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株式会社フジパシフィックミュージック(英: FUJIPACIFIC MUSIC, Inc.)は、フジサンケイグループ傘下の音楽出版社。フジ・メディア・ホールディングスの連結子会社。通称及び略称は、「フジパ」、「フジパシ」、「FPM」等。
種類 | 株式会社 |
---|---|
略称 | フジパ、フジパシ、FPM |
本社所在地 |
日本 〒107-0061 東京都港区北青山2-14-4 the ARGYLE aoyama |
設立 | 1966年3月8日 |
業種 | 情報・通信業 |
法人番号 | 9010401026923 |
事業内容 |
国内外の音楽著作権の管理 レコード原盤等の音源制作 テレビ・映画・CM・モバイル・ビデオ等を活用した映像及び音楽の制作 作詞作曲家の育成及びマネージメント |
代表者 |
代表取締役会長 朝妻春昭(朝妻一郎) 代表取締役社長 立本洋之 |
資本金 | 6000万円 |
純利益 |
8億1,200万円 (2024年3月期)[1] |
総資産 |
133億600万円 (2024年3月期)[1] |
従業員数 | 75人 |
決算期 | 3月10日 |
主要株主 | 株式会社フジ・メディア・ホールディングス 100% |
関係する人物 | 石田達郎、高崎一郎、羽佐間重彰、上原徹、石田弘 |
外部リンク | https://www.fujipacific.co.jp/ |
特記事項:2015年1月1日、商号を株式会社フジパシフィック音楽出版から変更 |
1966年、ニッポン放送の子会社・パシフィック音楽出版(PMP)として設立。現会長の朝妻一郎は設立より関わっており、1985年より20年間にわたって社長を務めていたため、「朝妻さんのところ」という呼び方をする業界人も存在する[2][3]。社名の「パシフィック」も朝妻の考案という[4]。
設立当初は、演歌・歌謡曲の作詞・作曲家はレコード会社との専属契約を結んでいたため、そのようなしがらみがなかった黎明期のフォークに目を付け、原盤権や出版権などの権利を獲得。そのため、同社管理楽曲にはフォークやロック、ニューミュージックのものが多い。元社長の上原徹もフォー・セインツ時代、同社と契約していた。
また、『帰って来たヨッパライ』の原盤権を獲得したザ・フォーク・クルセダーズを皮切りに、大瀧詠一、山下達郎、サザンオールスターズ、オフコース等数多くのアーティストの原盤制作を手掛ける(2023年1月現在は、稲垣潤一、ウルフルズ、トータス松本、BONNIE PINK、Superfly等)。
1985年、フジテレビ傘下の音楽出版社であるフジ音楽出版との合併により商号をフジパシフィック音楽出版に変更。フジテレビ系列で放送されたテレビ番組の主題歌などの著作権を保有するだけでなく、1980年代以降、『オールナイトフジ』、『夕やけニャンニャン』、『とんねるずのみなさんのおかげです』、『クイズ!ヘキサゴンII』、『アイドリング!!!』など、番組から派生した楽曲の原盤制作も担当するようになった。おニャン子クラブについては、ファンクラブの運営も担った。
2004年8月には、みずほコーポレート銀行、みずほ信託銀行と共同で同社が保有する約400曲の音楽著作権収入を担保とした「FGMファンド」を設立。
また同年11月には、フジテレビとともに民法上の任意組合「フジ・ミュージックパートナーズ」を設立(出資比率は同社5%、フジテレビ95%だが、業務執行は同社が行う)、シンコーミュージック・エンタテイメントより洋楽の音楽出版事業(現同社SBK事業部)の営業を譲受した。この際、シンコーの関連会社であるシンコーミュージック・パブリッシャーズに出資、フジテレビの連結子会社に加えている。
2005年、フジテレビによるニッポン放送株式取得によりフジテレビの連結子会社となる(2008年完全子会社化)。
2015年1月1日、商号を現在のフジパシフィックミュージックに変更。
著作権管理楽曲は国内約5万曲以上、国外約100万曲以上[5]。売上高、営業利益等は会社概要等では公開していないが、フジ・メディア・ホールディングスの第73期(2014年3月期)報告書[6]によると、売上高が100億円を超えたと報告されている。
1970年代後半、林哲司、山下達郎、小田和正など日本の作曲家の作品を海外にセールスしていた時期があった。また、1985年には、ビートルズの著作権を管理していた音楽出版社・ATVミュージックの買収を検討、当時フジサンケイグループ議長であった鹿内春雄は興味を示したものの、資金面で断念している(最終的にはマイケル・ジャクソンが4750万ドルで買収)。
1988年にはフジテレビと共同出資でアメリカ合衆国にWindswept Pacific Musicを設立。インディーズとしては北米最大の音楽出版社に成長、またそのイギリス子会社ではスパイス・ガールズの原盤権を保有していたが、その大半を1999年にEMIに2億ドルで売却した[7]。その関係で、同社は日本におけるEMIの楽曲管理を受託していた。なお、EMIの音楽出版部門がソニーを中心とする企業グループに買収されたため、大半の楽曲はソニー・ミュージックパブリッシングが楽曲管理を受託しているが、一部の楽曲はフジパシフィックが引き続き受託している[8]。
その後、売却した残りの楽曲を元にWindswept Holdings LLCを設立、ビヨンセなど人気アーティストを輩出し、2003年には伊藤忠商事と共同でT/Q Music, Inc.を買収、再び全米インディーズ系最大の音楽出版社となったが、2007年にBug Music, Inc.に売却した(Windswept Holdings LLCが7500万ドル、T/Q Music, Inc.が6500万ドル)[9]。これに伴い、米国子会社のFujipacific Music (USA), Inc.、および同社とフジテレビの米国子会社Fujisankei California Entertainment, Inc.(のちのFuji Entertainment America, Inc. (FEA))が共同で設立したWindswept Classics, Inc.は解散している。なお、FEAは、2008年にはAlan Ett Creative Group, LLCに資本参加し、2009年にも米国内の音楽出版社Arc Music Corporationを買収するなど活動を続けている。
また、別の子会社・Fujipacific Music (West), Inc.では、2014年5月にPulse Musicと業務提携[10]、ケイティ・ペリーのヒット曲などの著作権を保有する米国の音楽出版社・Check Your Pulse LLCの50%を保有する。
2015年1月1日、FEAがFujipacific Music (West), Inc.を合併、商号をFuji Music Group, Inc. (FMG)に変更。朝妻一郎がFMGの会長、2018年から2022年まで社長を務めた小池英彦が同社長に各々就任している[11]。
この他、1994年には香港(Fujipacific Music (S.E. Asia) Ltd.)、1999年には韓国(Fujipacific Music Korea Inc.)に現地子会社を設立している。
※2023年1月現在
など。
など。
2006年~2018年まで代表取締役社長を務めた上原が映像制作室を新設、テレビ番組の制作に乗り出している。また、フジロックフェスティバルやSUMMER SONICといったライブ映像の制作も行っており(かつては上原が社長を務めていたFuji International Productions (UK) Ltd が制作を担当していた)、2010年7月4日には日本初の音楽ライブ3D生中継番組「倖田來未ライブ3D生中継 『Dream music park in YOKOHAMA STADIUM』」(スカチャン3D)を制作[12]。
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