レクレドール

レクレドール（欧字名:Les Clefs d'Or、2001年2月24日 - ）は、日本の競走馬、繁殖牝馬^[1]。主な勝ち鞍に2004年のローズステークス、2005年のクイーンステークス。

レクレドール
欧字表記	Les Clefs d'Or[1]
品種	サラブレッド[1]
性別	牝[1]
毛色	黒鹿毛[1]
生誕	2001年2月24日（24歳）[1]
抹消日	2007年3月14日
父	サンデーサイレンス[1]
母	ゴールデンサッシュ[1]
母の父	ディクタス[1]
生国	日本（北海道白老町）
生産者	白老ファーム[1]
馬主	（有）サンデーレーシング[1]
調教師	池江泰郎（栗東）[1]
競走成績
生涯成績	27戦4勝[1]
獲得賞金	1億8488万5000円[1]
勝ち鞍 GII ローズステークス 2004年 GIII クイーンステークス 2005年

馬名の意味は、「金の鍵（仏）」^[2]。全兄に、2001年の香港ヴァーズなどを制し種牡馬としても活躍したステイゴールドがいる。

戦績

3歳（2004年）

デビューは遅れ3月20日の新馬戦（阪神芝2000m）でデビュー。勝ち馬のハナ差の2着と惜敗する。次走の未勝利戦は3着となり、3戦目の未勝利戦を1.4倍の断然人気に応え初勝利を挙げる。3か月の休養後、昇級初戦となった3歳以上500万下を上がり最速の脚で追い込み勝利し、連勝。次走は秋華賞トライアルの重賞、ローズステークスに挑戦する。レースは道中後方に待機し、直線で上がり最速の末脚で追い込み、グローリアスデイズ、スイープトウショウ以下を捉えて1着、3連勝で重賞初制覇となった。優先出走権を得て出走した秋華賞は3番人気と支持を集めるが後方から追い込むも6着に敗れる。続くエリザベス女王杯は7着に敗れた。

4歳（2005年）

4か月の休み明け、4歳初戦となった中山牝馬ステークスはスタートで出遅れ上がり最速の脚を使うも8着と凡退。続く福島牝馬ステークスは接戦のなか3着と好走する。しかし次走の愛知杯は7着、1番人気に推されたマーメイドステークスでは9頭立ての5着と敗れる。続くクイーンステークスは前目で競馬を進め、直線で抜け出すと迫るヘヴンリーロマンスをハナ差抑えて1着。ローズステークス以来の勝利を収め、重賞2勝目を手にした。次走の府中牝馬ステークスは7着に敗れ、エリザベス女王杯は17着と惨敗に終わったが阪神牝馬ステークスでは0.1秒差の3着に入った。この年は8戦すべて牝馬限定戦に出走した。

5歳（2006年）

5歳初戦、京都牝馬ステークスは6着、中山牝馬ステークスは11着と精彩を欠き、続く福島牝馬ステークスが5着と掲示板には載るもののヴィクトリアマイルは最下位の18着と大敗に終わった。マーメイドステークスでも12着と大敗したが前年優勝したクイーンステークスで3着に入ると、19戦ぶりの混合戦出走にして連闘で臨んだ札幌記念では9番人気の低評価を覆し勝ったアドマイヤムーンに1馬身差の2着と好走する。秋は府中牝馬ステークス9着、エリザベス女王杯8着と今一つな競馬が続き、開催時期が12月に変更となった愛知杯は4着に敗れる。

6歳（2007年）

6歳になり、京都牝馬ステークス12着、3年連続出走となった中山牝馬ステークス12着と二桁着順が続き、クラブ規定により、3月14日に競走馬登録を抹消、故郷の白老ファームで繁殖生活に入った^[3]。

競走成績

以下の内容は、JBISサーチ^[4]およびnetkeiba.com^[5]に基づく。

競走日	競馬場	競走名	格	距離（馬場）	頭 数	枠 番	馬 番	オッズ （人気）	着順	タイム （上り3F）	着差	騎手	斤量 [kg]	1着馬（2着馬）	馬体重 [kg]	備考
2004.03.20	阪神	3歳新馬		芝2000m（良）	16	2	4	012.00（4人）	02着	R2:03.4（33.9）	-0.0	0川島信二	54	アドマイヤキング	468
0000.04.10	阪神	3歳未勝利		芝2000m（良）	16	6	12	002.20（1人）	03着	R2:01.0（35.5）	-0.1	0川島信二	54	トーセンファイナル	452
0000.05.08	京都	3歳未勝利		芝1800m（良）	16	6	11	001.40（1人）	01着	R1:48.7（34.5）	-0.2	0武豊	54	（ピサノパスティーユ）	452
0000.05.22	中京	3歳500万下		芝2000m（良）	11	3	3		取消			0安藤勝己	54	ウェルフェア	計不
0000.08.14	札幌	3歳500万下		芝1500m（良）	14	5	8	005.60（3人）	01着	R1:28.8（35.0）	-0.0	0川島信二	52	（ワディラム）	466
0000.09.19	阪神	ローズS	GII	芝2000m（良）	12	6	7	012.10（5人）	01着	R1:59.0（35.1）	-0.0	0安藤勝己	54	（グローリアスデイズ）	452
0000.10.17	京都	秋華賞	GI	芝2000m（良）	18	7	15	009.30（3人）	06着	R1:59.3（35.0）	-0.9	0小牧太	55	スイープトウショウ	444
0000.11.14	京都	エリザベス女王杯	GI	芝2200m（良）	18	3	6	020.30（7人）	07着	R2:14.1（33.9）	-0.5	0渡辺薫彦	54	アドマイヤグルーヴ	442
2005.03.12	中山	中山牝馬S	GIII	芝1800m（良）	16	3	5	006.00（2人）	08着	R1:50.1（34.3）	-0.4	0M.デムーロ	55	ウイングレット	448
0000.04.24	福島	福島牝馬S	GIII	芝1800m（良）	16	2	3	006.80（4人）	03着	R1:49.9（34.5）	-0.5	0柴山雄一	54	メイショウオスカル	448
0000.06.05	中京	愛知杯	GIII	芝2000m（良）	18	3	5	008.00（4人）	07着	R2:01.8（36.8）	-0.5	0熊沢重文	55	マイネソーサリス	454
0000.07.10	阪神	マーメイドS	GIII	芝2000m（稍）	9	8	9	003.00（1人）	05着	R2:01.9（37.1）	-1.4	0熊沢重文	55	ダイワエルシエーロ	450
0000.08.14	札幌	クイーンS	GIII	芝1800m（良）	14	3	4	013.00（5人）	01着	R1:46.7（34.7）	-0.0	0蛯名正義	55	（ヘヴンリーロマンス）	452
0000.10.16	東京	府中牝馬S	GIII	芝1800m（稍）	17	8	15	005.30（3人）	07着	R1:47.3（34.1）	-0.7	0蛯名正義	55	ヤマニンアラバスタ	446
0000.11.13	京都	エリザベス女王杯	GI	芝2200m（良）	18	8	17	030.70（6人）	17着	R2:14.5（35.7）	-2.0	0蛯名正義	56	スイープトウショウ	452
0000.12.18	阪神	阪神牝馬S	GII	芝1600m（良）	11	8	10	010.20（3人）	03着	R1:34.6（34.8）	-0.1	0O.ペリエ	55	アドマイヤグルーヴ	456
2006.01.29	京都	京都牝馬S	GIII	芝1600m（良）	16	7	14	005.60（3人）	06着	R1:33.9（34.2）	-0.4	0O.ペリエ	55	マイネサマンサ	452
0000.03.12	中山	中山牝馬S	GIII	芝1800m（良）	16	2	3	014.20（7人）	11着	R1:49.5（36.4）	-1.7	0蛯名正義	55	ヤマニンシュクル	446
0000.04.22	福島	福島牝馬S	GIII	芝1800m（良）	16	5	10	006.10（2人）	05着	R1:48.7（36.5）	-0.2	0柴山雄一	55	ロフティーエイム	448
0000.05.14	東京	ヴィクトリアマイル	GI	芝1600m（稍）	18	5	9	096.1（12人）	18着	R1:35.9（34.8）	-1.9	0蛯名正義	55	ダンスインザムード	444
0000.06.18	京都	マーメイドS	GIII	芝2000m（良）	14	7	11	010.30（5人）	12着	R2:02.1（35.1）	-1.0	0武豊	55	ソリッドプラチナム	448
0000.08.13	札幌	クイーンS	GIII	芝1800m（良）	14	3	3	015.60（7人）	03着	R1:47.0（36.0）	-0.3	0柴山雄一	55	デアリングハート	454
0000.08.20	札幌	札幌記念	GII	芝2000m（良）	15	4	7	020.00（9人）	02着	R2:00.5（34.1）	-0.2	0藤田伸二	55	アドマイヤムーン	450
0000.10.15	東京	府中牝馬S	GIII	芝1800m（良）	16	3	5	013.90（5人）	09着	R1:48.3（34.1）	-0.8	0蛯名正義	55	デアリングハート	446
0000.11.12	京都	エリザベス女王杯	GI	芝2200m（良）	15	4	7	113.4（12人）	08着	R2:12.3（35.0）	-0.7	0藤田伸二	56	フサイチパンドラ	448	[注釈 1]
0000.12.16	中京	愛知杯	GIII	芝2000m（良）	15	2	3	017.70（5人）	04着	R1:58.9（34.2）	-0.3	0柴山雄一	56	アドマイヤキッス	452
2007.01.28	京都	京都牝馬S	GIII	芝1600m（良）	16	8	16	029.5（10人）	12着	R1:34.5（35.6）	-1.5	0柴山雄一	56	ディアデラノビア	460
0000.03.11	中山	中山牝馬S	GIII	芝1800m（重）	16	2	4	035.0（10人）	10着	R1:51.5（37.9）	-1.3	0柴山雄一	56	マイネサマンサ	452

繁殖成績

主な活躍馬に2015年に京成杯を制したベルーフ、2018年に金盃を制したクラージュドールがいる。2020年10月7日に用途変更となり、繁殖牝馬を引退した^[6]。その後はそのまま白老ファームでリードホースとなった^[7]。

	生年	馬名	性	毛色	父	馬主	厩舎	戦績	供用	出典
初仔	2008年	アージュドール	牡	青毛	ブライアンズタイム	（有）サンデーレーシング	栗東・池江泰寿 →美浦・高柳瑞樹	6戦0勝	（引退）	[8]
2番仔	2009年	ラルシュドール	牝	鹿毛	シンボリクリスエス		栗東・池江泰寿	19戦3勝	（繁殖牝馬）	[9]
3番仔	2010年	クラージュドール	牡	鹿毛	キングカメハメハ	（有）社台レースホース	栗東・池江泰寿 →船橋・川島正一	44戦7勝	（引退）	[10]
4番仔	2011年	クリューサオール	牡	鹿毛		（有）サンデーレーシング	栗東・池江泰寿	11戦0勝	（引退）	[11]
5番仔	2012年	ベルーフ	牡	鹿毛	ハービンジャー			26戦3勝	（引退）	[12]
6番仔	2013年	ルフォール	牝	鹿毛	キングカメハメハ		美浦・堀宣行	13戦3勝	（繁殖牝馬）	[13]
7番仔	2014年	コリエドール	牡	栗毛	クロフネ			6戦2勝	（引退）	[14]
8番仔	2016年	グルファクシー	牝	栗毛	ハービンジャー	（株）G1レーシング		10戦2勝	（繁殖牝馬）	[15]
9番仔	2017年	バーグアンノール	牝	青鹿毛	キングカメハメハ	（有）社台レースホース	栗東・池江泰寿	3戦0勝	（繁殖牝馬）	[16]
10番仔	2020年	ポルトドール	牡	栗毛	モーリス	（株）G1レーシング	栗東・池江泰寿 →西脇・盛本信春 →栗東・小栗実	25戦2勝	（現役）	[17]

• 2025年4月25日現在

血統表

レクレドールの血統			（血統表の出典）[§ 1]
父系	サンデーサイレンス系/ヘイロー系			[§ 2]
父 *サンデーサイレンス Sunday Silence 1986 青鹿毛 アメリカ	父の父 Halo 1969 黒鹿毛 アメリカ	Hail to Reason	Turn-to
			Nothirdchance
		Cosmah	Cosmic Bomb
			Almahmoud
	父の母 Wishing Well 1975 鹿毛 アメリカ	Understanding	Promised Land
			Pretty Ways
		Mountain Flower	Montparnasse
			Edelweiss
母 ゴールデンサッシュ 1988 栗毛 日本	母の父 *ディクタス Dictus 1967 栗毛 フランス	Sanctus	Fine Top
			Sanelta
		Doronic	Worden
			Dulzetta
	母の母 ダイナサッシュ 1979 鹿毛 日本	*ノーザンテースト Northern Taste	Northern Dancer
			Lady Victoria
		*ロイヤルサッシュ Royal Sash	Princely Gift
			Sash of Honour
母系(F-No.)	ロイヤルサッシュ系(FN:1-t)			[§ 3]
5代内の近親交配	アウトブリード			[§ 4]
出典	[18] [19][20] [18] [18]

• 全兄に2000年目黒記念、2001年日経新春杯、ドバイシーマクラシック、香港ヴァーズ勝ち馬のステイゴールド^[20]。
• 叔父に1987年阪神3歳ステークス、1988年中日スポーツ賞4歳ステークス、函館記念、マイルチャンピオンシップ勝ち馬のサッカーボーイ^[20]。