、伊豆の国市(旧・伊豆長岡町域)、田方郡、駿東郡)
- 任期:2021年10月31日 - 2025年10月30日
- 投票日:2021年10月31日
- 当日有権者数:458,636人
- 投票率:54.39%
脚注
参考文献
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