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第59回有馬記念

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第59回有馬記念
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第59回有馬記念(だい59かいありまきねん)は、2014年12月28日中山競馬場で施行された競馬競走である。このレースを最後に引退を表明したジェンティルドンナが優勝し、有終の美を飾った。

概要 開催国, 主催者 ...
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ファン投票の結果

要約
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11月22日から12月7日までファン投票が行われ、11月27日に第1回中間発表、12月4日に第2回中間発表、12月11日に最終発表が行われた[1]。最終の有効件数は143,863件、有効投票総数は957,708票だった。

以下の表において、出走馬は灰色の枠で表示する。

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  • 最終登録を行った馬のうち、最終順位21位以下で100位までに入った馬の順位
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レース施行前の状況

要約
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各競走の結果

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施行直前の状況

この年はファン投票の上位馬に回避が少なく、上位20頭のうち13頭が出走を表明し、GI競走の勝ち馬は10頭、出走16頭すべてが重賞優勝馬と豪華な顔ぶれになった。[要出典]また、登録馬も21頭と多く5頭が除外対象となっていたが、出走可能馬で回避馬が1頭もいなかったため、除外対象馬はすべて除外された。[要出典]

ジェンティルドンナ、ジャスタウェイ、トーセンラー、ヴィルシーナの4頭はこのレースで引退することが陣営から発表された。[8]また、ジェンティルドンナは同日の全レース終了後に引退式を行うことも発表された。[9]

この年の出走馬のうち、関東馬はフェノーメノ1頭のみで、残り15頭はすべて関西馬であった。[10]

ハープスターとイスラボニータ、スピルバーグはジャパンカップ後、トーホウジャッカルは菊花賞後、ヌーヴォレコルトはエリザベス女王杯後休養に当てるため出走登録は行わなかった。[要出典]また、キズナは天皇賞(春)のレース中に骨折しており、年内は休養することになった。[要出典]

この年はJRA史上初めて、指名された馬の関係者が枠順を選択する方式が採用された。指名はニューヨーク・ヤンキース田中将大投手と松山康久元調教師が交互に行った。[11]

1番人気のゴールドシップは2012年の皐月賞菊花賞の2冠馬で、2年前の同レースの覇者でもある。2013年に宝塚記念を優勝し、2014年は史上初の宝塚記念連覇を達成した。海外遠征となった凱旋門賞は14着に敗れ、今回はその凱旋門賞以来約3カ月ぶりのレースとなったが、陣営は3着だった前年の同レースよりも状態がいいと述べていた。[12]

2番人気のエピファネイアは前年度の菊花賞の優勝馬で、2014年の春は未勝利に終わったが、前走のジャパンカップでは豪華メンバーの中、2着馬に4馬身突き放す圧勝を決めてGI2勝目をあげた。[13]

3番人気のジャスタウェイは前年度の天皇賞(秋)4馬身差の圧勝[要出典]でGI初制覇を飾ると、2014年は中山記念ドバイデューティーフリー安田記念と重賞を連勝した。特にドバイデューティーフリーは2着に6馬身以上突き放す圧勝[要出典]で、それまでのコースレコードを2秒以上短縮する非常に強い内容[要出典]だった。このドバイデューティーフリーで国際クラシフィケイションにおいては130ポンドを獲得し、日本競馬史上初の単独1位にランクインされた。海外遠征となった凱旋門賞では8着に敗れたが、ジャパンカップでは2着に入り、健在ぶりをアピールした。

4番人気のジェンティルドンナは2012年度の牝馬三冠馬で、同年のジャパンカップで三冠馬オルフェーヴルを叩き合いの末に下し、3歳牝馬史上初制覇の快挙を成し遂げた。[要出典]2013年は史上初となるジャパンカップ連覇を達成し、2014年はドバイシーマクラシックを制し、一線級の牡馬とも互角以上の実績を見せていた。[要出典]3連覇のかかったジャパンカップでは4着に敗れ、当初はこのレースを最後に引退する可能性もあったが、敗戦が「不完全燃焼」であったことから出走を表明した。[14][15]なお、ジェンティルドンナは中山のレースには一度も出走経験がなく、今回が最初で最後の中山出走となる。[16]

単勝オッズ1桁台の馬は以上の4頭で、3番人気のジャスタウェイまでがほぼ固まったオッズとなっており、ジェンティルドンナが離れた4番人気という構図になった。

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出走馬と枠順

枠順は12月25日に東京・お台場フジテレビ本社ニューヨーク・ヤンキース田中将大投手をゲストに発表された。[17]

2014年12月28日 第5回中山競馬第8日目 第10競走
天気:晴、馬場状態:良、発走時刻:15時25分[18]

負担重量は4歳以上牡馬・セン馬57kg、4歳以上牝馬及び3歳牡馬55kg、全馬日本 (日本の旗) 調教馬。

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  • W.ビュイック、菱田裕二、藤岡康太は有馬記念初騎乗。

レース結果

要約
視点

レース展開

ゲートが開くとまずメイショウマンボが出遅れた。それ以外の馬はほぼ揃ったスタート[要出典]を決め、大方の予想通りヴィルシーナがハナを切った。外枠発走となったエピファネイアが2番手につけ、その後ジェンティルドンナ、トーセンラー、ラキシス、ワンアンドオンリーと続き、ゴールドシップが中団やや後方、ジャスタウェイはさらに離れた後方を追走し1周目のホームストレッチに入った。[要出典]

1000m通過は63秒0と非常に遅いペースとなり、3コーナーまで隊列がほとんど変わることなく進んだ[要出典]が、3〜4コーナー中間点でヴィルシーナが失速し、エピファネイアが押し出される形で先頭に立ち、ジェンティルドンナはマークする形で2番手に上がった。このあたりでゴールドシップがまくりをかけて先団にとりついた。[要出典]

直線に入るとジェンティルドンナがエピファネイアに競りかけ、残り100mでエピファネイアが後退し先頭に立った。[要出典]後方からトゥザワールドとゴールドシップが差を詰めてきた[要出典]が、ジェンティルドンナが4分の3馬身の差で押し切って先頭でゴールし、有終の美を飾った。

1番人気のゴールドシップはトゥザワールドとの写真判定の結果3着、2番人気のエピファネイアは5着、3番人気のジャスタウェイは後方から追い込むも4着にそれぞれ敗れた。

レース着順

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データ

1000m通過タイム63.0秒(ヴィルシーナ)
上がり4ハロン47.0秒
上がり3ハロン34.6秒
優勝馬上がり3ハロン34.1秒

払戻

単勝4870円
複勝4280円
6500円
14160円
枠連2-32,610円
馬連4-612,350円
馬単4-621,190円
3連複4-6-1415,250円
3連単4-6-14109,590円
ワイド4-63,390円
4-14850円
6-141,190円
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達成された記録

入場者数・レース売り上げ

  • 入場人員:11万5878人
  • 売上金:388億2561万8100円[26]

エピソード

  • ジェンティルドンナは史上初めて、ラストランで優勝した三冠牝馬となった。
    • ラストランとして臨んだ馬による有馬記念制覇は前年のオルフェーヴルに続く2年連続であり、2年連続でラストランと宣言した馬による有馬記念優勝は2024年現在唯一。
    • ディープインパクト8年前の同レースをラストランとして出走・優勝しており、親子が共にラストランと宣言した有馬記念を制したのは2023年現在唯一[27]
  • 中山競馬場の全レース終了後に、ジェンティルドンナの引退式が行われた。[28]

テレビ・ラジオ中継

脚注

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