トップQs
タイムライン
チャット
視点

西多摩郡

東京都の郡 ウィキペディアから

西多摩郡
Remove ads

西多摩郡(にしたまぐん)は、東京都

Thumb
東京都西多摩郡の範囲(1.瑞穂町 2.日の出町 3.檜原村 4.奥多摩町 薄緑:後に他郡から編入した区域)

1971年南多摩郡が消滅したことに伴い、東京都に現存する唯一の郡となっている。

人口53,349人、面積375.86km²人口密度142人/km²。(2025年7月1日、推計人口

以下の3町1村を含む。

郡域

1878年(明治11年)に行政区画として発足した当時の郡域は、上記3町1村から瑞穂町の一部(二本木・高根・駒形富士山・富士山栗原新田)を除き、以下の市全域を加えた区域にあたる。

隣接していた郡

発足時に隣接していた郡は以下の通り。

歴史

要約
視点

郡発足までの沿革

旧高旧領取調帳』に記載されている明治初年時点での、多摩郡のうち後の当郡域の支配は以下の通りに記述されている。幕府領は代官江川太郎左衛門支配所が管轄した。●は村内に寺社領が存在。(101村)

なお、氷川村・小河内村内の各村も1村に数える。

さらに見る 知行, 村数 ...
  • 慶応4年=明治元年
  • 明治初年(98村)
    • 上草花村・下草花村が合併して草花村となる。
    • 上平井村・中平井村・下平井村が合併して平井村となる。平井村は後に韮山県に属する。
  • 明治2年
    • 2月9日(1869年3月21日) - 古賀知県事の管轄区域に品川県を設置。韮山県の一部(下師岡新田、五ノ神村の全域、五日市村のうち旧幕府領[2])が品川県に移管。
    • 五日市村を除く旧幕府領・旗本領相給の各村のうち旧旗本領が韮山県に編入[2]
    • 韮山県の一部(横沢村、三内村、網代村[3])が西瑞藩領となる。
    • 龍ヶ崎藩領の一部(下代継村、上代継村[4])が品川県に移管。
  • 明治4年
    • 7月14日1871年8月29日) - 廃藩置県により藩領が前橋県龍ヶ崎県岩槻県西端県となる。
    • 10月28日(1871年12月10日) - 前橋県の管轄区域が群馬県の管轄となる。
    • 11月14日(1871年12月25日) - 品川県・韮山県・龍ヶ崎県・岩槻県・群馬県・西端県のうち後の当郡に属する区域が入間県に移管。
    • 11月 - 各県の後の五日市町域が神奈川県に移管。該当区域は入間県(伊奈村・留原村・山田村・小中野村・小和田村・館谷村・高尾村・五日市村)、旧前橋県(養沢村)、旧龍ヶ崎県(乙津村)、旧西端県(入野村・深沢村・戸倉村・横沢村・三内村・網代村)。
  • 明治5年
    • 1月 - 各県の後の日の出町域が神奈川県に移管。該当区域は入間県(平井村の全域、大久野村のうち旧幕府領)、旧西端県(大久野村のうち旧西端藩領)。
    • 5月 - 入間県のうち後の当郡に属する区域の残部が神奈川県に移管。
  • 1873年(明治6年) - 上大久野村・下大久野村・北大久野村が合併して大久野村となる。(96村)
  • 1874年(明治7年) - 上師岡村・下師岡村が合併して師岡村となる。(95村)
  • 1875年(明治8年)(1町93村)
    • 青梅村が青梅町に、竜寿寺村が梅沢村にそれぞれ改称。
    • 栃久保村(氷川村のうち)が氷川村に編入。

郡発足以降の沿革

Thumb
1.青梅町 2.西多摩村 3.東秋留村 4.西秋留村 5.増戸村 6.霞村 7.小曽木村 8.成木村 9.調布村 10.吉野村 11.三田村 12.古里村 13.氷川村 14.小河内村 15.大久野村 16.檜原村 A.5町村組合(五日市町ほか) B.箱根ヶ崎村外三ヶ村組合 C.福生村熊川村組合 D.5村組合(平井村ほか) (青:合併なし 紫:青梅市 黄:あきる野市 赤:奥多摩町 橙:日の出町)
  • 1878年(明治11年)11月18日 - 郡区町村編制法の神奈川県での施行により、神奈川県多摩郡のうち1町93村の区域をもって西多摩郡が発足。郡役所が青梅町(現在の青梅図書館の場所)に設置。
  • 1889年(明治22年)
    • 3月31日 - 下記の各町村が合併。(2町30村)
      • 青梅町 ← 青梅町、勝沼村、西分村、日向和田村(現・青梅市)
      • 五日市町 ← 五日市町[大部分]、小中野村(現・あきる野市)A
      • 三ッ里村 ← 小和田村、留原村、高尾村(現・あきる野市)A
      • 明治村 ← 館谷村、入野村、深沢村、五日市町[一部](現・あきる野市)A
      • 西多摩村 ← 羽村、五ノ神村、川崎村(現・羽村市)
      • 東秋留村 ← 野辺村、小川村、二宮村、平沢村、雨間村(現・あきる野市)
      • 西秋留村 ← 淵上村、牛沼村、油平村、上代継村、下代継村、引田村(現・あきる野市)
      • 増戸村 ← 伊奈村、山田村、網代村、横沢村、三内村(現・あきる野市)
      • 霞村 ← 藤橋村、大門村、今井村、新町村、今寺村、野上村、吹上村、塩船村、根ヶ布村、谷野村、木野下村、師岡村(現・青梅市)
      • 小曽木村 ← 南小曽木村、富岡村、黒沢村(現・青梅市)
      • 成木村 ← 上成木村下分、上成木村上分、下成木村上分、下成木村下分、北小曽木村(現・青梅市)
      • 調布村 ← 下長淵村、千ヶ瀬村、河辺村、上長淵村、友田村、駒木野村(現・青梅市)
      • 吉野村 ← 下村三郷、畑中村、日影和田村、柚木村(現・青梅市)
      • 三田村 ← 沢井村下分、沢井村上分、二俣尾村、御岳村、御岳山(現・青梅市)
      • 古里村 ← 小丹波村、大丹波村、梅沢村、川井村、丹三郎村、棚沢村、白丸村(現・奥多摩町)
      • 氷川村 ← 氷川村、日原村、海沢村、境村(現・奥多摩町)
      • 小河内村 ← 川野村、原村、河内村、留浦村(現・奥多摩町)
      • 小宮村 ← 養沢村、乙津村[大部分](現・あきる野市)A
      • 戸倉村 ← 戸倉村、乙津村[一部](現・あきる野市)A
      • 大久野村(単独村制。現・日の出町)
      • 檜原村(檜原本村が単独村制。現・檜原村)
      • 箱根ヶ崎村石畑村殿ヶ谷村(それぞれ単独村制。現・瑞穂町)B
      • 長岡村 ← 長谷部新田、下師岡新田(現・瑞穂町)B
      • 福生村熊川村(それぞれ単独村制。現・福生市)C
      • 菅生村草花村原小宮村瀬戸岡村(それぞれ単独村制。現・あきる野市)D
      • 平井村(単独村制。現・日の出町)D
    • 4月1日 - 上記2町30村が町村制を施行。上記A - Dは町村組合を結成(名称は地図参照)。
  • 1893年(明治26年)4月1日 - 東京府の管轄となる。
  • 1899年(明治32年)7月1日 - 郡制を施行。
  • 1918年大正7年)12月1日 - 五日市町・三ッ里村・明治村が合併し、改めて五日市町が発足。(2町28村)
  • 1921年(大正10年)4月1日 - 菅生村・草花村・原小宮村・瀬戸岡村が合併して多西村が発足。(2町25村)
  • 1923年(大正12年)4月1日 - 郡会が廃止。残務処理のため郡役所は存続。
  • 1926年(大正15年)7月1日 - 郡役所が廃止。以降は地域区分名称となる。
  • 1940年昭和15年)
    • 2月11日 - 氷川村が町制施行して氷川町となる。(3町24村)
    • 11月10日(5町18村)
      • 福生村・熊川村が合併して福生町が発足。
      • 箱根ヶ崎村・石畑村・殿ヶ谷村・長岡村が合併して瑞穂町が発足。
  • 1943年(昭和18年)7月1日 - 東京都制の施行により東京都の管轄となる。
  • 1951年(昭和26年)4月1日 - 青梅町・霞村・調布村が合併して青梅市が発足し、郡より離脱。(4町16村)
  • 1955年(昭和30年)
    • 4月1日(5町4村)
      • 東秋留村・西秋留村・多西村が合併して秋多町が発足。
      • 五日市町・増戸村・戸倉村・小宮村が合併し、改めて五日市町が発足。
      • 氷川町・古里村・小河内村が合併して奥多摩町が発足。
      • 小曽木村・成木村・吉野村、三田村が青梅市に編入。
    • 6月1日 - 大久野村・平井村が合併して日の出村が発足。(5町3村)
  • 1956年(昭和31年)10月1日 - 西多摩村が町制施行・改称して羽村町となる。(6町2村)
  • 1958年(昭和33年)10月15日 - 瑞穂町が埼玉県入間郡元狭山村を編入。
  • 1970年(昭和45年)7月1日 - 福生町が市制施行して福生市となり、郡より離脱。(5町2村)
  • 1972年(昭和47年)5月5日 - 秋多町が市制施行、即日改称して秋川市となり、郡より離脱。(4町2村)
  • 1974年(昭和49年)6月1日 - 日の出村が町制施行して日の出町となる。(5町1村)
  • 1991年平成3年)11月1日 - 羽村町が市制施行して羽村市となり、郡より離脱。(4町1村)
  • 1995年(平成7年)9月1日 - 五日市町が秋川市と合併してあきる野市が発足し、郡より離脱。(3町1村)

変遷表

自治体の変遷
さらに見る 明治22年以前, 明治22年4月1日 ...
Remove ads

行政

神奈川県西多摩郡長

『神奈川県史 別編1 人物』による[5]

さらに見る 代, 氏名 ...
東京府西多摩郡長

特記なき場合『東京府史 行政篇 第1巻』による[6]

さらに見る 代, 氏名 ...

脚注

参考文献

外部リンク

関連項目

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads