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上野裕和

日本の将棋棋士 ウィキペディアから

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上野 裕和(うえの ひろかず、1977年4月13日 - )は将棋棋士。棋士番号238。神奈川県厚木市出身。安恵照剛八段門下。日本将棋連盟理事(2009年5月-2011年5月)

概要 上野裕和 六段, 名前 ...

棋歴

兄とともに父に教わる形で将棋のルールを覚えたのは5歳の頃。小学3年生のころに厚木王将という道場に通い始めた。そこで年の近い北浜健介鈴木大介 (棋士)勝又清和高野秀行 (棋士)佐藤紳哉と対局している[1]。当時の上野は初段で、小学生準名人で五段だった北浜には二枚落ちでも負かされていたと2017年のインタビューで語っている[1]

奨励会には1991年9月、14歳で入会[2]。19歳で1級[2]、1999年9月の三段昇段まで、降級降段点B[注 1]を8回に亘り取得するなど苦労したものの、その都度立ち直り、三段リーグでは初参加から2期目(第27回・2000年度前期)で13勝5敗で2位[注 2]の成績を修め、四段へ昇段。

新四段として参加した第60期(2001年度)C級2組順位戦では3勝7敗と振るわず、早々に降級点を喫した。その後も好不調に波があったものの、2004年度に行われた第54回NHK杯で予選を3連勝で勝ち抜き本戦に出場[注 3]するなどの活躍をした。第65期(2006年度)に9勝1敗(3位)の成績を修めC級1組に昇級(五段昇段)。しかし昇級直後に2期連続で降級点[注 4]を喫し、制度上最短でC級2組に降級[注 5]。以降も公式戦の成績が振るわず、特に順位戦ではC級2組において第69期(2010年度)から第71期に亘り3期連続で降級点を喫し、35歳で順位戦への参加資格を失った(フリークラス編入)。

2018年、第68回NHK杯テレビ将棋トーナメント予選決勝で梶浦宏孝四段に勝ち、14年ぶり(二回目)に本戦へ出場[注 6][3]

2023年3月31日、フリークラス規定による引退が決定[4][5][2]

2023年5月16日第36期竜王戦(6組昇級者決定戦)の横山友紀四段との対局で敗退し引退となった[6]

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棋風

  • 序盤巧者として知られ、相居飛車・対抗形・相振飛車すべて指しこなす。序盤の本や記事を多く書いている[注 7]

対局以外における活躍

  • 将棋の研究、普及に熱心で、子どもスクールの講師として長年活躍している。アマチュアとの指導対局では、会場に持参した「地獄・普通・天国」もしくは「鬼・普通・天使」といった3種のカードを選ばせ、力の出し具合をアマに指定させる事がある[注 8]
  • 2009年、日本将棋連盟理事選挙に出馬し当選。出版部担当・販売部担当・総務部副担当となる[7]
  • 2011年、日本将棋連盟理事選挙に出馬し落選。
  • 2016年、青野照市専務理事の主導により、「日本将棋連盟公式Webサイト」の仕様が変更されたものの[8][出典無効]間違いが多いうえ[9][出典無効]、 藤倉勇樹安西勝一の名前が画像ごと抹消されるなど問題点が多く、上野はTwitterで問題視し批判を述べた。さらに将棋ファンの意見を募ったうえ問題点を取り纏め、2016年9月の月例報告会で問題を提起した[10][出典無効]
  • 将棋ソフト不正使用疑惑については、三浦弘行九段への理事会の対応を批判し、「理事会は補償と謝罪を考えて欲しい」[11][出典無効]と述べている。

人物・私生活など

  • あだ名は「ちゅう太」。ねずみに似ていることからの由来だが、本人も認めており、自ら「ちゅう太ブログ」とHP題名にも使用している。
  • 2006年8月17日に実母が他界[12]。上述の昇級は亡き母に捧ぐ形となった。
  • 2012年11月に結婚したことを自身のブログで報告した[13]。直後には順位戦3局を含め5連勝するなど好調に転じたものの、結果的に続かず上述の通りフリークラスへの編入を余儀なくされた。その日、同時期に奨励会に在籍し、しのぎを削った松尾歩が気持ちを察して、朝まで付き合ってくれたことに救われた、と2018年第68回NHK杯テレビ将棋トーナメント1回戦の自戦記(対局相手は松尾)で明かしている[3]
  • 2019年、自身が主宰する横浜西口大人将棋教室を開講するなど指導にも熱心な棋士である[14]
  • 趣味は読書で、好きな小説家は吉本ばなな村山由佳宮本輝宮部みゆきさがら総百田尚樹など[15]
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昇段履歴

  • 1991年00月00日 : 6級 = 奨励会入会
  • 1997年00月00日 : 初段
  • 1999年09月00日 : 三段(第26回三段リーグから参加)
  • 2000年10月01日 : 四段(第27回三段リーグ成績2位) = プロ入り
  • 2007年04月01日 : 五段(順位戦C級1組昇級、通算88勝95敗)[16]
  • 2012年04月01日 : 五段(フリークラス編入、通算137勝180敗=五段昇段後49勝85敗)
  • 2019年04月01日 : 六段(フリークラス規定、通算185勝262敗)[17]
  • 2023年05月16日 : 引退(フリークラス規定、通算208勝307敗)[6]

主な成績

在籍クラス

さらに見る 開始 年度, (出典)順位戦出典 ...

年度別成績

さらに見る 年度, 対局数 ...
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著書

  • 『将棋・序盤完全ガイド 振り飛車編』、マイナビ、2012年10月、ISBN 4-8399-4465-2
  • 『将棋・序盤完全ガイド 相居飛車編』、マイナビ、2013年3月、ISBN 978-4-8399-4656-2
  • 『将棋・序盤完全ガイド 相振り飛車編』、マイナビ、2017年6月、ISBN 978-4-8399-6275-3
  • 『将棋・終盤完全ガイド 基本編』、マイナビ、2021年4月、ISBN 978-4-8399-7619-4 - 序盤ガイドの姉妹編

脚注

関連項目

外部リンク

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