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2025年世界陸上競技選手権大会
陸上競技の国際大会 ウィキペディアから
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2025年世界陸上競技選手権大会(2025ねんせかいりくじょうきょうぎせんしゅけんたいかい、英語: 2025 World Athletics Championships)は、日本の東京にある国立競技場で2025年9月13日から9月21日まで開催された、ワールドアスレティックス主催の第20回世界陸上競技選手権大会である。主管は日本陸上競技連盟、日本では3度目の開催となった[2]。198の国と地域から選手2,202名が参加し、619,288人の観衆を集めた[3]。男子棒高跳でスウェーデンのアルマンド・デュプランティスが6m30の世界新記録を樹立した。
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大会開催までの経緯
この大会には、オーストラリアとアフリカの数か国が招致を検討していた[4]。その後、ワールドアスレティックスのセバスチャン・コー会長はケニアでの開催について興味を示していた[5][6]。 しかし、2020年東京オリンピック最終日となった2021年8月8日、コー会長が2025年以降の東京の国立競技場での開催の意向を示した[7]。同年10月には、日本陸上競技連盟(以下、日本陸連)側も開催地に立候補するための応募書類をワールドアスレティックスへ提出した[8]。なお、同所で開催する場合には日本陸連の定める「公認陸上競技場および長距離競走路ならびに競歩路規程」において認定される第1種陸上競技場とする必要がある一方で、認定のために必要となる常設の補助陸上競技場の確保が難しいことがネックとなっていたが、日本陸連が2021年12月に『オリンピック競技大会を開催した陸上競技場は、補助競技場を欠く場合であっても、第1種公認陸上競技場とすることができる』とする規程を加えており、開催が可能となった[9]。補助競技場として代々木公園陸上競技場(織田フィールド)を使用した。
2022年7月14日、アメリカ・オレゴン州のユージーンで開かれたワールドアスレティックスのカウンシル会議でシンガポール、ケニア、ポーランドとの競合の末に東京で開催されることが正式に決定した[10]。東京で世界陸上が開催されるのは1991年以来34年ぶりであり、日本での開催は2007年の大阪大会以来18年ぶり3回目となった[11]。また、同じ国で世界陸上が3回実施されるのは日本が初となった[11]。
この大会を前に出場選手全員を対象として生物学的な性別を判別するための遺伝子検査が行われた[12]。フィールド競技の決勝は10・8・6ルールが導入されて、4巡目以降は上位10名のみ、5巡目以降は同8名、最終6巡目は同6名と人数を絞って競技を実施するルール変更が行われた。
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開催中の出来事
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開会式は天皇皇后がながさきピース文化祭2025(第40回国民文化祭、第25回全国障害者芸術・文化祭)行幸啓のため秋篠宮が出席した[13]。大会初日に予定されていたブルーインパルスの展示飛行は天候と安全上の理由によって中止された[14]。男子棒高跳でスウェーデンのアルマンド・デュプランティスが6m30の世界新記録を樹立した。秋篠宮の次女佳子、長男悠仁が大会4日目(9月16日)を観覧した[15]。天皇、皇后、愛子が大会最終日(9月21日)のイブニングセッションを観覧した[16]。最終日は降雨によってフィールド種目が遅延し、男子円盤投の競技中にも関わらず閉会式が行われた[17]。セバスチャン・コー会長や小池百合子東京都知事が出席し、大会旗を次の開催国である中国選手団に引き継いで式は終了した[18]。大会9日間の総入場者数は619,288人となった[19]。
会場
メイン会場は国立競技場。メダルセレモニーは競技場Fゲート付近に野外ステージを設けて行われた[20]。
マラソンは国立競技場をスタート・フィニッシュに設定し、神保町からは周回コースを2周した。具体的には、国立競技場→水道橋→神保町<ここから周回>→須田町→秋葉原(折り返し)→須田町→銀座四丁目(折り返し)→須田町→神保町→皇居前→東京駅丸の内中央口(折り返し)→皇居前→神保町<ここまでを2周>→水道橋→国立競技場を通るコースを走った。
競歩も国立競技場をスタート・フィニッシュに設定し、青山門から明治神宮外苑を南北に往復するコースを周回(20kmは1周1kmを18周、35km競歩は1周2kmを16周)した。周回コースでは青山門→いちょう並木→北青山2丁目交差点(20km・35km南側折り返し)→いちょう並木→青山門の南(20km北側折り返し)→首都高速4号外苑上り出口前(35km北側折り返し)を歩いた[21]。
大会マスコット・メインカラー・モットー
大会日程
P | 予備予選 | Q / H | 予選 | ½ | 準決勝 | F | 決勝 | M | モーニングセッション | E | イブニングセッション |
- ※原則としてモーニングセッションは9時開始(マラソン・競歩のみ7時30分)、イブニングセッションは18時開始[25]
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参加資格
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競技結果
要約
視点
男子
* 予選のみ出場しメダルを獲得
女子
* 予選のみ出場しメダルを獲得
混合
* 予選のみ出場しメダルを獲得
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国別メダル受賞数
* 開催国/地域 (日本)
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参加国・地域
- 難民選手団 (6)
アフガニスタン (1)
アルバニア (1)
アルジェリア (10)
アメリカ領サモア (1)
アンドラ (1)
アンゴラ (1)
アンギラ (1)
オランダ領アンティル (1)
アルゼンチン (5)
アルメニア (2)
オーストラリア (89)
オーストリア (10)
アゼルバイジャン (1)
バハマ (15)
ブルネイ (8)
バングラデシュ (1)
バルバドス (3)
ベルギー (45)
ベリーズ (1)
ベナン (2)
バミューダ諸島 (1)
ボリビア (1)
ボスニア・ヘルツェゴビナ (1)
ボツワナ (12)
ブラジル (47)
イギリス領ヴァージン諸島 (6)
ブルネイ (1)
ブルガリア (4)
ブルキナファソ (2)
ブルンジ (4)
カンボジア (1)
カメルーン (4)
カナダ (59)
カーボベルデ (1)
ケイマン諸島 (1)
チャド (1)
チリ (14)
中国 (73)
コロンビア (18)
コモロ (1)
コンゴ共和国 (1)
クック諸島 (1)
コスタリカ (3)
クロアチア (8)
キューバ (17)
キプロス (5)
チェコ (25)
コンゴ民主共和国 (1)
デンマーク (9)
ジブチ (3)
ドミニカ国 (3)
ドミニカ共和国 (4)
エクアドル (14)
エジプト (4)
エルサルバドル (1)
赤道ギニア (1)
エリトリア (7)
エストニア (10)
エチオピア (36)
フィジー (1)
フィンランド (29)
フランス (77)
フランス領ポリネシア (1)
ガボン (1)
ガンビア (1)
ジョージア (1)
ドイツ (83)
ガーナ (8)
ジブラルタル (1)
イギリス (67)
ギリシャ (19)
グレナダ (4)
グアム (1)
グアテマラ (3)
ギニア (2)
ギニアビサウ (1)
ガイアナ (1)
ハイチ (2)
ホンジュラス (1)
香港 (1)
ハンガリー (18)
アイスランド (3)
インド (19)
インドネシア (1)
イラク (1)
イラン (1)
アイルランド (25)
イスラエル (9)
イタリア (88)
コートジボワール (5)
ジャマイカ (67)
ヨルダン (1)
日本 (119) 開催国
ケニア (62)
キリバス (1)
韓国 (6)
クウェート (1)
キルギス (1)
ラオス (1)
ラトビア (4)
レバノン (1)
レソト (1)
リベリア (3)
リトアニア (11)
ルクセンブルク (4)
マカオ (1)
マダガスカル (1)
マラウイ (1)
マレーシア (1)
モルディブ (1)
マリ共和国 (1)
マルタ (1)
マーシャル諸島 (1)
モーリシャス (1)
メキシコ (19)
ミクロネシア連邦 (1)
モルドバ (2)
モンゴル (4)
モンテネグロ (1)
モントセラト (1)
モロッコ (19)
モザンビーク (1)
ミャンマー (1)
ナミビア (2)
ニカラグア (1)
ナウル (1)
ネパール (1)
オランダ (26)
ニュージーランド (14)
ニジェール (2)
ナイジェリア (15)
マケドニア (2)
北マリアナ諸島 (1)
ノルウェー (28)
オマーン (1)
パキスタン (1)
パラオ (1)
パレスチナ (1)
パナマ (2)
パプアニューギニア (1)
パラグアイ (2)
フィリピン (2)
ペルー (10)
ポーランド (59)
ポルトガル (32)
プエルトリコ (12)
カタール (12)
ルーマニア (9)
ルワンダ (3)
セントクリストファー・ネイビス (1)
セントルシア (2)
セントビンセント・グレナディーン (2)
サモア (1)
サンマリノ (1)
サントメ・プリンシペ (1)
サウジアラビア (5)
セネガル (4)
セルビア (6)
セーシェル (1)
シンガポール (2)
スロバキア (9)
スロベニア (10)
ソロモン諸島 (1)
南アフリカ共和国 (49)
南スーダン (1)
スペイン (55)
スリランカ (3)
スーダン (1)
スリナム (1)
スウェーデン (35)
シリア (1)
スイス (31)
チャイニーズタイペイ (2)
タジキスタン (1)
タンザニア (2)
タイ王国 (2)
東ティモール (1)
トンガ (1)
トーゴ (1)
トリニダード・トバゴ (4)
チュニジア (4)
トルコ (20)
トルクメニスタン (1)
タークス・カイコス諸島 (1)
ウガンダ (21)
ウクライナ (23)
アメリカ合衆国 (141)
ウルグアイ (9)
ウズベキスタン (3)
バヌアツ (1)
ベネズエラ (4)
ベトナム (1)
アメリカ領ヴァージン諸島 (2)
ザンビア (6)
ジンバブエ (8)
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賞金
大会では個人およびリレー種目は8位までの選手(入賞者)およびチームに対してそれぞれ賞金が贈られた。賞金総額は8,498,000USドル[28]。また各種目の世界新記録を樹立した選手に対してTDKとワールドアスレティクスから100,000USドルの賞金が贈られた。ワールドアスレチックスより発表された各種目の賞金額は以下を参照。
- 個人種目
- 1位 - 70,000USドル
- 2位 - 35,000USドル
- 3位 - 22,000USドル
- 4位 - 16,000USドル
- 5位 - 11,000USドル
- 6位 - 7,000USドル
- 7位 - 6,000USドル
- 8位 - 5,000USドル
- リレー種目
- 1位 - 80,000USドル
- 2位 - 40,000USドル
- 3位 - 20,000USドル
- 4位 - 16,000USドル
- 5位 - 12,000USドル
- 6位 - 8,000USドル
- 7位 - 6,000USドル
- 8位 - 4,000USドル
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スポンサー
TDK、HONDA、アシックス、セイコー、SONYがワールドアスレチックスパートナーを、TBSがメディアパートナーをそれぞれ務めた[29]。Deloitte.、MORINAGA、POCARI SWEATがワールドアスレチックスサポーターとなった。その他にも大会スポンサーとして、1社あたり協賛金額3億円以上の東京2025世界陸上公式プリンシパルサポーター、同1億円以上の東京2025世界陸上サポーターなどが募集された[30]。
- ワールドアスレチックスパートナー
- ワールドアスレチックスメディアパートナー
- ワールドアスレチックスサポーター
Deloitte.、MORINAGA、POCARI SWEAT
- ワールドアスレチックスサプライヤー
Corpay、JAPAN AIRLINES、Mondo、Nielsen、Pinsent Maisons、Salonpas
- 東京2025世界陸上公式プリンシパルサポーター
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組織・評価
東京2025世界陸上財団
アスリートが活躍する最高の場を創出することなどを目的とし、大会を運営するための組織として東京2025世界陸上財団が2023年(令和5年)7月に設立された[31][32]。
大会運営に対する評価
運営は大会の観客動員数を50万人と想定していたがチケットは大会開幕前に50万枚を売り上げ、大会9日間の総入場者数は619,288人に上った[19][35]。一方、ジャマイカの名コーチであるスティーブン・フランシスは、メインスタジアムの国立競技場とサブトラックの織田フィールドがバス移動で15分かかる離れた立地であることでウォーミングアップを競技開始1時間前に終えざるを得なかった環境面について、「世界最高の大会としてふさわしくない」と不満を表明した[36]。オランダのヘッドコーチであるローラン・ミューリーも同様の意見を述べ、競技後のリカバリーに関しても移動に時間が掛かることを指摘して、メイン会場とサブトラックが離れている点について非難した[37]。両者は選手村となった選手宿舎ホテルに2,000人も同宿を強いられた点についても、混雑や騒音の面で苦痛があったと指摘した。女子800m銅メダリストのキーリー・ホジキンソンや女子1500m5位のニッキー・ヒルツもサブトラックが離れた場所に設置された点について調整に困難があったことを挙げて不満を表明した[38]。その他、選手村の限られた貧弱な食事メニューやホスピタリティに関して世界基準に達していないと不満が上がった[39][40]。
放送
→日本における報道については「日本における世界陸上競技選手権大会の報道」を参照
- TBSテレビが国際映像を制作。
関連項目
脚注
外部リンク
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