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監察医・室生亜季子
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『監察医・室生亜季子』(かんさつい むろうあきこ)は、1986年から2007年まで日本テレビ系で放送されたテレビドラマシリーズ。全37回。主演は浜木綿子。
放送枠は「火曜サスペンス劇場」(第1作 - 第36作)、「火曜ドラマゴールド」(第37作)。
日本テレビ火曜2時間ドラマ枠では、シリーズ最多の超ロングランシリーズとなり、25年にわたって続いた同枠の大トリを飾った。舞台は埼玉県川越市である。
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概要
1986年12月23日、「火曜サスペンス劇場」で放送開始。監察医の室生による緻密な物証の積み重ねや、警部・浜田との掛け合いが高い人気となった。 18 - 20%超の視聴率を維持していたが、その後視聴率は15%前後に落ち込む。
火曜サスペンス劇場のタイトル、各新聞のラジオ・テレビ欄でのタイトル紹介は第1作から第25作までは、『女監察医・室生亜季子(放送作品回数)・(タイトル)』となっていたが、第26作目からは“女”が取れて、『監察医・室生亜季子(放送作品回数)・(タイトル)』とのタイトルになった。また、劇中の「看護婦」という呼称も2000年代前半制作辺りから「看護師」に変更されている。
捜査を担当する川越西署は市内だけでなく広範囲に市外で起きた事件も扱っている[注 1]。
「火サス」が終了し、約2年ほど放送がなかったが、「火曜ドラマゴールド」の最終回を飾るスペシャルとして復活した。視聴率は13.8%(関東地区)とシリーズ中最低に終わったが、「火曜ドラマゴールド」中では、最高の視聴率を獲得した。
なお、エンディングなどでは喜多院(川越市小仙波町)のシーンが登場することも多い。
同じ火曜サスペンス劇場、東映製作の『弁護士・高林鮎子』と並び、初期の頃から放送されていたため、現在でもBS日テレを中心に再放送されている。
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キャスト
要約
視点
室生医院
- 室生亜季子
- 演 - 浜木綿子
- 内科医。夫を不慮の事故で亡くし、川越の町で3代続く室生医院の院長となる。埼玉県川越市本町三丁目に在住。広島県竹原市出身。もともと内科の開業医であるが、夫の登山中の転落死に疑問を抱き、埼玉中央医科大学の生沢教授のもとで学び監察医も兼務することになる。
- 夫(室生涼一)は法医学者(監察医)で植物学にも関心があり植物画も得意としていた。第9作では小学校の学校医も兼任している設定であった。また、最終作にあたる第37作の冒頭で、心療内科と神経科も認定されたことが報告される。ランニングが趣味である。作中のナレーションも担当しており,冒頭に「あたし、室生亜季子。川越で3代続く街医者です。そしてこの街の監察医でもあるんです。」という言い回しから始まる台詞が恒例となっている。
- 立花よう子(立花とも子)
- 演 - 三浦リカ(第1作 - 第8作・第10作・第12作・第14作・第16作 - 第18作)、松岡由美[1](第13作・第15作・第19作・第20作)
- 看護婦。山口県出身。料理が得意。第1作から登場。結婚を機に川口市へと移った。
- 名前は松岡由美が演じた第13作と第15作のみ「立花とも子」になっている。
- 飯田まち子
- 演 - 鷲尾真知子(第9作・第11作)
- 看護婦。第9作と第11作に登場。非常勤。第9作では立花よう子が父の病気で実家に帰っており代わりに室生医院で勤務。
- 桐野まりえ
- 演 - 柴田理恵(第21作 - 第24作)
- 看護婦。第21作から登場。立花よう子の知り合いで結婚した立花に代わって室生医院で勤めるようになる。
- 小山朋子
- 演 - 山田まりや(第25作 - 第30作)
- 看護婦。第25作から登場。静岡県土肥町(現・伊豆市)出身。母を看病するために川越を離れることとなった。
- 今井のり子
- 演 - 酒井和歌子(第31作) ※ ゲスト枠の登場人物であり、事件関係者。詳細は第31作の登場人物の欄を参照
- 看護師。第31作に登場。前任の小山が退職して以降、しばらく室生医院に看護師が不在となっていたが、婦長経験もあることから浜田の紹介で室生医院に勤務することになる。今井雄一の母。
- 永井道子
- 演 - 清水ミチコ(第32作 - 第37作)
- 看護師。第32作から登場。大宮に在住している。大宮の病院に勤務していたこともあるベテラン看護師。
埼玉県警川越西警察署
- 田原健造
- 演 - すまけい(第1作 - 第6作・第15作・第17作・第20作)
- 刑事。階級は警部。福島県出身。第6作で事件解決後に退職。退職後は妻の実家の旅館「しろがね旅館」を手伝うために福島に帰郷したがすぐに妻を胃がんで亡くしている。その後は福島で旅館組合の役員などを務めていた。その後、第20作では福島県警の嘱託となっている。
- 浜田五郎[注 2]
- 演 - 左とん平(第7作 - 第37作)
- 刑事。階級は警部。1937年(昭和12年)5月30日生まれ[注 3]。東京市王子区出身。埼玉県川越市中町五丁目に在住。第7作で田原警部の後任として赴任。亜季子に好意を抱いている。最終作で県警本部に異動となる。妻には先立たれている。
- 川口
- 演 - 大場順
- 刑事。浜田の部下。主人公以外の登場人物としては唯一、シリーズ全作に登場する。
- 白井
- 演 - きくち英一(第1作 - 第3作・第6作・第12作)
- 鑑識係員。
- 四方晴夫
- 演 - 渡辺正行(第7作 - 第11作)
- 鑑識課所属の警察官。第7作で鑑識課長が室生先生の弟子になりなさいと言ったのを真に受けて、ケガを負った警察犬・ケン(警察犬バロン号)を引き連れて突然と室生医院に現れ、その日から室生医院の2階で住み込みを始めることになる。
- 安田
- 演 - 石田登星(第6作・第8作)、荒木優騎[2](第12作 - 第16作・第18作 - 第22作)、吉田淳(第17作)、冨家規政(第23作・第24作)、外川貴博(第30作)、加門良(第31作)
- 刑事。浜田の部下。
- 森
- 演 - 妹尾洸[3](第12作)、佐藤幸雄(第13作)、吉田淳(第18作 - 第22作)、山田佳伸(第23作・第25作)、西凜太朗(第24作)
- 刑事。浜田の部下。
- 北川
- 演 - 小林正寛(第25作)
- 刑事。
- 南
- 演 - 山田佳伸(第26作)、山本哲也(第32作)、山本紀彦(第33作)、園岡新太郎(第34作)、湯澤公敏[4](第35作)、松村穣[5](第36作)、野元学二[6](第37作)
- 刑事。
- 馬場
- 演 - 長岡尚彦(第26作)
- 刑事。
- 松本
- 演 - 五森大輔[7](第27作)、藤岡大樹[8](第28作)
- 刑事。
- 西
- 演 - 土屋大輔(第27作)、谷川俊(第28作)
- 刑事。
- 飯田
- 演 - 山崎健二(第29作)
- 刑事。
- 木村
- 演 - 岡崎宏(第29作)、赤間浩一(第31作)
- 刑事。
- 竹内
- 演 - 加門良(第30作)
- 刑事。浜田の部下。
- 五木
- 演 - 山本紀彦(第32作)
- 刑事。
- 佐川
- 演 - 関口信彦(第32作)
- 刑事。
- 西川
- 演 - 松川真也(第33作)
- 刑事。
- 東田
- 演 - 崔哲浩(第34作)、五森大輔[7](第35作)、石山輝夫(第36作)
- 刑事。
- 松原
- 演 - 冨家規政(第37作)
- 刑事。
埼玉中央医科大学
- 生沢
- 演 - 北村和夫(第1作・第2作・第4作)
- 教授。法医学教室勤務。亡くなった亜季子の夫・室生涼一の同僚にあたる。
- 佐野(山崎)
- 演 - 酒井麻吏(第1作・第2作・第4作・第8作 - 第13作・第15作 - 第26作)
- 講師。
- 第15作までは「山崎検査士」または役名なしで登場。第16作中で亜季子に「佐野さん」と呼ばれているがエンドクレジットでは役名なし。第18作から「佐野講師」とクレジットされる。
- 山野
- 演 - 石塚久美子(第19作)、弥生みつき(第20作 - 第22作)
- 助手。
- 井上
- 演 - 森みつえ[9](第23作 - 第37作)
- 助手。
- 八木
- 演 - 筒井巧(第27作 - 第37作)
- 助教授。
その他
特別出演
ゲスト
第1作 - 第20作(1986年 - 1996年)
- 第1作「歩き出した白骨死体」(1986年)
- 第2作「遺された眼」(1987年)
- 第3作「瀬戸内竹原殺人行」(1987年)
- 第4作「哀しき母子鑑定」(1988年)
- 第5作「高価すぎた情事」(1988年)
- 第6作「赤い髪の女」(1989年)
- 第7作「もう一つの指紋」(1989年)
- 第8作「熱い凍死」(1990年)
- 第9作「震える川」(1990年)
- 第10作「顔の無い白骨死体」(1991年)
- 第11作「歪んだ告白」(1992年)
- 第12作「もう一つの血痕」(1992年)
- 第13作「犯罪性なし」(1993年)
- 第14作「震える海」(1993年)
- 第15作「扼殺(やくさつ)」(1994年)
- 第16作「夕映えの女」(1994年)
- 第17作「薬殺」(1994年)
- 第18作「時効なし」(1995年)
- 第19作「埋葬」(1995年)
- 第20作「拳銃」(1996年)
第21作 - 第37作(1996年 - 2007年)
- 第21作「身元不明」(1996年)
- 第22作「指紋」(1997年)
- 第23作「不審死体」(1998年)
- 第24作「死因に異議あり」(1998年)
- 第25作「死亡推定時間」(1999年)
- 第26作「日焼けした死体」(1999年)
- 第27作「複合死因」(2000年)
- 城山幸子(看護婦・マキの愛人) - 若林しほ
- 牧田春三(愛称「マキ・ハル」のマルチタレント) - 中谷彰宏
- 沢井拓三(マキの高校の同級生でマネージャー) - 山本龍二
- 桜(山代温泉「百万石」仲居) - 清水よし子
- 埼玉県警川越西警察署 署長 - 木下浩之
- 橋本重吉(橋本悦子の父) - 二瓶鮫一
- 牧田静(山代温泉「百万石」接待部長・マキの母) - 三ツ矢歌子
- 橋本光(山代温泉「百万石」仲居・橋本悦子の妹) - 鈴木由香
- 文化愛好会 会長 - 赤城太郎
- 大田(医師) - 松田朗
- 山代温泉「百万石」女将 - 太地琴恵
- 山代温泉「百万石」部長 - 岸本功
- あやめ(山代温泉「百万石」仲居) - 夏川さつき
- 麻薬の売人 - 荒木優騎
- スナックのマスター - トミ譲二
- フロントマン - 森本寛章
- インタビュアー - 築山万有美[11]
- 山岡道夫(映画プロデューサー・プロダクション遊の社長) - 三波豊和
- 牧田陽子(マキの妻・マキの事務所社長) - 愛川裕子[注 4]
- 牧田一(マキの兄・事務所の企画担当) - 丹波義隆
- 第28作「偽装死体」(2000年)
- 第29作「不完全な心中」(2001年)
- 第30作「震える顔」(2001年)
- 第31作「母の波濤(はとう)」(2002年)
- 今井のり子(室生医院の看護婦・雄一の母) - 酒井和歌子
- 西山陽子(元風俗店勤務・雄一の友達) - 原千晶
- 今井雄一(元不良少年・川越中央高等学校の卒業生) - 蟹江一平
- 南浩一(フリーター・川越中央高等学校の卒業生) - 萩野崇
- 和泉二郎(スナック「ウェル」経営者・川越中央高等学校の卒業生) - 外川貴博
- 中本(下田東警察署 刑事) - 鼓太郎
- 桂(風俗店従業員) - トミ譲二
- 福島(風俗店従業員) - BOB藤原
- 山本(風俗店従業員) - 小野寺弘之
- 渡辺(川越中央高等学校 教師) - 竹内照夫
- 田沢(医師) - 笠井一彦
- 中年男(陽子の隣人) - 嶋崎伸夫
- 室生医院の患者 - 荒井眞理子
- 江崎(店員) - 徳井広基
- 升本(川越市立中央病院 医師) - 北村隆幸[14]
- 中古車販売店員 - 荒木優騎
- 患者 - 土屋直子[15]
- 漁師 - 鈴木信明
- アナウンサー - 西村いづみ[16]
- 宮田のぞみ(下田東警察署 刑事) - 左時枝
- 第32作「院外感染」(2003年)
- 第33作「笑った似顔絵」(2003年)
- 第34作「追憶」(2004年)
- 福井早苗(福井の娘) - 美保純
- 稲垣(東西生命保険 調査員) - 赤塚真人
- 福井しず(交通死亡事故の被害者・福井の後妻で早苗の義母) - 高林由紀子
- 西川洋子(交通死亡事故の加害者) - 未來貴子
- 福井史彦(早苗の夫) - 丹波義隆
- 青木幸子(早苗の同級生・室生医院の患者) - 清水よし子
- 篠原慎吾(大学病院教授) - 大矢兼臣
- 徳さん(田口の遠戚) - 重松収
- 島本(不動産屋) - 青柳文太郎
- 川村春子(福井の元妻で早苗の実母・浜田と田口の幼馴染) - 吉田日出子
- アパートのおかみさん - 齊藤まち
- 坂本(パチンコ店従業員) - かしま冠
- 浅野(医師) - 佐野和敏
- 福井剛(故人) - 久野泰助
- 田口久平(浜田と春子の幼馴染) - 平幹二朗
- 第35作「墜転落死」(2004年)
- 伊藤菜々(居酒屋従業員・室生医院の入院患者) - 藤田朋子
- 伊藤信二(菜々の弟) - 生田斗真
- 大西正夫(元信用金庫職員) - 羽場裕一
- 丸岡貢(大西の遠縁) - デビット伊東
- 丸岡アサ(丸岡の母) - 阪上和子
- 中島早苗(大西の元部下) - 豊川栄順
- 若井(鉄工所社長) - 赤羽大
- 井上徹(居酒屋マスター) - 田中耕二
- 西垣肇(丸岡の詐欺仲間) - 小野寺弘之
- 広志(室生亜季子の弟・中3で病死) - 石井琢弥
- 坂本美子(店員) - 小野沢知子
- 藤井(浦和中央信金 支店長) - 甲斐将馬
- 土屋(アパート管理人) - 谷津勲
- 森山秀子(患者) - 松本じゅん
- 高崎医科大学 教授 - 内田潤一郎
- 松園 - 佐野元哉[23]
- 久留島(大学病院教授) - 島田順司
- 第36作「母子鑑定」(2005年)
- 第37作「最後の解剖」(2007年)
- 山崎美雪(マリコの娘・元トップモデル) - 水野真紀
- 武藤マリコ(ファッションデザイン事務所「マリコ・アトリエ」デザイナー兼オーナー社長) - 五月みどり
- 平山一子(室生医院の患者) - 友近
- 西岡陽子(鑑識課員・浜田の妹の娘) - 紫吹淳
- 山崎親一(カメラマン・美雪の夫) - 川野太郎
- 東野かよ(ファッションデザイン事務所「マリコ・アトリエ」アシスタントデザイナーのチーフ) - 大沢さやか
- 赤塚武(ヤミ金会社社長) - 工藤俊作
- 池内弥生(モデル) - 風花舞
- 斎藤千春(モデル) - 星奈優里
- 逢坂(鑑識課長) - 伏見哲夫
- 藤山(かよの主治医) - 森富士夫
- 霞雅夫(夕子の父) - 並木史朗
- 難波一(飲み屋のマスター) - 藤田まこと
- 宮本志保(外科医) - 池上季実子
- 吉田一夫(かよの恋人・マネージャー) - 西村和彦
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スタッフ
- 原作・原案 - 宮川一郎、島田一男(第5作のみ、「死者たちの合唱」より)
- ナレーター - 平榮子
- 企画 - 小坂敬、長富忠裕、酒井浩至
- 脚本 - 宮川一郎、鹿水晶子、中島玲子、小木曽豊斗、難波江由紀子
- 音楽 - 福井峻、木森敏之、丸谷晴彦、大谷和夫
- 監督 - 永野靖忠、山像信夫、馬場昭格、鷹森立一、田中徳三、小松範任、村川透、津崎敏喜
- 助監督 - 伊藤貴司、津崎敏喜、川田理、山崎貴司、南晃行、中野達夫、石川達郎、和田孝、相沢淳、田村孝蔵、嶋田明美、中前勇児
- 技術協力 - 東通
- 制作協力 - 東映ビデオスタジオ
- チーフプロデューサー - 重松修(日本テレビ)、佐藤敦(日本テレビ)、増田一穂(日本テレビ)、梅原幹(日本テレビ)
- プロデューサー
- 制作 - 日本テレビ
- 製作著作 - 東映
放送日程
- 第37弾のみ「火曜ドラマゴールド」で放送されたが、これ以外は全て「火曜サスペンス劇場」で放送された。
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第37作「最後の解剖」
事実上のシリーズ最終作となる「最後の解剖」の放送は「火曜ドラマゴールド」としての最終回であったが、それ以上に「火曜サスペンス劇場」、「DRAMA COMPLEX -ドラマ・コンプレックス-」および「火曜ドラマゴールド」と25年半もの間続いてきた、日本テレビの火曜日21時 - 22時台の2時間ドラマとしての最終回の意味合いが強く、火サスのシリーズでは『警視庁鑑識班』からは中山淳彦役の西村和彦も出演し、『警部補 佃次郎』から佃次郎役の西郷輝彦と『女検事・霞夕子』から4代目霞夕子役の真矢みきの2人については、其々が出演しているドラマの役名・役柄のまま、特別出演扱いとして本作に登場した。この回は、火曜ドラマゴールドの半年間の放送の中で最高視聴率を記録した。
尚、サブタイトルに「最後の」との表記があったが、主演の浜自身は「室生亜季子を演じる機会があれば続けたい。」と語っていたが、7年後の2014年の旭日小綬章受章後のインタビューでは、このドラマについて浜は「好きな役ではなかった。」、「自分には白衣が似合わない。」、「医学の専門用語が難しく台本が来るたびにぞっとした。」と吐露している[26]。
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脚注
関連項目
外部リンク
Wikiwand - on
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