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てんとう虫の歌
川崎のぼるによる少年漫画作品 ウィキペディアから
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『てんとう虫の歌』(てんとうむしのうた)は、川崎のぼるによる少年漫画作品。テレビアニメ化もされている。
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概要
タイトルは主人公が7人きょうだいであることからナナホシテントウの甲羅の星(黒点)の数に因んだもの。
1973年から2年間、小学館の学年別学習雑誌にて連載。この漫画及びこのアニメを機に、1974年8月1日より小学館のコミックレーベル『てんとう虫コミックス』が刊行されるきっかけとなった。2005年現在、てんとう虫コミックスライブラリー版で入手可能である。
構成
両親を飛行機事故で失ってしまい、きょうだい7人で力を合わせて生活していく一週きょうだいの心温まる物語。アニメでは事故ではなく、過労による病気で既に両親が故人となった所から始まった。
きょうだいの名前は日、月、火、水、木、金、土と、曜日の名前をモチーフにしている。祖父の配慮で豪邸の敷地内に建てさせたバラックに住まわされ、自ら生計を立てることを要求され、この為、上の姉兄は小学生にも関わらずアルバイトで生活費を稼ぎ、下の弟妹の親代わりとなる。
なお、原作では火児と日曜子が単行本第1話(およそ月刊誌3か月分)で、福引で当てた北海道旅行を両親にプレゼントしたものの、第2話(1か月分と少し)で行きの飛行機が墜落。遺体は見つからず、死亡または行方不明と報道される。衝撃的な事件を描く前に、明るい家族模様(第1話などはスラプスティックなギャグの連打である)や、両親の完璧さを充分に描くことで悲劇性を強めるとともに、やがて自分たちだけで行動を起こすきょうだいの目標を明確に示した幕開けである。
アニメ版では、生前の両親の描写は抑えられ、回想シーンのみで登場している。
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登場人物
要約
視点
一週(いっしゅう)家
- 日曜子(ひよこ)
- 声 - 松島みのり
- 次女 5歳。少しおませでやんちゃ。おねしょ癖がある。父親ゆずりの下駄がトレードマークで、喧嘩のときは武器としても使う。
- 漫画では兄が多いせいか喧嘩っ早く乱暴な口調だが、アニメでは少し丸くなって「~でしゅら」が口癖。
- きょうだいにおけるギャグメーカーだが、ごくまれに問題提起となる様な事件を起こすこともある。
- ペットの動物たちとは一番仲が良く、気心の知れた仲間となっている。
- 誕生日は2月2日で、劇中で誕生日を祝うシーンがある。一人称は「あたい」。
- 漫画中では平仮名で「ひよ子」と表記されている。アニメでは姉兄から「ひよ」と呼ばれている。
- 月美(つきみ)
- 声 - 岡本茉利
- 長女 小学6年生。若き日の休美の面影を持つ美少女で、気だてが良くしっかり者。優等生で運動神経も良くバレーボールが得意。
- 祖父・鉄之助の気持ちを見抜き、きょうだいの母親役として奮闘するが、自分一人で抱え込みがちで、最初の頃過労で倒れたこともある。
- 誕生日は5月4日。一人称は「あたし」。
- 火児(かじ)
- 声 - 安原義人
- 長男 小学5年生。勉強は苦手だがスポーツは万能。漫画では野球選手、アニメではボクサーを目指している。
- 手のつけられない暴れん坊だが、正義感と責任感が強く、きょうだいの父親役として頑張る。一人称は「おれ」。
- 水男(みずお)
- 声 - 山本嘉子→松尾佳子
- 次男 小学4年生。学校始まって以来の秀才で、きょうだいでただ一人の眼鏡のキャラクター。姉や兄と同様、外見は母親似。
- 性格も真面目で思いやりがあり、両親代わりの姉や兄をフォローする。
- 劇中で本作のタイトルである「てんとう虫の歌」の作詞作曲を行う。一人称は「ぼく」「おれ」。
- 木介(もくすけ)
- 声 - 山下啓介
- 三男 小学3年生。どちらかと言えば父親似。おとなしく優しい性格だが力は大人並み。
- アニメでは将来の夢は僧侶で、念仏癖がある。一人称は「ぼく」「おれ」。
- 金太郎(きんたろう)
- 声 - つかせのりこ
- 四男 小学2年生。長男火児を小型にした腕白なガキ大将。自分だけ一週家の実の子ではないと思い込んだことがある。
- 物語中盤から、家事担当のシフト表を作るなど、きょうだいのことを考えた行動をとる様になる。
- 誕生日は3月3日。一人称は「おれ」。
- 土丸(つちまる)
- 声 - 丸山裕子
- 五男 小学1年生。間太を小型にした様な外見の持ち主。スキンヘッドであることを気にしている。
- やや気が弱く金太郎の子分同然だが、早耳で情報をつかむのが得意。アニメでは少年探偵にあこがれて活躍する回もある。一人称は「ぼくちん」。
- 間太(かんた)
- 声 - 増岡弘
- 父親。動物園の飼育係。いかついが、愛嬌のある風貌の持ち主。今はスキンヘッドだが、若い頃は七三に近い髪型をしていた。
- 少々ズッコケた所もあるが、明るく真面目な性格で、まさに一週家の大黒柱。
- 休美(やすみ)
- 声 - 麻生美代子
- きょうだいの母親。旧姓は岩倉。優しくしっかり者で、夫を支え、きょうだいにも分け隔てなく深い愛情を注ぐ。
- 動物園の切符切りをしていて、間太と知り合った。漫画では子供らに夫とのラブラブな写真を発見され、大騒ぎになっている。
- 若い頃は美人で評判だった。今はポッチャリ体型だが、顔立ちはやはり美しい。
ペット
一週家と同居している動物たち。彼らの名前は、当時のカワサキプロのスタッフなど作者の身近な人物に由来する。
- カラ兵衛(犬)
- 声 - 大平透 / 立壁和也
- ソーロク(犬・ダックスフント)
- 声 - 大竹宏
- カア子(アヒル)
- 声 - 松金よね子
- ヨイチ(豚)
- 声 - 増岡弘
- ベラスケ(黒猫)
- ムースケ(トラ猫)
- コソロク(ぶち猫)
- ノビール(川崎のぼる似のぼうっとした表情の猫)
※なお、ムースケ・コソロク・ノビールはアニメ未登場。
明美とその家族
- 岩倉 明美(いわくら あけみ)
- 叔母。月美が生まれた年にアメリカ人と結婚し、アメリカ在住。休美と瓜二つの妹で、休美と同じく子だくさん。なお、アニメ版ではオーストラリア在住。
- マリアンヌ
- 明美の次女。髪型以外は日曜子とそっくりで同い年。以下、7人は一週きょうだいのいとこに当たる。
- マリー
- 明美の長女。金髪なのを除けば月美にそっくり。
- ジミー
- 明美の長男。火児にそっくり。
- ジョーンズ
- 明美の次男。水男に似ているが眼鏡はかけていない。
- リッキー
- 明美の三男。木介に似ているが坊主頭ではない。
- トミー
- 明美の四男。金太郎にそっくり。
- ウィリー
- 明美の五男。土丸よりは母親似で髪の毛はあり、野球帽をかぶっている。
- 岩倉 鉄之助(いわくら てつのすけ)
- 声 - 大平透
- 祖父(休美・明美の父)。大富豪。
- 一週きょうだいを引き取るものの、駆け落ち同然に結婚した間太と休美の子であることを理由にきょうだいに辛くあたり、屋敷ではなく同じ敷地にあるバラックに住まわせる。
- しかしきょうだいに冷たいのはあくまで表向きだけで、内心は逆境にめげず逞しく育って欲しいと願っている。安全だけは確保した中できょうだいが自ら生計を立てるように仕向け、陰からきょうだいを暖かく見守る。学歴は中卒だが、実業家として成功しており、かなりの資産家である。また、趣味は剣道だが、真面目に取り組んでいる割に腕の方はいまいちで段は取ってないらしい。[要出典]
その他
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テレビアニメ
要約
視点
1974年10月6日 - 1976年9月26日にフジテレビ系にて放送。全104話。タツノコプロ制作。
平均視聴率は16.7%(タツノコプロが所有する資料による)[1]。
『巨人の星』や『いなかっぺ大将』に続く川崎のぼるのアニメ化作品で、フジテレビ系でのタツノコプロ制作のアニメとしては『いなかっぺ大将』から2年越しとなる。
2003年9月には全話収録のDVDボックスが2巻に分けて発売され、単巻DVDも順次発売された。
スタッフ
- 製作:吉田竜夫(※ノンクレジット)
- 原作:川崎のぼる
- 企画:鳥海尽三、小山高男(現・小山高生)、酒井あきよし
- 音楽:菊池俊輔
- 総監督:笹川ひろし
- 作画監督:林政行、川端宏、源田秀夫、杉野昭夫
- 美術監督:多田喜久子
- 背景:横瀬直人、他
- 仕上:永野知代枝、他
- 撮影:結束義博、他
- 編集:森田清次、他
- 進行:中野政則、他
- オーディオディレクター:斯波重治
- 効果:イシダサウンド
- 録音:オムニバスプロモーション
- 現像:読広スタジオ、東京現像所
- プロデューサー:永井昌嗣
- アシスタントプロデューサー、制作デスク:栃平吉和
- 制作担当:中野政則(竜の子プロ)、内間稔、大野実(読広)
- 制作協力:フジテレビ
- 制作:タツノコプロ
主題歌
- オープニングテーマ
- エンディングテーマ
- 「ぼくらそろって一週間」(第1回 - 第82回)
- 作詞 - 若林一郎 / 作曲・編曲 - 菊池俊輔 / 歌 - こおろぎ'73、ヤング・フレッシュ
- 「ひよこでしゅら」(第83回 - 最終回)
- 作詞 - 若林一郎 / 作曲 - 菊池俊輔 / 編曲 - 青木望 / 歌 - 堀江美都子 / セリフ - 松島みのり
- 当初は「ぼくらそろって~」の映像を使用したが、後にオリジナル映像に変更した。
- 挿入歌
- 「ななほし てんとう ほしななつ」
- 作詞 - 若林一郎 / 作曲・編曲 - 菊池俊輔 / 歌 - 堀江美都子
- 「てんとう虫のマーチ」
- 作詞 - 若林一郎 / 作曲・編曲 - 菊池俊輔 / 歌 - 堀江美都子
主題歌を収録したEPレコードは日本コロムビアより発売された。
以前に放送された『いなかっぺ大将』と同様、当時の小学館プロダクションが著作権を有していた。
また日本コロムビアから発売されたCD『続・テレビまんが主題歌のあゆみ』には「ぼくらきょうだい てんとう虫」を収録、『続・テレビ懐かしのB面コレクション』には、「ななほし てんとう ほしななつ」が収録された。
各話リスト
放送局
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系列は当時の系列。
その他
- 第68話「いなかっぺ大将がやってきた」では、サブタイトルの通り『いなかっぺ大将』の主人公である大ちゃんこと風大左衛門がゲスト出演する。
- 最終回における次番組『ポールのミラクル大作戦』予告では、ひよ子が主人公ポールを「後はまかせた」と紹介する、競演形式となっている。
- 制作クレジットの「タツノコプロ」のロゴは、1973年に現在のロゴに変更されたが、前番組「科学忍者隊ガッチャマン」では変更されず、本番組が同放送枠では初の新ロゴとなった。またそのクレジット方法は、タツノコマークが吐き出した物が「タツノコプロ」のテロップに変わる演出(『けろっこデメタン』や『タイムボカン』、『新造人間キャシャーン』前期と同じ)だったが、次番組『ポールのミラクル大作戦』からは廃止された。
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イタリア語放送
連載雑誌
その他
- 2000年発行の「コミック★フィギュア王」では、川崎の手になる平成版「てんとう虫の歌」ということで、ロックバンドになったてんとう虫きょうだいのイラストが掲載された。
注釈
外部リンク
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