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2024年のF1世界選手権
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2024年のF1世界選手権は、国際自動車連盟(FIA)フォーミュラ1世界選手権の第75回大会として開催された。
2024年のFIAフォーミュラ1 世界選手権 |
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前年: | 2023 | 翌年: | 2025 |
一覧: 開催国 | 開催レース |

概要
レギュレーションの変更
要約
視点
技術規定
競技規定
タイヤ
2023年のハンガリーGPとイタリアGPで試行された「代替タイヤ配分」は、コスト削減を実現するために11セットのタイヤへ変更されたが、導入中止となった。これに従い、チームは13セットのタイヤが使用可能となった。
また、2023年に導入されたものの使用されなかったC0タイヤは、タイヤラインナップから削除された。以前はC1として使用されていたが、硬度面が低かったため新しいC1を導入し、改名されていた。
FIAに対する控訴
FIAに対する審査要求の提出期限について、レース後から14日となっていたものを4日に短縮した。また、潜在的に軽薄な控訴を止めるため、審査への料金も導入する予定。
テスト走行
プロモーション目的や新たなF1マシンのシェイクダウンを目的として走行する「フィルミングデー」で、従来であれば走行距離の上限は100kmと決められていたが、本年から200kmに増加した[注 2]。
また、2023年のプレシーズンテストはセーフティカーやVSC、赤旗などのシステム確認のため、午前と午後を含めて9時間30分用意されたが、2024年は30分削減され従来の通りとなる。
さらに、現行車両ではない旧車のテストは、テストパーツやセンサー、計測器類、ソフトウェアなど、現行のマシンに使われている、またはこれから使うパーツを取り付けてはならないとされた[5]。
スプリント
本年もスプリントは6回開催される。開催地は、中国GP、マイアミGP、オーストリアGP、アメリカGP、サンパウロGP、カタールGP[6]。
スプリントのフォーマットは、スプリントイベントを合理化し、グランプリの一部からの分離を目標に変更された。新たなスプリントのフォーマットは、金曜日にFP1とスプリント予選(前年までのスプリント・シュートアウト[7])を行い、スプリントレースのグリッドを決定する。その後、土曜日にスプリントを行ったのち、決勝の予選が行われる。そして、日曜日に決勝が行われる[8]。
DRSの使用周回
DRSの使用規則がわずかに調整され、レース開始後、セーフティカー終了後、または赤旗でのリスタート後は、これまでよりも1周早くDRSが使用可能となった。
決勝日のピットレーン
レースの再開
昨年まではレースが赤旗によって中断してから再開されるまでに、スタンディングスタートとなる場合はその旨が2分前までに通知されることになっていたが、本年から1分前までに短縮された[3]。
PU等の使用制限
本年と来年では、本来はパワーユニットのドライバー1人あたりの交換上限回数が4基から3基に減少する予定だったが、元の4基に戻された。
カーフュー(深夜作業禁止令)の厳格
3つの制限期間内にパドックへの立ち入りを禁止する目的があるが、各々の期間毎に例外規定がある。本年は制限期間1と2における例外が年2回に削減され、制限期間3がFP3開始15~3時間前へ変更される[5]。
- 制限期間1:FP1開始42~29時間前(年2回まで例外)
- 制限期間2:FP1開始18~4時間前(年2回まで例外)
- 制限期間3:FP3開始15~3時間前(年2回まで例外)
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参戦チーム・ドライバー
要約
視点
エントリーリスト
- 前年度チャンピオンのマックス・フェルスタッペンはカーナンバー「1」を継続して使用するため、3年連続でカーナンバー「1」が採用されるシーズンとなる[9]。
- 2023年12月2日、ウィリアムズがローガン・サージェントの残留を発表したため昨年の最終戦と同じドライバーラインナップとなり、開幕時点では初めてルーキードライバーが不在のシーズンとなった。
チーム名・ドライバーの変更
チーム名の変更
- 開幕前
- アルファロメオ:ザウバーが2026年に向けてアウディとのワークスチームになる準備を行っているためパートナーシップを終了し、今年度より『ステークF1チーム・キック・ザウバー』へ変更する[57][72]。なお、ヨーロッパなどでのギャンブル広告規制に抵触する一部のレースでは『キック・ザウバーF1チーム』として参戦する[73]。
- アルファタウリ:経営の再編によりブランド名が変更されたことに伴い、『ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム』へ変更する[50]。
- アストンマーティン:昨年までタイトルスポンサーだったコグニザントとのタイトルスポンサー契約が終了したため、『アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラワン・チーム』へ変更する[33]。
ドライバーの変更
- 開幕前
- マクラーレン:日本人ドライバーの平川亮をリザーブドライバーとして起用する[30]。また、インディカー・シリーズに参戦しているパトリシオ・オワードをリザーブドライバーとして起用する[31]。
- RB:2023年の途中から参戦していたダニエル・リカルドを継続して起用する[52]。
- フェラーリ:フェラーリ・ドライバー・アカデミーのドライバーであるオリバー・ベアマンをリザーブドライバーとして、アーサー・ルクレールを開発ドライバーとしてそれぞれ起用する[25]。
- キック・ザウバー:今年度からザウバー・アカデミーのドライバーとなったゼイン・マロニーをリザーブドライバーとして起用する[62]。
- ハース:フェラーリのリザーブドライバーとなったオリバー・ベアマンをリザーブドライバーとして起用する[67]。
- 開幕後
- フェラーリ:第2戦サウジアラビアGPの期間中であった金曜日にカルロス・サインツが虫垂炎を患い、手術が必要になったため、FP3以後のセッションはリザーブドライバーであるオリバー・ベアマンが代走を務める[27]。なお、ベアマンはこれがF1デビュー戦となる。
- ウィリアムズ:第3戦オーストラリアGPの期間中であった金曜日のFP1にてアレクサンダー・アルボンが大クラッシュした際、マシンのシャシーまでダメージが生じ、チームはスペアのシャシーを持っていなかったため、チームメイトであるローガン・サージェントのシャシーをアルボンへ譲った。これにより、サージェントはFP3以降のセッションを欠場した[74]。また、今年のFIA F2に参戦しているフランコ・コラピントをテストドライバーとして起用する[47]。その後、8月28日にサージェントとの契約を解除し、リザーブドライバーを務めていたコラピントの起用を発表した[49]。なお、コラピントはこれがF1デビュー戦となる。
- ハース:ケビン・マグヌッセンは、第16戦イタリアGPにおいてレース中の接触により2点のペナルティポイントが科せられたことで、12か月間における累積ペナルティポイントが合計12点となってしまったため、次戦となる第17戦アゼルバイジャンGPは出場停止となった。この制度が導入されて以降、ペナルティポイント累積で出場停止となったのはマグヌッセンが初となる[75]。代役として、リザーブドライバーを務めているベアマンを起用する[68]。また、第21戦サンパウロGPの期間中であった木曜日からマグヌッセンが体調不良を訴え、出走不可になるまで悪化したため、金曜日に行われるFP1とスプリント予選をリザーブドライバーであるベアマンを起用する予定だった[76]。しかし、回復が見込まれず復帰も不可能となったため、週末全体でベアマンを起用することとなった[77]。
- RB:9月27日にダニエル・リカルドとの契約を解除し、リザーブドライバーを務めていたリアム・ローソンの起用を発表した[54]。なお、ローソンは昨年のカタールGP以来の参戦となる。また、リザーブドライバーには今年のFIA F2に参戦しているアイザック・ハジャーを、テストドライバーには今年のスーパーフォーミュラに参戦している岩佐歩夢をそれぞれ起用する[14][53]。
- レッドブル:RBのリザーブドライバーも務めているアイザック・ハジャーをリザーブドライバーとして起用する[14]。
- アルピーヌ:12月2日にエステバン・オコンとの契約を解除し、現在リザーブドライバーを務めており、来季より同チームからF1に参戦するジャック・ドゥーハンの起用を発表した[43]。なお、ドゥーハンはこれがF1デビュー戦となる。
フリープラクティスドライバー
2022年シーズン以降F1チームには、レース出場が2回以下のルーキーを金曜日のFP1で走行させる義務が年間2回課せられている[78]。ルーキーには過去に出走2回以下の新規レギュラードライバーも含まれ、ウィリアムズからローガン・サージェントの後任として出場したフランコ・コラピント、アルピーヌからエステバン・オコンの後任として出場したジャック・ドゥーハンが該当する。ただし、フェラーリから出場したオリバー・ベアマンはレース出場回数が2回以下であったが、サインツ車としての義務を果たしていた上にFP3からの参戦であったため対象とはならなかった。
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開催予定地
- Sスプリント(決勝前日実施) - 第5戦中国GP(19周)、第6戦マイアミGP(19周)、第11戦オーストリアGP(23周)、第19戦アメリカGP(19周)、第21戦サンパウロGP(24周)、第23戦カタールGP(未定)
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シーズン結果
要約
視点
レース
- Sprint : スプリント
- Race : 決勝
ドライバーズ・ワールド・チャンピオンシップ(選手部門)
- 決勝レースの上位10台とスプリントの上位8台には以下のポイントが与えられる。
(略号と色の意味はこちらを参照)
- S : スプリント
- R : 決勝
コンストラクターズ・ワールド・チャンピオンシップ(製造者部門)
- ポイントシステムおよび以下の書式はドライバー部門と同一である。
ペナルティポイント
- ペナルティポイントが12ポイントに達すると1戦出場停止。ポイントは12ヶ月間有効となる[90][注 6]。
- 第16戦イタリアGPでケビン・マグヌッセンの累積ペナルティポイントが12に達し、次戦アゼルバイジャンGPの出場停止が決まった[91]。これにより、初めて累積ペナルティポイントによる出場停止ルールが適用された[92]。
- ×:出場停止
- 前年度繰越の()内の数字は、開幕時点の有効ペナルティポイント。
戒告処分
- 戒告処分が1シーズン中に5回に達し、5回のうち4回がドライビングに関する違反に対する戒告の場合、5回目の戒告が発せられたグランプリの決勝グリッド(5回目の戒告が決勝レース中の場合は次戦の決勝グリッド)において10グリッド降格となる[127][128]。
- ● : 有効戒告処分。
- ○ : ペナルティ消化後の戒告処分。
- ▲ : 有効戒告処分 (非ドライビング)。
- △ : ペナルティ消化後、もしくは累積に含まない戒告処分 (非ドライビング)。
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カーナンバー
これまでに使用されたカーナンバーのうち、2024年から使用可能となるのは以下の通り。番号以下は以前の使用者。
- 7:キミ・ライコネン
- 9:ニキータ・マゼピン
- 88:ロバート・クビサ
- 99:アントニオ・ジョヴィナッツィ
テレビ放送・インターネット配信
日本
脚注
関連項目
外部リンク
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