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第87回東京箱根間往復大学駅伝競走
2011年に行われた87回目の東京箱根間往復大学駅伝競走 ウィキペディアから
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第87回東京箱根間往復大学駅伝競走(だい87かいとうきょうはこねかんおうふくだいがくえきでんきょうそう)は、2011年(平成23年)1月2日から1月3日まで開催された第87回目の東京箱根間往復大学駅伝競走である。
実施日程
区間
総距離 217.9km
- 往路(108.0km)
- 第1区 (21.4km) 大手町・読売新聞旧東京本社(建替中)前 - 鶴見
- 第2区 (23.2km) 鶴見 - 戸塚
- 第3区 (21.5km) 戸塚 - 平塚
- 第4区 (18.5km) 平塚 - 小田原
- 第5区 (23.4km) 小田原 - 箱根町芦ノ湖駐車場入口
- 復路(109.9km)
- 第6区 (20.8km) 箱根町芦ノ湖駐車場入口 - 小田原
- 第7区 (21.3km) 小田原 - 平塚
- 第8区 (21.5km) 平塚 - 戸塚
- 第9区 (23.2km) 戸塚 - 鶴見
- 第10区 (23.1km) 鶴見 - 日本橋 - 大手町・読売新聞旧東京本社前
変更点
第86回大会で関東学連選抜が総合16位となったため、今大会はシード校(前回大会の上位10校)、予選会の上位9校と関東学連選抜チームの計20チームで争われた。
参加大学
前回大会の出場校のうち、法政大学、大東文化大学、亜細亜大学が予選会で敗退した。大東大は43年、亜大は10年で連続出場が途切れた。
- ※ナンバーカードの数字はNo.1-No.10が前年順位、No.11-No.19が予選会順位の順。
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概要
要約
視点
往路は1区から4区まで早大が独走したが、5区の16.1kmで東洋大の柏原竜二がトップに立ち、東洋大が3年連続3回目の往路優勝を果たした。2位の早大との差は27秒差[2]。
復路は6区で早大が逆転し、7区では区間2位の走りで東洋大との差を広げた。東洋大は8区から10区まで3区間連続区間賞を獲得する猛追を見せたが及ばず、早大が18年ぶり13回目の総合優勝を飾った。2位との差21秒は箱根駅伝史上最も僅差であった。
早大はこの年度の出雲駅伝・全日本大学駅伝・箱根駅伝を全て制し、大学駅伝三冠を達成。1990年度の大東大、2000年度の順大に次ぐ3校目の快挙となった。早大は18年ぶり16回目となる復路優勝も果たした。
シード権争いは最後まで激戦となり、10位國學院大と11位城西大の差は史上最小の3秒であった[3]。17人抜きの快走を見せて2区区間賞を獲得した東海大学の村澤明伸が金栗四三杯を獲得した[3]。
往路
1区
スタート直後から早大の1年生大迫傑が集団を引っ張り、1km地点で集団から抜け出した。日大の堂本尚寛がただ一人大迫を追走したが、3位集団はスローペースで牽制する展開となった。
大迫は11.4kmで仕掛けて堂本を振り切ると、そのまま独走に入った[2]。3位集団は六郷橋を終えた19kmで青学大・福田雄大が揺さぶると、直後に山梨学大・松枝翔がスパート。駒大の1年生・油布郁人、中央学大・塚本千仁、日体大・出口和也の4人が抜け出し、集団が大きくばらける。
大迫は1区歴代6位の好タイムで、早大が2年ぶりにトップでタスキリレー。2位の堂本に54秒、3位の油布には1分53秒の大差をつけた。一方で3位の駒大から最下位の東海大までわずか38秒の間にひしめく大混戦となった。
2区
最後尾でタスキを受けた東海大・村澤明伸が快走を見せた。村澤は最初の5kmを14分08秒というハイペースで突っ込み、わずか6kmで16人を抜いて4位に浮上。拓大の留学生ジョン・マイナもわずか4kmで17位から3位に浮上したが、村澤は明大・鎧坂哲哉を引き連れながら7km地点でマイナを捉える。8kmで鎧坂が後退した後はしばらく2人の併走が続いたが、15km手前で村澤がマイナを振り切った。17人抜きで3位に浮上した村澤は、日本人としては史上3人目の1時間6分台をマークし区間賞を獲得した。
一方のマイナは大腿部に給水をかけた影響もあり終盤に失速。15.8kmで鎧坂に再び追いつかれると20.3kmで逆転を許し、さらに20.5kmで青学大・出岐雄大、20.7kmで東洋大の1年生・設楽啓太にも相次いでかわされ7位でタスキリレー[2]。
先頭の早大・平賀翔太は快調な走りで、権太坂まで2位日大のガンドゥ・ベンジャミンとほぼ同じタイムを刻む。終盤こそベンジャミンに追い上げを許したものの、13秒差でトップを守りタスキリレー。早大の2区トップ通過は13年ぶり。
村澤が17人、鎧坂と出岐が11人抜きの快走を見せた一方、駒大は3位から10位、山梨学大は6位から15位、中大は10位から17位、中央学大は5位から18位、神奈川大は12位から20位にそれぞれ大きく後退。
3区
早大・矢澤曜はハイペースで突っ込み、日大との差を大きく広げる。終盤こそ失速したものの、区間6位にまとめ2位東海大との差を1分09秒に広げた。
後方では15位でタスキを受けた山梨学大のオンディバ・コスマスが、3区歴代3位の好タイムで区間賞を獲得し、11人を抜き4位に浮上。駒大・上野渉も5人抜きで5位に、日体大の1年生・服部翔大も区間2位の走りで7人を抜き6位に浮上した。兄の啓太からタスキを受け取った東洋大・設楽悠太は青学大を抜いて一旦5位に浮上したものの、中盤からペースが伸びずコスマスと上野にかわされトップと2分35秒差の7位に後退。日大は1年生の森谷修平のペースが上がらず、11.8kmで東海大に逆転を許すと、13.8kmでは明大にもかわされ、終盤には急失速し9位まで後退する。
4区
先頭の早大・前田悠貴は区間記録にあと2秒と迫る好タイムで、2位の東海大に2分17秒差をつけた。7位でタスキを受けた東洋大・宇野博之はスタート直後から続いた駒大・日体大との激しい競り合いを16kmで制すと直後に明大もかわし、区間3位の走りで3位に浮上。トップと2分54秒差で柏原竜二へタスキリレー。
後方では、15位でタスキを受けた帝京大・西村知修が激走。従来の区間記録を30秒も上回る54分34秒の区間新記録を樹立し、7人を抜いて8位に浮上した。一方で日大は9位から15位、青学大は11位から17位まで後退した。
5区
東洋大・柏原は6.7kmで東海大・早川翼をかわすと、10kmを前回より24秒も早いタイムで通過。しかし先頭の早大・猪俣英希がなかなか見えてこないこともあり、中盤以降は区間記録より遅いペースとなる。
それでも柏原は16.2kmで猪俣を捉えてトップに立ち、往路新記録で3年連続の往路優勝のテープを切った[2]。東洋大は第79回大会で山梨学大が樹立した往路記録を1分16秒も更新した。5区での首位交代は6年連続。柏原は前回・前々回の自身の記録には及ばなかったものの3年連続の5区区間賞に輝いた。
一方の猪俣は芦之湯の定点で34秒の差をつけられたものの、山下りでは逆に差を詰め、27秒差で往路を終えた[2]。早大も往路新記録を樹立。東海大が1分57秒差の3位。明大は大江啓貴が区間2位の走りで2分24秒差の4位につけた。
中位争いでは、國學院大・仁科徳将が区間4位の走りで12位から6位に浮上。中大の大石港与も14位から8位に浮上した。シード権を争う10位日体大と11位東農大との差はわずか9秒。7位の城西大から13位の山梨学大まで1分20秒、6位の國學院大から16位の青学大まで広げても3分以内という大混戦となった。
18位の中央学大までが時差スタートとなり、19位の学連選抜と20位の上武大の2チームが復路一斉スタートとなった。一斉スタート2チームは、第76回大会と第85回大会に並ぶ最少数。
復路
6区
2位でスタートした早大・高野寛基が序盤の山上りから積極的に飛ばし、下りに入った8.7kmで東洋大・市川孝徳に追いつくと、抜きつ抜かれつのデッドヒートが続いた。
高野は15kmの給水で給水係と接触、15.5km地点では凍った路面に足を滑らせ転倒するなどアクシデントが続いたが終盤まで併走。18.2kmで高野がロングスパートをかけ、市川を振り切りトップでタスキリレー[3]。高野は区間2位の快走。市川も区間3位の走りで粘ったが、36秒の差がついた。
往路5位の駒大は、千葉健太が従来の区間記録を10秒上回る58分11秒の区間新記録を樹立し3位に浮上。
シード権争いは往路10位の日体大が6位に浮上し、山梨学大も13位から8位にジャンプアップ。帝京大も12位から10位に浮上する。一方で往路6位の國學院大は区間19位のブレーキで11位に後退。拓大も9位から12位に後退する。しかし7位の中大から16位の神奈川大までわずか1分33秒の間に10校がひしめく大混戦が続く。
7区
先頭の早大・三田裕介がハイペースで突っ込み、二宮の定点で東洋大・大津翔吾との差を1分25秒に広げる。中盤以降はほぼ同じペースを刻み、1分24秒差でタスキリレー[3]。
3位の駒大は、1年生の窪田忍が区間賞の走りを見せ、トップと1分56秒差まで詰め寄る。
シード権争いは、山梨学大・城西大・國學院大・帝京大・東農大・拓大・青学大の7校が9位集団を形成。拓大・野本大喜が18kmでこの集団から抜け出し、12位から7位に浮上する。山梨学大は8位から13位タイに後退したが、6位の中大から13位タイの青学大・山梨学大までわずか1分26秒の間に9校がひしめく大混戦が続く。
8区
首位争いは8区経験者同士の対決となったが、3年連続の8区となった東洋大・千葉優が早大・北爪貴志との差をじわじわと詰める。北爪は区間3位と健闘したが、千葉は区間賞の走りで両者の差は57秒まで縮まった。3位の駒大は高瀬泰一が区間8位に留まり、2分27秒の差がついた。
シード権争いは、9位でタスキを受けた日体大・筱嵜昌道が序盤から積極的に飛ばし、区間2位の走りで単独7位に浮上。その後ろでは拓大・帝京大・城西大が8位集団を形成し、単独11位の國學院大を挟んで神奈川大・青学大・山梨学大が12位集団を形成。8位集団からは拓大が抜け出し、12位集団からは神奈川大が脱落した。戸塚中継所では9位の帝京大から13位の國學院大まで5校がわずか50秒の間にタスキリレー。
9区
逃げる早大・八木勇樹、追う東洋大・田中貴章はともに前半からハイペースで突っ込む。10kmまでは八木がわずかにリードを広げたが、中盤以降は田中が追撃。区間賞の走りで40秒差まで詰め寄った。八木も区間2位と粘り、秒差のアンカー対決となった。
シード権争いはめまぐるしく順位が入れ替わった。序盤は9位でタスキを受けた帝京大・安藤慎治が積極的に飛ばし、中大・拓大と6位集団を形成。この集団につけなかった日体大はズルズルと後退していく。安藤は終盤に6位集団から脱落すると城西大にも抜かれ9位に後退。その後ろでは青学大・小林剛寛が区間4位の好走で10位に浮上。21秒差の11位で國學院大が続く。日体大は10位と38秒差の12位まで後退した。8位の城西大から13位の山梨学大まで6校が1分11秒の間にタスキを繋いだ。
鶴見中継所では日大が繰り上げスタートとなった。19番手を走る上武大は、原茂明が繰り上げまであと10秒というところでなんとかタスキを繋いだ。
10区
逃げる早大・中島賢士は1km3分ペースを刻む一方、追う東洋大・山本憲二は1km3分を切るペースで突っ込み、両者の差は10km地点で30秒、16.4kmの田町の定点では22秒まで縮まる。しかしそれ以降は中島が粘って逃げ続け、なかなか差が縮まらない。中島は最後まで東洋大の逆転を許さず、早大が18年ぶり13回目の総合優勝を11時間を切る総合新記録で飾った。2位とのタイム差21秒は史上最小の記録[3]。山本は区間賞の走りで追い上げたが、わずかな差で総合3連覇を逃した。
駒大が4分02秒差の3位。4位争いは東海大と明大が10区中盤から激しく競り合い、最後に東海大が抜け出した。東海大は4年ぶりのシード権獲得。明大は48年ぶりの5位以内。9区でシード権争いから抜け出した中大は27年連続のシード権獲得。拓大は過去最高の7位に入り、13年ぶりのシード権獲得となった[3]。
シード権争いは厳しいサバイバルレースとなった。まずは國學院大・山梨学大・日体大の11位集団が、15kmを過ぎて青学大・帝京大の9位集団に追いつき5人の集団となる。残り5kmを切って真っ先に帝京大が脱落。4人となった集団は、残り4kmで単独8位の城西大に追いつき再び5人の8位集団となる。残り1kmで山梨学大が脱落し、城西大・青学大・國學院大・日体大の4校が3つのシード権の椅子を争うことになった。
残り500m地点から各校がスパートし、まず日体大と青学大が前に出たが、國學院大の1年生・寺田夏生が強烈なスパートで単独8位に立つ。ところが、残り150m地点の交差点で集団の前を走行していた中継車がコースを外れると、寺田もこれを追いかけてしまい、コースを間違えて交差点を右折してしまった。
まず日体大が8位、続いて青学大が9位でゴール。青学大の往路16位からのシード権獲得は史上初[4]。國學院大・寺田は集団の最後尾まで下がったが、なんとか城西大をかわし、大学史上初のシード権を確保した[3]。城西大はシード権にわずか3秒届かず11位となり、2年連続のシードを逃した。シード権争いの3秒差も史上最小の記録である。
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成績
要約
視点
金栗四三杯(最優秀選手)
- 村澤明伸(東海大学、第2区) - 20位から17人抜き、2区歴代5位のタイムで区間賞
総合成績
- ※10位以内の大学には次大会のシード権が与えられた。
- *1:復路一斉スタート
- *2:復路・鶴見中継所にて繰り上げスタート
往路成績
復路成績
- *1:復路一斉スタート
- *2:復路・鶴見中継所にて繰り上げスタート
区間賞
区間記録
- 太字は区間1位。色つきは区間新記録。
その他の記録
繰り上げスタート
- 復路一斉スタートチーム数:2チーム(1大学)
- 関東学連選抜(83回大会以来、4年ぶり)
- 上武大学(2年連続)
- 繰上げスタート区間:計1区間(復路一斉スタートを除く)
- 第10区(2年連続)
- 繰上げスタートチーム数:1チーム(1大学)(復路一斉スタートを除く)
- 日本大学(72回大会第3区以来、15年ぶり)
- 繰上げスタート延べ走者数:1走者(復路一斉スタートを除く)
- 第10区:1チーム(1大学) - 日本大学
ごぼう抜き(4人抜き以上)
- 2区
- 3区
- 11人抜き:オンディバ・コスマス(山梨学院大学、15位→4位)
- 6人抜き:服部翔大(日本体育大学、13位→6位)
- 5人抜き:上野渉(駒澤大学、10位→5位)
- 4区
- 7人抜き:西村知修(帝京大学、15位→8位)
- 5人抜き:山口浩勢(城西大学、16位→11位)
- 4人抜き:宇野博之(東洋大学、7位→3位)
- 5区
- 6人抜き:仁科徳将(國學院大學、12位→6位)
- 6人抜き:大石港与(中央大学、14位→8位)
- 4人抜き:田村優典(城西大学、11位→7位)
- 4人抜き:天野峻(神奈川大学、19位→15位)
- 6区
- 5人抜き:山口大徳(山梨学院大学、13位→8位)
- 4人抜き:福士優太朗(日本体育大学、10位→6位)
- 7区
- 5人抜き:野本大喜(拓殖大学、12位→7位)
- 4人抜き:小堀佑真(神奈川大学、16位→12位)
- 8区
- 該当なし
- 9区
- 該当なし
- 10区
- 4人抜き:谷永雄一(日本体育大学、12位→8位)
これらの記録の表彰は、箱根駅伝最終日に東京ドームホテルで行われた。
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区間エントリー一覧
要約
視点
●は主将。名前の後ろの(数字)は学年。
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アクシデント
87回箱根駅伝は給水時の接触・転倒が相ついだ。各出場校が故障や不調により主力選手を欠き、また日本体育大学は選手5人がノロウイルスに罹患するなどのアクシデントがあり、体調管理の難しさが浮き彫りになっている[5][6]。
- 1区・2区
- 接触・転倒
- 18チームが一団となり3位集団を形成していた1区15km地点の給水で、東京農業大学の松原健太が給水係と接触し転倒した[7]。2区では駒澤大学・大八木弘明監督が撹上に給水を施す際に転倒し軽傷を負った[8]。
- 5区
- 運営管理車が観客と接触事故
- 國學院大學の監督を乗せて選手と伴走する運営管理車が、函嶺洞門を越えた千歳橋付近のY字路でハンドル操作を誤り、観客3人に接触して軽傷を負わせた。事故の影響で國學院大學は伴走の遅れを取り、5区の選手に対する任意の給水が行なえなかった[9][10]。
- 6区
- 路面凍結により選手が転倒
- 東洋大学と併走しながら先頭争いを展開していた早稲田大学の高野寛基が、6区の15.5キロ地点で凍結していた下り坂の路面に足を取られ、滑るように転倒した[5]。幸い、すぐに立ち上がりレースを続行し、東洋大学を突き放してトップで襷を渡した。
- 10区
- シード権争いの最中でのコース間違い
- 10区の最終盤でシード権を争う日本体育大学・青山学院大学・城西大学・國學院大學で構成される8位から11位の4校の集団が走っていた。集団の中から國學院大學の寺田夏生が前に出て、ゴールにラストスパートをかけた。しかしゴール直前の交差点で直進すべきところを、寺田は集団の前を走行していた中継車を追いかけてしまい、コースを間違えて交差点を右折してしまった。寺田は集団の最後尾まで落ちたが、前を行く他の3校に追い付き城西大学をかわして10位でゴールした。抜かれた城西大学は3秒差で11位に終わり、シード権獲得はならなかった[5]。
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予選会
要約
視点
- 予選会:2010年10月16日 9:00スタート
概要
9校の予選通過枠をかけて36校、415名が20kmの立川市内コースで競った。前年の予選会で14位だった拓大が今大会の予選1位となり、2年ぶりの本戦出場を決めた。前年予選通過した帝京大、東海大、上武大、専大は今大会もそれぞれ予選を通過。前回大会でシード権を失った3校のうち、中央学大と日大は予選通過したが、大東大は予選11位で初の予選落ち。初出場以来続いていた43年連続出場の記録も途絶える結果となった。また、昨年予選落ちとなった國學院大、神奈川大が予選通過し、予選1位の拓大と合わせた3校が本戦出場に返り咲いた。予選10位の法大は予選通過ラインの9位に1分49秒及ばなかった。過去に11度優勝し第83回優勝校でもある順大は、前年に続いて今年も予選13位。第82回優勝校の亜大も予選12位に終わり、過去5年内の優勝校2校が予選落ちすることとなった。
変更点
- 今大会の予選会は、第86回大会で関東学連選抜(総合16位)が10位以内に入れなかったため、3大会ぶりに予選通過枠が9校となっている。
- 予選会の順位は、上位6校は合計タイムで、7位以下は合計タイムから各校のアドバンテージタイムを差引いた成績で決定される。
- 予選会のコースは一部変更されている。これは近年公園内の観客が増加したことによる安全面対策によるもので、昭和記念公園内のコースが約2km短くなっている。一方、前回までの公園内入口となっていた砂川口を通過した後に、新たに設けられた折返し点を経て公園内に入るコースとなっている[11]。なおスタート、ゴール地点及び全長(20km)には変更がない。
- 出場資格が前年の「5000m 17分以内もしくは10000m 35分以内の公認記録」から「5000m 16分30秒以内もしくは10000m 34分以内の公認記録」を有する者へと変更されている。そのため出場校数が36校と前年(47校)より減少している。
予選会エントリー校
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- 選手数はエントリー時の人数。実際に出場できるのは12名まで。
- No.1-9は第86回箱根駅伝の順位順、
No.10-35は第86回箱根駅伝予選会の順位順、
No.36は第86回箱根駅伝予選会に不参加だった大学
予選会 競走成績
記録は予選会総合公式記録による[12]
- 予選上位9校が本大会出場校。
- No.1-9は第86回箱根駅伝の順位順、
No.10-35は第86回箱根駅伝予選会の順位順、
No.36は第86回箱根駅伝予選会に不参加だった大学 - レースタイムは各校の成績上位10名の合計タイムを表す。
- 予選上位6校はレースタイムで、7位以下は最終総合タイムで順位を決める。
- 最終総合タイム
- (1位〜6位)最終総合タイム = レースタイム
- (7位以下) 最終総合タイム = レースタイム - アドバンテージタイム
- 予選会個人上位記録
記録は予選会個人公式記録による[13]
- 予選会不通過校所属選手の個人上位記録
記録は予選会個人公式記録による[13]
- 予選会個人全記録
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メディアによる中継
この年の7月にアナログテレビ放送が終了したため、アナログテレビ放送は本大会が最後となった(テレビ岩手・宮城テレビ放送・福島中央テレビを除く)。
- テレビ
- ラジオ
- NHKラジオ第1放送
- 往路:2011年1月2日 7:50 - 11:50、12:10 - 14:15(生中継)
- 復路:2011年1月3日 7:50 - 11:50、12:10 - 14:15(生中継)
- 文化放送
- 往路:2011年1月2日 7:30 - 14:00(生中継)
- 復路:2011年1月3日 7:30 - 14:15(生中継)
- ラジオ日本
- 往路:2011年1月2日 7:30 - 14:25(生中継)
- 復路:2011年1月3日 7:30 - 14:30(生中継)
- NHKラジオ第1放送
- 予選会
箱根駅伝特集番組
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脚注・参考文献
外部リンク
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