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第92回東京箱根間往復大学駅伝競走
2016年の箱根駅伝 ウィキペディアから
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第92回東京箱根間往復大学駅伝競走(だい92かいとうきょうはこねかんおうふくだいがくえきでんきょうそう)は、2016年1月2日から1月3日まで開催された第92回目の東京箱根間往復大学駅伝競走である。第91回大会の上位10校(シード校)と、2015年10月に行われた予選会の上位10校に加え、関東学生連合チームを合わせた全21チームが参加して行われた。
実施日程
区間
各区間の詳細などは東京箱根間往復大学駅伝競走#コースの特徴を参照して頂きたい。
総距離 217.1km
- 往路 (107.5km)
- 復路 (109.6km)
- 第6区 (20.8km) 箱根町芦ノ湖駐車場入口 - 小田原
- 給水なし
- 第7区 (21.3km) 小田原 - 平塚
- 給水場所:2箇所(10km付近、15km付近)
- 第8区 (21.4km) 平塚 - 戸塚
- 給水場所:2箇所(10km付近、15km付近)
- 第9区 (23.1km) 戸塚 - 鶴見
- 給水場所:2箇所(10km付近、14.4km付近)
- 第10区 (23.0km) 鶴見 - 日本橋 - 大手町・読売新聞東京本社前
- 給水場所:2箇所(10km付近、15km付近)
- 第6区 (20.8km) 箱根町芦ノ湖駐車場入口 - 小田原
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参加大学
要約
視点
第91回大会の上位10校(シード校)と予選会通過校10校に加えて、オープン参加の関東学生連合チームを合わせた全21校が参加する。
※ナンバーカードの数字はNo.1-No.10が前年順位、No.11-No.20が予選会順位の順。
出場選手
- チームエントリー
- 区間エントリー
- 選手リスト/当日エントリー変更(箱根駅伝公式サイト)
区間エントリー一覧
- ●は駅伝主将を表す。なお、法政大学の駅伝主将はチームエントリー外。
- 名前末尾の(括弧内の数字)は学年を表す。
- 色付きは当日メンバー変更を表す (交替出場した選手/登録を外れた選手) 。
今大会のスタート並び順
スタート並び順
- 往路スタート
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- 往路スタートの並び順は、シード校(第91回箱根駅伝の成績順)に続き、予選会通過校(第92回箱根駅伝予選会の成績順)、関東学生連合チームとし、2列でスタートライン中央から両端に向かって並ぶ。
- 復路スタート
- 復路のスタートは、往路において1位チームのフィニッシュから10分以内にフィニッシュしたチームは時差出発を行い、その他のチームは往路1位のチームがスタートした10分後に同時出発(一斉スタート)を行う。
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- 一斉スタート・繰上げスタート
- 同時出発が複数校ある場合の並び順は、進行方向左側から前中継所の通過順とする。
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(数字は復路 平塚中継所での通過順)
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ただし、今大会の復路 鶴見中継所での8チームによる繰り上げスタートではこの規定が適用されず、以下の並び順となった。
(数字は復路 戸塚中継所での通過順)
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概要
要約
視点
連覇を狙う青学大が優勝候補の大本命とされ、全日本大学駅伝を制した東洋大、前回2位の駒大が対抗馬と言われた。
往路
1区
当日エントリー変更は青学大・東洋大・明大・帝京大の4校。
序盤は中央学大・潰滝大記が集団を引っ張り、5km通過が14分13秒というハイペースながら誰一人遅れることなく一団で進む。すると7.5kmの新八ツ山橋の上りで中大・町澤大雅がスパート。この仕掛けに法大が真っ先に遅れると、続けて6校が集団から脱落する。
先頭集団は11.5kmで駒大・其田健也が後退し12人となってからは牽制が続いたが、15kmを過ぎて関東学生連合・山口修平(創価大)が仕掛けて集団が縦長になると、16kmで青学大・久保田和真が一気にスパート。明大・横手健がただ一人食らいつくも六郷橋の上りで引き離され、そのまま久保田がトップでタスキリレー。青学大の1区区間賞は史上初。久保田は1区歴代3位の1時間01分23秒をマークした。
横手が21秒差の2位、3位には38秒差で町澤と拓大・金森寛人が続いた。王座奪回を狙う東洋大・上村和生は53秒差の8番手でタスキリレー。其田は1分50秒差の14番手と出遅れた。
2区
今大会では唯一、当日エントリー変更が行われなかった。
先頭の青学大・一色恭志は安定したペースを刻み、2位の明大・木村慎との差をじわじわと広げていく。
後方では、トップと1分13秒差の11番手でタスキを受けた山梨学大の1年生ドミニク・ニャイロが猛烈な突っ込みを見せ、2.4kmで6人の3位集団をかわし3位に浮上。集団からは東洋大・服部勇馬がただ一人ニャイロを追う。ニャイロは6.2kmで木村をかわし単独2位に浮上。服部もニャイロから大きく離されることなく、7.6kmで木村に追いつくと9.5kmで単独3位に浮上。さらにじわじわと差を詰めた服部が12.9kmでニャイロに追いつき併走となる。
ニャイロと服部に突き放された5位集団は、13番手でタスキを受けた順大のスーパールーキー・塩尻和也、14番手でタスキを受けた駒大・工藤有生らが追いつき、横浜駅前では9人の大きな集団となった。
先頭の一色は、横浜駅以降はニャイロ・服部との差を詰められることなく最後まで堅実な走りで駆け抜け、青学大が大学史上初めて戸塚中継所をトップでタスキリレー。一色は前回大会の自身の記録を10秒上回る区間3位の快走を見せた。
2位争いは権太坂の下りに入った16kmでニャイロがスパート。一時は30mほど差が開いたが、18.7kmで再び服部が追いつくと、19.6kmからは服部がニャイロを引き離し、22秒差でタスキリレー。服部は2区歴代5位の1時間07分04秒をマークし、2年連続の2区区間賞に輝いた。ニャイロは区間2位の走りで、58秒差の3位でタスキを繋ぐ。
5位集団からは15.8kmで工藤がスパートし単独5位を走っていたが、20kmを過ぎて中央学大・関東学生連合・帝京大が追いつき激しい競り合いとなった。最後は帝京大・髙橋裕太が抜け出し2分17秒差の5位。工藤は8人抜きで6位、塩尻も4人抜きで9番手に浮上した。一方権太坂の手前で集団から脱落した中大・早大はそれぞれ10人に抜かれ14番手・15番手まで後退した。
3区
当日エントリー変更は東洋大・山梨学大・日大・日体大・順大・拓大・法大・上武大の8校。
気温が急上昇するなか、先頭の青学大・秋山雄飛は快調なペースで2位の東洋大・服部弾馬との差を広げていく。後方ではトップと2分19秒差の6位でタスキを受けた駒大・中谷圭佑が猛追。7kmで明大を引き離し単独4位に浮上すると、11.2kmで3位の山梨学大・上田健太に追いつく。
秋山は後続を気にすることなく最後までハイペースを維持し、大学史上初めて平塚中継所をトップでタスキリレー。3区歴代7位の好タイムで区間賞を獲得。2位東洋大との差を1分35秒に広げた。
中谷と上田の3位争いは6kmに渡って併走が続いたが、17.2kmで中谷が脇腹を押さえる仕草を見せペースダウン。上田が2分47秒差の3位でタスキリレー。中谷は一時上田に10秒差をつけられたが、ラストスパートで猛追し1秒差の4位でタスキを繋いだ。
中位争いでは4年連続の3区出場となった中央学大・塩谷桂大が5人抜きで5位に浮上。一方、明大は1年生の坂口裕之が区間最下位に沈み、4位から12位に転落する。
4区
当日エントリー変更は青学大・駒大・明大・日体大・順大・神奈川大・中大の7校。
青学大・田村和希は自身の持つ区間記録を上回るペースで最初の5kmを突っ込むが、気温の上昇もありその後は落ち着いたペースとなる。それでも田村は区間賞を獲得する走りで、2位東洋大との差を2分28秒に広げ、大学史上初めて小田原中継所をトップでタスキリレー。
山梨学大と駒大による3位争いは15km以上に渡って併走が続いたが、終盤に山梨学大・田代一馬が抜け出し、3分34秒差でタスキリレー。駒大に25秒の差をつける。
中位争いでは順大が10位から6位、早大が11位から7位に浮上。一方で拓大が7位から10位、帝京大が6位から11位に後退するが、5位中央学大から13位東海大まで9校が1分10秒の間にひしめく。
5区
当日エントリー変更は駒大・日体大の2校。
一年間で三度の疲労骨折を起こすなど故障に悩まされた青学大・神野大地は、区間記録を出した前回には及ばないものの安定したペースで山を駆け上がる。
3位争いは駒大・大塚祥平が4.2kmで山梨学大・前田拓哉に並ぶと、5.5km過ぎで引き離し単独3位に浮上。
中位争いでは、トップと7分20秒差の13位でタスキを受けた東海大・宮上翔太がごぼう抜きを展開し、さらに後方からはトップと9分26秒差の15番手でタスキを受けた日大のダニエル・ムイバ・キトニーが、神野を大きく上回るペースで猛追をかける。
神野は17.3km付近で差し込みを起こして苦しい表情となり、さらに山下りでは強い向かい風を浴びるもペースダウンすることなく逃げ切り、青学大が往路2連覇を果たした。1区から一度も首位を譲らない「往路完全優勝」は第81回大会の東海大以来11年ぶり。神野は自身の区間記録からは3分02秒遅いタイムとなったものの、区間2位の走りで有終の美を飾った。
2位は3分04秒差で東洋大、3位には5分20秒差で駒大が入った。東洋大・五郎谷俊は区間3位、駒大・大塚は区間4位とともに快走を見せた。
中位争いでは東海大・宮上が13kmで7人を抜き6位に浮上するも、後方から猛烈なペースで追い上げてきた日大・キトニーが17.4kmで宮上を逆転。キトニーは神野を47秒も上回るダントツの区間賞で9人を抜き、トップと8分33秒差の6位にジャンプアップした。宮上は山下りで順大に抜き返され、9分50秒差の8位でゴール。
シード権争いは、拓大と城西大が同タイムの10位・11位でフィニッシュ。初出場の東国大は濱登貴也が区間7位の走りで4人を抜き、10位と24秒差の12位と健闘した。日体大は8位から13位、中央学大は5位から14位、明大は12位から17位とそれぞれ大きく後退した。
9位の帝京大以下12校と、15番手でゴールした関東学生連合の計13チームが復路一斉スタートとなった。
復路
6区
当日エントリー変更は明大・早大・中央学大・大東大・順大の5校。
青学大の1年生・小野田勇次は軽快に山を駆け下る。序盤の上りこそ東洋大にわずかに差を詰められたものの、下りに入るとぐんぐん差を広げていき、トップでタスキリレー。小野田は1年生としては史上初の58分台となる、58分31秒の区間タイ記録をマークした。
2位の東洋大は口町亮が序盤から積極的に飛ばして区間4位でまとめたものの、青学大との差は4分14秒まで広がった。3位の駒大は宮下紘一が区間10位に留まり、トップと7分33秒・東洋大と3分19秒の差がついた。
13人の一斉スタート組からは、前回6区区間4位の日体大・秋山清仁が激走。序盤の上りで東海大・順大をかわすと、10.7kmで山梨学大、17.2kmで日大と早大もかわし、4番手でタスキリレー。秋山はコース変更前(第90回大会以前)の区間記録をも上回る、58分09秒の区間新記録を樹立。総合順位も13位から7位にジャンプアップした。
シード権争いは、中央学大の1年生・樋口陸が小野田には及ばないものの58分台を記録する区間3位の走りで14位から10位に浮上。帝京大が38秒差の11位に後退し、東国大が12位をキープする。6位の山梨学大から12位の東国大まで2分45秒の間に6校がひしめく混戦状態となった。
往路10位を争った城西大と拓大は、ともにブレーキとなり13位・14位に後退した。上武大は馬本匠が終盤に脚を攣り大きくバランスを崩す走りとなってしまったが、21番手で無事にタスキを繋いだ。
7区
当日エントリー変更は早大・城西大・中央学大・大東大・帝京大・順大・法大・中大・東国大の9校。
4年連続で7区を任された青学大・小椋裕介は、区間賞を獲得した前回の自身の記録を上回るペースで10kmを通過。しかし17.5kmで右脇腹を押さえ苦しい表情になると、気温の上昇もあり前回よりは遅れたペースとなる。それでも小椋は7区歴代5位のタイムで、2年連続の区間賞を獲得した。
2位の東洋大は櫻岡駿が区間2位と好走するも、トップとの差は4分52秒に拡大。3年連続の7区となった駒大・西山雄介は区間4位でまとめたものの、トップと8分46秒・東洋大と3分54秒の差がついた。
シード権争いは、13番手・総合9位でタスキを受けた順大・稲田翔威が区間5位の走りで9番手・総合5位にジャンプアップ。6番手・総合10位でタスキを受けた中央学大・海老澤太も14.9kmで早大をかわし5番手に浮上、総合順位も9位に押し上げる。東海大は前回1年生で2区を務めた川端千都を起用するも、終盤に失速し総合8位から10位に後退。39秒差で11位帝京大が続く。見た目の順番では帝京大が14番手、2秒差の15番手で東海大がタスキを繋いだ。中大は15位から12位に浮上したものの、10位東海大とは4分09秒の大差。東国大は12位から14位に後退した。
個人成績では、15番手でタスキを受けた明大・牟田祐樹が区間3位の快走を見せ、8人を抜いて7番手に浮上する。関東学生連合も平賀喜裕(駿河台大)が区間6位相当の走りで16番手から11番手に浮上している。
一方、最後尾でタスキを受けた上武大・田中佑弥は終盤に喘息の発作を起こし、中継所手前1.5kmからは右胸を押さえながらの苦しい走りとなり、残り1km地点でバランスを崩し地面に手をついてしまう。田中は無事に走り切ったものの、上武大は1分17秒及ばず平塚中継所で繰り上げスタートとなった。平塚中継所での繰り上げスタートは第70回大会以来22年ぶり。
8区
当日エントリー変更は青学大・駒大・東洋大・早大・城西大・山梨学大・大東大・帝京大・日体大・法大・東国大・上武大の12校。
先頭の青学大・下田裕太は、上昇する気温をものともせず序盤から積極的に飛ばし、後続との差をぐんぐん広げていく。下田は区間記録にあと16秒と迫る8区歴代3位の好タイムを叩き出し、区間賞を獲得。2位の東洋大・山本修二は区間9位に留まり、トップと7分03秒の大差がついた。
3位の駒大は、前回5区で低体温症による大ブレーキを喫した馬場翔大が区間2位と好走し、東洋大に2分44秒差まで詰め寄る。
5番手・総合9位でタスキを受けた中央学大は、細谷恭平が区間3位タイの快走を見せ4番手・総合6位に浮上。細谷にかわされ5番手となった日体大も総合順位では7位から5位に浮上する。
シード権争いは、15番手・総合10位でタスキを受けた東海大・林竜之介が6人をかわし9番手に浮上、総合順位も7位に引き上げる。14番手・総合11位でタスキを受けた帝京大は山崎渉が区間10位でまとめ、14番手こそ変わらないものの総合10位に浮上した。
一方、10番手・総合6位でタスキを受けた日大・岡野佑輝は、茅ヶ崎の定点で一旦は8番手に浮上しながらもその後急失速。区間19位のブレーキで、15番手・総合11位に急落した。14番手の帝京大とは見た目で1分04秒差、総合タイムで23秒の差がついた。
下田が快走を見せたこともあり、戸塚中継所では城西大・拓大・法大・上武大・東国大の5校が繰り上げスタートとなった。復路の戸塚中継所で5チーム以上が繰り上げとなるのは第64回大会(6校)以来28年ぶり。
9区
当日エントリー変更は早大・東海大・中央学大・日大・神奈川大・法大の6校。
青学大・中村祐紀は大量リードに守られたこともあり落ち着いたペースを刻む。横浜駅前の定点では東洋大・高橋尚弥に6分29秒差まで追い上げられるものの、終盤に巻き返して区間7位でまとめ、高橋との差を6分38秒に広げて優勝を盤石なものとした。
3位の駒大は9区の二岡康平も区間2位の快走。東洋大との差を1分35秒まで縮め、逆転に望みを繋いだ。
区間賞は6番手から4番手に浮上した早大・井戸浩貴が獲得した。井戸にかわされた中央学大・海老澤剛は中継所直前で脱水症状に陥り、蛇行を繰り返しながらも無事にタスキリレー。区間順位も6位にまとめた。東海大は高木登志夫が区間3位と好走し、7位から5位に浮上する。
シード権争いは10位の帝京大・岩間俊友が区間14位と振るわなかったものの、11位の日大も荒川諒丞が区間15位に終わり、両者の差は55秒に広がった。明大は齋田直輝が区間4位と好走し15位から12位に浮上。10位と2分39秒差まで追い上げ、シード獲得に僅かな望みを繋いだ。
鶴見中継所では神奈川大・中大・日大・城西大・東国大・拓大・上武大・法大の8校が繰り上げスタートとなった。神奈川大は大野日暉が懸命のラストスパートを見せるも、僅か4秒届かなかった。法大は第84回大会以来8年ぶり、中大は第64回大会以来28年ぶりの鶴見繰り上げとなった。
10区
当日エントリー変更は青学大・駒大・東海大・城西大・中央学大・山梨学大・大東大・中大・上武大の9校。
気温13℃と暑さが襲うなか、青学大のアンカー・渡邉利典は快調なペースを刻む。2位の東洋大・渡邊一磨も好走を見せるがその差はじわじわと開いていき、渡邉利典は区間賞の走りでフィニッシュ。東洋大に7分11秒の差をつけ、青学大が往路・復路完全優勝で総合2連覇を果たした。1区から一度も首位を譲らない「総合完全優勝」は第53回大会の日体大以来39年ぶりの快挙であった。
2位の東洋大は8年連続の3位以内。渡邊一磨は区間3位の走りで駒大を振り切った。3位の駒大は中村佳樹が区間12位と振るわず青学大と10分35秒の大差がついたが、7年連続の3位以内を達成した。
中位争いは、順大・作田直也が区間2位の快走で9位から6位に浮上し3年ぶりのシード権を獲得。日体大も総合7位で2年ぶりのシード権獲得となった。
見た目では51秒・総合タイムでは55秒の差をもってスタートした帝京大と日大のシード権争いは、11位の日大・山崎一輝が繰り上げスタートの大集団につけず、じわじわと後退。安定したペースを刻む帝京大・島口翔太郎との差が徐々に開いていく。島口は区間10位の堅実な走りでまとめ上げ、12番手でフィニッシュ。日大に1分29秒の差をつけ、帝京大が2年ぶりのシード権を獲得した。なお、日大は5区で区間賞を獲得しながらもシード落ちしたが、これは第77回大会の拓殖大学以来15年ぶり5回目、距離が延長された第82回大会以降では史上初の出来事であった。
9区終了時点でわずかにシードの可能性が残されていた明大は、山田稜が蒲田の定点までハイペースで突っ込むもその後失速。7番手から11番手まで後退し、総合14位で8年ぶりにシード権を失った。関東学生連合が帝京大とわずか9秒差の総合11位相当と健闘した。
城西大は復路で振るわず総合12位で2年ぶりのシード落ち。大東大は往路の大不振が響き、総合18位で3年ぶりのシード落ちとなった。東国大は6区までシード権争いに加わったものの、総合17位で初の箱根路を終えた。
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成績
要約
視点
- 完全優勝
- (総合・往路・復路の全部門優勝)
- 青山学院大学 - 2回目(大会史上41回目)。
- 総合完全優勝
- (1区〜10区の全10区間で通過順位1位を記録)
- 青山学院大学 - 大学初。
- 第53回大会(日本体育大学)以来、39年ぶり(大会史上12回目)。
- 往路完全優勝
- (1〜5区の往路全5区間で通過順位1位を記録)
- 青山学院大学 - 大学初。
- 第81回大会(東海大学)以来、11年ぶり(大会史上14回目)。
金栗四三杯(最優秀選手)
久保田和真(青山学院大学、第1区 = 区間賞) - 青山学院大学からの選出は2回目。
総合成績
総合成績(詳細版)
- (括弧()の数字は正式順位ではなくオープン参加(OP)チームの成績相当順位を表す。)
- ※10位以内の大学には次大会(第93回大会)のシード権が与えられた。
- *1:復路一斉スタート
- *2:復路8区・平塚中継所にて繰り上げスタート
- *3:復路9区・戸塚中継所にて繰り上げスタート
- *4:復路10区・鶴見中継所にて繰り上げスタート
往路成績
往路成績(詳細版)
- (括弧()の数字は正式順位ではなくオープン参加(OP)チームの成績相当順位を表す。)
- *1:復路一斉スタート対象校
- *2:拓殖大学(往路10位)と城西大学(往路11位)は同タイムであるが着順の差による。
復路成績
復路成績(詳細版)
- (括弧()の数字は正式順位ではなくオープン参加(OP)チームの成績相当順位を表す。)
- *1:復路一斉スタート
- *2:復路8区・平塚中継所にて繰り上げスタート
- *3:復路9区・戸塚中継所にて繰り上げスタート
- *4:復路10区・鶴見中継所にて繰り上げスタート
区間賞
区間賞一覧
区間記録
区間記録一覧
- 太字は区間1位。( )の記録は参考記録。色つきは区間新記録、黄色は区間タイ記録。
その他の記録
その他の記録 詳細
出場校数
- 20大学(21チーム)
関東学生連合チーム
- 参加大学数 16校(内 補欠6校)
- 出場大学数 10校(補欠との当日エントリー変更0校)
当日エントリー変更
- 変更件数 全区間合計 62件
- 往路 21件/復路 41件
記録の最少差
往路記録の最少差
- 0分00秒(同タイム、順位決定は着順による)
- 拓殖大学(5時間37分42秒 = 往路10位)
- 城西大学(5時間37分42秒 = 往路11位)
- - 第91回(往路15位と16位)以来、2年連続。
- - 近年では第80回(往路11位=2校)、第83回(往路9位と10位)、第85回(往路7位と8位)、第89回(往路6位と7位)、第91回(往路15位と16位)で記録している。
繰り上げスタート
- 復路一斉スタート校数:12大学(13チーム)
- 帝京大学(3年連続)
- 拓殖大学(2年連続)
- 城西大学(4年連続)
- 東京国際大学(初)
- 日本体育大学(3年連続)
- 中央学院大学(90回大会以来、2年ぶり)
- 神奈川大学(5年連続)
- 中央大学(5年連続)
- 明治大学(65回大会以来、27年ぶり)
- 上武大学(7年連続)
- 法政大学(90回大会以来、2年ぶり)
- 大東文化大学(2年連続)
- 関東学生連合チーム(OP)
- 繰上げスタート区間:計3区間 (復路一斉スタートを除く)
- 第8区(70回大会以来、22年ぶり)
- 第9区(3年連続)
- 第10区(3年連続)
- 繰上げスタート校数:8大学 (復路一斉スタートを除く)
- 日本大学 - 10区 (91回大会 10区以来、2年連続)
- 城西大学 - 9区、10区(90回大会 10区以来、2年ぶり)
- 神奈川大学 - 10区(91回大会 10区以来、3年連続)
- 中央大学 - 10区(64回大会 10区以来、28年ぶり)
- 拓殖大学 - 9区、10区(91回大会 9区及び10区以来、2年連続)
- 東京国際大学 - 9区、10区(初)
- 法政大学 - 9区、10区(78回大会 3区<2区途中棄権による>以来、14年ぶり)
- 上武大学 - 8区、9区、10区(90回大会 9区及び10区以来、2年ぶり)
- 繰上げスタート延べ走者数:14走者 (復路一斉スタートを除く)
- 第8区:1大学: 上武大学
第9区:5大学: 城西大学、拓殖大学、東京国際大学、法政大学、上武大学
第10区:8大学: 日本大学、城西大学、神奈川大学、中央大学、拓殖大学、東京国際大学、法政大学、上武大学
「ごぼう抜き」「追い抜かれ」
「ごぼう抜き」「追い抜かれ」
- 復路第6区以降では一斉スタートが生じているため、復路6区以降の各区は「見た目の通過順位」による
「見た目の通過順位」
中継所を通過した時点の各校の通過順位(いわゆる「見た目の通過順位」)及び通過時刻
見た目の通過順位
- 上下段に分かれている場合は繰り上げスタートを表す。
上段は前区間走者の到着時の順序及び時刻、下段は繰り上げスタート時の順序及び時刻を表す。 - 繰り上げスタート及び復路一斉スタートについては「*」で示している。
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資料
大会記録
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大会要項等
観戦・応援の注意事項
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予選会
要約
視点
- 予選会:2015年10月17日 9:35スタート
概要
49校(大学院、大学校含む)が出場。エントリー全661人のうち、各校10 - 12人の計577人が参加した。
日大・帝京大・日体大・順大・神奈川大・拓大・法大・中大・東国大・上武大が上位10校に入り、本大会出場を決めた。東国大は本大会初出場。法大は第90回大会でシードを逃して以来2大会ぶりの出場となる。その他の8校は前回大会に続いての出場となる。一方、前回出場校のうち、國學院大と創価大の2校は今大会の出場権を逃した。
レースは参加した49大学のうち48チームが10人以上完走となった。東京農工大は出走した10人のうち完走が9人(10km関門での時間制限(以下の2b)により1人失格=途中棄権扱い)だったため記録なしとなった。
予選1位の日大の合計タイムは10時間06分00秒、予選10位の上武大の合計タイムは10時間12分00秒、完走48チーム中48位の上智大は12時間02分33秒の記録だった。予選不通過校のうち予選10位と1分差以内だったのは、予選11位の国士大(10位との差 10秒)、予選12位の東農大(10位との差 53秒)の2校であった。
個人別成績では上位16人が1時間以内の成績を記録した。個人成績1位のダニエル・ムイバ・キトニー(日大)の記録は58分20秒、日本人最上位である個人成績4位の徳永照(中大)の記録は59分17秒、最後の完走ランナーの記録は1時間18分31秒だった。1時間以内の成績を記録した上位16人のうち所属大学が予選不通過となったのは、創価大(個人成績6位、予選14位)と東農大(個人成績7位、予選12位)の2校である。
各校10番目選手の順位の比較では、予選会通過校のうち10番目選手の最も低い順位が194位(予選6位 拓大)だったのに対し、予選会不通過校のうち10番目選手の最上位は133位(予選11位 国士大)であった。また10番目選手の順位が上述の194位よりも上位だったものの予選会不通過となったのは、上述の国士大と東農大、國學院大の3校である。
出走した577人のうち完走576人、途中棄権1人(前出)だった。
予選会不通過校の個人成績上位選手から選考される関東学生連合チームには、予選会11位以下となった各校の学内1位の選手を中心に計16人が選出された。ただし、個人7位に入った戸田雅稀(東農大)は招集を辞退したため、東農大からは選出されなかった。
出場資格
「第92回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会 要項」[1]および「競技注意事項」[2]における出場資格は以下のとおりである。
- 1) 2015(平成27)年度関東学生陸上競技連盟男子登録者で、本予選会並びに箱根駅伝本大会出場回数が通算4回未満である者に限る。なお、出場とはエントリーした時点で出場とする。
ただし、別個加盟の大学院の競技者は、学部での出場回数に関係なく新たに4回まで出場できる。 - 2) 1校1チームとする。ただし、エントリーは10名以上14名以下とし出場人数は10名以上12名以下とする。
- 3) 2014(平成26)年1月1日より申込み期日前日(2015(平成27)年10月1日)までに各校エントリー者全員が5000m 16分30秒以内もしくは10000m 34分以内のトラックでの公認記録を有していること。
順位決定方法
「第92回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会 要項」における順位決定方法は以下の方法で行われる。
各校上位10名の合計タイムにより10校を選ぶ。
- 1)競技成績での上位10名の合計タイムが少ない大学を上位とする。
- 2) 1)で同タイムの場合には上位10名の合計順位が少ない大学を上位とする。
- 3) 2)によって順位が決定しない場合には、各校最上位選手の順位が上位の大学を上位とする。
- 4) 1)の基準で10位に複数校が並んだ場合には、2)及び3)より順位を決定する。
- 完走者が10名に満たないチームは、チーム記録については記録なしとなるが個人記録については公認として認められる。
注意点
「第92回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会 要項」および「競技注意事項」による注意事項(抜粋)
- (1) レースは1時間20分を以て終了となる。
- (2) 以下に該当する場合、当該選手については予選会の競技は中止となる。
- (2a) スタート後38分を経過しても10km地点に到達していない場合
- (2b) 先頭走者が国営昭和記念公園内の最終周回(18.2km地点付近)に入った時点で合流点(13.4km地点付近)に到達していない場合
予選会エントリー校
今大会の予選会には49大学(大学院、大学校を含む)がエントリーしている。
- 登録選手数はエントリー時の人数(最大14名)。予選会に実際に出場できるのは12名まで。
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エントリー選手リスト
- 大学別エントリー選手リスト
- スタートリスト
- 欠場者リスト
スタート時並び順
「第92回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会 要項」による注意事項(抜粋)
- スタートの並び順は第91回東京箱根間往復大学駅伝競走及び同予選会の順位順とする。その他の大学は申込み順に関係なく、抽選により決定する。なお、50校を超える申込みがあった場合、51校以降の大学は50校が整列した後方に、スタートラインに対して並行に並ぶこととする。
- 実際の出場校は49校であったため、上記の50校超申込時の規定は適用されなかった。
予選会競走成績
- 予選会成績(上位15位まで)
予選会成績(全チーム詳細)
- 大学名の横の(数字)表記は出走選手数を表す。表記無しは出走選手数12名の学校を表す。
- 予選会不通過校所属の個人成績上位選手
予選会不通過校所属の個人成績上位選手
- 予選会個人全記録
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メディアによる中継
本大会
- テレビ
- ラジオ
予選会
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脚注
外部リンク
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