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神奈川県横浜市金沢区瀬戸にある京浜急行電鉄・横浜シーサイドラインの駅 ウィキペディアから
金沢八景駅(かなざわはっけいえき)は、神奈川県横浜市金沢区瀬戸にある、京浜急行電鉄(京急)・横浜シーサイドラインの駅である。
駅名は近隣の景勝地金沢八景に因む。京急の関係者や地元住民の間では、「八景」とも呼ばれている。
島式ホーム2面4線を有する地上駅である。駅番号はKK50。上りホームには2006年(平成18年)3月上旬に、下りホームには同年3月下旬にエレベーターが設置された。2019年1月には橋上駅舎改札口の供用が開始され、従来の改札はエレベーター専用改札口(地上改札口)となり、従来の階段はホーム間の乗り換え専用階段となった(改札外には出られない)。2021年6月に橋上改札口とホームを結ぶエレベーターが供用開始に伴い、地上改札口は閉鎖された。[10]。
かつては、逗子線の列車の発着番線のみを表示する反転フラップ式発車標および列車通過時にチャイムが鳴動する警告表示があったが、2007年(平成19年)4月より列車入線時に『6つのレントラー舞曲』(2008年12月22日に『道』に変更。詳細は後述)、通過時にチャイムが鳴動する京三製のLED式発車標に更新された。
この発車標は、早朝・深夜と日中で発着番線が異なる逗子・葉山行きの場合、スクロール表示で案内され、早朝・深夜に逗子・葉山行きが4番線から発車する場合は、発着番線部分が常に点滅する。かつては、「次の逗子・葉山行きは4番線から発車します。」という表示があったが、現在は無表示となっている。日中の平常運転時は、お知らせ等がスクロールされることはほとんどなく、逗子・葉山行きの発車案内がスクロール表示される[注釈 1]。発車標の更新後は、本線系統の列車の発車時刻等も表示されるようになった。
なお、発車標は京急線の他駅と同様に発車時刻になる(進行の指示する信号を現示する)と表示が点滅するが、発車順序の関係により、まれに次発列車の欄が先発列車の欄より先に点滅する場合がある。
すべてのホームに発車ベル・ブザー(電子電鈴装置)が設置されている。1・2番線発下り列車と4番線発逗子・葉山行きがベル、3・4番線発上り列車がブザーである。1・2番線発下り列車のベルの音程は行先ごとに分けられており、横須賀方面行き発車時は1番線の電子電鈴装置が、逗子・葉山行き発車時は2番線の電子電鈴装置が使用されている。4番線発逗子・葉山行き発車時は、京急川崎駅下りホームと同じ音程の電子電鈴装置が使用されている。上り列車は、ホームごとで分けられており、3番線発が低音のブザー、4番線発が高音のブザーが鳴動する。
2008年(平成20年)8月までに、ホームの改良工事が施工され、あまり使用されることのなかった車椅子乗降装置「ラクープ」は撤去された。
隣の金沢文庫駅までは京急で唯一の複々線区間となっている。追浜方では本線と逗子線が平面交差の形で分岐する。4番線には総合車両製作所横浜事業所から横須賀線逗子駅までの狭軌回送線を併設しており、三線軌条となっている。
4番線浦賀寄りに隣接して、湘南電気鉄道開業時以来の瀬戸変電所の建物が残る[注釈 2]。
1番線からは逗子線に入線できないため、逗子線への列車は原則として2番線から発車する。早朝のみ、逗子線の列車は当駅折返しとなるため、4番線から発車する。また、ダイヤの乱れにより、本線〜逗子線間の直通運転を中止する場合も、4番線発着で折り返し運転を行う。 本線下り列車の発着番線は金沢文庫駅での発着番線に左右される。下り本線の特急列車は、基本的には2番線から発車するが、2番線に停車中の逗子・葉山行きの列車に接続する場合は、1番線から発車する。また、逗子・葉山行きが4番線から発車する時間帯は、本線下り列車はすべて2番線から発車する。早朝の4番線発逗子・葉山行きは、本線列車と接続して発車する。
金沢文庫駅発着の逗子線直通の普通の一部は、本線普通と接続をとり、普通が普通を追い抜く現象を見ることができる。
なお、平日朝のラッシュ時は、乗り換え客などで混雑する。これに伴う混雑緩和のため上り特急列車は同時間帯、京急富岡まで先着する普通列車が発車してからドアを開ける措置をとっている[注釈 3]。また、日中、快特の発車が遅れて逗子線発の普通電車が入線してきた場合、後者は前者の発車後にドアが開く。
上り電車は、原則として本線からの列車は3番線、逗子線からの列車は4番線を使用する。ただし、平日朝の一部の特急は4番線から発車する。また、かつて運転されていた、金沢文庫で快特に増結する本線普通列車も4番線を使用した。
EXILEのリーダーのHIROが最寄りの横浜市立金沢高等学校出身であることにちなみ、2008年(平成20年)12月22日から、同グループの楽曲「道」をアレンジしたものを接近メロディとして使用している[2]。メロディはスイッチの制作で、編曲は塩塚博が手掛けた[11]。なお、接近メロディ導入と同時に、通過列車接近時の警告音の音程が変更されている。
島式ホーム1面2線を有する高架駅である。
駅番号は14。かつて、2011年から「関東学院大学前」の副駅名が付いていた。
当駅は開業以来、京急の金沢八景駅から東に200メートルほど離れた仮設駅での営業を行っていた[1]。このため金沢シーサイドラインは全線複線だが、当駅構内のみ単線になっており、片側の線路部分にホームを設置して利用していた。のりばが1線しかないことから、当駅では案内上ののりば番号は設定されていなかった。2004年(平成16年)3月30日に駅と歩道橋を連絡するエレベーター(11人乗りウォークスルータイプ)が軌道の先に設置された。
2010年(平成22年)9月になって「金沢八景駅東口地区土地区画整理事業」の具体的な計画が決定[12]。この際、当初計画では京急の駅の直上にホームを設ける予定だったが、乗り換え距離の短縮や東西自由通路の整備を図るため、京急の駅の手前に位置するよう計画変更された[13]。
2019年3月31日に路線を0.2 km延伸し、京急の駅前に位置する本設駅が開業[6]。この時点では2番線側のみの供用で、その後仮設駅の撤去工事が実施され、完了後の2021年2月14日に1番線側を含む全面供用が開始された[9](当初は2019年度中の供用開始予定だったが[6]、新杉田駅での逆走事故の影響で延期[14])。
2番線の接近メロディと発車メロディは、仮駅舎時代の2014年7月1日より使用されていた[15]。当初は小田和正「たしかなこと」が使用されたが[15]、2016年4月18日から同路線のプロモーションソング「Seaside Line 〜わたしのお気に入り〜」に変更され[16]、新駅舎移行後の2019年4月13日より新たなプロモーションソング「進め、みらいへ!」に再び変更された[17]。
2021年に使用開始した1番線についてはオフコースの「言葉にできない」が使用されている。
近年の1日平均乗降人員は下記の通り。
年度 | 京浜急行電鉄 | 横浜シーサイドライン[注釈 4] | ||
---|---|---|---|---|
1日平均 乗降人員 |
増加率 | 1日平均 乗降人員 |
増加率 | |
2000年(平成12年) | 54,902 | |||
2001年(平成13年) | 53,521 | −2.5% | ||
2002年(平成14年) | 52,496 | −1.9% | ||
2003年(平成15年) | 52,343 | −0.3% | ||
2004年(平成16年) | 52,324 | 0.0% | ||
2005年(平成17年) | 52,205 | −0.2% | ||
2006年(平成18年) | 52,679 | 0.9% | ||
2007年(平成19年) | 54,392 | 3.3% | ||
2008年(平成20年) | 54,173 | −0.4% | ||
2009年(平成21年) | 53,311 | −1.6% | 13,747 | |
2010年(平成22年) | 53,907 | 1.1% | 13,104 | −4.7% |
2011年(平成23年) | 54,374 | 0.9% | 12,919 | −1.4% |
2012年(平成24年) | 55,064 | 1.3% | 13,432 | 4.0% |
2013年(平成25年) | 56,963 | 3.4% | 14,021 | 4.4% |
2014年(平成26年) | 55,971 | −1.7% | 14,199 | 1.3% |
2015年(平成27年) | 57,353 | 2.5% | 14,855 | 4.6% |
2016年(平成28年) | 57,950 | 1.0% | 14,957 | 0.7% |
2017年(平成29年) | 58,882 | 1.6% | 15,233 | 1.8% |
2018年(平成30年) | 59,039 | 0.3% | 15,583 | 2.3% |
2019年(令和元年) | 59,588 | 0.9% | 17,315 | 11.1% |
2020年(令和 | 2年)40,474 | −32.1% | 14,964 | −13.6% |
2021年(令和 | 3年)48,462 | 19.7% | 17,309 | 15.7% |
近年の1日平均乗車人員は下記の通り。
年度 | 京浜急行電鉄 | 横浜新都市交通[注釈 4] | 出典 |
---|---|---|---|
1980年(昭和55年) | 26,575 | ||
1981年(昭和56年) | 26,353 | ||
1982年(昭和57年) | 25,951 | ||
1983年(昭和58年) | 25,869 | ||
1984年(昭和59年) | 26,044 | ||
1985年(昭和60年) | 26,236 | ||
1986年(昭和61年) | 26,192 | ||
1987年(昭和62年) | 25,751 | ||
1988年(昭和63年) | 26,523 | ||
1989年(平成元年) | 28,068 | ||
1990年(平成 | 2年)29,444 | ||
1991年(平成 | 3年)30,798 | ||
1992年(平成 | 4年)30,822 | 6,279 | |
1993年(平成 | 5年)33,068 | 9,618 | |
1994年(平成 | 6年)32,458 | 8,608 | |
1995年(平成 | 7年)32,004 | 7,577 | [乗降データ 4] |
1996年(平成 | 8年)30,890 | 7,213 | |
1997年(平成 | 9年)29,546 | 6,881 | |
1998年(平成10年) | 29,321 | 7,055 | [神奈川県統計 1] |
1999年(平成11年) | 28,024 | 6,568 | [神奈川県統計 2] |
2000年(平成12年) | 27,182 | 6,316 | [神奈川県統計 2] |
年度 | 京浜急行電鉄 | 横浜シーサイドライン[注釈 4] | 出典 |
---|---|---|---|
2001年(平成13年) | 26,526 | 6,140 | [神奈川県統計 3] |
2002年(平成14年) | 25,973 | 6,139 | [神奈川県統計 4] |
2003年(平成15年) | 25,943 | 6,247 | [神奈川県統計 5] |
2004年(平成16年) | 26,026 | 6,523 | [神奈川県統計 6] |
2005年(平成17年) | 25,960 | 5,970 | [神奈川県統計 7] |
2006年(平成18年) | 25,975 | 6,068 | [神奈川県統計 8] |
2007年(平成19年) | 26,836 | 7,125 | [神奈川県統計 9] |
2008年(平成20年) | 26,862 | 7,380 | [神奈川県統計 10] |
2009年(平成21年) | 26,441 | 7,075 | [神奈川県統計 11] |
2010年(平成22年) | 26,748 | 6,724 | [神奈川県統計 12] |
2011年(平成23年) | 26,947 | 6,615 | [神奈川県統計 13] |
2012年(平成24年) | 27,364 | 6,851 | [神奈川県統計 14] |
2013年(平成25年) | 28,288 | 7,133 | [神奈川県統計 15] |
2014年(平成26年) | 27,827 | 7,227 | [神奈川県統計 16] |
2015年(平成27年) | 28,441 | 7,558 | [神奈川県統計 17] |
2016年(平成28年) | 28,795 | 7,614 | [神奈川県統計 18] |
2017年(平成29年) | 29,271 | 7,739 | [神奈川県統計 19] |
2018年(平成30年) | 29,358 | 7,903 | [神奈川県統計 20] |
2019年(令和元年) | 29,580 | 8,747 | [神奈川県統計 21] |
2020年(令和 | 2年)20,094 | 7,551 |
京浜急行バスと神奈中バスにより運行されている。駅に整備されたバスターミナル内の「金沢八景駅」及び、国道16号上に設置されている「金沢八景」が最寄りバス停である。
かつて仮設のバスターミナルが竣工する前は駅前の細い路地に大型バスが進入していた。また以前は神奈中の路線は駅前ターミナルに乗り入れず、国道16号上の「金沢八景」バス停を「金沢八景駅」バス停としてそこを起終点としていたが、2019年3月26日の11時頃から駅前のバスターミナルに乗り入れを開始するようになり、以前の「金沢八景駅」バス停は「金沢八景」バス停へと名前を変更された[19]。なお、シーサイドライン運休時の代行バスなどは、横浜市営バス等が当駅に来ることがある。 発着する路線の詳細は、京浜急行バス追浜営業所・京浜急行バス鎌倉営業所・京浜急行バス能見台営業所・神奈中バス横浜営業所を参照。
駅周辺では金沢八景駅東口土地区画整理事業が計画されており、駅前ロータリー等が整備される予定であった。そのため、金沢シーサイドラインの駅舎とバスターミナルは仮設のものとなっていた。また金沢シーサイドラインの延伸に合わせ京急駅を橋上駅舎化して連絡通路を設けることになったが、京急駅舎部分の工事についても横浜シーサイドラインが第三セクターであることから国土交通省の鉄道駅総合改善事業による事業主体となり、実際の工事は京急が受託する形で行われた[20]。
当初は2016年度の事業完了を目指していたが、駅舎工事と再開発を同時に行うことになったため2018年度に変更された[12]。
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