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日本女子プロサッカーリーグ

日本の女子プロサッカーリーグ ウィキペディアから

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日本女子プロサッカーリーグ(にほんじょしプロサッカーリーグ、: Japan Women's Empowerment Professional Football League[1])は、日本女子サッカーの最上位リーグである。公益財団法人日本サッカー協会(JFA)と、公益社団法人日本女子プロサッカーリーグが主催する。略称はWEリーグ(ウィーリーグ、: WE LEAGUE[2]

概要 日本女子プロサッカーリーグ WEリーグ, 前身 ...

2024-25シーズンから2シーズンは、SOMPOホールディングスとタイトルパートナー契約を結び、「SOMPO WEリーグ(ソンポ ウィーリーグ、: SOMPO WE LEAGUE)」の名称を用いる[3]

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概要

日本サッカー協会(JFA)では、従来女子サッカーのリーグ戦として日本女子サッカーリーグ(なでしこリーグ)を開催してきたが、これをさらに発展させ、女子のプロサッカー選手によるチーム主体のリーグを新たに設立することを構想。2019年9月に、元サッカー日本女子代表(なでしこジャパン)監督でJFA理事の佐々木則夫を室長とした「女子新リーグ設立準備室」を立ち上げ[4]検討を行った結果、2020年6月にリーグの設立を公表した。2020年7月、初代の代表理事に岡島喜久子が就任[5]。代表理事の呼称が「チェア」となる。

リーグ名称の「WE」は「Women Empowerment」の略で、JFAでは「女子サッカー・スポーツを通じて、夢や生き方の多様性にあふれ、一人ひとりが輝く社会の実現・発展に貢献する」という理念も同時に示している[2]。参加チーム数は当初6~10チーム程度を想定し、リーグやクラブが安定するまでの数年間は降格を行わず、新規参入クラブを受け入れるのみのエキスパンション型(拡大型)を採用していく[2][6]。スケジュールは9月開幕・5月閉幕の秋春制で、ホーム&アウェイ方式による全チーム総当り制。

なお、なでしこリーグについては、WEリーグ発足後も「アマチュアのトップリーグ」として存続する[6]

2021年7月1日付けで運営組織(法人)が一般社団法人から公益社団法人へ移行した[7]

2022年9月29日、2代目の代表理事(チェア)に髙田春奈が就任[8]

2023-24シーズンはリーグ映像利用規程、写真利用規程について特例が適用される[9]

2024年9月26日、第3代理事長(チェア)にJリーグ野々村芳和チェアマンが、副理事長に日本サッカー協会宮本恒靖会長が就任した[10]

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設立理念と意義

要約
視点

WEリーグ設立に当たって、「女子サッカー・スポーツを通じて、夢や生き方の多様性にあふれ、一人ひとりが輝く社会の実現・発展に貢献する」の理念の元に、設立意義として次の4つを掲げている[11]

  1. 日本の女性活躍社会を牽引する。
  2. 日本に「女性プロスポーツ」を根付かせる。
  3. 日本の女子サッカーの発展に貢献する。
  4. なでしこジャパンを再び世界一にする。

FIFA編集部の考察では、サッカーだけに集中できる環境を整えられたことは、間違いなくレベルの底上げへとつながっていくことが期待できると述べた一方で、日本では小学生の頃は男子と女子が入り混じってプレーするが、中学校に入ると男子と女子では競技レベルや身体レベルで明らかに差が出てしまい、またサッカーを続けたくても女子サッカー部が学校にないことも珍しくない。レジェンドの一人である宮間あやでさえ、ユースの頃は監督に頼みこんで男子サッカー部の練習に混じってトレーニングをしていたなどと語り、女子サッカーはいまだにマイナー競技という認識は根強く、プロを目指すことに理解を示す人間は日本ではまだ少数派と言わざるを得ないとも述べた[12]

それでも、代表ではU-17U-20など世代別の大会で優勝したり、フル代表も設立後初のワールドカップでは優勝したスペインや優勝経験国のノルウェーを破ってベスト8まで勝ち進み、他にもマイナビ仙台レディースの選手が日本人選手12年ぶりとなるゴールデンブーツを受賞したり、日テレ・東京ヴェルディベレーザの10代の選手が活躍するなど方向性は間違っていないとの見方もある。リーグの資料によれば「日常の中でサッカーに集中できる環境」が出来た事で体格の劣る海外の選手にもフィジカル面でも負けなくなってきた事がわかったという[13]

チェア就任後最初のワールドカップを終えた髙田春奈氏は「もっと日本の中で(女子サッカーの)プレゼンス(存在感)を上げていかないといけない。」と述べ、小林美由紀理事は「シンボルになるような選手、もっと外国人選手を呼んでリーグ全体の競争レベルを上げれないか。」とリーグの活性化案として述べた[14]

WE ACTION DAY

参入初年度は11チームで行われるため、毎節ごとに試合が行われないチームが必然的に発生する。そこでWEリーグでは試合がない日を理念を推進する日「WE ACTION DAY」(ウィー・アクション・デー)とした上で、2021年9月9日付で同リーグの理念にある多様性社会の実現に向けた活動を行うと発表した[15][16]

開幕節初日に当たる2021年9月12日ジェフユナイテッド市原・千葉レディースが対象チームとなり、「一人ひとりが輝く社会とは」と題したオンラインディスカッションやホームスタジアムであるフクダ電子アリーナ周辺の清掃活動などを行った[16]

その他、各クラブにおいても少年少女向けのサッカー教室、障害者向けのパラスポーツ体験イベントへの出演、ジェンダー社会や持続可能な開発目標(SDGs)の達成へ向けた取り組みとして、ホームタウンのボランティア活動などに従事する企画が行われ、2021年の広報によると以下の活動実績をあげた[17][18](チーム名は出典による)。

さらに見る 発信日, 種別・テーマ (凡例:E/N/R) ...
  1. 「2021-22 MOST IMPRESSIVE WE ACTION DAY」受賞[30]

2023年10月19日には、12クラブが揃った2023-24シーズンからは、新たな試みに取り組むと発表し[46]2024年2月10日に全クラブとリーグが同じ日に同じテーマで一斉に活動を行う“ALL WE ACTION DAY”を開催、WE ACTIONの意義をより広く発信した[47][48][49]。またAC長野パルセイロ・レディース(2月4日 タイ開催)とマイナビ仙台レディース(2月10日 タイ開催)は初の海外でのWE ACTION DAYを開催をした[50]

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クラブ一覧

要約
視点

参入要件

WEリーグ参入に当たっては以下の要件(抜粋)が必要である[11][51][52]。このほかに財務状況等も審査されるようだが、詳細は公表されていない。

  • 運営にあたる法人を構成する役職員の50%以上を女性とする。(入会から3年以内に達成すること)
  • 意思決定に関わる者のうち、少なくとも1人は女性とすること(取締役以上が望ましい)。
  • プロA契約選手5人以上およびプロB・C契約選手10人以上と契約を締結すること。
  • 監督はJFA・S級(またはS級相当)、JFA・A-Proの指導者資格を有する者。もしくはS級資格取得講習会を受講中の者(ただし、女性に限る)。
  • JFA・B級(またはB級相当)以上の指導者資格を有する者とし、GKコーチはJFAGK・C級(GK・C級相当)以上、フィジカルコーチを設置すること。なお、コーチングスタッフ(監督またはコーチ)の中に⼥性指導者1名以上を含むこと。
  • JFA・C級(C級相当)以上の指導者資格を有する者とし、GKコーチ、フィジカルコーチを設置すること。なお、コーチングスタッフ(監督またはコーチ)の中に女性指導者1名以上を含むこと。
  • U-18、U-15、U-12チームを保有すること(ただし、U-18チームの保有は入会より3年以内。U-12についてはスクールまたはクリニックで代替可)。
  • ホームタウン内に、別途定めるWEリーグスタジアム基準を充足するスタジアムを確保していること。(5000人以上の収容人数、明るさが1500ルクス以上の照明設備、大型映像装置の設置[53]、ホームゲームの80%以上の開催[54]

選考の経緯

2020年6月3日に入会申請に関する詳細を発表[55]

2020年7月31日に入会申請を締め切った段階で、17の団体がこのリーグの入会の申請を届け出た[55]。その内訳は、なでしこリーグから12クラブ、Jリーグから8クラブ、なでしこリーグにもJリーグにも所属していない新設する5クラブ、Jリーグに参加しているが女子チームを新設する3クラブ(重複あり)とのことであった[56]

2020年8月23日に外部有識者も加えた審査選考委員会が設置され、全4回の協議を経て、審査結果に基づく11クラブをWEリーグ理事会に推薦した[57]

2020年10月15日の「WEリーグ参入クラブ発表記者会見」において、11クラブの入会申請が承認されたことが発表された[58][59]

2022年9月14日セレッソ大阪堺レディース(現在のセレッソ大阪ヤンマーレディース)の入会が承認された[60]

参入クラブ

さらに見る クラブ名, 呼称 ...
  • チーム名および呼称は「Wリーグ規約 第3章第22条」(2023年11月22日改正分)より参照[61]
  1. なでしこ2部・FC十文字VENTUSを母体

初年度の参加が見送られたクラブ

なお、初年度参加を見送られた6クラブのうち、判明しているのは以下のとおりである。

また、参加申請を見送ったのが判明しているのは以下のとおりである。

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結果

さらに見る 年度, 優勝 ...

統計

要約
視点

クラブ別優勝回数

優勝クラブは、翌シーズン着用するユニフォームに「WEリーグチャンピオンマーク」を装着する[67]

さらに見る クラブ名, 回数 ...

クラブ別通算成績

2024-25シーズン終了時[68]

さらに見る クラブ名, 年 ...
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通算記録

出場試合数

2025年5月17日現在[69]

太字はWEリーグクラブ在籍選手。

得点数

2025年5月17日現在[70]

太字はWEリーグクラブ在籍選手。

さらに見る 順位, 選手名 ...
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音楽

選手入場やセレモニーの際に使用するWEリーグアンセムとして、ギタリスト春畑道哉(TUBE)制作の「WE PROMISE」に決定した[71][72]。春畑はJリーグ公式テーマソング「J'S THEME」も手がけている。

マスコットキャラクター

ウィーナ
  • 2023年9月12日生まれ[注釈 1]
  • WEリーグの「ウィー」と勝者を意味する「winner」をイメージし、公募の寄せられた名前の中から命名[74]
  • 天真爛漫な性格で、天性のムードメーカー[74]
  • ハーモニーカラーの耳、未来を見通すストロベリーアイ、幸運のカギしっぽ、ハート形の肉球を持つ[74]

主催団体および協賛団体

主催団体

協賛団体

協賛団体一覧

2025年6月30日現在
さらに見る 協賛カテゴリー種別, 契約開始年 ...

出典: [84]

テレビ放送・ネット配信実績

受賞

  • 2021年度 JOCスポーツ賞 女性スポーツ賞[87]

脚注

関連項目

外部リンク

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