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JX金属
非鉄金属製品の製造・販売を行う日本の会社 ウィキペディアから
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JX金属株式会社(ジェイエックスきんぞく、英:JX Advanced Metals Corporation)は、銅やレアメタルなどの非鉄金属に関する先端素材の製造・販売から、資源開発、製錬、金属リサイクルなどを手掛ける企業である。
日本四大鉱山のひとつであった日立鉱山をルーツとしている。日立鉱山は、日立製作所などを含む日産コンツェルンの誕生につながった。
2025年3月、東京証券取引所プライム市場に上場。
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事業内容
事業はフォーカス事業(半導体材料セグメント・情報通信材料セグメント)とベース事業(基礎材料セグメント)に大別される。
フォーカス事業では、半導体用スパッタリングターゲットをはじめ、化合物半導体材料、高純度金属など、最先端のIT機器、医療機器および電気自動車といった各種高機能デバイスへと応用できる製品を供給している。また、高度な金属加工技術を駆使し、フレキシブルプリント回路基板などに使われる圧延銅箔や、コネクタなどに使われるチタン銅といった高機能銅合金条なども扱っている。
ベース事業では、南米チリにある複数の投資鉱山からの銅鉱石の安定確保と、先端素材分野での需要拡大が期待されるレアメタル鉱山の調査・開発に取り組んでいる。また、銅精鉱とリサイクル原料の両方を原料とするグリーンハイブリッド製錬により、銅・貴金属・レアメタルの金属地金の生産を行っている。
事業所
本社・事務所
生産拠点
研究所
- 技術開発センター
- 茨城県日立市白銀町1-1-2
沿革
(旧)日鉱金属・日鉱金属加工
日鉱マテリアルズ
(新)日鉱金属・JX日鉱日石金属
- 2006年(平成18年)4月1日 - 金属事業3社が統合。
- (旧)日鉱金属が佐賀関製錬所と日立工場の製錬部門を分社化し、日鉱製錬株式会社を設立。日鉱マテリアルズが日鉱金属加工を吸収合併、(旧)日鉱金属の事業を継承し、(新)日鉱金属株式会社が発足。(旧)日鉱金属は新日鉱ホールディングスが吸収合併。
- 2010年(平成22年)
- 3月29日 - 新日鉱ホールディングスが上場廃止(東証・大証・名証)。
- 4月1日 - 新日鉱ホールディングスがJXホールディングスの傘下に入り中間持株会社となる。三井金属鉱業との共同出資により設立した銅事業会社パンパシフィック・カッパーが日鉱製錬を吸収合併。(同社は2014年5月、チリのカセロネス鉱山での銅精鉱生産を開始[3])
- 7月1日 - 新日鉱ホールディングスが日鉱金属を吸収合併し、事業会社へ転換の上、JX日鉱日石金属株式会社(英: JX Nippon Mining & Metals Corporation)に商号変更。
- 2011年(平成23年)4月1日 - 戸田工場を廃止。
JX金属
- 2016年(平成28年)1月1日 - JX金属株式会社に商号変更。
- 2020年(令和2年)6月29日 - 本社を千代田区大手町1丁目の大手門タワー・ENEOSビルから港区虎ノ門2丁目のオークラ プレステージタワーへ移転[4]。
- 2023年(令和5年)
- 4月1日 - JX金属ファウンドリーを合併。
- 6月28日 - 英文商号を「JX Metals Corporation」に変更[5]。
- 12月20日 - パンパシフィック・カッパーの株式の一部およびチリのロス・ペランブレス銅鉱山の権益の一部を丸紅へ売却すると発表[6]。
- 2024年(令和6年)
- 5月14日 - 英文商号を「JX Advanced Metals Corporation」に変更[7]。
- 2025年(令和7年)
- 3月19日 - 東京証券取引所プライム市場に株式を上場。証券コードは新日鉱ホールディングスと同じ5016[1]。同時にENEOSホールディングスの完全子会社からその他の関係会社となる[8]。
主な製品
水力発電
- 柿の沢発電所
- 福島県いわき市にある、JX金属が有する唯一の水力発電所。1955年(昭和30年)、銅の電解精錬に必要な電力をまかなうために建設したもので、余剰電力は売電している。2015年(平成27年)にはスクラップアンドビルドを完了し、出力を4,800キロワットから5,120キロワットに増強した[9][10][11]。
- 発電所建屋(いわき市)
傘下グループ会社

旧・日鉱金属のグループ会社はそのままJX金属のグループ会社となるとともにENEOSグループの一員になる。また、一部のグループ企業は商号変更も行われている。ENEOSグループも参照のこと。
金属・リサイクル事業
- JX金属苫小牧ケミカル株式会社 - 2011年4月に苫小牧ケミカル株式会社から商号変更。
- 株式会社京浜化成品センター
- JX金属環境株式会社 - 2011年4月に日鉱環境株式会社から商号変更。
- JX金属製錬株式会社
- JX金属髙商株式会社 - 2016年1月に株式会社髙商から商号変更。2022年10月にJX金属商事株式会社の100%子会社となる。
- 日本鋳銅株式会社
- パンパシフィック・カッパー株式会社 - 非鉄金属資源の開発・調達、銅精錬、銅製品加工・販売
- 株式会社PPCロジスティクス
- JX金属三日市リサイクル株式会社 - 2011年4月に日鉱三日市リサイクル株式会社から商号変更。
- JX金属製錬ロジテック株式会社 - 2021年4月に日照港運株式会社から商号変更。
機能材料事業
- 一関製箔株式会社
- JX金属コイルセンター株式会社 - 2011年4月に日鉱コイルセンター株式会社からJX日鉱日石コイルセンター株式会社へ商号変更。2016年1月に現商号へ変更。
- JX金属プレシジョンテクノロジー株式会社 - 2013年1月に三友電子工業株式会社が株式会社鈴木製作所及び(旧)JX金属プレシジョンテクノロジー株式会社を吸収合併し商号変更。
- タツタ電線株式会社 - 2018年6月に当社が筆頭株主、2024年11月に完全子会社化。
簿膜材料事業
- 北茨城精密加工株式会社
資源事業
- JX金属探開株式会社 - 地質構造調査、試錐。2011年4月に日鉱探開株式会社からJX日鉱日石探開株式会社へ商号変更。2016年1月に現商号へ変更。
- ニッポン・カセロネス・リソーシズ株式会社
- 春日鉱山株式会社 - 含金硅酸鉱の製造販売
- タニオビス・ジャパン株式会社
- 東京電解株式会社
その他
- 神峯クリーンサービス株式会社
- JX金属エコマネジメント株式会社 - グループ内における事業を休廃止した鉱山・製錬所等の管理業務の受託
- JX金属商事株式会社 - 2011年4月に日鉱商事株式会社から商号変更
- 東邦チタニウム株式会社
- フルウチ化学株式会社
- JX金属戦略技研株式会社
- 下田温泉株式会社 - 静岡県下田市周辺での温泉の給湯事業。
- JX金属サーキュラーソリューションズ株式会社
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脚注
関連項目
外部リンク
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