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荻窪駅
東京都杉並区にある東日本旅客鉄道・東京メトロの駅 ウィキペディアから
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荻窪駅(おぎくぼえき)は、東京都杉並区にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・東京地下鉄(東京メトロ)の駅である。
乗り入れ路線
JR東日本の中央本線および東京メトロの丸ノ内線が乗り入れ、接続駅となっている。
- JR東日本:各線(後述)
- 東京メトロ:
丸ノ内線 - 駅番号「M 01」
JR東日本中央本線の運転系統としては、急行線で運行される中央線快速、および緩行線で運行される中央・総武線各駅停車の2系統が停車する。また、特定都区市内制度における「東京都区内」に属する。
中央線(快速):急行線を走行する中央本線の近距離電車。八王子駅・高尾駅方面の列車の他に、立川駅から青梅線へ直通する列車も運行 - 駅番号「JC 09」
中央・総武線(各駅停車):緩行線を走行する中央本線の近距離電車。新宿駅を経由する中央・総武線の他に、中野駅から地下鉄東西線へ直通する列車も運行。東京メトロ東西線直通列車は西船橋駅から東葉高速線への直通運転を行っている他、平日の朝夕ラッシュ時のみ津田沼駅まで総武線(各駅停車)への直通も行っている。 - 駅番号「JB 04」
東京メトロ丸ノ内線は当駅を終着としている。
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歴史
JR東日本
- 1891年(明治24年)12月21日:甲武鉄道の駅として開業[1]。出入口は現在の南口のみ。
- 1906年(明治39年)10月1日:甲武鉄道が国有化[2]。
- 1909年(明治42年)
- 1919年(大正8年)3月1日:中野駅 - 吉祥寺駅間電化。
- 1927年(昭和2年):北口を新設。南口と北口は陸橋で連絡。
- 1932年(昭和7年)7月1日:中央線・総武線の直通運転開始。
- 1949年(昭和24年)6月1日:日本国有鉄道発足[3]。
- 1958年(昭和33年)
- 1962年(昭和37年)頃:駅の高架化を見送る[4]。
- 1963年(昭和38年):東改札側地下コンコース(南北自由通路)完成。
- 1966年(昭和41年)
- 1969年(昭和44年)4月8日:中央・総武緩行線・営団地下鉄東西線直通電車、運転区間を三鷹駅まで延長。
- 1974年(昭和49年)10月1日:貨物の取り扱いを廃止[1]。
- 1986年(昭和61年)6月1日:荷物扱い廃止[1]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅となる[5]。
- 1990年(平成2年):北口に上りエスカレーター設置。
- 2001年(平成13年)11月18日:ICカード「Suica」の利用が可能となる[報道 1]。
- 2004年(平成16年):東改札側地下コンコースを線路沿いの区道(都市計画道路補助131号線)を越えて南側に延長し南口bを新設。また、西口跨線橋南側を延長し区道を渡る連絡橋を新設[6]。
- 2006年(平成18年)7月1日:中央快速線ホームの新宿側階段を閉鎖し、エレベーター・下りエスカレーター設置工事を開始。
- 2007年(平成19年)
- 2011年(平成23年)3月:北口駅前広場整備完了[6]。
- 2024年(令和6年)
東京メトロ
- 1962年(昭和37年)1月23日:営団地下鉄荻窪線が開業。
- 1972年(昭和47年)4月1日:営団地下鉄、荻窪線を丸ノ内線に名称統一。
- 1999年(平成11年)3月:丸ノ内線荻窪駅ホーム東改札側にエスカレーター設置(上り・下り共)。
- 2004年(平成16年)4月1日:帝都高速度交通営団(営団地下鉄)民営化に伴い、当駅は東京地下鉄(東京メトロ)に継承される[報道 2]。
- 2006年(平成18年)4月28日:丸ノ内線全線ホームドア化へ向けて、当駅にホームドアを設置。
- 2007年(平成19年)3月18日:ICカード「PASMO」の利用が可能となる[報道 3]。
- 2011年(平成23年)10月14日:定期券うりばの営業を終了[8]。
都電(廃止)
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駅構造
要約
視点
JR東日本
改札口は、新宿側に東改札、三鷹側に西改札がそれぞれ設けられている。西改札にはお客さまサポートコールシステムが導入されており、一部の時間帯を除きインターホンによる案内となる[7]。新宿側は駅舎が地下にあって地下駅のようになっており、改札口前の地下通路から南北にそれぞれ出入口がある[注釈 1]。また、三鷹側は橋上駅舎になっており、跨線橋を介して南北双方に出入口が設けられている。なお、駅の南側には線路沿いに区道(都市計画道路補助131号線)が通っており、南口および西口南側の出入口は、区道の駅側と区道を渡った側とのそれぞれ2ヶ所に設けられている。
JR東日本では、新宿側での北側出入口を北口、南側出入口を南口と呼ぶのに対して、三鷹側の出入口には名前が付されていない[9]。一般には北側も南側も西口と呼ばれている[10]。また、新宿側の出入口を総称して東口と呼ぶ場合もある[新聞 2]。
各改札口と各ホームとの間には、階段およびエレベーターが設置されており、東改札と各ホームの間には上下エスカレーターも設置されている。また、出入口と改札口の間には、北口および南口にエレベーターと上りエスカレーター、西口北側にエレベーターが設置されている。なお、新宿側地下通路は、丸ノ内線の東端改札にも面しており、東西に延びる丸ノ内線の地下通路を介して丸ノ内線の他の改札および西口出入口とも連絡している。丸ノ内線地下通路を経由すれば、駅南側の丸ノ内線西口のエレベーターも利用できる[9]。
- 南口(2008年2月)
- 西口北側(2024年5月)
のりば
(出典:JR東日本:駅構内図)
- 2020年3月14日のダイヤ改正以降、早朝・深夜に設定されていた東京駅発着の各駅停車が消滅した[報道 4]。
- 平日ダイヤの中央線下り快速(3番線発)は、終点まで各駅に停車するため「各駅停車」と案内される。
- JR中央線は、2020年代前半(2021年度以降の向こう5年以内)をめどに快速電車に2階建てグリーン車を2両連結させ12両編成運転を行う。そのため、ホームの12両編成対応改築工事などが実施され[報道 5][新聞 3]、2024年10月12日までに12両編成対応のホームの延伸を完了し、翌日10月13日より快速電車における12両編成の運転が開始された[報道 6]。
- 東改札(2022年12月)
- 西改札(2024年1月)
- 1・2番線ホーム(2022年12月)
- 3・4番線ホーム(2022年12月)
東京メトロ
島式ホーム1面2線を有する地下駅。
改札口はホーム東端と西端、ホーム中央西寄りの3か所にある。ホームと改札口との間は、東端改札には階段および上下エスカレーター、西端改札には階段、中央西寄り改札にはエレベーターがそれぞれ設けられている[12][13]。丸ノ内線の当駅は開業当初の「荻窪線」が、都心方面へ向かう国鉄中央線の「混雑緩和」が大きな目的であることから、中央線との相互乗り換えに重点を置いた構造となっている[14]。
東京メトロの管轄する駅および東京23区の地下鉄の駅としては最西端に位置する[注釈 2]。
東端改札はJR駅の地下通路に面しており、北口、南口、荻窪ルミネに接続している。また、西端改札は、西口に通じている[注釈 3]。東端側のJR駅地下通路と西口との間には東西に延びる地下通路が設けられており、東西の出入口と各改札口とを接続している。改札口と地上との間は、東端側の北口・南口にJR駅と共用の階段、エレベーター、上りエスカレーターが、西口に階段、エレベーターが設置されている。西口エレベーターは、2階レベルでJR駅の西口南側に連絡している[12][13]。
東端改札に通じる駅看板には、JRロゴと丸ノ内線の路線記号の他に東西線の路線記号()が表記されているが、東西線はJRの改札を利用するよう注意書きがある。東西線を使用する場合、JR中央線経由(相互直通運転している中央・総武緩行線経由を含む)となるため、中野駅までJR線の運賃が必要となる。なお、東西線直通の連絡乗車券発売および電車の発車ホームはJR側となる。
かつては、東端改札の西側に定期券売り場が設置されていたが、自動券売機において定期券の新規購入が可能になったため、2011年10月14日をもって閉鎖された。
当駅は「新宿駅務管区荻窪地域」として近隣の駅を管理している[15]。
のりば
(出典:東京メトロ:構内図)
- 駅の終端側に両渡り線と2本の折返し線があり[17]、平日日中の留置と夜間滞泊に用いられている。
- この折返し線はダイヤ乱れ時の対応や故障車両の留置に備えて設けられた[14]。終端側の両渡り線は、本線側分岐器の故障時に備えたものである[14]。
- 夜間留置は2番線に1本と留置線に2本設定されている。
- JR荻窪駅方面改札
- 西口改札
- エレベーター専用改札
- ホーム
- 1番線ホーム(2019年3月)
- 2番線ホームの2000系電車(2019年3月)
発車メロディ
ワンマン運転開始に伴い、スイッチ制作の発車メロディ(発車サイン音)が導入されている。
出口
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利用状況
要約
視点
JR東日本、東京メトロの合計の利用者数では杉並区の駅の中で最も多い。
- JR東日本 - 2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は80,002人である[利用客数 1]。
- 東京メトロ - 2024年度(令和6年度)の1日平均乗降人員は85,957人である[メトロ 1]。
- 東京メトロ全130駅の中では新御茶ノ水駅に次いで第43位。
年度別1日平均乗降人員
1995年度(平成7年度)以降の1日平均乗降人員の推移は下表の通り(JRを除く)。
年度別1日平均乗車人員(1890年代 - 1930年代)
各年度の1日平均乗車人員の推移は下表の通り。
年度別1日平均乗車人員(1953年 - 2000年)
年度別1日平均乗車人員(2001年以降)
2001年度(平成13年度)以降の1日平均乗車人員の推移は下表の通り。
備考
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駅周辺
要約
視点
荻窪の街は、大正から昭和初期にかけて東京近郊の別荘地として「西の鎌倉、東の荻窪」と称され、以来文化人が多く住む閑静な住宅地として知られているが、駅前周辺は東京で有数のラーメン(荻窪ラーメン)店激戦地として知られる。また、地域としてクラシック音楽を支援しており、多くのコンサートが開催されている。2000年代後半以降はカレーショップが増え始めている。
- 北口ロータリー(2011年9月18日)
- 南口(2008年2月24日)
手前に南口b、道路を挟んで奥(線路側)に従来からの南口が見える。 - 西口南側(2008年2月24日)
右手に丸ノ内線荻窪駅に通じる下り階段がある。
北口
- 杉並公会堂 - 西口の方が近い。
- ウェルファーム杉並[19]
- 東京衛生アドベンチスト病院 - 敷地内にあるセブンスデー・アドベンチスト天沼教会は荻窪教会通り商店街の名前の由来にもなっている。
- 天沼弁天池公園
- 天沼八幡神社
- 三井住友銀行荻窪支店
- みずほ銀行荻窪支店
- りそな銀行荻窪支店
- 三井住友信託銀行荻窪支店
- 荻窪郵便局
- ゆうちょ銀行荻窪店
- 西武信用金庫荻窪支店
- 東京中央農協杉並中野支店
- 杉並四面道郵便局
- Daiwa荻窪タワー[20] - 旧インテグラルタワー[21]。元は日本DECの本社だった。その後の合併に伴いコンパック荻窪事業所、続いて日本ヒューレット・パッカード(日本HP)荻窪事業所に変わった[22][23]が、日本HPも2011年に江東区の自社ビルに移転し、このビルから退去した[24]。荻窪近辺では最も高いビルである。
- ルミネ荻窪店
- 荻窪タウンセブン
- 青梅街道(東京都道4号東京所沢線・東京都道5号新宿青梅線、荻窪駅前商店街)
- 環八通り(東京都道311号環状八号線)
- 四面道交差点(青梅街道と環八通りの交差点)
南口
南口には駅前広場がなく、南口に面して線路沿いに区道(南口駅前通り[28]、都市計画道路補助131号線[29])が通っており、この通り沿いに路線バスの停留所やタクシー乗り場が設けられている。かつては幅員が狭くバス、タクシー、送迎車などが錯綜する状態にあったため、拡幅が行われ2005年に完了したが、朝夕を中心に依然として交通混雑が著しい。拡幅後は一方通行から相互通行に変更される予定だったが、安全を憂慮する地元の反対によって一方通行が維持されている[28]。
また、南口から商店街側へ区道を渡る横断歩道(右写真の右端)には信号機が設置されていないため、関東バスが委託する警備員が交通整理を実施しているが、歩行者とバスとが交錯して事故の恐れがあり、バスの定時運行の妨げにもなっていた。このため、2004年に東改札側地下通路を南に拡張し、区道を渡った箇所に新たに階段とエレベーターを備えた出入口(南口b)が設けられた。しかし、上りエスカレーターは線路側にある従来の南口のみに設けられているため、駅から商店街方向へは依然として線路側の出入口を使用する利用者が多く、引き続き警備員による交通整理が実施されている。
- 杉並区杉並保健所
- 荻窪保健センター
- 杉並区立中央図書館
- 杉並区荻窪体育館
- 杉並区荻窪地域区民センター
- 東京都立荻窪高等学校
- 杉並区立大田黒公園
- 三菱UFJ銀行荻窪支店
- 荻窪四丁目郵便局
- オーケー 荻窪店
西口
- 竹原英語スクール荻窪校
- 環八通り(東京都道311号環状八号線)
北側
南側
- 荻窪税務署[30]
- 杉並児童相談所
- 荻窪自動車学校
- 東京電力パワーグリッド荻窪支社 (なお、最寄りのバス停名は変わらずに「東電荻窪支社前」である)
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バス路線
要約
視点
北口からは関東バスと西武バスの路線、南口からは関東バスの路線が発着している。
北口
停留所名は関東バスが「荻窪駅北口」、西武バスが「荻窪駅」である。
2010年10月19日よりのりばが一部変更された。具体的には、ロータリー内に設置されている2・3番のりばの停留所を歩道側に移設し、ロータリー内を歩行する危険性を排除している。なお、停留所が青梅街道沿いに設置されている西武バスの路線と一部の関東バス路線については変更がない。
また、西口青梅街道上に発着するバスのうち、降車扱いについてはロータリー内にある降車場(関東バスと西武バスの共用)で行い、回送でロータリーを回ったあと青梅街道上の始発バス停まで移動して乗車扱いをする。
南口
停留所名は「荻窪駅南口」(グリーンスローモビリティを除く)。
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その他
- 4番線ホームの西荻窪寄りの隅には、縦1 m、横2 mほどのステンレス製の鏡(反射鏡)が設置されている。これは、中央線で一時期多発していた人身事故防止のために設置されたものである。この付近はホームの端で、改札に続く階段のちょうど裏に当たり、死角になっていて人目につきにくいため危険な場所となっている。この設置により、「自分や他人の目を意識させることで、自殺を思いとどまってほしい」との狙いがある。なお、ホーム側には接近告知チャイムを鳴らすスピーカーが設置されている。さらに、2009年7月31日には、自殺予防を目的としてホームの端部に青色の蛍光灯が設置され[新聞 4]、その後、青色LED照明灯も設置されている。
- 当駅は請願駅として開業した。甲武鉄道は当初、駅を設置していなかった[注釈 4]。
- 1990年代後半に、丸ノ内線を当駅から埼玉県の朝霞駅方面まで延伸する構想があったが、消滅した。
- 中央線快速上り線の線路脇に「荻窪」の地名のもととなったオギが植えられており、4番ホーム(阿佐ケ谷寄り)からも見ることができる。この荻を展示している空間は、線路側から確認できる方向が正面となっていたが、北口ロータリー整備に伴い、ロータリー側が正面となる構造に変化した。
- JR東日本としては比較的初期に北口にエスカレーターが設置された(1990年)。
- 通勤五方面作戦による中央線の複々線化の進展や立体交差事業によって、中央線快速では多くの駅が高架化した一方で、荻窪駅は依然として地上駅のままである(中央線の両隣となる阿佐ケ谷・西荻窪は高架駅)。これは、荻窪駅のすぐ東に位置し、中央線の線路を跨いでいる天沼陸橋が既に立体交差しており、他の多くの駅と同じように高架化しようと考えた場合は天沼陸橋がその妨げとなるからである[32]。
- 弾丸列車の始発駅候補であった[注釈 5]。
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隣の駅
- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
中央線(快速)
中央・総武線(各駅停車)・
東西線直通
- 阿佐ケ谷駅 (JB 05) - 荻窪駅 (JB 04) - 西荻窪駅 (JB 03)
- 東京地下鉄(東京メトロ)
丸ノ内線
- 荻窪駅 (M 01) - 南阿佐ケ谷駅 (M 02)
かつて存在していた路線
- 東京都交通局
- 都電杉並線
- 天沼停留場 - 荻窪駅前停留場
脚注
参考文献
関連項目
外部リンク
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