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第28回東京国際映画祭
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第28回東京国際映画祭(だい28かいとうきょうこくさいえいがさい)は、2015年10月22日(木)から10月31日(土)の10日間に開催された東京国際映画祭。
概要
要約
視点
第28回東京国際映画祭は、2015年4月15日から7月6日の間にコンペティション部門の作品エントリーを受け付けた。
第28回東京国際映画祭は、まず2015年7月24日に、アニメーション企画が『機動戦士ガンダム』の特集上映であることが発表された[2]。7月28日13時より記者会見が行われ、オープニング作品、クロージング作品、上映部門、審査員、開催会場、各種特集上映などが発表された[3][4][5]。この記者会見の模様はニコニコ生放送によるライヴストリーミングで生中継された[6]。9月18日には特別招待作品のラインナップが公式サイト上にて発表された[7]その後、9月29日に六本木アカデミーヒルズ49Fタワーホールにて13時から「第28回東京国際映画祭 ラインナップ発表会」が行われ、全作品のラインナップなどが発表された[8][9]。
2015年の東京国際映画祭は、10月22日(木)から10月31日(土)の10日間に開催された。初日が木曜日なのは、第26回(2013年)から3回連続。ただし、第26回(2013年)と第27回(2014年)は最終日が金曜日で、9日間の開催だった。このため、映画祭期間中に土曜日が2回あるのは第25回(2012年)以来3年ぶり。なお、第28回の最終日の土曜日は、クロージング作品・グランプリ受賞作・観客賞受賞作・WOWOW賞受賞作の上映のみ。映画祭期間中に日曜日が1回しかないのは、第26回 - 第28回の3回のみ。
会期が10日間なのは第19回(2006年)以来9年ぶり。なお、第19回はオープニング前日のオープニング・イブを含めて10日間である。公式に会期が10日間なのは、第15回(2002年)以来の13年ぶり。また、会期が10日間に増えたこともあり、コンペティション部門の上映本数が第27回(2014年)までの15本から16本に増えた[10]。コンペティション部門上映作に日本映画が3本選ばれ、3本以上上映されるのは第17回(2004年)以来11年ぶり[11]。
東京の六本木・新宿・銀座で開催された。六本木が主要会場になるのは、第17回(2004年)から12回連続。新宿で開催されるのは初めて。新宿での上映は、新宿の3会場いずれも10月23日(金) - 10月29日(木)の7日間のみ。銀座で開催されるのは第27回(2014年)に続いて2回目。銀座での上映は、10月26日(月)の1プログラムのみ。
上映会場には、2015年春に改装されたTOHOシネマズ六本木ヒルズ(スクリーン1 - 3・7 - 9、なおスクリーン8・9は改装前のスクリーン6・5)、新宿バルト9(シアター2・3・5、ただし5は1プログラムのみ)、新宿ピカデリー(シアター1・3・4・5、ただし1はオールナイトの1プログラムのみ、3は5プログラムのみ)、2015年4月に開館したTOHOシネマズ新宿(スクリーン5 - 6)、歌舞伎座(1プログラムのみ)が使われた(「生誕100年 オーソン・ウェルズ ― 天才の発見」は京橋の東京国立近代美術館フィルムセンター 大ホールにて11月8日まで開催)。
自主企画として行われる部門[12]は、コンペティション、アジアの未来、日本映画スプラッシュ、特別招待作品、パノラマ、ワールド・フォーカス、国際交流基金アジアセンターpresents「CROSSCUT ASIA #02 熱風!フィリピン」、ブリランテ・メンドーサの世界、Japan Now、日本映画クラシックス、第28回東京国際映画祭プレゼンツ 歌舞伎座 スペシャルナイト、寺山修司生誕80年 TERAYAMA FILMS、追悼特集「高倉健と生きた時代」、ガンダムとその世界、生誕100年 オーソン・ウェルズ -- 天才の発見、日本のいちばん怖い夜〜Jホラー降臨。その他に共催/提携企画が行われた[13]。
この第28回から新設された部門は「パノラマ」「Japan Now」「日本映画クラシックス」の3部門。
「パノラマ」は、従来の「特別招待作品」部門を「特別招待作品」部門と「パノラマ」の2つに分けることで誕生した。従来の「特別招待作品」部門同様、日本で劇場公開が決定済みの作品を中心に上映される。
「Japan Now」では、前年の東京国際映画祭以降の1年間に日本で劇場公開された映画を中心に上映される。「監督特集〈原田眞人の世界〉」を除くと、11本中8本が映画祭前に劇場公開済みの作品である。
「日本映画クラシックス」は、日本映画の旧作を上映する部門。第8回(1995年)から第21回(2008年)までも「ニッポン・シネマ・クラシック」などの名前で同様の部門があった。第28回では、フィルムをデジタル・リストアして、デジタル上映される。
第28回のコンペティション部門の最高賞は「東京 グランプリ」。第2回(1987年)から第17回(2004年)までの名称が、第27回(2014年)に引き続いて採用された。
オープニング作品は『ザ・ウォーク』、クロージング作品は『起終点駅 ターミナル』。『ザ・ウォーク』のロバート・ゼメキス監督は、自身の監督作である1989年の映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』に登場する2015年10月21日(この日はアメリカでも関連イベントなどが多数催された[14][15])を東京国際映画祭のオープニングに出るため日本で過ごした[16]。クロージング作品の上映が映画祭最終日になるのは、第25回(2012年)以来3年ぶり。
第28回東京国際映画祭では、東京国際映画祭として初めて4D上映が行われる。TOHOシネマズ六本木ヒルズの2015年の改装によりMX4Dシアターとして6月26日にオープンしたスクリーン8(改装前のスクリーン6)にて、「ガンダムとその世界」内の1プログラムにて2回の4D上映が行われる。なお、この作品は3D作品ではないため、2D作品による4D上映である。また、スクリーン8での上映は映画祭期間中20回以上行われるが、4D上映はこの1プログラムのみ。
東京国際映画祭は、2015年5月に上海国際映画祭と協力提携した[17]。これにより、2015年6月に行われた第18回上海国際映画祭にて、第27回東京国際映画祭で上映された日本映画が何本か上映された。また、第28回東京国際映画祭では、上海国際映画祭に関連した映画が3本上映される。
チケット価格は、特別招待作品が第26回(2013年)と第27回(2014年)の一般2000円(学生前売り1500円/学生当日500円)[18][19]から一般2500円(学生前売り2000円/学生当日2000円)[20]になるなど、いくつかの部門で値上げされた。
第25回(2012年)で初めて行われた電子チケットサービスによるチケット販売が、第27回でも引き続き行われる。
第27回(2014年)で新設された「WOWOW賞」(コンペティション部門の賞で、選考委員は有料放送局WOWOWの加入者6名)は、第28回でも引き続き行われる[21]。
第28回から「“ARIGATŌ(ありがとう)”賞」が新設された。日本映画界へ貢献している人々に贈る賞で、5人が受賞した[22]。
コンペティション部門のプログラミング・ディレクターは矢田部吉彦。アジアの未来部門は石坂健治。
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上映作品
要約
視点
ワールド・プレミアは世界初上映、インターナショナル・プレミアは製作国以外で初上映、アジアン・プレミアはアジアにて初上映となったことを意味する。
原則として英語字幕・日本語字幕付き(ただし、英語の台詞には日本語字幕のみ、日本語の台詞には英語字幕のみ)での上映だが、一部の作品では英語字幕無しでの上映となる[23]。
コンペティション部門から「日本のいちばん怖い夜」部門の上映作品および共催・提携企画の上映作品は、下表のとおりであり、作品の詳細については、映画祭公式サイトから、部門・特集別に検索して参照することができる[24]。
コンペティション
アジアの未来
日本映画スプラッシュ
特別招待作品
パノラマ
ワールド・フォーカス
CROSSCUT ASIA
Japan Now
†:第28回東京国際映画祭の開催前に日本で劇場公開済みの作品
監督特集〈原田眞人の世界〉
日本映画クラシックス
歌舞伎座スペシャルナイト
寺山修司生誕80年 TERAYAMA FILMS
追悼特集「高倉健と生きた時代」
ガンダムとその世界
生誕100年 オーソン・ウェルズ - 天才の発見
日本のいちばん怖い夜〜Jホラー降臨
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共催/提携企画
PFFアワード2015グランプリ受賞作品上映
「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2015」作品上映
みなと上映会
第12回文化庁映画週間
日本映画監督協会新人賞 受賞作品上映
その他
- 映画の未来〜バリアフリーから広がる新しい観客との出会い
- 第5回日本学生映画祭
- MPAセミナー/アニメーションと実写:方向性は異なるか?
- MPA/DHUフィルムワークショップ
- WOWOW映画工房200回記念 みんなで選ぶこの1本
- スターチャンネル×スカパー!映画部 『シェーン』デジタルリマスター版日本初上映
- 独立映画鍋セミナー/日本映画の海外販路拡大戦略
- ショートショート フィルムフェスティバル & アジア
- 2015東京・中国映画週間
- コリアン・シネマ・ウィーク 2015
- 第12回ラテンビート映画祭
- 第9回 田辺・弁慶映画祭
- ポーランド映画祭2015
- アラン・ドロン特集 唯一無二、そしてその分身
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受賞結果
- コンペティション
- 東京 グランプリ: 『ニーゼ』 (監督:ホベルト・ベリネール)
- 審査員特別賞: 『スリー・オブ・アス』 (監督:ケイロン)
- 最優秀監督賞: ムスタファ・カラ (『カランダールの雪』)
- 最優秀女優賞: グロリア・ピレス (『ニーゼ』)
- 最優秀男優賞: ローランド・ムーラー & ルイス・ホフマン (『地雷と少年兵』)
- 最優秀芸術貢献賞: 『家族の映画』 (監督:オルモ・オメルズ)
- 観客賞: 『神様の思し召し』 (監督:エドアルド・ファルコーネ)
- WOWOW賞: 『カランダールの雪』 (監督:ムスタファ・カラ)
- アジアの未来
- 最優秀アジア映画賞: 『孤島の葬列』 (監督:ピムパカー・トーウィラ)
- 国際交流基金アジアセンター特別賞: デグナー (『告別』監督)
- 日本映画スプラッシュ
- “SAMURAI(サムライ)”賞
- “ARIGATŌ(ありがとう)”賞[22]
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審査員
コンペティション
- 審査委員長
- ブライアン・シンガー (映画監督/脚本家/プロデューサー)
- 審査員
アジアの未来
- ジェイコブ・ウォン (香港国際映画祭キュレーター)
- オリヴィエ・ペール (アルテ・フランス・シネマ (エグゼクティブ・ディレクター) /アルテ・フランス (アクイジション担当ディレクター) )
- 大森立嗣 (映画監督)
国際交流基金アジアセンター特別賞
日本映画スプラッシュ
- マーク・ペランソン (ロカルノ国際映画祭プログラマー)
- ジーン・ホアン (Core Cultural Management 代表/アーバン・ノマド映画祭 オーガナイザー)
- 渡辺真起子 (俳優)
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脚注
外部リンク
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