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NHK青春メッセージ

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NHK青春メッセージ
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NHK青春メッセージ(エヌエイチケイせいしゅんメッセージ)は、毎年1月の成人の日に開催されていた日本放送協会(NHK)主催のアピールコンテストである。東京渋谷NHKホールにて開催され、毎年、当日14:00 - 16:00に総合テレビおよびラジオ第1で生放送していた。

概要 NHK青年の主張全国コンクール↓, ジャンル ...

本項では、2020年11月29日に放送された『青年の主張2020』についても触れる。

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概要

要約
視点

前身は1955年度(1956年1月15日開催)から1988年度(1989年1月開催)に行われた『NHK青年の主張全国コンクール』で、当該年度(4月2日〜翌年4月1日)に満20歳(成人式)を迎える視聴者を対象に、毎年あるテーマに沿った“主張”を発表してもらうというもの。

第1回(1955年度)は前年、千代田区内幸町NHK東京放送会館に隣接して完成した旧・NHKホールで開催され、以後、同ホールのほか東京都内の公会堂などを会場に毎年開催。1973年に現在のNHKホールが開場するとともに、1973年度(第19回、1974年1月15日)より現・NHKホールでの開催となる。

ラジオでは第1回から毎年中継していたが、テレビでの中継が行われるようになったのは1959年度(第5回)からである。

1989年度(1990年1月開催)から表題を『NHK青春メッセージ』として装いを一新。それまで設けていた主張テーマを廃して自由にアピールを発表する事が出来るようになった他、ビデオカセットテープに収録して応募する事も可能となった。また、年齢制限も緩和され、当該年度に満15〜25歳になる青少年に広く門戸を開放した。

地区予選

全国コンクールに出場するためには、まずそれらの書類等の審査を各都道府県単位で実施し、その中から優秀な作品(アピール)を選出して全国各地で行われる地区コンクールを勝ち上がることが条件。1992年度までは、全国47都道府県地区(各都道府県のNHK放送局が主催)による地区大会を行う方式だったが、1993年度からはこれが廃止され、全国8ブロックの地域単位(各基幹放送局が主催)による地区コンクールに変更となった。資格は勤労青年。“不世出の雄弁学生”海部俊樹は第2回大会に応募したものの、早稲田大学在学中だったために、東京地区予選で落とされたという[1]

全国コンクール

毎年成人の日に行われる全国コンクールには各ブロックごとのコンクールを勝ち抜いた1~2人程度ずつ(合計10~12人程度)が出場し、その中から最優秀に当たる青春メッセージ大賞をはじめとした各賞が表彰された。

また、全国コンクールの開催時は、アピールの発表会に加えて特に同年代の支持が高いアーチストによるライブパフォーマンスも行われた。なお、番組の総合司会は原則として、NHKアナウンサーと、その年度の成人式を迎えるタレントが務めていたが、年度によっては新成人でないタレントが務めた例もある(2001年度の氷川きよし、2002年度のタッキー&翼など)。

このコンクールには毎年、当時の皇太子明仁が来賓として出席していた。

なお、イベントの模様は総合テレビおよびラジオ第1で放送。総合テレビでは当初、公開録画で放送されていたが、1985年度(第32回、1986年)からは生放送となった。また、開催から1カ月後に、総合テレビでそのまま再放送された(主に日曜の夕方の時間帯、末期は平日深夜ミッドナイトチャンネル枠)。

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タイトルの変遷

  • 1955年1989年:『第○回NHK青年の主張全国コンクール』(○には数字が入る。第35回まで)
  • 1990年2004年:『NHK青春メッセージ'XX』('XXは西暦表示。例:2004年は「'04」。)。

出演者

要約
視点

※肩書きなどは当時。

青年の主張時代(1955~1988年度)

さらに見る 回, 年度・開催日 ...

青春メッセージ時代(1989~2003年度)

さらに見る 回, 年度・開催日 ...
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終焉

毎年成人の日の恒例として定着してきた『青年の主張コンクール』『青春メッセージ』だったが、時代とともに転機に入ることになる。

2000年代に入り、成人式での参加態度の悪化が社会問題化するなど、年々若者を取り巻く環境が変化する。さらに『青春〜』に改題してからはアーティストのライブも入ったりするなど、これまでの弁論コンクールとはかけ離れたものになった。

加えて、2002年度からは『青春メッセージ』とほぼ同世代の高校生が出場し、サッカーの高校日本一を決める『全国高校サッカー選手権大会』(日本テレビ読売テレビほか民間放送43社)の決勝戦が裏番組として、ほぼ同一時間帯で生中継されるようになったことも、イベント(番組)の人気低下に拍車をかけた。

そして、かつては最大5000〜6000人はいた応募者の数も年々減少し、最後の開催になった2003年度には、2000人までに減少した。これまでの弁論大会としての内容も、社会の情報化や、パソコン携帯電話などの普及などにより、主流が活字からメールに取って代わるなど、趣味が多様化していくとともに、以後年々雑記風になり、弁論大会としての勢いを次第に失っていく。

当時チーフプロデューサーを務めていた亀谷精一は「番組としては、歴史的な役割を終えた」として、2004年に『青年の主張』第1回開催から50周年を迎えるに当たり企画を一新させることとなり、2003年度(2004年1月12日開催)を最後に、50年にわたるアピールコンテストとしての歴史に幕を下ろした。

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終了後

50周年を迎えた2004年度(2005年1月10日)は、放送時間を14時から20時に移し、引き続きNHKホールにて、ライブパフォーマンスに特化したイベント『ライブジャム2005』が、20:00 - 21:58の時間帯で生放送された。なお、ライブジャムの司会は青春メッセージ最終年から引き続き高市、そしてベッキーダイノジが担当した。

なお、翌2005年度(2006年)より成人の日の定例特番を打ち切ったが、2009年度(2010年)の成人の日(1月11日)に、夜19:30 - 20:45の時間帯にて、新成人となる20歳の若者に向けた音楽ドキュメンタリー番組『成人の日特集 みんな、20歳だった。』が放送され、約5年ぶりのNHKの成人の日特番となったが、同番組は生放送ではなかったうえ、いま一つ浸透しなかった。2017年の成人の日(1月9日)にはパンクロックバンドONE OK ROCKメインによる『ONE OK ROCK 18祭(フェス)〜1000人の軌跡 We are〜』が放送され、NHKの成人の日特番が、7年ぶりに復活した。同番組は2016年11月13日に収録されたもので、動画パフォーマンス(今回は18歳限定)など、ほぼ青春メッセージの体裁に近いものとなった。なお、それ以降も『18祭』はWANIMAらがメインを務めており、毎年秋から冬の時期に開催、特番として放送されている。

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青年の主張2020

上記の『青春の主張→青春メッセージ』の流れを汲む特別番組として、2020年11月29日の 17:00 - 18:00 に総合テレビで放送された。コロナ禍を生きる若者たちよ 心のマグマを開放せよ!』という題目で若者たちが"魂の叫び"をぶつける内容となっている。

当該番組は、NHKホールでの公開収録や公開生放送を行っていた『青春の主張→青春メッセージ』とは違い、スタジオでの事前収録となっている。出場するのは、高校生ミュージシャンの崎山蒼志をはじめとする15~23歳の若者たち8人である。

趣旨

『コロナ禍で苦しむ若者たちを救いたい』という趣旨のもと、NHKウィズコロナ・プロジェクト『みんなでエール』の一環としてNコン2020 みんなのコンサート高専ロボコン2020とともに青春応援企画の一つとして企画された。

出演者

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脚注

関連項目

外部リンク

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