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2024年のF1世界選手権

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2024年のF1世界選手権
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2024年のF1世界選手権は、国際自動車連盟(FIA)フォーミュラ1世界選手権の第75回大会として開催された。

2024年のFIAフォーミュラ1
世界選手権
前年: 2023 翌年: 2025
一覧: 開催国 | 開催レース
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2024年のF1世界選手権において4度目のドライバーズタイトルを獲得したマックス・フェルスタッペン

概要

レギュレーションの変更

要約
視点

技術規定

コックピットの変更[1]
2023年カタールGP中に起きたコックピット内の過熱に対応し、チームはドライバーとコックピットの冷却を目的にしたスクープの設置が可能となった。
ホイールカバー導入に向けたテストの再開[2]
ウェットコンディション時に装着し、視界を大きく妨げる水飛沫を最小限に抑え、視界を良好にする効果を果たす[注 1]
風洞・計算流体力学実験の禁止[3]
各チームは2025年1月1日まで、技術規定の変更が見られる2026年マシン用の風洞計算流体力学実験が禁止された。これにより、各チームは制限の対象とならないような研究開発が必須となった。

競技規定

タイヤ

2023年のハンガリーGPイタリアGPで試行された「代替タイヤ配分」は、コスト削減を実現するために11セットのタイヤへ変更されたが、導入中止となった。これに従い、チームは13セットのタイヤが使用可能となった。

また、2023年に導入されたものの使用されなかったC0タイヤは、タイヤラインナップから削除された。以前はC1として使用されていたが、硬度面が低かったため新しいC1を導入し、改名されていた。

本来決まる予定だった、タイヤウォーマーの温度引き下げと2025年の完全禁止の提案は断念となった[4]

FIAに対する控訴

FIAに対する審査要求の提出期限について、レース後から14日となっていたものを4日に短縮した。また、潜在的に軽薄な控訴を止めるため、審査への料金も導入する予定。

テスト走行

プロモーション目的や新たなF1マシンのシェイクダウンを目的として走行する「フィルミングデー」で、従来であれば走行距離の上限は100kmと決められていたが、本年から200kmに増加した[注 2]

また、2023年のプレシーズンテストはセーフティカーVSC赤旗などのシステム確認のため、午前と午後を含めて9時間30分用意されたが、2024年は30分削減され従来の通りとなる。

さらに、現行車両ではない旧車のテストは、テストパーツやセンサー、計測器類、ソフトウェアなど、現行のマシンに使われている、またはこれから使うパーツを取り付けてはならないとされた[5]

スプリント

本年もスプリントは6回開催される。開催地は、中国GPマイアミGPオーストリアGPアメリカGPサンパウロGPカタールGP[6]

スプリントのフォーマットは、スプリントイベントを合理化し、グランプリの一部からの分離を目標に変更された。新たなスプリントのフォーマットは、金曜日にFP1とスプリント予選(前年までのスプリント・シュートアウト[7])を行い、スプリントレースのグリッドを決定する。その後、土曜日にスプリントを行ったのち、決勝の予選が行われる。そして、日曜日に決勝が行われる[8]

さらに見る 通常のレースフォーマット, 昨年のスプリント ...

DRSの使用周回

DRSの使用規則がわずかに調整され、レース開始後、セーフティカー終了後、または赤旗でのリスタート後は、これまでよりも1周早くDRSが使用可能となった。

決勝日のピットレーン

昨年までは決勝スタートの50分前にピットレーンの出口がオープンとなっていたが、本年からは40分に短縮された[3]

レースの再開

昨年まではレースが赤旗によって中断してから再開されるまでに、スタンディングスタートとなる場合はその旨が2分前までに通知されることになっていたが、本年から1分前までに短縮された[3]

PU等の使用制限

本年と来年では、本来はパワーユニットのドライバー1人あたりの交換上限回数が4基から3基に減少する予定だったが、元の4基に戻された。

カーフュー(深夜作業禁止令)の厳格

3つの制限期間内にパドックへの立ち入りを禁止する目的があるが、各々の期間毎に例外規定がある。本年は制限期間1と2における例外が年2回に削減され、制限期間3がFP3開始15~3時間前へ変更される[5]

  • 制限期間1:FP1開始42~29時間前(年2回まで例外)
  • 制限期間2:FP1開始18~4時間前(年2回まで例外)
  • 制限期間3:FP3開始15~3時間前(年2回まで例外)
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参戦チーム・ドライバー

要約
視点

エントリーリスト

  • 前年度チャンピオンのマックス・フェルスタッペンはカーナンバー「1」を継続して使用するため、3年連続でカーナンバー「1」が採用されるシーズンとなる[9]
さらに見る エントラント, コンストラクター ...

チーム名・ドライバーの変更

チーム名の変更

開幕前

ドライバーの変更

開幕前
開幕後

フリープラクティスドライバー

2022年シーズン以降F1チームには、レース出場が2回以下のルーキーを金曜日のFP1で走行させる義務が年間2回課せられている[78]。ルーキーには過去に出走2回以下の新規レギュラードライバーも含まれ、ウィリアムズからローガン・サージェントの後任として出場したフランコ・コラピント、アルピーヌからエステバン・オコンの後任として出場したジャック・ドゥーハンが該当する。ただし、フェラーリから出場したオリバー・ベアマンはレース出場回数が2回以下であったが、サインツ車としての義務を果たしていた上にFP3からの参戦であったため対象とはならなかった。

さらに見る コンストラクター, カーナンバー/ドライバー ...
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開催予定地

さらに見る ラウンド, レース名称 ...
  • Sスプリント(決勝前日実施) - 第5戦中国GP(19周)、第6戦マイアミGP(19周)、第11戦オーストリアGP(23周)、第19戦アメリカGP(19周)、第21戦サンパウロGP(24周)、第23戦カタールGP(未定)
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シーズン結果

要約
視点

レース

さらに見る Rd., グランプリ ...
  • Sprint : スプリント
  • Race : 決勝

ドライバーズ・ワールド・チャンピオンシップ(選手部門)

  • 決勝レースの上位10台とスプリントの上位8台には以下のポイントが与えられる。
さらに見る 順位, FL ...

(略号と色の意味はこちらを参照

さらに見る 順位, ドライバー ...
  • S : スプリント
  • R : 決勝

コンストラクターズ・ワールド・チャンピオンシップ(製造者部門)

  • ポイントシステムおよび以下の書式はドライバー部門と同一である。
さらに見る 順位, コンストラクター ...

ペナルティポイント

  • 前年度繰越の()内の数字は、開幕時点の有効ペナルティポイント。

戒告処分

  • 戒告処分が1シーズン中に5回に達し、5回のうち4回がドライビングに関する違反に対する戒告の場合、5回目の戒告が発せられたグランプリの決勝グリッド(5回目の戒告が決勝レース中の場合は次戦の決勝グリッド)において10グリッド降格となる[127][128]
  •  : 有効戒告処分。
  •  : ペナルティ消化後の戒告処分。 
  •  : 有効戒告処分 (非ドライビング)。
  •  : ペナルティ消化後、もしくは累積に含まない戒告処分 (非ドライビング)。
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カーナンバー

これまでに使用されたカーナンバーのうち、2024年から使用可能となるのは以下の通り。番号以下は以前の使用者。

テレビ放送・インターネット配信

日本

脚注

関連項目

外部リンク

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