トップQs
タイムライン
チャット
視点

桃井はるこ

日本の女性シンガーソングライター、声優 ウィキペディアから

桃井はるこ
Remove ads

桃井 はるこ(ももい はるこ、1977年12月14日[2] - )は、日本歌手シンガーソングライター音楽家作詞家作曲家随筆家声優ラジオパーソナリティ東京都出身[1]

概要 ももい はるこ桃井 はるこ, プロフィール ...
概要 桃井 はるこ, 人物 ...

声優としての代表作は、『ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて』の中原小麦、『瀬戸の花嫁』の瀬戸燦、『STEINS;GATE』のフェイリス・ニャンニャンなど[3]

小学生の頃から秋葉原に通い続けるなど秋葉原への深い愛着を公言し、1990年代後半からアキバで表現者としての活動を行なってきたことから[注 1]「元祖アキバ系女王」の異名を持つ[4][5]。愛称は「モモーイ」など。別名義として「もあい はるこ」「momo-i」がある[注 2]

Remove ads

経歴

要約
視点

東京都立代々木高等学校卒業、東海大学文学部広報メディア学科中退[6]

学生時代

国立の小・中学校に通っていたが勉強重視の校風に馴染めず、敢えてそれとは正反対で自由な校風の定時制高校に進学した[7]

幼い頃から独自にアイドルの楽曲の作詞分析を行うなどアイドル好きではあったが、1994年、水野あおいのイベントに初めて訪れ衝撃を受けて、ライブアイドルに関心を持ち、積極的にイベントやライブに足を運ぶようになり、同じアイドル愛好家たちと知り合いになる[8]。また、小学生の頃から秋葉原に通っており、親にFM TOWNSを買ってもらっていた他、高校在学中の1995年夏に、秋葉原の神林ビル[注 3]にあった「くず屋うさぎ堂」というジャンク屋で、時給が高いという理由でアルバイトを始めた[9]。1995年当時の秋葉原はアニメショップもメイド喫茶もない純然たる電気街で、女性が全く居らず、女子高生が秋葉原の専門店で働くこと自体が異例中の異例であった。中学時代から投稿していた深夜ラジオの催しで知り合った仲間の勧めで、高校在学中にパソコン通信を始め、インターネットが普及し始めた頃には既に自分のウェブサイトを開設しており、「桃井はるこの秘密日記」等を掲載していた[注 4][10]。そのサイトが編集者の目に留まり、雑誌『GREAT SATURN Z』で連載をはじめる[11]

1996年9月15日、パソコン通信での繋がりを元に、新宿ロフトプラスワンにおいて、ゲームアニメアイドルなどを語り合うトークライブ「はるこの秘密」を開催し、「オタクの女子高生」として話題を呼ぶ[注 5][13][14][15][16][17][注 6]

アイドル活動開始

1996年、プレアイドル(いわゆるライブアイドルであるが、桃井自身と友人らは当時の呼び名に合わせてプレアイドルと呼ぶ)として活動を始める。翌1997年[18]、桃井はるこがプロデュースするバーチャルアイドル"もあいはるこ"[19][注 7]として、藤崎詩織のコスプレにパワーグローブという出で立ちで原宿秋葉原での路上ライヴ活動をいち早く始め、注目されるようになった[21][注 8][注 9]

ロフトプラスワンでのトークライブを見た関係者から声がかかり、1998年から文化放送の深夜ラジオ番組『小野坂・桃井のバーチャラジオ電脳戦隊モモンガー』に出演。以後、ラジオパーソナリティとして多くの番組に関わるようになる。 1999年には地上波TV番組の『D's Garage 21』(テレビ朝日系列/水曜25時)にレギュラー出演[19]。「萌え」などオタク用語を電波媒体で多用し流行らせる[23]

音楽活動開始

大学を中退して、2000年5月にメジャーデビューシングル『Mail Me』を発表し、本格的に音楽活動を始めた。

ラジオを聞いた渡辺明夫から声優オーディションに誘われる。2001年4月、テレビアニメThe Soul Taker 〜魂狩〜』の中原小麦役で、本格的に声優としてデビュー[11][注 10]。同年、ソロユニットPoly-phonicの活動を開始[注 11]

UNDER17

2002年から「美少女ゲームソングに愛を!」「萌えソングをきわめるゾ!」を旗印として『Mail Me』の編曲者であり、Poly-phonicでもギターで参加していた小池雅也と『UNDER17』を結成。コミックマーケットでのイベント・ライブ活動や、数多くの美少女ゲームへの歌謡曲提供で知名度を上げ、複数の地上波TVアニメ主題歌の座を獲得、楽曲の質とは関係なく低く見られがちであった美少女ゲームに用いられる曲の認知を向上させ、萌えソングの分野成立にも大きく寄与する。東京・名古屋・大阪単独公演を行えるほどの人気を博したが2004年に解散した[24]

単独活動時代

UNDER17解散後は、単独での音楽活動を再開する。2005年には、最初のライヴツアー『ワンダーモモーイライブツアー』を大阪・名古屋・博多・渋谷で行い、2006年には、初のベストアルバム『momo-i quality』を発表、同年には念願の北海道の札幌市を加えての全国縦断ライブツアーも行った。

2007年、その半生をつづった自伝的青春劇『はるこ☆UP DATE』や、初めての著書『アキハバLOVE〜秋葉原と一緒に大人になった〜』を発表。日本最大級のアニメソングの催しである「Animelo Summer Live」へは、2007年から2010年まで連続出演した。

同時期声優として、『瀬戸の花嫁』の瀬戸燦役、またSteins;Gateのフェイリス・ニャンニャン役を演じている。

アキバから世界へ

2005年より、「アキバから世界へ!」を合言葉に活動の舞台を世界に広げ、台湾を皮切りに、USAアニメ・エキスポ」やドイツCONNICHI」、カナダ・中国・ハワイ・メキシコ・コスタリカ・オースラリア・イギリス等、世界各国に連年招聘されライヴを行なっている[25]。桃井自らがプロデュースしたxRukixやAlly&Sallyなど、桃井に影響を受けてアキバ系アイドルの活動を始めた者も多い[12]

2012年11月より、メールマガジン『しえすた』を始め、活動の最初期から継続している日記、また対談などを自身の媒体で展開している[26]。2013年2月2日から『モモーイ党せーけん放送』と銘打ったトークライブをWALLOPで毎月開催している[27]

音楽プロデューサー

音楽プロデューサーとしても、他の声優・アーティストへ楽曲を多数提供しており、編曲まで手掛けることも多い。

2001年、Ace Fileの吉川茉絵・久志麻理奈が組んだくしよしの全楽曲を提供[28]

2005年、Perfumeは、桃井の作詞・作曲・プロデュースで「アキハバラブ」を発表し[29][注 12]、桃井とともに「愛・地球博」のメインステージで打ち水を呼び掛けると共にステージパフォーマンスを行った[30]。また、同年11月20日の渋谷O-EastにおけるWonder momo-i Live tour最終公演にも出演している[31]

2008年、志倉千代丸アフィリア・サーガをプロデュース。

2009年2月、本人がレーベルプロデューサーを務めるレコードレーベル「AKIHABALOVE RECORDS」を設立[32]、同時に参加型プロデュースユニット「Summer of Love」を発表し、奥井雅美xRukixをプロデュース[33]

同年4月、異色のコスプレファイター長島☆自演乙☆雄一郎の入場曲を作成したことが縁で[34]、以後二人でトークライブなどを行なっている。

Remove ads

人物

要約
視点

小学生時代から秋葉原に通い詰め、それが嵩じてインターネット文化やいわゆる「アキバ系」のサブカルチャーを背景に著名になった人物である[35]。20世紀末には"オタク"は否定的印象を持たれていた[注 13][18]が、その中で積極的に自身が秋葉原に拘りのあるオタクであると公言してアニメ・ゲーム・アイドルなどを肯定し、むしろそれを前面に押し出して活動することで、その印象を覆してきた[12][36][37][注 14]。高校生時代は秋葉原のとらのあなアルバイトをしている。[38][注 16]、プレアイドルとしての活動も秋葉原を拠点とするなどその関わりは深い。

執筆・ラジオ番組では幅広くかつ世間の流行に流されない話題を好む[41]。好物はカレーうどん。趣味はTシャツ収集(特にMARS16を好んでいる[42])であったが、長じて染め物を始め、自分で染めたTシャツや帽子、オーバーオールを着用するようになっている[44]

名前の由来
桃井「はるこ」という芸名は、映画『2001年宇宙の旅』に登場するコンピューター「HAL 9000」が由来で、ローマ字表記も「Halko」を用いていた。しかし世界各国での活動が盛んになり、スペイン語などでの発音が困難であることを受けて「Haruko」を用いている[45]。本名も「晴子」である。愛称「モモーイ」の由来は、YunaSoftの棚井慎一(たない☆みか)の愛称「タナーイ」から。
科学・未来・宇宙
幼いころから宇宙を舞台とする未来的技術や宇宙人などサイエンスフィクションの世界に関心を示していた。小学一年の文集では「うちゅうひこうしになりたい」「うちゅうじんに日本ごをおしえてペットにする」のが夢だと記している[46]。大人になっても宇宙への興味を失っておらず、日本SF大会でコンサートを開いた時は、『LOVE.EXE』『恋の冥王星』『スペースラブ』『しゅーてぃんすたー☆』『21世紀』など宇宙や未来を題材にした作品を披露した[47][48]
病気
幼少期は小児ぜんそくの持病に苦しめられていたが、小学四年生の時に父に与えられたカラオケセットで歌う内に次第に鍛えられ、自然と克服していた[49]。他にも食物アレルギーのために、青春時代は鬱屈とした思いを抱いたが、逆にそれがアニメーションなどの素晴らしさに気づくきっかけとなっている[50]
渡辺浩弐
ロフトプラスワンで催しを行う以前から桃井を引き立てたのは渡辺浩弐で、当時桃井が用いていたバーチャリアンコは渡辺の自称"ヴァーチャリアン"に"コ"を足して渡辺が名付けたもの[51][注 17]。当時TV番組の音声効果などの仕事をしていた小池雅也を引き合わせたのも渡辺で、UNDER17解散まで小池との協力で音楽活動を行った[52]
プレアイドル
『桃井はるこの秘密』後、アイドル愛好家として培ってきた「アイドル論を自分で体現して表現する」ためにライブなどに参加してプレアイドル活動を行なっていたが、自身が目指す表現者としての活動と、本職のアイドルとの間には壁があることを悟り、中途半端な覚悟で同じ舞台に立つことは礼を失すると考え、1997年3月30日を以って休止した[53][注 18]
しかし、このすぐ後に得た閃きから、桃井のクローン人間と名乗るバーチャル・モバイドル"もあいはるこ"として秋葉原などで路上ライブ活動を始めることになる[注 19]
もあいはるこの活動は秋葉原の路上における場所を定めない即興のライブなどであったが、1997年当時は路上でコスプレを行う人物を撮影することは未だ一般的ではなく、怖がって避けられることが多かった。しかし、ネットで呼びかけた仲間の協力で成功させている[56]
インターネット上での交流活動
インターネットが普及する前のパソコン通信、特に草の根BBSに参加しており[57][58]、ネットワーク参加歴は長い。
インターネット普及期には「わたしはずっと、自分の居場所が欲しかった。中学校のころ、学校になじめなくて、落ちこぼれで、深夜ラジオへの投稿が生きがいだった。高校生のころ、ネットと出会い、アイドルマニア仲間の同士と出会い、「自由」を手に入れた。そしてわかった。いままでの状況のほうが異常だったんだと。学校と家の往復だけ、同世代だけの限られた友人。「だけ」の毎日。ネットでは年齢・地域・仕事・様々な事情をとびこえて人と人、考えと考えがつながる。」「ネットはわたしにとって翼か、剣だ。年齢も力もお金も住所も関係なく、自分をのびのび出せる場所。」と、ネットワーク上での活動を強く肯定し、政策としての推進まで呼びかけていた[59]
一般にインターネットが広く普及してからは、匿名掲示板に書かれた根拠もない噂が広がっていく様を懸念し、想定していた個性の発露と尊重より程度の低い付和雷同が幅を利かせる状況を嘆き[60]、重要なのはインターネットそのものではなく、それを通して人と通じ合い、信じ合えることだと語るようになっている[61]
インターネットスラング
ネットワーク上の交流の場で使われる特徴的な表現や俗語を好んで用いている。掲示板『あやしいわーるど』の支流である『あやしいわーるど@クリスマス島』の参加者であった[62]ことから、「(´ー`)」「(;´Д`)」など顔文字・俗語を好んで使う[63]。他にもスレッドフロート型掲示板で頻用される顔文字、俗語などを著述・発言両面において多用している[64]
SNS
2009年7月7日にmixiにアカウントを開設し[65]、開始2週間でマイミク人数は1万人を突破した。Twitterは一時期休止だったが、現在は再開している。
萌え使用の先駆者
桃井はおたく用語としての"萌え"を公共の電波において初めて多用し、一般社会に根付かせる役割を担った[66][67]。その早い例は1998年開始の『小野坂・桃井のバーチャラジオ電脳戦隊モモンガー』における萌え連呼で、地上波TV番組『D's Garage 21』でも使用していたが、2000年初頭の放映では「萌え萌え〜」と呼びかけるものの、この当時は未だ一般的でなかったことから、何の反応もなかった[68][23]
アイドル愛好家としての草の根BBSでの体験を基に、"萌え"以前に使われていた言葉、その生成と変容など"萌え"概念の受容や変遷をしばしば語っている[69][70]
「萌えソングをきわめる」ことを目標に結成されたUNDER17では多数の萌えソングを制作、提供、実演した。その際に桃井は"萌え"は定型的な媚びではなく、「精神的で人間的なもの」であり、「男の子が望むことと女の子が望むことの輪っかが重なる部分」と定義している[71][注 20]
髪型
高校卒業後、セミロングまで伸ばしていた髪を切ってショートにしているが、これは当時インターネットやオタク趣味が暗いものとして連想されたため、それを覆すために敢えて明るく溌剌とした印象を与える髪型にしていたもの。当人は「長いほうがラク」で、UNDER17の活動辺りからまたセミロングに戻している[72]
TVにおけるオタクの扱い
日本のTV番組では、ことさらアキバ系オタクを笑い者にする対象として扱うことが多く、桃井にもオタ芸を行う人たちを連れての出演依頼がしばしば行われるが、偏見を強めるような報道には反対で、そのような意図に基づく依頼は断っている[73]
秋葉原通り魔事件
2008年6月8日に起きた秋葉原通り魔事件[注 21]は、秋葉原を心のよりどころとしてきた桃井にも大きな衝撃を与えた[74]。翌日、慰霊のため献花台を訪れるも報道陣に取り囲まれてしまい、幾度も「写真を撮らないでください」と懇願したが、その度に無視され執拗に撮影され続ける報道被害に晒されてしまう[75]。そのような報道陣の姿勢を問うた記事は、報道のあり方について一石を投じている[76]
秋葉原駅電気街口時計台
秋葉原駅電気街口を出た広場には時計台が建っており、2000年代に行われた再開発後も残されているが[注 22][注 23]、それを度々秋葉原の象徴的なランドマークとして取り上げている。『My Resolution 〜あの時計の下で〜』は同時計台を題材として作詞・作曲された。[79][80]

オタク

ラジオ・無線

ラジオライフ
小学生の時に三才ブックスの本に出会って衝撃を受け[81]、『ラジオライフ』『ゲームラボ』の愛読者となった。すでに1998年には同社主催の『第200回東京ペディション』に入場者として参加していたが[82]、2001年末の第236回東京ペディションでジャンクハンター吉田とのトークショーに来賓として出演し、以後も度々登場している[注 24]。雑誌には、ラジオライフ2007年9月の秋葉原特集で思い出の場所を紹介した後、2008年6月号から「モモーイアンテナ」というコラムを連載するようになり、各地の博物館・記念館から税関まで様々な施設の取材や蒐集家の訪問を、ラジオ・無線など技術面にこだわりながら行なっている。
深夜ラジオ
中学生時代から地上波の深夜ラジオ番組の投稿者で、採用者にでる報奨金を貯めては秋葉原にCDを買いに行くほどの常連だったが[83][84]、学校側にそれを咎められ禁じられたことが定時制高校に進む理由の一つとなった[6]
2000年2月7日放送のラジオ番組伊集院光 深夜の馬鹿力』において、伊集院光のもとに届いたリスナーの投稿で『D's Garage21』[注 25]に出演していた桃井のことが「ニセ広末」と呼ばれ、伊集院もそれに迎合して揶揄した[85]。放送翌日に桃井は自身のウェブサイトで伊集院光のラジオのリスナーであったことを明かし、この件について「わたしは伊集院さんのラジオ聴いてなかったら今のような仕事とかしていなかった」、「光栄」と記述し[86]、それを受けて、伊集院は翌週の放送で自身のファンに嫌な思いをさせてしまった事を反省し、弁明している[87]

ガジェット

携帯通信機器
20歳前後の頃は、「メカフェチ」と称されるほど携帯電話や小型携帯パソコンにハマっており、大量の携帯電話を所有していた[88][89]。小型携帯パソコンも、「はじめて通信の世界に連れて行ってくれた」富士通のオアシスポケットを「友」と呼び、当時まだ高額であったそれらを複数台所有していたほどである[90]

アニメ

講師
アニメ検定の講師として度々選ばれ[91][92]、自身も3級に合格している[93]
駒澤大学グローバル・メディア・スタディーズ学部の2009年度実践メディアビジネス講座で講師を務めたこともある[94][95]

おもちゃ

ミニ四駆
幼少期よりミニ四駆が大好きで[96]、著書『アキハバLOVE』記載のエピソードにちなみ、タミヤから2008年8月に限定コラボレーションモデルが出されたほど[97][98][注 26]

野球

熱心な野球ファンで[100]、特に幼い頃から「東京ヤクルトスワローズ」ファンであり、しばしば球場へも足を運んでいる[101][102][103]。2013年9月11日、神宮球場で行われた広島カープ対ヤクルトスワローズ戦で、ヤクルトのウラディミール・バレンティン選手が55号本塁打を打ち、シーズンのプロ野球記録に並んだ試合にも足を運び[104]、バレンティンの故郷であるキュラソー島旗を持っていた桃井がインタビューを受けバックスクリーンに表示された[105][106]こともあった[注 27]。球団側からも認知されており、2015年には戸田球場体験イベントで始球式を務めている[108]

競馬

30代半ばを過ぎてから競馬に関心を示すようになった[109]

音楽活動また声優として

舌足らずの特徴的な声質(俗に言う「アニメ声」)を活かして、天然あるいは猫被りな女の子の役を演じることが多い。浅野真澄野川さくらと仲が良く、楽曲提供もしている。所属事務所は声優事務所としては比較的珍しい給料制で、歩合制ではなく月給を貰う身である事を明かしている[110]

歌手としては萌えソングの代表的な唄い手の一人で、元々アイドル歌謡や声優的な声での歌唱を得意としたが、「ワンダーモモーイ」以降ロック系の力強い発声にも取り組み[注 28]、声優としても『瀬戸の花嫁』の主人公・燦役では力強い発声法と任侠者の台詞回しを行うなど演技の幅を広げ、悪役(『Kawaii! JeNny』のシスターBなど)も演じるようになった。マーティ・フリードマンは「可愛い声優さんっぽい歌い方するのに物凄い迫力が伝わってくる」とその歌声を評価している[111]

作曲家としてはまったくの独学で、中学1~2年の時に作曲を始め、文化祭で発表するなどコツコツと作曲を続けていた[84]。作品を書き溜めていくうちに、アイドルに曲を提供したいという意志が芽生え、楽曲提供の目標となっている。

編曲も行い、『瀬戸の花嫁』オープニング主題歌「Romantic summer」では、ベンチャーズ風クロマティックラン奏法のギターサウンド[注 29]を使ったサーフロック風の編曲が採用された。同曲のカップリングの『瀬戸の花嫁』挿入歌「涙一輪」(『瀬戸燦』名義)は、桃井独自の歌としては初の演歌作品である。[注 30]2008年のアニメ『Mission-E』のエンディング曲「Feel so Easy!」では1980年代テクノポップ風のアレンジをしている。

作詞は、歌詞に多重の意味を持たせることを好み[112]、初期[注 31]から様々な意味を込めたり、ネットスラングや言葉遊びを仕込んだりしている[113]

使用楽器
絶対音感を持っており、一度聴いた曲は楽譜がなくとも奏でることができたため、子供の頃からピアノを弾いては歌っていた。ヤマハのクラビノーバで作曲の練習を自然と重ね、DTMではDAWソフトウェアCubaseを用いている。[114]

小学生の時からショルダーキーボードYamaha SHS-10を愛用しており[115]、ライブでは桃井の象徴と言われるほどショルダーキーボードを使いこなしている[116][117]Roland・AX-1(赤)、AX-7(パールホワイト)、AX-Synth(パールホワイト)の使用機会が多いが[118]、より軽量のヤマハKX5を使用する場合もある[119]

Remove ads

支持層

熱心なファンを"モモイスト"と称し、桃井自身も多用している。[120]

桃井のライブにおける観客側の特徴は、整然と統一されたコール(掛け声、合いの手)や口上、集団で行われるオタ芸にある[121][122]。中でも『愛のメディスン』では約30秒にも渡って観客側が歌うかのように声を掛け続ける(モモイストらが作成したコール本と呼ばれる案内冊子が配られていることがある)。これは海外公演でも同様である[123][124]

このような観客側の行為に対して、桃井は作曲時に敢えて応援しやすいような構成にしたり、また無意識にそうなっていたりすることがあると語っている。ヲタ芸については安定した歌唱力のある歌手や声優に対して行うのはひとつの楽しみ方としてあり得る、としながらも「純粋なアイドルのライブの最前列でやるのは妨害行為」「あくまでも、ライブの主役はアイドル本人」と苦言を呈する。ただし、桃井自身のライブでは「どんなノリ方をしてくれても嬉しかったりする」「行き過ぎがあれば自分はその場でつっこむので野暮にならないようにすればいい」と寛容な姿勢である[125]出待ちについては自身はしない主義で、「邪道」と語っている[126]

公式ファンクラブ
2005年9月に"桃井はるこファンクラブ準備会(仮)"として募集を開始。2006年に準備会を解散して「m.m.m.」と改組して発足した[83]

ディスコグラフィ

要約
視点

シングル

さらに見る 枚, 発売日 ...

コラボレーション・シングル

さらに見る 枚, 発売日 ...

アルバム

さらに見る 枚, 発売日 ...

各種主題歌、挿入歌

さらに見る 発売日, ブランド名 ...

キャラクターソング

さらに見る 発売日, 商品名 ...

その他参加楽曲

さらに見る 発売日, 商品名 ...

楽曲提供

さらに見る 歌手, タイトル ...

映像

  • ワンダー・モモーイ・ライヴ・ツアー・ファイナル[ウィズ・バックステージ]
    • 2006年3月29日発売 / COBC-4519 / コロムビアミュージックエンタテインメント
  • はるこ☆UP DATE
    • 前編:2007年1月26日発売 / PCBE-51448(特別版)・PCBE-51450(通常版) / エイベックス・エンタテインメント
    • 後編:2007年2月23日発売 / PCBE-51449(特別版)・PCBE-51451(通常版) / エイベックス・エンタテインメント
  • 「Momo-i Live DVD」momo-i quality LIVE IN Stellar Ball 2006 編
    • 2007年3月28日発売 / AVBA-26218 / エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ
  • 「Momo-i Live DVD」momo-i UP DATE TOUR IN 渋谷O-EAST 編
    • 2007年3月28日発売 / AVBA-26220 / エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ
  • BEST CLIP
    • 2008年3月5日発売 / AVBA-26639 / エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ
  • momo-i COVER BEST LIVE in CLUB CITTA
    • 2008年7月25日発売 / AVBA-26860 / エイベックス・エンタテインメント
  • momo-i Sunday early morning LIVE @SHIBUYA-AX
    • 2008年7月25日発売 / AVBA-26861 / エイベックス・エンタテインメント
  • IVY ツアーファイナル&10th Anniversary !!
    • 2011年3月2日発売のシングルCD「夜明けのサンバ」に同梱。[135]
  • iVDRカセット500GB 桃井はるこ『しょうわ』歌謡ショー限定版[136]
    • 2012年7月発売 / IVC-0001 / I-O DATA
  • Angya Concert at Nippon Seinenkan
    • 2013年
  • モモーイLIVE☆ぱいれーつ (iVDR)[注 34]
    • 2014年7月7日発売 / JPIV-0002 / ジェー・ピー
  • ZIPANG! Concert at CLUB CITTA
    • 2015年 / Right Gauge
  • D.C. 〜ダ・カーポ〜 シークレットライブ in 川崎 CLUB CITTA'(2004年5月26日)
  • らぶドル FIRST LIVE IN YOKOHAMA BLITZ(2007年7月25日)
  • Animelo Summer Live 2007 Generation-A(2007年11月28日)
  • Animelo Summer Live 2008 -Challenge- 8.31(2009年3月25日)
  • Animelo Summer Live 2009 RE:BRIDGE 8.22(2010年2月24日)
  • Animelo Summer Live 2010-evolution-8.29(2011年4月20日)
  • Live5pb.2010@JCB Hall(2011年4月27日)
  • SUPER GAMESONG LIVE 2012 -NEW GAME-(2013年2月27日)
  • NBCUniversal ANIME×MUSIC FESTIVAL〜25th ANNIVERSARY〜(2018年8月29日)

書籍

  • アキハバLOVE 〜秋葉原と一緒に大人になった〜
Remove ads

出演

要約
視点

太字はメインキャラクター。

テレビアニメ

2001年
2002年
2003年
2004年
2006年
2007年
2008年
2011年
  • STEINS;GATE(2011年 - 2018年、フェイリス・ニャンニャン[142])- 2シリーズ
2012年
2013年
2014年
2016年
2017年
2018年

劇場アニメ

OVA

Webアニメ

ゲーム

1997年
1998年
2000年
2003年
2004年
2005年
2007年
2008年
2009年
2011年
2012年
2013年
2014年
2015年
2018年
2021年
  • グランサガ(ロム[155]

ドラマCD

吹き替え

アニメ

  • ネコのクラちゃん Ordinary days(2025年、ナレーション[157]

パチスロ

  • STEINS;GATE〜廻転世界のインダクタンス〜(2015年、フェイリス・ニャンニャン
  • 秘宝伝~太陽を求める者達~(2012年、リリィ大佐

特撮

ドラマ

ラジオ

テレビ番組

※はインターネット配信

DVD

その他 

  • 魔女っ娘つくねちゃんWEB(2007年、つくね)
  • 魔女っ娘つくねちゃんswf(2009年、つくね)
  • 瀬戸の花嫁 いい旅・瀬戸気分(2009年)
Remove ads

文芸

  • 小説「アキバラカモノハシ亭」 『本の窓』 2017年11月号 -
  • オトナアニメ 『アからはじまる物語』 vol.24 -
  • ラジオライフ『モモーイアンテナ』 2008年6月号 - 博物館、施設、企業などへの訪問ルポ
  • ちょくマガ 『しえすたREM』 vol.001(2014年7月9日)[159] -

連載終了

※ 2006年までの原稿の一部は、加筆修正を加えた上で、上記「アキハバLOVE」に再録されている。

  • 月刊アスキー『桃井はるこ新聞』
  • サンケイスポーツ(関東版)・道新スポーツ『モモーイのヲタ川柳に萌え〜→モモーイのヲタん語講座』
  • 電撃萌王『桃井はるこのモモイズム・萌えイズム』
  • ゲームジャパン『放課後、アキバ通い』
  • YOMBAN『モモーイのおと』
  • アニカン『モモカン』 ( - 2008年2月20日 OUT)
  • ビデオサロン 『モモーイのイチオシ!』(2012年2月号 - 2012年5月号)
  • ことりす『桃井はるこメールマガジン「しえすた」』 vol.1(2012年11月19日)[160] - vol.38(2014年5月30日)
  • 月刊丸ごとスワローズ『モモーイ流スワカル50年』(2019年4月発行第44号から50号)
Remove ads

ライブ・イベント

要約
視点

国内公演

太字は単独ライブ。

海外公演

Remove ads

脚注

関連項目

参考文献

外部リンク

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads