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清明
二十四節気の一つ ウィキペディアから
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清明(せいめい)は、二十四節気の第5。三月節(旧暦2月後半から3月前半)。
現在広まっている定気法では太陽黄経が15度のときで4月5日ごろ。暦ではそれが起こる日だが、天文学ではその瞬間とする。恒気法では冬至から7/24年(約106.53日)後で4月7日ごろ。
期間としての意味もあり、この日から、次の節気の穀雨前日までである。
季節
万物が清々しく明るく美しいころ。
『こよみ便覧』には三月節に「万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれるなり」と記されている[1][2]。
様々な花が咲き乱れ、お花見シーズンになる。「清明」を花言葉にする花はキンポウゲ科デルフィニウム属のヒエンソウ (Delphinium ajacis) である[3]。
日付
定気法による清明の瞬間(世界時、UT)と、日本・中国での清明日の日付は表のとおり。日本における時刻はこの表の9時間後[4][5]、中国では8時間後となり、世界時15時台の2国の日付は異なる。
グレゴリオ暦
グレゴリオ暦による1583年から2499年までの日本の清明は表のとおり[6][7][8]。
365日からの超過分が毎年蓄積し、4年に一度閏年でリセットされる様子がわかる(清明は閏日の挿入される2月末日より後のため、4で割り切れる年が先頭)。 1948年から2202年までは4月4日、4月5日のいずれか。1947年までは4月6日のときもあった。
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風習
中国における清明節は祖先の墓に参り、草むしりをして墓を掃除する日であり、「掃墓節」とも呼ばれた。また、春を迎えて郊外を散策する日であり、「踏青節」とも呼ばれた[9]。『白蛇伝』で許仙と白娘子が出会ったのも清明節でにぎわう杭州の郊外であった。また清明節前に摘んだ茶葉を「明前茶」、清明から穀雨までの茶葉を「雨前茶」、穀雨以後の茶葉を「雨後茶」という。中国で緑茶は清明節に近い時期に摘むほど、香りと甘みがあり、高級とされている[9]。また、古代の寒食節の影響で特定の期間だけ火を使わず料理を作る風習が残っている地方がわずかながら存在する。
沖縄本島中南部(中頭、島尻)、伊是名島、伊平屋島、慶良間諸島等では「清明祭」として取り行われる。沖縄語で「シーミー」(首里方言では「ウシーミー(御清明)」)と呼ぶ。
これらの地域では中国の風習と同様にお墓の掃除をするとともに墓参を行い、まるでピクニックのような雰囲気で親類が揃って墓前で祖先と共に食事(餅や豚肉料理、お菓子、果物など)を楽しむ風習が見られる[10]。
清明祭は沖縄県外での「お盆」として紹介される事もあり、民俗、宗教的意義は異なるにしても似た風習である。
清明祭が行われない地域(奄美群島、沖縄本島北部(国頭、伊江島)、久米島、先島諸島)では、「十六日祭」(ジュウルクニチ、旧暦の1月16日)または旧暦の七夕(旧暦7月7日)が代わりに行われる。
七十二候

清明の期間の七十二候は以下の通り。
前後の節気
脚注
関連項目
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