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2020年のJ1リーグ
2020年に行われたサッカーJ1リーグ戦 ウィキペディアから
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この項目では、2020年シーズンのJ1リーグについて述べる。
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概要
J1リーグとして28年目のシーズン。明治安田生命保険相互会社をタイトルパートナー (冠スポンサー) として、「2020明治安田生命J1リーグ」(英: 2020 MEIJI YASUDA J1 LEAGUE) の名称で行う (4年契約の2年目[1])。
当初、開催方式そのものに関して前年度と変更はなかった[2] が、本年からJ1のリーグ戦全試合においてビデオ・アシスタント・レフェリー (VAR) を導入することが公表されており[3]、第1節では実施されたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた日程変更に伴い、審判員の確保が困難なことから、第2節以降は実施が見送られることになった[4]。
第1節を終えた後、新型コロナウイルス感染拡大を受けてリーグが中断され、中断が長期化する中で、ホームスタジアムの利用頻度や試合日程、アウェイゲームやホームゲームの連戦格差など、競技の不公正が生じる可能性を踏まえ、3月19日に行われた臨時実行委員会での了承をもってリーグ昇降格に関する「特例ルール」の適用が決定した[5]。具体的には、J2からJ1への昇格が2枠に固定され、J1からJ2への(成績要件による)降格をなくす(即ち、2021年シーズンのJ1は現状よりチーム数が最大2増になる)というものである。
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スケジュール
要約
視点
2019年12月16日に大会方式および試合方式が発表された[6]。これまでで最も早い2月21日開幕[7] (前年に引き続き金曜日開幕)、12月5日閉幕の全34節・合計306試合で行われる。なお東京オリンピック開催の関係で、7月4日・5日開催の第21節から8月14・15・16日開催の第22節までの約1か月半(6週間)にわたりリーグ戦を中断する予定とした[8]。
また、2020年1月22日には今シーズンの全日程が発表され[9]、東京オリンピックの会場をホームスタジアムとするクラブについては会場準備の都合上スタジアムを使用できない期間があるため、FC東京は8試合[注釈 4][10]、鹿島アントラーズは5試合[11] それぞれアウェーの連戦が組まれる。また、浦和レッズもリーグ戦では11年ぶりに浦和駒場スタジアムを使用する日程が組まれた[12]。
その後、第1節が行われた後の2月24日に示された新型コロナウイルス感染拡大についての国の専門家会議の見解[13] を受け、2月25日に行われた理事会で3月15日まで開催予定のJリーグ全公式戦(J1は第4節まで)の延期を決定[14]。さらに3月12日の理事会で、3月29日までに開催予定のJリーグ全公式戦(J1は第6節まで)の延期を決定[15]。この時点で4月3日(第7節)からの再開を目指したが、事態が収束しないことから、3月25日の臨時実行委員会でJ1の再開目標をゴールデンウィーク (GW) 明けの5月9日の第13節に再設定し、第12節までの延期を決定[16][注釈 5]。
4月3日の臨時の実行委員会は、5回目の「新型コロナウイルス対策連絡会議」での専門家チームからの助言を受け、3月25日に決めた再開・開幕の日程を白紙に戻すことを決定[18]。4月8日に5月27日まで開催予定のすべての公式戦123試合(J1は第15節までのリーグ戦27試合とルヴァンカッププレーオフステージ第1戦)の延期を発表した上で、その後の開催予定も「未定」とした[19]、さらに4月30日には6月7日まで開催予定のすべての公式戦49試合(J1は第16節の9試合)の延期を発表した上で、その後の開催予定も引き続き「未定」とした[20]。
5月29日に行われた臨時実行委員会で、J1の再開日を7月4日とすることを決定[21]。6月15日に再編された第2節以降の日程が発表された[22]。8月30日の第13節まで具体的に対戦カード、試合時間、会場が決定され、第14節以降は対戦カード、開催日(週末開催の場合は、土曜日又は日曜日と表示)のみ決定とされた。第2節・第3節についてはリモートマッチ(無観客試合)での開催とされ、以後の試合の扱いは決定次第公表とされた[23]。なお、試合運営方法の変遷については2020年のJリーグ#新型コロナウイルス感染拡大の影響を参照のこと。
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参加クラブ
2020年シーズンのJ1のクラブ数は前年同様の18[24]。2019年のJ2リーグ優勝の柏レイソルは2018年シーズン以来2年ぶり、同2位の横浜FCは2007年シーズン以来13年ぶりのJ1昇格。
- 本拠地名については各チームのホーム開幕戦時点のもの[43]。
監督交代
特記なき場合、監督代行はトップチームのヘッドコーチが務めている。
キットサプライヤー・スポンサー
- 鎖骨スポンサーは両側でスポンサーが異なる場合のみ左右の表示をする。
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リーグ概要
要約
視点
戦前の予想では、連覇を目指す横浜FM、即戦力外国人を補強したFC東京、これまでの大型補強が実り天皇杯を獲得した神戸などが軸となるとみられていた[55][56] が、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた長期中断を経て首位を快走したのは、前年3連覇を逃した川崎だった。
フォーメーションを4-2-3-1からより攻撃的な4-3-3に変更して臨んだ今シーズンは、中断明けからはMF三笘薫、FW旗手怜央といった大卒を含む新戦力がフィットして選手層に厚みが増し、1試合平均3点台に迫る攻撃力で他チームを圧倒。中断前の開幕節こそ鳥栖に引き分けたものの、そこから第11節までJ1史上初となる「同一シーズン10連勝」[注釈 16]を達成[57]。第12節のアウェイ名古屋戦で敗れ、続くアウェイ神戸戦で引き分けたものの、続く清水戦から再び連勝が始まり、第23節のホーム名古屋戦で前回対戦のリベンジを果たして記録を更新する11連勝を達成し[58]、最終的に第26節の札幌戦に敗れるまで連勝を12にまで伸ばした[59]。11月21日の28節A大分戦から自力優勝が可能となり、この試合では退場もあり0-1で敗れるも、25日の第29節で2位G大阪を5-0で下し、2年ぶり3度目の優勝を決めた。4節を残しての優勝決定は2010年の名古屋(3節残して優勝決定)を上回りJ1史上最速[60]。なお、川崎は第4節から最終節まで首位を維持している。以降、川崎は負けることがなく最終的に勝ち点を83まで伸ばし、チーム得点も88に、得失点差も+57を記録。この3つはいずれも2005年にJ1が1シーズン制・全18クラブになって最多記録を更新した[61]。2回戦総当たり制になった1996年以降でも勝ち点83はJ1歴代最多記録、チーム得点88と得失点差+57はJ1歴代2位の記録である[注釈 17]。
次に、異例のレギュレーションとなった天皇杯への出場をかけた2位争い、AFCチャンピオンズリーグ (ACL) 出場権をかけた上位争いでは、まずは堅守のC大阪・名古屋・FC東京が上位を争う展開となる。C大阪が長く2位をキープし、その下にACLにより中盤時点で消化試合数が多いもののFC東京が堅守で食らいつき、名古屋は上記のように連勝中の川崎を破るなど、拮抗した展開となる。しかしC大阪が失速し始める頃から、安定した守備をもとに手堅く勝利をものにしたG大阪が第17節から12戦負け無し(10勝2分)で勝ち星を伸ばし[62] 、9位から一気に2位まで上昇。その後も勢いを維持し、33節に横浜FCのホームで2-0で勝利し2位を確定、ACLグループステージ・天皇杯出場権を獲得。残る1枠(プレーオフ出場権[注釈 18])は名古屋・C大阪、更にはクラブ初の開幕4連敗も、ザーゴ監督による戦術の浸透で追い上げを果たす鹿島が、30節終了時に勝ち点1差で争う構図となった[注釈 19]。そんな中、32節のホーム横浜FC戦[注釈 20]をスコアレスドローで終え、試合のない次節に2位が消滅するも、最終節で広島に勝利した名古屋が自力で3位を守り確定させた[63]。
最終節、4位直接対決として鹿島(勝ち点58)がホームにC大阪(同59)を迎えた試合は、83分に松田陸のゴールでC大阪が先制し、鹿島が90分にエヴェラウドのゴールで追いつく。その後、鹿島がATに猛攻を仕掛けるも、上田綺世のシュートがクロスバーに当たったところで試合終了、1-1で引き分けとなった。この結果、名古屋が勝利し勝ち点を63としたため、C大阪が4位、鹿島が5位で幕を閉じ、鹿島のACL出場が消滅した。その後、12月27日に行われた天皇杯準決勝の結果、決勝に進出した2チームが川崎とG大阪となったため、名古屋がACLグループステージ出場へ繰り上がり、4位を確保したC大阪が新たにACLプレーオフ出場権を獲得した[64]。
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結果
要約
視点
順位表
出典: J.LEAGUE Data Site
順位の決定基準: 1) 勝点、2) 得失点差、3)直接対決の勝点、4) 直接対決の得失点差、5) 直接対決の得点数、6) 勝利数、7) 総得点、8) 反則ポイント、9)抽選
(C) 優勝; (Q) 出場権獲得.
順位の決定基準: 1) 勝点、2) 得失点差、3)直接対決の勝点、4) 直接対決の得失点差、5) 直接対決の得点数、6) 勝利数、7) 総得点、8) 反則ポイント、9)抽選
(C) 優勝; (Q) 出場権獲得.
順位推移表
1節-17節
18節-34節
戦績表
対戦表
対戦表
- 各節のチーム欄の数字は、対戦相手の前年成績。
- 前年成績順。 (17=J2優勝、18=J2 2位)
1節-17節
18節-34節
勝利 引分 敗北
最終更新: 2020年11月15日
出典:J. League Data Site
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表彰
得点ランキング
最終更新は2020年12月19日の試合終了時
出典: J. League Data
ハットトリック
- Note:4 1試合4得点
- (H) – ホーム (A) – アウェイ
月間MVP
月間ベストゴール
月間優秀監督賞
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観客動員
最終更新:2020年12月19日
出典: J. League Data
註記:
第2節・第3節は全試合リモートマッチ(無観客試合)で開催。第4節以降は入場制限ありで開催。† 前シーズンはJ2。
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脚注
関連項目
外部リンク
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